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TOEIC のスコアアップをする上でやめたほうがいい勉強を見つける方法

 

 

TOEIC の対策のために勉強し、スコアアップを狙うには、時間をかけたくありません。
スコアアップに効果的な方法を模索し続ける必要があると思います。
今回は、とある本から TOEIC のスコアアップのヒントになる一節をご紹介しましょう。

 

 

プロフェッショナルの条件

 

 

書棚の整理をしていたときに、この本が見つかり、しばらく読みふけっていました。
ビジネスマンに有名なドラッカー著の一冊です。
ぼくが初めて読んだドラッカーの本だと記憶しています。
付箋の付いているところを中心に読んでいたのですが、
次の一節が TOEIC のスコアアップのヒントになると思いました。

 

知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」である。手っ取り早く、しかも、おそらく最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義し直すことである。特に、行う必要のない仕事をやめることである。

 

(『プロフェッショナルの条件』P・F・ドラッカー著/上田惇生編訳 P.55)

 

皆さんはこの一節から何を受け取ったでしょうか。
字面通りに受け取ると、仕事の仕方についての話なのですが、
仕事を「勉強」に置き換えて考えてみてください。

 

・目的を明確にする

「目的を明確にする」という言葉は耳にタコができるほど聞いたフレーズでしょう。
目的と聞くと、目標スコアを想像するかもしれません。
しかし、ぼくが思うに、それだけでは足りない。

 

ドラッカーの言葉をもう一度見てみてください。

 

「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」

 

単なる目的だけではダメなのです。
もっと突っ込んで考えていく必要がある。

 

*目標スコア
*取得時期
*そもそも取得したい理由

 

ここまで目的をはっきりとさせることによって、
TOEIC との向き合い方もはっきりさせることができると考えています。
TOEIC に対する生産性が向上していくと言い換えることができるのではないでしょうか。

 

皆さんは上記の3点についてすらすらと答えることができるでしょうか?
もし答えられないのであれば、スクロールするのを一旦止めて、考えてみるといいと思います。

 

・行う必要のない勉強をやめる

ぼくが今回強調したいのはこちらの内容です。
取り上げた一節の後半部分が引っかかりました。

 

手っ取り早く、しかも、おそらく最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義し直すことである。特に、行う必要のない仕事をやめることである。

 

定義し直すというのは、前に行った目的を明確にすることです。
これをすることによって、自分の TOEIC の向き合い方が定義されるわけです。
さらに、そうしたことによって、自分にとって必要のない勉強が明確になります。

 

ぼくは日々、自分の目的を考えながら、自分の学習内容を修正しています。
TOEIC について考え直した後、効果が出ないと判断し、TOEIC の勉強を一部やめました。

 

やる必要のある勉強は人から強制されるのではなく、自分で見つけるものだと思います。
人からもらうのはあくまで勉強をし始めるヒントではないでしょうか。

 

いやはや、英語学習関連の本だけ見ていると、どうしても視野が狭くなると感じた次第です。
これからは記事の中で、ビジネス書など、他のジャンルの一節も積極的にご紹介していきますね。

 

「努力を努力にしない努力」を広める努力

 

ぼくらは英語力や TOEIC スコアを上げるために、日々何らかの努力をしているはずです。
今回は、その「努力」に関するお話をしたいと思います。

 

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力をつけるためには「努力が必要」だと思っている自分は、
「努力」というキーワードが来たら、ピンと反応する身体になっています。

 

そこで、ブロガー/作家であるはあちゅうさんの Twitter で見つけた記事をご紹介しましょう。

 

努力を努力にしない努力 #コルク勉強会

 

タイトルに何度も「努力」が出てくるわけですが、非常に興味深い種類の「努力」ですよね。
この記事の中で最も印象に残った言葉を引用しましょう。

 

私は

「努力が努力に見えているうちは
一流ではない」

という、ある人からもらった言葉を大事に
いつも胸に掲げています。

 

