TOEIC受験生には必携の一冊と化している、
花田徹也先生の『新TOEIC TEST 文法 特急』。
「Part 5の正答率を上げたい」「文法が苦手」という方には漏れなく勧めています。
TOEIC対策の指導をする機会が増えたため、パラパラと目を通していました。
問題を解くというより、どのような切り口で解説をしているのかを見ていたのです。
すると、次の一節が目に留まりました。
少し長いのですが、引用をさせていただきます。
「また5文型の話かぁ」と思われたかもしれませんが、そんな役に立たない話はしません。私自身5文型などといったものを念頭に英語を使ったりしていませんから。
私が皆さんに注目していただきたいのは、「英語の骨」です。英文は主語(Subject)と動詞(Verb)から構成されています。「何がどうした」が最も重要なわけですから、その他の部分はちょっと置いておいて、先ずは英語の骨であるSとVを認識するところからスタートしましょう!
まず、「文型が役に立たない」という切り口のインパクトは半端ないですね。
ぼくは大学受験で嫌というほど叩き込まれてきて、そのおかげで今の英語力があるため、
「こんなことが書いてあったんだ」と衝撃を受けています。
※今までは自分に都合の悪い話だからスルーしていたのかもしれません。
※文型が役に立つかどうかは説明の仕方次第だと思っているため、その話はまた別の機会に。
次に、最初は「英語の骨」という英文の大事なところに目を向けよう、という話。
特に英語や文法が苦手な方は枝葉末節にとらわれてしまって、ここに目が向かない、
というか、骨を見つけることができないことが多いように思います。
ですから、SVを見抜くことから始めることが大切ということですね。
さらに言えば、骨が見抜けないと致命的になってしまうというメッセージなのではないでしょうか。
Part 5を始め、文が複雑になってしまったときに、そこをあやふやにしてはダメだということです。
ぼくはTOEICの英文であれば、文の形がわからないということはありませんが、
TIMEなどレベルが上がっていくと、「あれ?」となることがあります。
そういうときには、「まずはSVを」という意識で読んでいることを、この一節を読んで思い出しました。
細かなところまですべてを理解したい気持ちは素晴らしいのですが、まずは骨から。
『文法特急』はその意識を醸成してくれますから、もしお持ちでない方はぜひ。
お世辞抜きですごいです、この本。
1 comment so far
匿名Posted on 3:43 am - 2月 29, 2016
SVを見抜くことから始めるのは、むしろ5文型の基本だと思いますよ。