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2013年からスタートした TOEIC(R) Writing の対策(勉強法)をさらけ出す

結論:
TOEIC Writing の勉強法がわからない方は「読む」ことから始める

 

===

 

今まで TOEIC の Writing テストは数回受験しています。
直近の2015年と2017年は両方とも「190」です。

*ページ「TOEIC SCORE HISTORY」の下のほうに掲載されています。

 

200点満点まであと少しなのですが、それなりのハイスコアが出ているため、
「どのような対策をされているのですか?」と聞かれることがあります。
ここらで、正直にお答えしておこうと思います。

 

 

自分で解答を作っていない

ライティングの勉強と言うと「作文」が思い浮かぶと思いますが、
ぼくは一度もやったことがありません。

なぜなら、面倒くさいからです。

この記事にたどり着いた方の多くも同じ意見をお持ちでしょう。
大丈夫、書かなくても上を目指すことはできます。

 

 

「模範解答」を暗唱

正確に言うと、模範解答を暗唱しようとした、というところです。
その際に使った本は『頂上制覇 TOEICテスト スピーキング/ライティング究極の技術』です。
当時、「TOEIC SW の対策といえばこれ!」という感じでした。
(おそらく今でも定番の一冊だと思います。)

 

 

タイトルに「頂上制覇」とある通り、満点を目指す人向けの内容です。
そのため、模範解答も非常にハイレベルです。
暗唱するのは難しかったですが、何度も音読して、自分に染み込ませました。
いわゆる「テンプレ」が頭に入ったのは間違いないです。

この本の暗唱のおかげで、「170-190」くらいまではいったのではないかと思います。

 

ただ、正直に言います。
純粋にこの本だけのおかげとは言い切れません。

 

 

TOEIC のビジネス文書を読みまくる

TOEIC Writing の初回受験が150からスタートしています。
決して高い数字ではないですが、低い数字でもありません。
このスコアは TOEIC のリーディングのおかげだと思います。
2013年に初めて TOEIC SW を受験するまでに、TOEIC LR は何度も受験しています。
もちろん、リーディングの対策はかなりの量をこなしています。
その中で、ライティングに使える素材をストックしたのは間違いありません

こういった知識が、模範解答の暗唱と噛み合って、それなりのスコアが出たと考えています。

 

ということで、皆さんに最初にオススメしたいのは「読む」ことです。
2017年に190のスコアが出た時には、模範解答の暗唱はせずに、
事前準備として、ひたすら TOEIC の英語を読んでいました。

 

この記事を書いている今も、TOEIC Writing の対策として、次の本を読んでいます。

 

 

お気に入りの「特急シリーズ」の中から『読解特急4』です。
新形式に合わせて改訂されていませんが、内容は古びていないので、ご安心ください。
ビジネス文書の「テンプレ」や定型表現がバンバン出てきますから。

 

この本の英語をひたすら読みまくって、「使える表現はないかな」と探しています
この視点をすぐに取り入れるのは簡単ではありません。
最初は欲張らずに、TOEIC の英語に触れることに時間を割くようにすればいいでしょう。

 

冒頭で示した結論にあるように、まずは「読む」ことから始めてくださいね!
素材が TOEIC であれば、自然と TOEIC Writing につながっていきますから。

長時間の英会話を切り抜ける!スピーキング力アップのためにやりこみたい2冊

先日、英語学習仲間と決起集会と題して勉強を行いました。

 

昔は TOEIC の模試を一緒に解くことが日課だったのですが、今ややることはフリー。
今回は「カジュアルに英語を話す」ということで、英会話を行いました。

 

 

普段、「実践ビジネス英語」「ラジオ英会話」の音読・暗唱で、
英語を使って口を動かすことは行っていますが、台本なしの英会話は久しぶり。
実際、「今回は英会話で」と言われたときに「嫌だな」と思ったのはここだけの秘密です。笑

 

ご一緒した Jet Bull さんと HBK さんは TOEIC 界で有名であり、英語の達人でもあります。
長時間英語で話したのは初めてだったのですが、お二人の英語を聞きながら思うところがありました。
以下の二つをうまく操っているという点です。

 

・基本動詞
・熟語

 

ぼく自身の英語は同じ動詞や熟語を使っている感じで、圧倒的な差を感じました
二人が話すたびに「それ、知ってるしわかるけど、話すときに使えない」という感覚。
このままの学習だと、スピーキング力の点で行き詰まるなという焦りも覚えました。

 

そこで、自分は「基本動詞」と「熟語」の観点で、何をすればいいかをブレイクダウンしました。
やるべきことを増やすと大変なので、シンプルに2つに絞っています。

 

「ラジオ英会話」で基本動詞の使い方を身につける!

 

この記事を執筆している現在、ラジオのテーマが「動詞」です。
そのため、講師の大西先生が勧める「暗唱」を徹底的に行っています。
少しでも「自分では使えない」と思ったら、ゴリゴリと覚えるようにしています。
大西先生の提唱する単語のイメージを意識しながら、声に出しています。

 

「この動詞を使った英文が作れるか」という意識でやると、
「あ、意味しか知らない」というものが意外とあるものです。
即座に例文が出てくるレベルを目指します。

 

例えば、develop という動詞があります。
この動詞は「〜を発展させる」のような意味で覚えている方が多いと思いますが、
いざ英文を作れるかというと……微妙ではありませんか?
ぼくは develop を使って、パッと英文を作ることができませんでした。

 

ラジオ英会話で出てきた英文はこちらです。

 

I need to develop the idea.(そのアイデアを練り上げる必要があります)

 

「あるものを良くする」のようなイメージでしょうか。
受動語彙を能動語彙に変えていく学習が必要だと感じています。

 

 

『必携英語表現集』で相性のいい語句を知る!