このはあちゅうさんが胸に掲げている言葉は、我々英語学習者も大事にしたくありませんか?
記事のタイトルにある「努力を努力にしない努力」を体現するわけです。

 

英語学習で身近な例を出して考えてみましょう。
ぼくが昨晩アップしたつぶやきをご覧ください。

 

 

9月から始めているのでかれこれ100周は超えているでしょう。
これを見て「すごい努力ですね」と言ってくださる方がいます。

 

でも、ぼくにとって、これは今、努力のうちには入りません。
1周を始めた頃は、少しひーひー言っていて、努力の範疇だったでしょう。
けれど今はまったくそんな風には感じません。
一種の習慣になっている、と言えるでしょう。

 

ここで言う「努力」を、世間で言われる「負荷」に置き換えてみるといいですね。
「負荷」はかけ続けることによって、気づかないうちに「負荷」ではなくなります
だからこそ、もし一流を目指したいのであれば、
自分では気づかない「負荷」、つまり「努力」を増やしていくことが大切なのではないでしょうか?

 

ぼくもまだまだ「努力」と思わされることを積み重ねている途中です。
少しでも努力と思ってしまう努力を減らす努力をしていこうと思います。

 

(追伸)
はあちゅうさんの本は英語学習に役立つ名言が隠れていると思っています。
もちろんこれも持っています。

「勤勉さは練習によって身につける」ことができるという発見

前にもこのブログでご紹介した本『やりぬく力』は面白いですね。
書店でも「GRIT」の文字を見たことのある方は多いのではないでしょうか。
(ここ最近、偽物?が出ましたね。本家は赤色のものです。)
何かしらの物事をやりぬく秘訣を、様々な分野の方へのインタビューや研究で明らかにしている一冊。

 

やり抜く力_GRIT

 

TOEIC、ないしは英語学習に役立つ話をしてくれるんですよね。
お読みになっていない方はぜひ、とオススメしたいくらいです。
自分の学習を見直すきっかけになりますよ。

 

 

さて、今回はとあるところから学習の動機付けについて抜粋したいと思います。

 

 

子どもたちを簡単な課題と難しい課題をやらせるグループに分けます。
そのあとで、両グループに同じ課題をやらせると、
難しい課題をやったグループのほうが黙々と課題に取り組んだ、という結果が出ました。
そこから、本の中で出てくる研究者(アイゼンバーガー)が次のことを明らかにしました。

 

「勤勉さは練習によって身につけることができる」

 

アイゼンバーガーはこの現象を「学習性勤勉性」と名付けているのですが、
非常に勇気づけられる内容ではないですか?

 

勤勉さとは生まれ持ったものだと思われるからです。
それに、大人になった後だと、もう身につかない力だと思われるからです。

 

でも、練習で身につくのであれば、ぼくらも身につけたいですよね。
練習とは意識のことだと思うものの、どうやったら身につけられるのか。
その答えはもう少し読み進めると、見えてきます。

 

アイゼンバーガーはこの研究の重要な結論として、次のことを挙げています。

 

「努力と報酬の関連性は学習することができる」

どうやらラットも人間も含めて動物は、体験を通して「努力と報酬の関連性」を学ばない限り、放っておくと怠けてしまうようにできているらしい。

 

そう、「努力と報酬の関連性」を練習で身につけることができるのです。
ここからはぼくの深読みではありますが、

 

・人間は努力をしっ放しでは、効果が上がりにくい
・努力をしたら、それに対する何らかの報酬を与えてあげたほうが効果的
・「努力をすれば、報酬がある」という仕組みを作ると、努力が続く

 

このような感じです。
「頑張ったらご褒美がもらえる」というルール化を明確にしておくだけで、
「頑張る」という努力が続きやすい仕組みになると考えられます。

 

何に対しても「ご褒美」ではいけませんよね。
自分が何かしらを達成したら「ご褒美」でなくては意味がありません。

 

