先日の奇妙な記事「TOEICで990点を取得後に届いた、国際花子からのメール」で少し触れた本のお話。
■TOEICテスト 基本例文700選
(基本例文700選 制作委員会/アルク)
「基本例文700選」と聞くと、駿台の大学受験用参考書が思い出されますが、
TOEIC本番さながらの英文が700文セレクトされている一冊です。
内訳は以下の通りです。
Part 1:70
Part 2:130
Part 3:100
Part 4:100
Part 5:130
Part 6:40
Part 7:130
この本は「TOEICテストスコアアップ指導者養成講座」(TTT)の卒業生38人が制作に関わったそうです。
となれば、選出された例文が「おかしい」「こんなの出ない」なんてことはもちろんありません。
ヒロ前田先生曰く、
TOEICに出る単語やフレーズが盛り込まれている例文集に事前に何度も目を通して、
そこに登場する英語になじんでおけば、試験本番がかなり楽になります
とのこと。
おっしゃることはわかるのですが、
「先生…700文を記憶することは結構難しい気が…」
と思っていると、先生はそんなことは重々承知です。
この本には、2つの「記憶のトリガー」が盛り込まれています。
- コメント
- 音声
1.コメント
ほとんどの例文には講師陣の誰かが一言を添えてくれています。
出題ポイントや重要表現など、記憶に刻み込みたいコメントばかりです。
例文の中でも特に意識したいところがわかるため、記憶に非常に役立ちます。
2.音声
例文の音声はもちろん、単語やフレーズに関して4人の講師がディスカッションしている音声もダウンロード可能です。
ディスカッションと言っても、堅苦しいものではなく、スッと入ってきやすい語り口なんですよね。
聞いていてストレスをまったく感じませんでした。
このディスカッションのおかげで、例文が記憶にさらに強く刻み込まれることでしょう。
とはいえ、正直、全部覚えるのは難しいですし、覚えただけで融通がきかない可能性があります。
主語や目的語が変わっても対応できるよう、抽象的に覚えておく必要があるでしょう。
そのためには、講師陣のコメントやディスカッションがおさえているところを意識して覚えるのです。
例文や前後関係など、いくつかのところと紐付けて覚えるようにするわけですね。
あまりにTOEICで見たことのあるもの、見かけてもおかしくないものがあるため、
何度も目にしておくと、「例文集で見たぞ」という感覚に襲われるのは間違いありません。
例文が掲載されているだけのシンプルな構成ですので、使い方には無限の可能性があります。
自分だけの使い方を見つけて、頭の中にTOEICに頻出の英文をどんどんストックしていきたいものです。
ぼくも試行錯誤しながら、最適な使い方を見つけてきたいと思います。
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【永久保存版】2020年ベストバイの英語教材まとめ | TOEIC990点への道 -日本から出ずに満点-Posted on 2:45 pm - 4月 9, 2021
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