イベントのレポートをすると言いながら、大変遅くなりまして申し訳ありません。
2014年5月17日に行われた「最強コミュ力養成講座/心が伝わる英語術」の参加レポートです。
「なんじゃい、それは?」
という方もいらっしゃるかと思いますが、説明するのが面倒なので、タイトルから察してください。笑
NHKのとある番組と絡めたイベントとなっており、
コミュ(ニケーション)力を上げるための、10代、20代限定イベントでございます。
前半は「仕事ハッケン伝」の「30秒で心をつかむコミュニケーション術」でした。
こちらはこちらで面白かったのですが、目当ては後半ですので、そちらに焦点を当てます。
後半は「しごとの基礎英語」の「心が伝わる英語術」です。
「しごとの基礎英語」をご覧の方はご存知のとおり、講師は我が師匠の大西泰斗先生。
番組の主人公である篠山輝信さんと一緒にご登場されました。
番組の撮影は篠山さんも大西先生もガチだそうです。
「篠山さんが英語が出てくるまでスタッフは我慢する」
「大西先生は篠山さんから出てくる質問にその場でスマートに答える」
などなど。
撮影の裏話をしながら、本編はスタートしました。
今回のポイントは
「ネイティブではない我々は低次のレベルから積み上げていく」
というもの。
そのレベルとは次の3つでした。
- 単語力をつける
- 英語のクセを知る
- まるごと覚える
1.単語力をつける
単語力とは、単なる意味ではなく「よく使われる単語の手触り」までしっかりおさえることです。
日本語訳からさらに奥深くに踏み込んだところまでつかむ必要があるということですね。
『DUO 3.0』で知らない単語があるのはダメだ。若いんだから覚えろ」という言葉は印象的でした。笑
結局、日本語訳を経由していると、反応速度が極端に落ちますし、
日本語訳では表現できない「英語との差」をつかまなくてはなりませんから、
改めて単語の習得の仕方は考えさせられました。
2.英語のクセを知る
日本語が「High-context(高文脈)」に対して、英語が「Low-context(低文脈)」であるということ。
例えば、朝食の時間帯に、居間にいる父親が「おーい」という一言を発したとします。
すると、母親が新聞を取ってきたり、お茶を用意したり、とその場の文脈から伝わるわけです。
文脈にべったりくっついているために、多くを語らずともコミュニケーションが取れます。
それに対して、英語では先ほどの例と同じことをしても、通じることはありません。
大西先生曰く「察することを相手に期待してはいけない」。
a や the など冠詞の使い分けをはじめ、相手に解釈を委ねないために、
非常に細かいことを指定する=伝えるわけですね。
英語は語順が大事だとはよく言われることですが、
このことを知らずして、英語を自由に使うことは難しくなりますよね。
(このクセは「一文」「文章」の中でも言えるというお話は割愛します。)
英語のクセが自分に馴染めば馴染むほど、英語の4技能すべてに大きな影響を及ぼすのは間違いありません。
自分が英語に触れる際には、この「クセ」に注意を払っていきたいと思わされました。
3.まるごと覚える
「膨大なフレーズが頭の中にあるか」という問いかけでした。
実際の会話で「いちいち英作文している暇はない」わけで、
「どれだけすぐに(自動的に)出てくるものがあるか」ということです。
これは先生の著作である『英語のバイエル』を覚えているか、とは別の文脈です。
先生のおっしゃるフレーズとは「フレームワーク」と言い換えることができます。
例えば、意見・提案する場合に次のようなフレーズが挙げられます。
We’ll have to …
You’d better …
We see no alternative but to …
これらが意見・提案したいときにスッと出てくるかどうかということですね。
しかも、自分の気持ちによって、それらを使い分けられるかどうかということまで問われています。
自動的に出すようにするためには、ここら辺のフレーズをどんどんストックしていこう、というお話です。
文法のパターンをつかむ『英語のバイエル』とは異なり、
会話のパターンをつかむという内容ですが、ここは自分に足りないところだと痛感しました。
自分がラジオや番組で会話をする機会が増えて、なおさら感じさせられましたね。
場面別にどんどんとストックしていきたいなと思いました。
以上が内容の簡単なご紹介でした。
最後に、印象的だった先生の言葉で示させてください。
口から出していない英語は本番では出ない
追伸
最前列に座ったら、顔を覚えてくださっているからかバンバン当てられました。
先生のドSっぷりが感じられました。笑