TOEICで求められる「速読力」とは何だろうか(Part 2)

TOEICのPart 2で求められる「速読力」の話ではなく、昨日の記事の続きです。

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この記事では「速読力」と言うなれど、単に「スピード」だけではなく、
返り読みをしない「正確さ」も必要だというお話をしました。

 

とはいえ、「スピード」に関して気をつけていることがあります。
言語にかかわらず、無意識的に行われている方がおそらく多いはずです。

 

それは、

「メリハリをつけて読む」

ということ。

決して一定のスピードで読んでいるわけではない、とも言い換えることができます。

 

ここで、E-mailの文章を読んでいると想像してください。
文章の中で、
I’m writing to let you know that ….
に出会ったとします。

 

皆さんはこのかたまりをどのように処理しますか?
「私が(Eメールを)書いているのは…を知らせるためです」と日本語にしますか?

 

ぼくの場合は、さっと目を通し(=速いスピードで読み)「次が重要」と構えます
つまり、スピードを落とすというわけです。

 

なぜか。

 

このかたまりは「Eメールの目的をこれから述べます」という合図でしかなく、解答に関与しないためです。
そのため、スピードはできるだけ上げて、処理することを心がけます。
いちいち日本語に訳している感じはありません。
ほかには、(解答に関与する場合もありますが、)例が示される場所に関しても、
前の部分で言っていることがわかっていれば、意識的にスピードを上げるようにしています。

 

一方、その後に来るであろう、解答に関与する(しそうな)ところはスピードを落とします
もし解答に関与しなくとも、「大事なことを言いそう」だと判断するところも同様です。

 

このあたりの見分けは、多くの文章に触れていくことや解答に絡みそうな表現がまとまっているものを参考にするといいでしょう。
『基本例文 700選』はそのあたりがコンパクトにまとまっていた印象です。


 

「ただ単に速く読めばいい」という話ではない、という結論は前の記事と同様なのですが、
「速読力」を語る上で、「メリハリ」は外すことのできないキーワードでしたので補足しました。

皆さんの考える「速読力」もお聞かせいただけると嬉しいです。

porpor35

フリー編集者。校正や内容検討も行っています。 語学書→小中英語→ビジネス→語学書担当。 専門学校や大学で TOEIC の講師の担当をしています。 大学で言語学を専攻。本/言葉を愛してます。 留学なしでTOEIC990獲得。現在は、TOEIC SWで満点獲得が目標。

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