ご褒美は何でもいいと思います。
スイーツを用意するもよし。
美味しいビールを用意するもよし。
読みたい本を置いておくもよし。

 

ぼくは最低限「自分を褒める」ことは忘れないでいてほしいな、と思います。
「よくここまでやったな」とやった自分を褒めてあげるのです。
なかなか自分の頑張りが認められないからこそ、努力が続かないスパイラルに陥る方は多いです。
ぼくも学習がうまく回らずに、努力を続けられないことは今までにも多々ありました。

 

そんなときには、他人に褒めてもらうのを待つのではなく、自分で自分を褒めてあげる。

 

 

有森裕子さんの名言です。
有森さんはここで初めて「自分を褒める」ことをされたわけです。

 

もしかすると「自分を褒める」ことはもっと後でいいのかもしれませんが、
学習を10年以上続けてきたぼくにとっては大切なことです。
もっと普段から褒めてあげていいと思います。
もちろん、自分に甘すぎてはいけないので、バランスには気をつけながら……。

 

ぼくはご褒美を用意しない人間なので、もう少しニンジンをぶら下げての学習にも挑戦してみようと思います。
そうすれば、今まで続かなかったことが続くかもしれませんから。

 

「学習記録」の継続が、学習の継続とスコアアップにつながる理由

 

 

ぼくは2006年からブログを書いています。
書く内容は年々変わってきてはいますが、「学習記録」が主であることは間違いありません。

 

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自分がどんなことを学んだか。
自分が学びの中で何に気づいたか。
自分がどんな点で成功したか。
自分がどんな点で失敗したか。

 

自分に対して、鋭くアンテナを張っていれば、
仮に前日と同じ学習内容を行っていても気づくことはあります。

 

「やったことをすべて記録したことが学習の推進力になった」

 

これは天狼院書店の「天狼院 TOEIC パーフェクト・ゼミ」で満点を取得した方の言葉です。
ぼくは目標のスコアを達成した理由に、学習記録を挙げてくれたことを非常に嬉しく思いました。
ゼミでは、この「学習記録」を義務付けています

 

というのも、自分が2006年から記録を続けてきて、英語力向上に効果があったと断言できるからです。
おそらく他のブロガーさんも同意してくださる点だと思います。

 

満点を取得した方はほぼ毎日、自分の学習内容を詳細に記録されていました。
ここだけの話、単なる学習内容の記録だけではなく、気づきがたくさん書かれていました。
そうすることによって、毎日、自分の進歩と向き合ってきたということになります。

 

「書き留める時間がもったいない」
「勉強に充てたほうがいい」

 

このように思われる方は必ずいらっしゃると思います。
ですが、それを凌駕するほどの威力を、学習記録は持っていると思います。

 

漫然と学習をしていくだけでは、どれだけ自分が積み重ねてきたかがわかりにくいです。
その点、詳細に記録することによって、思考が整理され、目に見える形で頑張りが積み重なります。
目に見えれば、後で振り返ったときに、

 

「ここまでできたのか」
「これだけしかできなかったのか」
「明日は違うやり方をしてみよう」

 

など、気づきが増えて、学習のモチベーションに必ずつながります。

 

ブログでもいいです。
手帳でもいいです。
アプリでもいいです。

 

毎日、自分の気づきを書き込むことを始めてみることをオススメします。
たくさんの気づきが、次への学習の推進力になってくれますから。

 

 

*まだお席はあるようです。人数制限を設けているため、お早めにどうぞ。
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*以下のような切り口から、今回のゼミは展開していきます。
❏100冊以上の対策本から選定した「最強のレコメンド本」リスト
❏WORKの「2週間の学習計画」+「宣言道場」で学習サイクルを作れ!
❏課題図書という名の「宿題」で独学を身につけよ!
❏Facebook グループでの「学習記録」で火をつけよ!
❏ゼミ生で競う「TOEIC グランプリ」で一位を目指せ!
❏「模擬試験」で本番をイメージせよ!
❏「中間試験」と「期末試験」で悔いのない結果を出せ!

 

*ゼミの雰囲気がちょこっとわかる動画がこちらです。

TOEIC 公開テストでベストスコアを出す照準は「2017年1月」を提案したい。

TOEIC Listening & Reading 公開テストは現在、5連戦の真っ最中です。
ベストスコアを出すべく、連続で受験されている方も多いのではないでしょうか。
ぼくは講師として活動をするようになってから、受けられる限りは毎回受験しています。

毎月受験するようになってから、「テスト慣れ」という意味で、有意義なことだと感じています。
一方、英語力(スコア)という面ではどうかと言うと、あまり変化が見られにくいと思います。
その分、「伸びなかったな」と落ち込んで考えてしまう方が多いかもしれません。
連続受験のデメリットではあります。

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だからこそ、少し長い目で英語力/TOEIC 力アップを意識する必要があります。
せっかく TOEIC を受験するならば、戦略的に行きたいものですよね。
そこで、連続で受験をされる方でも、受験をされない方でも、
ぼくは

 

2017年1月が「ベストスコアを出すチャンス」だ

 

と思っています。

 

理由はいくつかあります。

 

  • 2016年内を走りきるという短いスパンの学習期間の作成
  • 数カ月継続してきた学習の成果が出るタイミング
  • 正月はだらけてしまう方が多いから、差をつけるチャンス

 

それぞれの理由を一つずつ見ていきましょう。

 

・2016年内を走りきるという短いスパンの学習期間の作成

連続受験をしたり、区切れを作らずに受験をしていると、
質の良い、引き締まった学習ができないことがあります。
また、「モチベーションが保ちづらい」という問題も発生してきます。
「間延びして、学習がだらけてしまう」ことになりかねないのですね。

 

ですから、学習期間はある程度区切った方が成果が出やすいと考えています。
ぼくも「2012年には満点を取得する」とイメージを具体化してから、
行動が具体的になりましたし、目標を達成することができました。

 

そこで、<2017年1月>に受験をして成果を出そうとすれば、
自ずと「なんとか2016年の11, 12月を全力で行こう」という発想になるわけです。
その2カ月で学習習慣が作られるはずですから、年明け1月も同じモチベーションで走れるでしょう。

 

 

・数カ月継続してきた学習の成果が出るタイミング

学習をしても「すぐに成果が表れない」のがモチベーション維持に歯止めをかけます。
しかし、数カ月スパンで、自分の学習成果を見てみると、話は変わってきます。

 

持論として、TOEIC は数年もかけてスコアを狙いに行くものではありません。
(990点満点を目指すとなると、話は変わると思いますが…)
ですから、数カ月でケリをつけるイメージを持つのです。
その成果を出す絶妙なタイミングが「3カ月」でしょう。
11, 12月と学習してきた成果は、着実に1月に表れていきます。

 

 

・正月はだらけてしまう方が多いから、差をつけるチャンス

これは都市伝説ですが、1月はスコアが出しやすいと思っています。
というのも、12月と1月という、学習者にとって「魔の年末年始」があるからです。
この時期は余程のモチベーションがないと、乗り切ることはできません。
1月に申し込んだはいいものの、対策が不十分な状態で受けたという人がいるでしょう。

 

ここは差をつけるチャンスです。
年末は忘年会など飲み会があるとは思いますが、出るのは最低限にする。
年始は家族の行事などがあるとは思いますが、たっぷりとある時間を有効活用する。
「差をつけるチャンス」だと思えば、年末年始が違って見えるはずです。
1月に試験があることをポジティブに考えて、試験に臨みたいものですね。

 

 

以上、ぼくが「2017年1月」をベストスコアを出すタイミングとしてオススメしたい理由でした。
先に申し上げた通り、漫然と受けるのではなく、戦略的にいきましょう。

 

 

*まだお席はあるようです。人数制限を設けているため、お早めにどうぞ。
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*以下のような切り口から、今回のゼミは展開していきます。
❏100冊以上の対策本から選定した「最強のレコメンド本」リスト
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❏課題図書という名の「宿題」で独学を身につけよ!
❏Facebook グループでの「学習記録」で火をつけよ!
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❏「模擬試験」で本番をイメージせよ!
❏「中間試験」と「期末試験」で悔いのない結果を出せ!

