前の記事「「問題集を一周する」という言葉への疑問」の最後に、次のようなことを書きました。
ここまで読んできて、
「そもそもそんなに急いで一周する必要があるの?」
と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
ということで、そのお話。
ぼくが参考書や問題集を使用するときに心がけているのは、
「できるだけ早く一周を終えてしまう」
ことです。
なぜか。
- その本が言わんとしている全体像を俯瞰したい
- 自分の「知っている/知らない」「できる/できない」を選別したい
からです。
まず、前者について。
参考書や問題集に取り組んでいると、目の前の項目や問題に集中するあまり、
「なぜここを学ぶ必要があるのか」「ここがどのような役割を果たしているのか」
といったことがわからなくなってしまう場合があります。
こうなってしまうのは仕方のないことなのですが、
一周終えると、その本のメッセージの大枠をつかむことができるため、
それぞれの項目や問題の必要性が見えてきます。
そのため、早めに最後までたどりついておきたいわけです。
次に、後者について。
参考書も問題集もベターッとすべて同じリズムで扱う必要はありません。
自分の力に合わせて使うほうが効果的です。
ですから、自分の力の及ばないところはどこなのかを早めに判別し、
その部分を中心にすえた学習を続けていくほうがよいと思うわけです。
二周以上することが前提なのは定着度合いを高めるためですね。
このやり方が合わない方は、急いで終える必要はないのかもしれません。
復習については学習仲間であるHBKさんの記事も読まれるとよいですよ。
TOEICの復習