英語でビジネスチャンスをつかむために『忙しい人の TOEIC テストとビジネス英語の同時学習法』 @self_agenda

ひさしぶりに読んだ本のご紹介をしたいと思います。
あまりこの手のものは読まないのですが、読み始めたら一気に読んでしまいました。
あの『オンライン英会話の教科書』の著者である嬉野さんの新作です。

 

忙しい人の TOEIC テストとビジネス英語の同時学習法

(嬉野克也著/クロスメディア・ランゲージ)

TOEIC_忙しい人の同時学習法

 

タイトルがビジネス書っぽくて非常に好みなところからスタート。
学生も社会人もみんな、時間がないんですよね。
時間がない、というか、英語だけに時間を取ることはできません。
そんな中で、「効率性」と「同時」とに焦点を当てた一冊でした。
本書の言葉を引用しながら、特に気になった内容をご紹介したいと思います。

 

英語を使えるようになった自分を妄想して、思う存分ニヤニヤする(P.12)

 

目標をできる限り明確にすることで、学習が効率的なものになります。
最初「ニヤニヤ」とは気持ちが悪い……と思ったのですが、
まったくそんなことはないと改めて思いました。

ぼくも「ニヤニヤ」することがあるなあ、と。
それくらい身近に感じられる目標でないと、達成しにくくなってしまうのです。
その点、ほかの人の目など気にすることなく、ニヤニヤしていきましょう。

 

TOEIC の練習問題を解く際には、トラブルが実際の仕事でも起こり得ることを認識して、その場面を想像しながら取り組んでみてください。(P.21)

 

TOEIC の問題を問題としてーー距離を置いてーー接するとどうなるでしょうか。
ぼくの経験から言うと、英語の吸収が遅くなってしまうと実感しています。
簡単に言えば、記憶に残りにくくなってしまうのです。

TOEIC のスコアアップとビジネス英語の習得を考えるなら、
脳内で徹底的にリアルにとらえることは外せないポイントですよね。

 

第3章 1年でTOEIC800点の目標達成! 四半期ごとの学習スケジュール

 

この本のひとつの柱と言ってもよいのが第3章。
ページ数自体は多くないのですが、ここは見逃せません。

というのも、むちゃくちゃ真似がしやすいからです。
TOEIC とビジネス英語を同時に学びながら、目標達成をするための
具体的な方法やスケジュールが事細かに書かれています。
各時期に注意をしておいてほしいことが書かれているのもいいですね。

 

多くの選択肢の中から英語を選び、時間とお金を英語に充てている(P.209)

 

嬉野さんは ROI =Return On Investment(投資対効果)という言葉で表現されています。
ぼくも相談を受けた際によく言うことなのです。
「英語をやるとき、時間もお金もかかるからね」と。
ここを普段から意識しているかどうかで、学習に対する緊張感が高まると思います。
時間やお金をかけているにもかかわらず、なんとなくで取り組みにくくなるのでは。

 

 

そのほかにも、単語・文法・リスニング・リーディングなどの項目別の戦略や
SWOT などビジネスのキーワードを英語学習に活かすなど、
普段からアンテナを立てながら過ごされている嬉野さんならではの内容です。

会社で英語を使う機会が増えているという方は、嬉野さんのやり方が必ず参考になります。
「どこまでできていないといけないか」「ここまでできればOK」という線引きが
実情に合わせた、非常にリアリティーのある内容になっていますから。

 

 

いつも参考書や問題集ばかり使っていましたが、ほかの方のやり方は非常に参考になりますね。
いいところは盗みながら、どんどんとやり方をアップデートしていかねば、です。

porpor35

フリー編集者。校正や内容検討も行っています。 語学書→小中英語→ビジネス→語学書担当。 専門学校や大学で TOEIC の講師の担当をしています。 大学で言語学を専攻。本/言葉を愛してます。 留学なしでTOEIC990獲得。現在は、TOEIC SWで満点獲得が目標。

Leave a Reply

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください