TOEIC 990点満点保持者が『Distinction 2000』の使い方を徹底解説

投稿者: | 2020/04/14
今や知らない英語学習者はいない Distinction シリーズ

英単語帳の市場は飽和状態です。

「もう新しいものは出ない」

そんな風に思っていたところ、新時代の英単語帳が現れました。
YouTube から一躍有名になった ATSU さんが製作した『Distinction 2000』(KADOKAWA)です。

写真映えする素敵なカバー!

一通り、目を通して「素晴らしい」一冊であることは間違いないです。

問題「TOEIC には使えるのか?」

この単語帳を持て余している方がいるのではないでしょうか?

特に、

「TOEIC には役立つのか」
「役立つならどう使えばいいのか」

といった悩みを抱えている方は多いのではないかと推察しております。

次の質問に対して、答えがスッと出なければ、宝の持ち腐れになります。
これは単語帳に限らず、参考書や問題集を使うときの大原則です。

「なぜこの単語帳を使うのか」
「この単語帳をやり遂げてどうなりたいのか」

by ぽるぽる

そこで、今回は、TOEIC 学習者が『Distinction 2000』を使うべきかどうかに焦点を当てます。
さらに、もし使うのであれば、どのような使い方が良いのかまでご提案いたします。
「この本を使い倒して、TOEIC のスコアアップを実現したい」という目標を実現しましょう。

TOEIC 990点満点保持者が TOEIC に効果的な使い方を探る

  • 対象レベル
  • 特徴(メリット・デメリット)
  • TOEIC との相性
  • TOEIC 学習者の使い方
  • まとめ:「TOEIC 特化ではない」と心得る

対象レベル

単語帳の使用者「TOEIC ◯点から」のような表記はありません。
TOEIC 以外の資格試験などの表記もないことから、
「そこは自分で判断しよう」ということでしょう。

ただ、本の帯に「到達レベル」は書かれています。
あくまで目安として参考にすることをオススメします。

  • TOEIC:920
  • 英検:準一級
  • TOEFL:100点
  • IELTS:7.0
  • 大学入試:難関大2次

これらの情報を見ると、「けっこう難しめ」という印象を持たれるかもしれません。

しかし、見出し語を見ると、易しい単語も掲載されているので、
TOEIC であれば「500点」くらいから使えるのではないかと考えています。

もちろん、到達レベルが高い分、
難しい単語が出てきて面食らうことは否定できませんが……。

特徴(メリット・デメリット)

今回は TOEIC 視点でメリットとデメリットをお伝えします。
と言っても、メリットとデメリットはコインの表と裏のようなものです。
(『Distinction 1』に出てくる two sides of the same coin です!)

*素材が大量に収録されている

見出し語が含まれた文章が大量に収録されています。
これらの素材を、聞いたり読んだりすることで、
大幅な英語力アップが見込めるでしょう。

リスニングであれば、TOEIC の試験を BEYOND したレベルで音声が収録されているため、
このレベルに慣れておけば、TOEIC が易しく感じる場面は増えていくでしょう。

リーディングであれば、TOEIC よりもアカデミックな英文が多いため、
読解力が鍛えられることは間違いありません。
TOEIC よりも読み応えがある分、ここを楽に読めるようになれば、
TOEIC は「こんなにシンプルだったっけ?」と感じることは間違いありません。

とはいえ、TOEIC に特化した単語帳ではないため、
TOEIC に出るような英文は多いとは決して言えません。
TOEIC に出るような英文とは、
「シンプルな単語や構文で構成されたもの」と考えてください。

だからこそ、TOEIC 学習者にとっては、ここはデメリットだと言えるでしょう。
「もっと TOEIC に出るような英文で学びたい」という欲求はあるかもしれません。

*扱う単語のレベルが幅広い

これは「対象レベル」に関連してくるのですが、
易しい単語もあれば、難しい単語もあります。

易しい単語はさらっと触れればいいのですが、問題は難しい単語です。
TOEIC のハイスコアラーであっても苦戦するものもあるでしょう。
いろいろな資格試験や単語帳を見ているぼくですら、
「正直、これは知らない」というものもありましたね。
知らない単語がまだたくさんあって、伸び代があると感じられる良い機会です。

