TOEIC 990点取得者が2015年度センター試験を解いてみた

2016年1月16日(土)から2016年度のセンター試験が始まりました。
この時期になると、自分が受験生だった頃を思い出しますね。

 

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とてつもなく今更なのではなりますが、
2015年度分を解答していなかったことを思い出し、
慌てて「2015年度センター試験(英語・筆記)」にチャレンジです。
2011年からこれで5年目でございます。

 

(過去記事)
2011年:TOEIC 965点ホルダーが2011年度センター試験を解く…185点(47分)

2012年:TOEIC 965点ホルダーが2012年センター試験を解く…190点(42分)

2013年:TOEIC 990取得者が2013年度センター試験を解いてみた…194点(57分)

2014年:TOEIC 990取得者が2014年度センター試験を解いてみた…194点(48分)

 

毎年あと一歩というところで満点を逃しています。
2015年度分は果たしていくつだったのでしょうか?

 

結果…

194点(50分)

でした。

 

あああああ、なんてことでしょう。
移動時間にちょこちょこと進めたからの点数、ということでもありません。
なんと文法問題で3問ミスということで見事にアウトでした。
ボヤッと考えたからこその結果でしょう。
おそらく TOEIC でも同じようなことをしているのでしょうね……。

 

一方、試験自体の難易度はどうだったのでしょうか。
ぼく個人としては、難しくなったなあ、という印象です。
読む量も増えて、なかなか終わらないと思った記憶があります。

 

予備校のサイトを見てみると、難易度は「昨年並み」です。
問題数は変わらず、全体の語数もほぼ同じ。
一部、傾向に変化がありましたね。

 

さて、ここからは TOEIC ブロガー(?)として気になる問題を見てみます。
解いていない方はネタバレになりますのでご注意ください。

 

*****
■第2問 A(Part 5 形式の空欄補充問題)
〈問3〉
「in that 主語+動詞(〜という点で)」の形はTOEICでも見かけます。
空欄の後に that と文章が来ていることがポイントになっていましたね。

〈問5〉
TOEIC でもよく出る動詞の時制を問う問題です。
解答の根拠は文末を見れば一発ですね!

〈問6〉
いわゆる分詞構文です。
文章に”動詞ing”, “動詞ed”で情報を足す形ですね。
TOEIC では頻度が高いとは言えませんが、英文を読む際には普通に出てきます。

〈問9〉
高校受験や大学受験などから鉄板の”so 〜 that 主語+動詞”構文です。
“such a 形容詞 名詞 that 主語+動詞”構文もあわせておさえておきましょう。

■第2問 B(会話のやり取りの一文を並び替えで作成する問題)
〈問2〉
返答がいかにも TOEIC に出てくる英文ですね。
動詞 charge の使い方はこれを機にマスターしておきたいところです。

■第3問 A(会話のやり取りの一文を補充する問題)
〈問1〉
返答の That reminds me. は知っておきたいフレーズです。
Thanks for reminding me. という英文で出てくることもありますよね。

■第3問 B(一段落の中で取り除くべき英文を選ぶ問題)
新しい傾向の問題です。第3問のAと同様、話の流れをしっかり読み取れているかどうかがポイント。
Part 7の文章でも気をつけていることですが、
接続(副)詞などのディスコースマーカーと言われる語に身を任せると、読み違えることが減ります。

■第4問 A(長文+グラフを読んで設問に答える問題)
文中には TOEIC にも頻出のものがいくつも見られました。

rise(名詞)
be accompanied by
in contrast with
regardless of
those who
furthermore
in addition to

ここ以降の長文問題は情報を頭の中で整理しておかないといけないため、
Part 7 対策にも使えますね。
新形式の TOEIC にはこういった問題が出るのかもしれません。

■第4問 B(ウェブサイトを読んで設問に答える問題)
こちらは Part 7 仕様の問題になっていましたね。
情報を照合して解答するのはやはり Part 7 対策になります。

■第5問(2つの文書を読んで設問に答える問題)
Part 7のダブルパッセージの問題の練習になります。
今回はメールのやり取りで「TOEIC そのままか」と思いきや、
お仕事の内容ではまったくありませんでした。

■第6問(1つの文書を読んで設問に答える問題…段落ごとに設問がある形)
文章の内容は TOEIC っぽくないのですが、語句レベルでは以下をチェックです。

maintain
valid
objective
accurate
attention to detail
investigation
reliable
almost all
procedure
additionally
take part in

TOEIC では瞬殺で理解できていないといけないものがたくさんあります。
*****

 

以上がぼくが気になったところでした。
毎年センター試験にはチャレンジしているわけですが、
TOEIC 以上に基本的なことを問うている試験ですね。

 

問題処理能力も TOEIC ほど高いものは求めていないため、
普段、TOEIC に取り組まれている方はいい腕試しになりますよ。

porpor35

フリー編集者。校正や内容検討も行っています。 語学書→小中英語→ビジネス→語学書担当。 専門学校や大学で TOEIC の講師の担当をしています。 大学で言語学を専攻。本/言葉を愛してます。 留学なしでTOEIC990獲得。現在は、TOEIC SWで満点獲得が目標。

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TOEIC 990点満点取得者がセンター試験を解いてみた | TOEIC990点への道 -日本から出ずに満点-Posted on 4:43 pm - 1月 22, 2019

[…] 2015年:TOEIC 990取得者が2015年度センター試験を解いてみた…194点(50分) […]

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