 

*ゼミの雰囲気がちょこっとわかる動画がこちらです。

TOEIC 学習が継続できないあなたへ贈る言葉。

ぼくは英語や TOEIC の学習を好きでしています。
一方で、TOEIC の指導をしていると、好きで学習をしているというよりも、
就職活動や昇進など、何かに迫られて学習をしている方が多いです。

立ち模試

 

そんな方にとって、TOEIC 学習をすることは苦痛でならないでしょう。
最近、天狼院書店や「シェーン英会話×Z会」の講座を担当しては、
その想いが強くなったため、今朝、次のようなつぶやきをしました。

 

 

最初はできないことがたくさんあるんですよね。
ぼくもそうでした。
少しずつできない自分に出会っては、成長をしていく。
できない自分と向き合い続けたことで、学習が楽しくなっていくのです。

 

とは言え、そんな自分に出会うためには、続けることがどうしても必要になります。
そこで、そんな風に思っている方々にうってつけの言葉を、
今読んでいる『やり抜く力』(ダイヤモンド社)の中に見つけました。

 

私たちは、新しいことを始めても長続きしないことが多い。しかし「やり抜く力」のある人にとっては、一日にどれだけ努力するかより、くる日もくる日も、目が覚めたとたんに「きょうもがんばろう」と気合いを入れ、トレッドミルに乗り続けることが重要なのだ。

 

毎日、その瞬間に全力を出すことはとても大切なことです。
頑張れないと「今日はできなかったな」とヘコんでしまうものです。
ですが、毎日全力を出すことで息切れしてしまったり、
その力を出すのが億劫になってしまっては元も子もないですね。

 

だからこそ、何かを継続していくためには、
「今日だけをがんばる」ことを繰り返していく意識が大切なのでしょう。

 

まずは「今日」やってみる。
仮にできなかったとしても、次の日に「今日は頑張ってみよう」と切り替えてみる。
自分自身の意識をコントロールして、毎日の学習に臨む姿勢を作りたいものですね。

 

ぼくも「今日」という一日を積み重ねていきたいと思います。

一流の人は、モチベーションをどう保っているのか

ここ最近はご無沙汰だったビジネス書。
楽しみにしていたビジネス書が手に入りました。

 

『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』

一流の人は、本のどこに線を引いているのか

 

 

本の書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」を発行する土井英司さんの一冊です。
とある書店に行くと、先行発売をされていたものですから、ついつい買ってしまいました。
読んでいると、早速、英語学習のヒントになる一節を見つけたのでご紹介です。

 

やる気があるから仕事ができるようになるのではなく、仕事ができるようになったからやる気が出る。つまり、モチベーションの有無は結果に過ぎず、その原因は仕事ができるかどうかなのだ。

 

書籍の内容の本筋ではないのですが、仕事のモチベーションのお話についてです。
全然、英語学習と関係がないじゃないか、と思われた方がいらっしゃるでしょう。

 

この文章の「仕事」を「英語学習」に置き換えて読んでみてください。

 

やる気があるから英語学習ができるようになるのではなく、英語学習ができるようになったからやる気が出る。つまり、モチベーションの有無は結果に過ぎず、その原因は英語学習ができるかどうかなのだ。

 

ぼくは仕事術として得たものを英語学習に活かしていますが、
今回も活かせそうだと考えられたため、ご紹介した次第です。

 