到達レベルが高いため、仕方のないことだと言えます。
TOEIC という試験に絞ると、アカデミックな単語は不要なので、
効率を求める方はストレスに感じるかもしれません。

この本には「TOEIC に出る」的な表記はないので、
TOEIC に出るかどうかを市販の単語帳で調べるのが良いでしょう。
「これは知らない」と思ったら、TOEIC の単語帳で調べるのも一手です。
とはいえ、二度手間なので、出なそうだと思ったら飛ばすのも良いでしょう。

*ジャンルが幅広い

40のジャンルがあるため、英語の素材として非常に面白いです。
読んでいて飽きることがありません。
気づけば次々と読んでいる自分がいた、というのが正直なところです。

とはいえ、これもデメリットではあるとわかるでしょう。
「宗教」や「戦争」などの TOEIC に出ないテーマもあります。
そこに収録されている単語が全て TOEIC に関連しないかというと、
そういうわけでもないので、気にしすぎなくても良いポイントかもしれませんが。

TOEIC との相性

前の項目で「TOEIC との相性」については、だいぶ触れていると思います。
アカデミックな話題や TOEIC に出ない話題があるため、そこは相性が悪いです。
ただ、そんな話題の中にも TOEIC に出る単語は含まれているため、
過剰に意識しないほうが良いように感じています。

TOEIC 学習者の使い方

これも少し触れてきましたが、一度整理しておきます。

目標を「単語を聞いて/見て一瞬で意味がわかる」ことに置きましょう。

TOEIC レベルを超越している単語もありますが、
気にしていたらキリがありません。
派生語も含めて、すべてを覚えるつもりで行きましょう。

とはいえ、段階的に学習するのが良いと考えています。

  1. 見出し語を見て意味がわかるかをチェックする
  2. わからないものは何度も見る/聞く

シンプルな2ステップにしましたが、詳細な使い方は本に掲載されています。
ただ、それはスピーキング寄りだといえるでしょう。
もう少し TOEIC(リスニング/リーディング)に寄せた学習法をご提案します。
1.と2.は終えた後、という前提で取り組まれることをオススメします。

  • 例文を見ながら何度も聞く
  • 英語と音が結びついてきたら、目を離して聞く

英語と正しい音を合わせる段階だと思って、取り組んでみましょう。
ここまでスムーズにできるようになれば、TOEIC のリスニングセクションはだいぶ楽になります。
『Distinction 2000』のナレーターのほうが TOEIC のナレーターよりも癖があるので、
この本の英語が、自分にとってのスタンダードになれば、TOEIC は余裕です
その分、TOEIC に慣れている人は最初が辛いと言えるでしょう。

  • 毎日30-60分はアカデミックセクションの英文を読む

単語を身につけるとともに、読解力そのものを鍛えるイメージを持ってください。
さらに、そもそもの、読み続ける集中力を鍛えることもできます。
そのため、このタスクは細切れではなく、一気に行うことが大切です。

これは今のぼくがやっていることなのですが、かなり鍛えられます。
『Distinction  2000』を読んだ後に TOEIC の Part 7 を読むと拍子抜けします
天と地というほどではないのですが、
それくらい難易度の差があると思うと良いですね。
それなりの高地トレーニングになると考えています。

まとめ:「TOEIC 特化ではない」と心得る

ATSU さんは「TOEIC 学習もスピーキング込みで」という主張をお持ちです。
それには大賛成なのです。

しかし、

「この本を使いたいけれど、それなりに早く結果を出さないといけない」

という学習者の方向けに記事作成をしました。

また、いきなりスピーキング(例文作り)は難しいという方も、
上記のステップを踏むことによって、読み聞きからスタートをして、
受動語彙(Passive Vocabulary)を増やすことから始めるのは大いにありです。
それから能動語彙(Active Vocabulary)を増やす方向にシフトしても良いのではないでしょうか。

もし「とにかく TOEIC 優先」であれば、「金フレ」が不動でしょう。

TOEIC にさっさとケリをつけるか、
後を見据えた力を伸ばすか。

それはあなた次第です。

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