 

 

熟語は何かを新たに買おうかと思っていたのですが、本棚に眠っていることを思い出しました。
この本は大学受験生向けだと思うのですが、「話す」ことを念頭に作っているとあります。
熟語は大学受験時代に集中的に覚える方が多いと思うのですが、
「インプットできればいい」「読んで理解できればいい」と考えていませんでしたか?
ぼくもその一人です。

 

しかし、それではもったいない。
英語が眠ってしまうことは間違いない。

 

800の表現が収録されていますが、自分が「日本語で使う」ものから集中的に覚えていく予定です。
普段、日本語で言わないことを英語で言うとは考えにくいですからね。

 

例えば、discourage という単語があります。
encourage の反対の意味だと理解するのは簡単かもしれません。
しかし、いざ使えるかというと、クエスチョンマークが浮かびませんか?

 

この本では次のような英文が紹介されていました。

 

Higher cigarette prices tend to discourage people from smoking.
(タバコ価格の上昇が人々に喫煙を思い止まらせる傾向がある)

 

普段は使わなそうな単語も、使えそうな文脈に埋め込まれています。

 

 

 

使う教材が何であれ、「基本動詞」と「熟語」は避けては通れないと考えています。
一緒にスピーキング力をアップさせていきましょう。

公式が出した単語帳を徹底レビュー!『TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック』

TOEIC で「単語帳」というと『金のフレーズ』が鉄板でしょう。

 

学習者としても、講師としても、お世話になっている一冊です。
正直、この一冊で TOEIC の単語対策は済むと思っているほど信頼しています。

 

 

「単語帳」は売れ筋のジャンルであるため、さまざまな出版社が単語帳を発刊しています。
書店や Amazon でチェックしていますが、目新しいのはこの辺でしょうか。

 

 

 

その単語帳業界についに本家本元が乗り込んできました!
本家本元とは、テスト作成団体である ETS です。

 

以前、『TOEIC® テスト 公式問題で学ぶボキャブラリー』という単語帳を発刊しましたが、
分厚さや重さなどの理由からパッとしなかったようです。
ぼく自身も買ったものの、ほとんど開いた記憶がありません。

 

 

そこで、リベンジ(?)として『TOEIC® Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック』が発刊されました。

 

 

一通り目を通したので、この本のレビューしていきます。

 

  1. 唯一の特長は「例文」
  2. 使い方のヒントと解説から「目の付け所」を学ぶ
  3. メインターゲットは「600点」
  4. 見た目がちょっとイケてる
  5. 結論:読み物として使う

 

 

正直、マストバイではないため、以下の点をよくお読みの上、お買い求めくださいね。

 

1.唯一の特長は「例文」

この本の特長が「はじめに」で述べられています。
その一点目に次のような記載があります。

 

過去のテスト問題から、最頻出の1,000語をそれらのテストからそのまま抜粋した文とともに掲載。また、英語の達人に近づくための100のセットフレーズも掲載。

 

過去のテスト問題から例文が作られている、ということです。
これは市販の単語帳には真似できないことです。
テスト作成団体ならではの単語帳と言えるでしょう。

 

問題冊子を持ち帰ることができない我々にとっては貴重な情報です。
例文を読み込みんだり、聞きこんだりすれば、テストに慣れることにつながりますね。
今後のテストを見ないとわかりませんが、そっくりの英文が本番に出現する可能性はあります。
すべての英文に目を通しておきたいところです。

 

2.使い方のヒントと解説から「目の付け所」を学ぶ

見出し語に対して、その単語の使い方のヒントと解説が書かれています。
これはテスト作成団体からの「メッセージ」ととらえたいところです。
つまり、「テストにこうやって出るよ」というメッセージです。

 

すべての見出し語に対して書かれているわけではありませんし、
「これはどうだろうか」というヒントと解説もありますが、
今後その観点で問われても問題のないように準備をしておきたいものです。

 

3.メインターゲットは「600点」

見出し語として扱われている語句のレベルは高くありません。
いわゆる「基礎レベル」に当たるものと言っていいでしょう。
そのため、これから600点を目指す人が買う一冊という位置付けです。

買う前に自分の知らない単語がどのくらいあるのかは必ずチェックしましょう。

 

4.見た目がちょっとイケてる

これは完全なる主観なのですが、公式の割に本の見た目がカッコイイです。
カバーはキラキラしていて微妙なのですが、カバーを外した本体はなかなかクール。
「持っていてテンションの上がるものを使おう」という持論があるため、
ぼくと感性が合うのであれば、オススメできる一冊です。

 

5.結論:読み物として使う

単語帳として「単語を覚える」ために使うのは大いにありですが、
読み物として「英語に触れる」ために使うことをオススメします。
覚えることは意識せずに、ガツガツと貪り読む感じです。
何度も読むことで、結果「覚えている」という状態を作り出せたら理想的ですね。

また、音声がダウンロードできるので、何度も聞いて耳にこびりつかせることもいいでしょう。
返り読みを防ぐために音声を利用したいところです。

 

以上、公式が出した単語帳に関するレビューでした。
今度はハイスコア向けの一冊が出ることを祈ります!

 

TOEIC 学習で「暗唱」を取り入れるかどうかは慎重に判断すべし

『公式問題集』は様々な活用法があります。
普通は「実力判定」「傾向把握」などが挙げられるでしょう。

 

 

最新の『公式問題集』に関する情報はこちら↓
2019年6月発売『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集5』TEST 1 の感想+使い方

 

 

ぼくは今回の「公式5」を次のように使うことにしました。
世界を走り回る野村先生のお声がけに乗っかる形です。

 

 

「公式問題集を音読・シャドーイング・日英しまくる」ことで「全部覚える」という、
問題演習を大幅に逸脱した内容です。

 

*暗唱の徹底で「自然な英語勘」を身につける

この見出しは『ブレイクスルー英語勉強法』という一冊から引用したものです。

 


(TOEIC で満点を取得された清涼院さんが書かれた名著です)

 

内容をもう少し引用させていただきます。

 

どんな英語の達人でも、知らない知識をゼロにすることはできません。そのため、最後の最後は「より自然な英語を選ぶ勘」が試される、知識ではなく感覚レベルの世界での勝負となります。

 

今まで何度も TOEIC を受験してきて実感したことです。
問題演習をしているだけでは限界があるとわかっているからこそ、
BEYOND した学習に取り組んでみることにしました。

 

*なぜ暗唱なのか?

では、暗唱という学習方法を選択した理由についてお伝えしましょう。
前に述べたように、「自然な英語勘」を養うためなのですが、
『ブレイクスルー英語勉強法』では次のように書かれています。

 

ありとあらゆる方法を何年もかけて模索した結果として、ついに、ひとつの結論に辿りつきました。「自然な英語勘」を身につける上で、もっとも有効であるとぼくが考える方法は、「暗唱の徹底」です。

 

ぼくは他の素材を使って暗唱をしていますが、
「TOEIC の素材を暗唱したことがほとんどない」と思ったため、
これをいい機会だととらえてチャレンジしています。

 

 

理解するのは楽な TOEIC でも「話せる」レベルまで落とし込もうとすると、
さまざまな発見があり、学習が色とりどりになる実感があります。

 

*暗唱を始めるレベルは?

ここまで「暗唱、最高」のテンションで書いてきましたが、
冒頭で書いた通り、問題演習を大幅に逸脱した学習方法です。
そのため、600点を目指すような、基礎固めを優先する方にはオススメしません
単語をかなり覚えており、文法が頭に入っている800点あたりから始めると良いと思います。

 

以前、このような記事も書いています。
暗唱が目的になってしまうことで悪循環に陥るのは避けたいところです。

TOEIC の Part 3, 4 対策で暗唱を目的にしないほうがいい理由

 

「暗唱」が唯一の学習方法ではありませんが、自分の目的に合うならば積極的に取り入れましょう。

 

2019年6月発売『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集5』TEST 1 の感想+使い方

 

「もう新しいやつが発売かよ」

「辛子色って微妙かよ」

 

などなど、さまざまな(?)ツッコミがされた「公式問題集」が発売されたのをご存知でしょうか。

 

 

 

ETS(テスト制作団体)が作る問題集はチェックする必要があります
ということで、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集5』の TEST 1 を早速解きました。

 

(条件)
・場所は比較的静かなカフェ
・リスニングの音声は1.25倍速
・Part 3,4 は先読みなし(=聞きながら解く)
・設問の読み上げ音声は飛ばす
・リーディング中はインストゥルメンタルを聞く

 

解いた当日は公開テストの日だったので、本番さながらを演出しようとしたのですが、無理でした
解くと決めたものの、「早く終えて研究したい」という気持ちが勝った結果です。

 


Listening:95/100
Part 1:6/6
Part 2:23/25
Part 3:37/39
Part 4:29/30

Reading:96/100
Part 5:30/30(9分20秒)
Part 6:15/16(6分40秒)
Part 7:51/54(SP25分10秒/DP13分40秒/TP14分30秒)

 

*難易度は「普通」

出来は微妙ですが、偉そうに分析させていただきます。

難易度としては「普通」の部類に入ると判断しています。
ただ、パートごとの難易度のばらつきが大きいという印象です。

 

*Part 7 の最新傾向

特筆すべきは Part 7 ですね。難しい
読ませる量がとにかく多いのは本番さながらですし、答えの根拠も簡単に見つかりにくいです。
本文の具体的な記述を、選択肢で抽象的に言い換える鉄板パターンは健在ですね。
正直、この感覚を体験するためだけでも、この公式問題集は「買い」だと考えています。

次に注目すべきは「語彙」です。
Part 5 の語彙問題というよりは、リーディングセクション本文中に出てくる語彙です。
今まで「見たことがない」という語彙が普通に出てきます
この現象も体験しておく必要性があると思いますし、
公式問題集で使われている以上、「今後出すかも」というメッセージととらえて良さそうです。
市販の単語帳に掲載されていないものに注目するのがポイントです。

 

*Part 5 のトレンド予想

語彙に関してもう一つ付け加えたいことがあります。
これはちょっとした今後のトレンド予想なのですが、「句動詞」が問われるようになっていく気がします。
今回、130番で句動詞が問われているのですが、公開テストでも問われるようになっています。

英検一級の語彙セクションでも句動詞が問われるように、
ネイティブが当たり前のように使う句動詞は知っておく必要がありそうです。
学ぶ素材としては、英検一級レベルの句動詞ではありません。
どの辺から学べばよいかはもう少し研究をしていきます。

 

*Part 2 の変化球

そして、見逃せないのは Part 2 の返答です。
「こう来るか」をどれだけストックしておけるかは、Part 2 の正答数の分かれ道です。
日本語で理解できないものを英語で理解するのは難しいので、
日本語で「こういうことね」と理解してから、英語での言い回しをチェックしましょう。

 

*Part 3, 4 の場面

Part 3, 4 のシチュエーションもストックはしておきたいところです。
解きながら「こんな場面も出るのか」と感じられるくらいの余裕さがあるならばいいのですが、
事前に多くのシチュエーションを知っておいたほうが断然有利です。
新しいシチュエーションを知ることが、新しい公式問題集を解く醍醐味でもあります。

 

以上、TEST 1 を解いて気になる点についてまとめました。
近々 TEST 2 も解いてレポートしたいと思います。

 

 

【告知1】
TOEIC 800点over を目指す方向けに、超有名講師 Jay 先生とコラボマガジンを運営しております。

Jay&porporのTOEICツアー〜800を目指す旅〜

【告知2】
TOEIC を中心に英語に関する動画を作っています。

ぽるぽるの YouTube チャンネル

就活や昇進、転職で必要になる TOEIC L&R 800点の壁を突破する

TOEIC での800点は一つの壁です。
中級者から抜け出し、上級者の世界に一歩踏み込むスコアだと言えます。

 

この壁を一つの門として活用している世界があります。

 

就職活動では800点を取れば、「英語ができる人材」として見てもらえる可能性が上がります。
会社では昇進の条件として800点あたりのスコアを提示するところがあります。
転職活動でも800点を取ることで、英語力のアピールになります。

 

ところが、この800点を取るのは簡単ではありません。
やはり壁になる。

 

ある程度の基礎力があるだけに、どこが弱点なのかがわかりにくい。
すると、どのような対策を取ればいいのかがわかりにくい。

 

ぼく自身も800点を超えるまでに時間を要した記憶がありますし、
指導している学生や社会人も苦戦するところではあります。

 

そこで、800点という壁を突破するヒントを提供する場を作りました。

 

Jay&porporのTOEICツアー〜800を目指す旅〜

ぼくのお得意の note でございますが、今回は Jay 先生こと早川幸治先生とのコラボです。
企業研修や著書で引っ張りだこの先生とともに、800点奪取に必要なアクションリストをまとめていきます。

 

すでに決意表明的に Jay 先生とぼくからメッセージがありますので、よろしければお読みください。
これらは無料で読めますので、ご安心くださいね。

 

TOEIC 800点に到達して英語を武器にするために(早川幸治)

 

TOEIC で800点を取得して、英語を使う可能性をつかむキッカケを作る方法(ぽるぽる)

 

先ほどさらっとお伝えしましたが、「何をすればいいか」にお答えしたいと思います。
月曜の朝に情報を仕入れて、それを一週間実行していただくことで、スコアアップへの道は開けるはずです。
「なるほど」では終わらせずに「やってみよう」まで持っていくつもりで書きます。

 

もしよろしければ、ご購読くださいね。
一人でも多くの800点突破者が出ますように。

TOEIC の頻出単語を文で覚えるなら『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』に決まり!

 

 

2012年3月に TOEIC 業界に激震が走ったことは今も覚えています。

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』が発売。

 

「本番でデジャブ感を味わえる」
「語句解説にある TOEIC の世界が面白い」

 

さまざまなポジティブなコメントが飛び交っていました。
それは、現在にも続き、2018年には改訂版と合計して100万部のミリオンセラーに。

 

「TOEIC を受験するなら『金フレ』をやろう」
「単語帳であれば『金フレ』一択だ」

 

ぼくも TOEIC の知識を増やしていくために、この本にはお世話になりました。
今までにもさまざまな記事を書いています。

 

TEX加藤先生『TOEIC 出る単特急 金のフレーズ』の効きどころ(使い方研究)

TOEIC の人気単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その1:英英辞典を用いる)

TOEIC の定番単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その2:逆算する)

『金フレ』の使い方の情報を求めて、今でも多くの方がこのブログにいらっしゃいます。

 

しかし、ぼくはベストセラーである『金フレ』に対して、疑問を持っていました。

 

「本当に覚えやすいのか?」

 

というのも、ぼくは大学受験勉強の際に『速読英単語』を使っており、
ご存知の方も多いように、「文脈で覚える」ことをモットーにしています。
TOEIC 対策の中でも問題や文章の中で覚えるように心がけていました。

 

「やっぱり文脈が欲しい」

 

そう思っていたところに、新たな激震が走りました。

 

2019年2月。

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』発売。

通称、「金セン」です。

 

隅から隅まで目を通した率直なレビューと使い方をまとめます!

 

(もくじ)

  1. どのレベルの学習者が使えるのか?

  2. 効果が出る使い方とは?

  3. 『金フレ』と『金セン』はどちらを使うか?

 

結論は「マストバイ」ではありますが、『金フレ』よりも学習者を選ぶような気がします。
その理由は以下でご説明させていただきますね。

 

 

1.どのレベルの学習者が使えるのか?

 

「はじめに」には、お勧めの読者として、次のように書いてあります。

 

・すでに金フレを終え、語彙力をさらに補強したい方
・フレーズではなく、文で単語を覚えたい方
・パート7(長文読解問題)の読解スピードを上げたい方
・「日→英」ではなく「英→日」形式で単語を覚えたい方
・TOEIC に出る単語だけを効率よく覚えたい方
・短期で TOEIC 高得点が狙える語彙力を身につけたい方

 

そして、続きの言葉にも注目です。

 

本書は、高校基礎レベルの単語をすでに身につけている方を主なターゲットとしています

 

そうです。
中学や高校基礎レベルの英単語が不安な方は先に基礎を作る必要があるんですね。
そういった方は、通称「銀フレ」である『銀のフレーズ』を仕上げましょう。

 

 

ということで、高校基礎レベル以降の方がターゲットになります。
ここは『金フレ』とは変わりません。

 

600点レベルの単語もあれば、990点レベルの難しい単語もあります
チャプターでレベルが区切られているわけではないので、その点は注意したいところです。

 

そして、何よりも魅力は、センテンスという「文」で覚えたいときに有効ということです。
裏を返すと、「文」だと負荷がかかりすぎるという方は合わないと思います。

 

2.効果が出る使い方とは?

文(センテンス)をどんどんと読み進めることに尽きます。

 

1周目は、知らない語句に出会っても、あまり立ち止まらずに、意味をちらっと確認する程度で。
あくまで「知ってるか、知らないか」という顔合わせをすることをメインにしましょう。
そうでないと、挫折する可能性が高いと考えています。
2周目以降で「覚える」ように心がけると良いですね。

 

音声は本が見られないときに使う程度で、まずは「読む」こと。
「読んで理解できる」レベルに持っていくこと。

 

『金セン』には合計で360文が収録されていますから、
1日50文程度を読むと、一週間で終えることができます。

 

TOEIC にそのまま出そうな英文ばかりなので、
毎日読み続ければ、スコアアップはもちろん、読解力向上に効くのは間違いありません。

 

「読んで理解できる」ものをリスニング素材にすると、
さらなる定着や英語力アップにつながると確信しています。

 

 

3.『金フレ』と『金セン』はどちらを使うか?

最初に申し上げたように、人を選びます。

『金フレ』は7語以下の語句で構成されているので、サクサク進めたい方はこちら。
『金セン』は23語以下とはいえ、文を読むのでそれに耐えられる方はこちら。

 

900点レベルくらいまでは、覚えやすい方を選ぶと良いでしょう。
扱っている単語に大きな差はありませんから。

 

ただ、「試験で見かけた難語」コーナーは飛ばしても良さそうです。
例えば、

reiterate
embroider
impeccable
revamp

あたりは知っていると内容の理解度がアップします。

 

しかし、900点に到達していないのであれば、もっと優先して覚える単語があります
現在のレベルに応じて、「覚えない」と割り切ってしまうのも手です。

 

900点を超えて、950点や990点を目指したい方は『金セン』ですね。
おそらく上に並べた単語を見てワクワクしたのではないでしょうか。
『金フレ』よりレベルが高い語句が収録されており、使い甲斐があります。

 

あと、細切れの時間で読解力をアップしたい方は『金セン』です。
1文を読んでは理解できているかどうかを確認できますから。
「はじめに」にあったように、

 

・すでに金フレを終え、語彙力をさらに補強したい方

 

ということで、著者の加藤先生自身も『金フレ』→『金セン』の流れが妥当だと考えているのでしょう。

 

ここまで真面目に書いてしまいましたが、コラムを含めて、単に読み物として面白いです。
思わず『金セン』を一気読みしてしまったので、個人的には『金フレ』よりオススメです。

 

TOEIC にそのまま出そうな英文ばかりと言いましたが、次のような素敵な英文もあります。

 

069
In the TOEIC test, doctors often reschedule their patients’ appointments, but that rarely occurs in real life.

 

「TOEIC あるある」を英文で披露してくださったり。

 

135
One factor that is vital to fulfilling your dreams is persistence.

 

英語学習の励みになる内容を英文にしてくださったり。

最後の英文は涙なし(?)では読めませんね!

 

この記事を読んだ方が単語力を増やし、スコアアップを実現できますように。

 

英語学習をシンプルにしたいなら『時短省力 私の英語勉強法 半年で TOEIC 470点UP』を読むべし!

 

「英語はシンプル」だと常々思います。

英語という言語自体はもちろん、勉強法もシンプルだと考えています。

 

本日ご紹介したい本はこちら。

『時短省力 私の英語勉強法 半年で TOEIC 470点UP』
(上田哲也著/明日香出版社)

 

 

ウェブ上でも精力的に発信されているテツくんです。

 

Twitter:https://twitter.com/english09040
ブログ:http://english06.com/

 

彼の発するメッセージには軸があります。
「英語はシンプル」だということ。
だからこそ、彼の著作は共感できることだらけでした。

 

英語の学びは、シンプルです。
基本ルールを知ること、そしてそれらを実際に使っていくこと、ただそれだけです。

 

「ルールを知ったら使う」という心に刺さるシンプルなメッセージ。
英語学習全般に関わる内容が多く、自分の学習を少しでも効率的にしたい人は必見です。

 

まずは、もくじをご紹介しましょう。

 

===

(もくじ)
第1章 忙しい人のための省力英語勉強法
ラクできるところは、とことんラクしていこう
英語が身につくことにだけ時間を使う
モチベーション下がっても続けられるしくみをつくる
学ぶ範囲と時間を1週間前にジブン予約

第2章 効果的に学ぶための環境を作る
日本に住んでいても、語学力は海外並に上げられる
移動時間を使いこなす
時短省力の習慣づくり

第3章 英語の学びを最大限効率化する
知っていること:できること=100:1
英会話でインプットしない
例文シャワーにふれる
まずは相手を知る、次に名前を覚える
すべてをネイティブから学んではいけない
「ビジネス英語だけでも身につけたい」人は

第4章 僕の省力英語
おとなの英語トレーニング基本の考え方
スピーキング中心にトレーニングを組み立てる
聞けて、話せる だけじゃない!音読
いつもの音読に、プラスαで4技能が伸びる
リピーティングとリプロダクション
シャドーイング
オーバーラッピング
英文法は「見える化」して体感する
どんどん英語で訳してみる
ライティングトレーニング
スピーキングトレーニング
英語は「書く」と「話せる」 ようになる
英会話スクールはオンラインで充分!
オンライン英会話を習慣にするコツ
オンライン英会話を使い倒すには準備が9割
オンライン英会話は自分でレッスンを組み立てる
オンライン英会話は直前直後の5分で効果UP
英単語はニュアンスで刷り込む
英単語は声に出して読んで覚える
単語のスペルは 覚えなくても大丈夫
効率的に学べる単語帳の選び方
フィリピン留学で実力を伸ばす!

第5章 上手なテストとの向き合い方
資格試験のための英語の勉強は伸びない
TOEICで成果を出すためには問題を解かない
資格試験の目標設定と勉強のしかた

===

 

いくつも英語学習者全員に役立つ情報が入っていたのですが、
中でも心に響いた内容をご紹介していきたいと思います。

 

 

「作業」時間ではなく、「学習」時間を増やす

 英語学習の時間には、2種類あります。1つは「作業」の時間、もう1つは「学習」の時間です。
「作業」というのは、たとえば辞書を引いたり、文法書で該当箇所を探したり、発音記号や単語の意味を書き込んだりすること。一方「学習」とは、英語をしっかり読み込むこと、口を動かして発音を確認したり、頭を使って英語をつくること。英語力が伸びるのはこの「学習」をしている瞬間です。

これは TOEIC 学習にも通じていて、解説を読み込んでいるときには英語力は伸びません。
わからない英語の日本語訳を読んでいるときにも同様です。
だからこそ、TOEIC の素材は理解をしたら、聞いたり読んだりして使い倒すことが重要。
「作業」はさっさと終わらせて、「学習」時間を増やすようにしましょう。

 

「好き」という本能に従う

「効果が本当にあるのか」と半信半疑で取り組んでいては、どんなにいい勉強法も効果は出ません。
僕たちは、気が向かない情報はシャットアウトしてしまうものです。そうなってしまうと、もう頭に何も残りません。どんなに著名な人がすすめる勉強法よりも、自分が一番いいなと思える勉強法が効くのです。

ぼくは「参考書や問題集は何でもいい」と極論を言っています。
自分自身も TOEIC の傾向と離れた単語帳や問題集を使って、スコアアップを実現しました。
「自分に合う」「自分が好き」と思う気持ちを優先させるのがベターな学習法と言えるでしょう。
「気が向かない情報はシャットアウトしてしまう」というのはなるほど、と思いました。

 

自分の中で英語の優先順位を上げる

 きっといろんな大事なことが、あなたにもあるはずです。そういう「生活に不可欠な要素」を確保した上で、ここ半年はその残りの時間において英語を最優先にするよう習慣づけるといいと思います。
ゴロゴロしたり、テレビを見たり、なんとなくスマホをいじってしまう時間を、全て英語学習に充てると決める。
英語学習を最優先にできたら、もう選択の余地はありません。だから、迷うことがなくなるのです。

ぼくは授業などで「TOEIC の優先順位は何位ですか?」と聞くことがあります。
というのも、優先順位が上がらないと、スマホやテレビなどに気持ちが流れてしまうからです。
他にもやるべきことはあるはずですから、一位にしろとは思いませんが、
どんどんと優先順位を上げることが英語学習を続ける秘訣になると考えています。

 

英文法のパターンを無意識に落とし込む

 僕は、例文を集めて、そのルールを見えるようにする作業が自分にとって大事だと気づきました。そしてこれこそが、文法を「見える化」することだと思うのです。
一般的なテキストでやっていることは、数学で公式だけ覚えて練習問題を解かないようなものです。
でもそれでは、問題はいつまで経っても解けるようにはなりませんよね。
英語も一緒です。
公式を覚えたら、感覚レベルで使いこなせるようになるまで、何度も何度もいろんなパターンにその公式を当てはめる練習をするといいのです。

TOEIC は英文を聞いた瞬間や読んだ瞬間に理解するスピードが求められます。
そのために武器になるのは「文法」だと考えています。
そして、それを武器にするためのキーワードが「無意識」です。
テツくんの言う「感覚レベル」と同じことだと言えます。
ぼく自身も TOEIC の問題を通して、たくさんのパターンに触れてきました
それによって、TOEIC レベルの英文や問題であれば、瞬時に解くことができています。

 

とにかく解くのではなく、英語力を上げる意識をする

 問題を解くのは、わからないことを発見するための作業です。英語力を上げるためではありません。
ですから、当然、問題を解くことによる TOEIC のスコアの伸びには、限界があります。

「作業」時間と「学習」時間の項目でもお伝えしたことと同様に、
問題を解くだけでは英語力は伸びていきません。
ですので、問題と解いた後の復習の時間が重要になっていきます。
問題となっている英文を素材にして、音読や多読など、様々な角度から英語に接したいものです。

 

これでもだいぶ厳選したのですが、「なるほど」と思わされるアドバイスばかりでした。
TOEIC に力を入れたい人にとって最終章は必ず読んでおくべきです。
試験の先を意識した学習ができるはずですから。
スケジュールや仕組みづくり、学習の効率化など、具体的な内容がぎっしりの一冊です。
ぜひお手にとって読んでみてください!

 

なお、ヒロ前田先生が運営するT’zラウンジで行われたイベントがYouTube 上にアップされています。

これまた学びの多い動画なので、ぜひご覧ください。

やどかり模試第3弾から解くのがオススメ『TOEIC L&R TEST 標準模試2』

 

都内某会議室にて解いてきました!

 

結論:

TOEIC らしさを知りたきゃ、これをやれ!

 

「やどかり模試」と言えば、難しいことで有名で、
正直、「心が折れるのは嫌だな」と思っていたのですが、
実際に解いてみたら「こ、これは…」と驚きました!

まずは結果から。

 

 


Listening:94/100
Part 1:5/6
Part 2:24/25
Part 3:36/39
Part 4:29/30

Reading:98/100
Part 5:30/30(6分00秒)
Part 6:15/16(6分00秒)
Part 7:53/54(SP19分00秒/DP7分30秒/TP13分00秒)

 

 

最近、模試の記録を記事に上げていませんでしたが、
一番の課題は「リスニング時のメンタルの保ち方」です。
少しはミスをしてもいいのはわかっているにもかかわらず、
「わからない」となるとどうしても焦ってしまいます。

ぶっちゃけ性格も含めて実力なので、言い訳でしかないかな、とも思っています。
多分、圧倒的な英語力があれば、焦らないはずなので、日々精進ですね。

 

一方、リーディングは好調を維持しています。
精度もスピードも上がっていて、日々の英語学習のおかげだと考えています。

 

今は TOEIC の素材には触れていませんが、
模試で結果が出せているのは、この仮説の一つの裏づけかもしれません。

とにかくこの模試で、強烈に印象に残ったのは「TOEICっぽい」ということ。
どの Part でも「こういう問題、よく出るよね」と思う場面がありました。
一冊めの「模試」って迷いますが、これは結構オススメできる一冊です。

『ハートで感じる英文法 決定版』の効果的な使い方〜英語「やり直し」の極意〜

ある日、

 

大西泰斗先生とポール・マクベイ先生のご著書である
テレビ番組発の『ハートで感じる英文法』という本が絶版になる

 

という知らせを聞いたときに、
「何おかしなことをやってるんだよ、N◯K出版!」と怒りがこみ上げたのですが、
こういうことだったのですね。
「ちゃんと言ってくれれば怒らなかったのに〜」って感じです。

 

 

怒りがこみ上げたのは『ハートで感じる英文法』が人生の1冊だからです。

 

 

深夜の再放送に出会っていなければ、おそらく今ブログすら書いていません。
講師だったり編集者だったりになっていなかったかもしれません。

 

それくらいぼくの人生に多大なる影響を与えた一冊です。
この本をこのブログで紹介しないわけにはいかない、と慌てて読んでいます。

 

「はじめに」の、英語の正しい「感じ方」には次のように書かれています。

 

 昨今「やり直し」英語学習ブームですが、そのやり方に私は大きな疑問を持っています。みなさんは中学・高校時代、それなりに勉強しましたよね。中学・高校でまったく学習してこなかったならベルでしょうが、社会人になったあと、英語力ーー特に会話能力ーーを切実に必要としているような方々なら、まじめに英語に取り組んだ歴史をお持ちだと思うのです。さて、中学・高校時代、英語が話せましたか? その時点で英語が話せなかったとしたら、同じことを「やり直し」ても話せるわけはないのです。

 

この一節を読んでドキッとしました。
ぼくの元へ「やり直したい」と相談に来る方がいらっしゃるときに、
同じ過ちを繰り返しているのではないか、と。

 

大西先生はこの後でさらに続けます。

 

 みなさんが英語を話したいなら、やるべきは、結局話すことができなかった過去の学習を繰り返すことではありません。そうではなく、英語への態度の根本を改めることが必要なのです。どう改めるのか。もちろんネイティブスピーカーの意識に同調するように、です。

 

ここでぼくは再認識しました。
自分が『ハートで感じる英文法』に出会って変わったのは、
中学英語や高校英語など、今までと同じことを「やり直し」たわけではなく、
英語への「態度の根本」を改め、ネイティブスピーカーの意識に同調していったのです。

 

この本は日本人が誤解しやすいポイントに絞って説明が展開されています。
「もくじ(CONTENTS)」をご紹介しましょう。

 

===
PART 1:ハートで感じる12のレッスン
LESSON 1  「イメージでつかむ」前置詞の世界」
LESSON 2  the は「1つに決まる」
LESSON 3  「導く」that のキモチ
LESSON 4  「迫ってくる」現在完了
LESSON 5  「躍動する」進行形
LESSON 6  すべての -ing は躍動する
LESSON 7  未来形なんてない
LESSON 8  助動詞の DNA
LESSON 9  過去形が「過去じゃない」とき
LESSON 10 仮定法を乗り越えろ
LESSON 11 英単語もイメージだ
LESSON 12 「文の形」にも感覚がある

PART 2:ハートで話す12のレッスン
LESSON 1  to 不定詞 ーことばをつくすー
LESSON 2  if ープレッシャーをかけるー
LESSON 3  知覚構文 ーなめらかに語るー
LESSON 4  倒置 ー感情を乗せるー
LESSON 5  否定 ーオブラートに包むー
LESSON 6  時制の一致 ー感じたままに報告するー
LESSON 7  「とき」の感覚 ー臨場感を与えるー
LESSON 8  some & any ー正確にあらわすー
LESSON 9  可算・不可算 ー繊細に表現するー
LESSON 10 疑問詞・関係詞 ー的確に質問するー
LESSON 11 使役構文 ー人間関係をふまえるー
LESSON 12 up & down ー自分の感性に従うー
===

 

380ページにも及ぶ大作なのですが、日本人の誤解しがちなところがおさえられています
この本を読んでいなかったら、日本語訳に頼りきった、不安定な英語力になっていたことでしょう。

 

さて、肝心の効果的な使い方です。

カバーのソデ(折ったところ)にさりげなく「本書の使い方」が掲載されています。

 

1.これまで英語をどのように感じていたか、各レッスンの最初に出てくる例文でチェックしましょう。
2.従来の学習法を復習してみましょう。
3.それぞれの英語が持つ「基本イメージ」をつかみ、そのイメージをつかんだまま英語を読んでみましょう。またそのイメージを広げていきましょう。

 

これに重なるところはありますが、ちょっと深掘りした学習法をお伝えします。

 

1.楽しみながら読む
2.基本イメージを読んだ後の「英文を音読する」
3.DVD を見る
4.CD を聞く

 

では、一つずつ見ていきましょう。

 

1.楽しみながら読む

中学や高校で習った英語観をぶち壊してくれる説明があります。
ストンと自分の中に入ってくる感覚は快感だと思います。
「これを覚えなきゃ」とこわばる必要はなく、
「ネイティブの感覚をハートで受け止めよう」とドンと構えればOKです。

自分の感覚や英語観をアップデートしていきましょう。

 

2.基本イメージを読んだ後の「英文を音読する」

ここは「本書の使い方」と重なりますが、やはり音読は必要だと考えています。
大事なのは、ただ口を動かすだけではなく、ネイティブの感覚を抱きながら声に出すこと。

 

それぞれの英語が持つ「基本イメージ」をつかみ、そのイメージをつかんだまま

 

このようにおっしゃっていますから、まさにその通りに音読するのが良いです。

 

ぼくが当時意識していたのは「Read & Lookup」です。
英文を黙読したら、それを自分の言葉で話すように、何も見ずに音読できるようにする。
ネイティブの感覚をつかんだまま英語を声に出す癖がつくと、実践しやすくなります。

 

なお、先生の著書を読まれた方は「英文を暗唱せねば」と思われるかもしれませんが、
それがベターですが、覚えるのが大変に感じる方は、とにかく楽しむことを優先させてくださいね。

とは言え、自分の頭と体に叩き込むために、一度くらいは音読しておきましょう。

 

ここまでが本だけで完結する学習法です。
これらだけでも十分なのですが、もっと深めたい方は次のことをオススメします。

 

3.DVD を見る

本で書かれていることをより一層自分に刻み込みたい方は、先生の講義を映像で見ましょう。
本より映像のほうが情報があって、インパクトがある分、印象に残りやすさが違います
映像は本のダイジェスト的な感じなので、コンパクトに情報が頭に入ると思います。

 

 

視覚情報は大きいです!

 

4.CD を聞く

DVD を手に取るのが難しい方は CD もオススメです。
先生方の講義や例文の音源があるので、学習効果が上がります。
英語の音読をするならば、正しい音源を真似ないとモッタイナイ!


かなり丁寧に解説をしてくださるので、本を開けない通勤時間や家事の時間などにもいいですね。
(絶版になっているので、安めの中古品を探しましょう……)

 

 

以上、『ハートで感じる英文法 決定版』の効果的な使い方でした。
ぼくも改めて読みながら、効果的な方法を見つけ次第、記事をアップデートしていきます。
一緒にこの本を使い倒していきましょう!