やる気は「やる」ことで、そのうち勝手に出てくるものだという説も確かだと思うのですが、
「できるようになった」から、やる気が出るというのも、自分の体験として確かだと思います。
「できるようになる」までには、一定数の単語や文法など乗り越えなくてはならない壁があります。
でも、それを取得することができれば、必ず「できるようになる」領域が増えていきます。

 

ぼくもそうでした。Part 5 を例に出しましょう。
最初は語句はおろか、解き方すら知らない状態でした。
「できない」ことが多いため、モチベーションは上がりにくいです。
ところが、単語帳に取り組んだり、実際の問題に取り組んだりすることで、
「できる」ことが増えていき、取り組むのが楽しくなったのです。
つまり、自分のモチベーションが上がっていったというわけです。

 

できる嬉しさや楽しみを感じるべく、一時の苦しみを乗り越えていきたいものですね。
その先には、モチベーションがどんどんと上がっていくスパイラルが待っていますから。

本物の「目標」の立て方

 

ぼくは先日の記事で「TOEIC をナメていた時期があった」と書きました。

 

【告白】TOEIC をナメていた時期がありました。

 

そのときには「目標設定」でズレが生じており、勉強をうまく軌道に乗せられなかった話を書いています。
学習を継続していき、結果を出し続けるためには、「目標設定」がいかに重要かを感じました。

 

そこから、ぼくは日々、「目標設定」については考えを巡らせているのですが、
以前からこのブログでもご紹介している棋士の羽生善治さんの言葉が引っかかりました。

 

羽生善治_闘う頭脳

 

読んでいた本の中で、また響くものがあったのでご紹介します。
(上記の本ではありません。あしからず。)

 

 何かしらの目標を立てて、それに邁進していくのは素晴らしいと思います。しかし、目標を設定することは同時に、制限をつくっているとも考えられます。
つまり、目標に到達さえしてしまえば、あとは頑張らなくてもいいというか、気持ちがふっと抜けてしまうのです。

 

まさかのご指摘です。
「目標=制限」という内容。

 

ぼくは「990点満点」という目標を見据えたため、そこで成長がストップしてしまいました。
というのも、取得した後も「990点満点」という同じ目標を持っていたからです。
自分自身で「制限」を設けてしまっていたというわけですね。

 

目標は更新していかなくてはならない。

 

自分の成長に合わせて、目標の見直しをする必要があるということです。
目標は一度決めたら変えてはいけない、というものではありませんよね。
であれば、日々、自分と向き合いながら、適切な目標設定をしたいものです。

 

ぼくの目標は事実上「990点を安定して取得する」ことですが、
夢としては「1000点を取得する」というつもりで、今後の TOEIC は臨んでいこうと思います。
(これ、マジです。)

英語の勉強法の勉強をしても、英語力は1ミリも上がらない件

自分にとっては衝撃的な出来事があったので、メモとして残しておきます。
ぼくが今日、現実に体験した会話をできる限り忠実に再現したいと思います。
ぼくは「p」、相手は「n」としましょう。
n は TOEIC の受験経験はありますが、2回ほどで、新形式の受験はまだです。

 

speaking

 

—–

 

とあるスペースで、ヒロ前田先生のメルマガについてくる音声を聞いていたときのことでした。
その音声の内容とは、Part 3,4 のグラフィック問題に関するものでした。
ぼくは音声を聞いている途中で、突然 n から話しかけられます。

 

—–

 

n「なんか TOEIC のスコアが上がる気がしてきた」
p「なんで?」

 

n「だって、知的で勉強になるし、なるほどって思ったよ」
p「ちゃっかりと音声を聞いていたわけだ」

 

n「そう」
p「丁寧に説明をしてくれているよね」

 

n「この勢いで今度、受けてみよっかなー」
p「受けてみるのはいいと思う」

 

n「でしょー、目標は900点以上!」
p「甘い!

 

n「え?」
p「やり方を知るだけじゃあ、スコアも英語力も伸びないと思うんだわ」

 

n「たしかに……」
p「よく例えに出されるけれど、水泳のやり方を知ったからと言って、いきなり泳げるわけではないでしょ。それと同じで、このやり方を実地で活かしてナンボなんだよ。今回、この先生は解き方を教えてくれたけれど、その解き方を実践しないと意味がないよね」

 

n「そりゃそうだけど」
p「だからこそ、問題を解きに行って、体感をしないといけないよね」

 

n「TOEIC を受けるなら、問題を解いてからか」
p「そっちのほうが断然オススメ。TOEIC を受けるためには、解き方はもちろん、英語力も必要だわな」

 

n「そんなんわかってるわい!」
p「だよね。たださ、あることに気づいた? この音声を聞いていた時間って英語を使った?」

 

n「使っていない……」
p「そうなんだよ、聞いても読んでもいないでしょ。だから、英語を使う場面を増やさないと、何も変わらないってことを知ることが大事。自分も勉強法の本を読んで、英語力が上がった気がするんだけど、絶対にそれはない」

 

n「自分もよくあるパターンだ、それ」
p「ね。これに陥る人が多いんだよね。結局、最初に言った通り、やり方だけを知ってもダメだよねってパターンなんだわな」

 

n「気をつけなきゃな」
p「とりあえず、ぼくの前では、特に、TOEIC に関して、軽々しい発言をしたら許さないよ。それだけは気をつけてね」

【告白】TOEIC をナメていた時期がありました。

 

この人をどう形容すればいいのか、適切な言葉が見つかりません。
武井壮さんのつぶやきです。
ポジティブな言葉が多いため、非常に好きです。

 

そんな中、成功と成長について語っていました。
(ぼくが昨日取り上げた精聴ではありませんので悪しからず。)
こういった言葉を見ると、TOEIC の文脈で語るとどうなるのか気になるのが性。

 

TOEIC で言う「成功」は「目標スコア奪取」でしょう。
一方、「成長」は、目標スコアに至るまでの「伸び具合」でしょう。

 

ここからはぼくの文脈で成功と成長をお話させていただきます。
ぼくは「990点満点」という「成功」を手にするために、
TOEIC の素材を使って「力を伸ばす」ことを意識していました。

 

その意識までは我ながら素晴らしく、990点満点も取得できたものの、
そのあとに最悪の考え方をしてしまったのです。

 

ぼくは TOEIC で990点満点を取得してから、どこか慢心がありました。
一度「成功」してしまったからこその油断と言い換えてもいいでしょう。
それと同時に、再び取れる日が来るという別の油断もしながら
TOEIC 学習ではこれ以上の「成長」は望めないという考え方をしていたんですね。

 

だからこそ、TOEIC 以外の素材に手を出しながら、
アウトプットのトレーニングを中心に据えながら、
なかなか来ることのない、990点と再会する日々を待っていました。

 

結果、990点を取れたこともありましたが、ほとんどの結果は散々たるものです。
誤差と言える範囲のスコアが続くならまだしも、箸にも棒にもかからない場合もあります。

 

慢心と油断。

 

これは「TOEIC をナメていた」という以外、何物でもありません。

 

これに気づいたときには、ずどーんと落ち込み、反省していたわけですが、
実は、ぼくの言う「成功」の定義が途中から変わっていたんですね。

 

「990点満点を安定して取得する」

 

というものに。

 

そうすると、当然ながら、そこに至るまでの「成長」をしなくてはなりません。
しかし、ぼくにはそれができていないのだと思い知らされることばかりです。

 

学習量が足りない、という問題。
TOEIC に触れる時間が少ない、という問題。
一度の学習の質が低い、という問題。

 

他にも考えられうる要素はあるでしょう。

 

ぼくの定義する「成功」を手にするための「成長」の方法はまだ明確ではありません。
ですが、近いうちに、「成長」して「伸びる」プロセスを、
このブログ上でお見せしていければと思っております。