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MBさんの名言「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」から考える TOEIC スコアアップの思考法

突然ですが、
MBさんという方をご存知でしょうか?

 

ファッションバイヤーやファッションアドバイザーという肩書きです。
ブログや YouTube で発信をしており、手がけた書籍は累計100万部を超えています。

 

…とここまで、知っている風に書きましたが、ぼく自身、つい最近まで知りませんでした。
出会ったきっかけは『持たざる者に贈る新しい仕事術 もっと幸せに働こう』です。

 

 

ぼくは仕事術の本を、英語学習と紐付けようとする癖があります。
この本の3つの名言をご紹介しながら、TOEIC のスコアアップについて考えていきます。

 

  1. 「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」
  2. 「準備ばかり頑張って、行動しない人たちが多過ぎる」
  3. 理想論である目標数値を、現実的な今日のタスクまで具体化する作業こそが目標設定

 

結構グサグサと来ませんか?
勉強だけならまだしも、仕事など他の文脈に応用しても刺さるはずです。
一つずつ確認していきましょう。

 

1. 「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」

今回のタイトルにどうしても入れたかった名言の一つです。
MBさんは自分のことを「凡人」とおっしゃっています。

 

皆さんはご自身のことをどう思っていますか?

 

ぼくもMBさんと同じく、自分のことを「凡人」だと思っています
だからこそ、「なんとかしたい」という思いが強いのでしょう。
その「凡人」がどのように結果を出すのか。
それが最初の一言に詰まっています。

 

「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」

 

ぼくは TOEIC についてブログや Twitter で発信をしながら、990点満点までたどり着きました。
誰でも簡単に手に入れられる結果ではないと思います。
全スキマ時間を TOEIC に充てたり、問題を何度も解いたり、
他の学習者を凌駕する勢いで勉強したのは事実です。
実際に凌駕していたかはわかりませんが、結果が出せたのはその証拠でしょう。

 

2. 「準備ばかり頑張って、行動しない人たちが多過ぎる」

TOEIC や英語学習の文脈に置き換えると、
勉強法の本やブログを見てばかりの人たちのこと。
でも、これって人間の本能として仕方のないこと。
恒常性維持(ホメオスタシス)機能によって、
「昨日と同じ状態でいてくれ」と働きかけられているからです。
だから、新たな行動をしにくいというわけです。

 

でも、最初にご紹介した名言を覚えていますか?

 

「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」

 

今まで通りではまずい。
新たな行動をする必要がある。

 

成功の鍵は「新たな行動をとにかく起こすこと」です。

 

ぼくの新刊『TOEIC(R) L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』は勉強法が多く載っています。
もし成果を出したいならば、そこで学んだ方法を行動に変える必要があります。
すべての方法でなくても、自分にしっくり来たものを行ってみてください。
学習においては他人と比べるのはナンセンスですが、
それでも他人には負けないくらいの勢いで行動しましょう。

 

3. 理想論である目標数値を、現実的な今日のタスクまで具体化する作業こそが目標設定

MBさんは「世の中にある90%以上の目標は根性論に過ぎない」と断言しています。
ぼくなりに言い換えると、「具体性に欠けており、行動に落とし込めていない」ということ。

 

そこで、MBさんは次のような目標設定を提案しています。

 

「目標を今日のタスクにまで落とし込み、自分をがんじがらめにする」

 

「勉強をする」のようなぼんやりとした目標だと、いざその時が来た時に迷います。
キツイ言い方かもしれませんが、この考え方の人の元に時間はやってこないでしょう。

 

時間は自分で作り出すものです。
だからこそ、超具体的に、小学生でもわかるように、目標を具体化するわけです。
ぼくの場合は次のような感じです。

 

「毎日、5時30から7時の間、リビングで、机に向かって、『実践ビジネス英語』を15分シャドーイングをしてから、10分で暗唱をする。そのあと…」

 

がんじがらめにすることで、逃げ場をなくす感じです。
そうすることによって、行動をできる機会が増えていくと考えています。

 

以上、3つの名言をご紹介しながら、TOEIC と絡めていったわけですが、
まだまだご紹介したい部分がたくさんあります。
今後も記事にしていく予定ですが、早く知りたい方はぜひお手に取ってみてくださいね。

「TOEIC Part 7 が頭に残らない」人が取るべき3つの対策

「Part 7 の文章を読んでいるものの、頭に残らない」

 

このような経験をしたことがある方はいませんか?
この記事を書いているぼく自身は何度もあります。
990点満点を取った後も経験したことがあります。

 

この課題を解決するには「リテンション(記憶保持)」を意識する必要があります。
そのためのトレーニングとしては、3つの対策が挙げられると考えています。

 

  1. 精読する
  2. 精読したものを多読する
  3. 立ち止まって思い出す

 

聞いたことのある話だとは思いますが、「なぜこれをやるのか?」を考えていますか?
自分がピンときていない方法を実行するには、意志の力が必要になります。
「これはやって当たり前だ」と思えるほどに、自分で納得してから始めましょう。

 

ということで、リテンションのところから掘り下げていきます。

 

・なぜリテンションを意識するのか?

結論から言うと、英語を理解しきれていないから、です。
ここで、読者のほとんどの人にとって母語であろう日本語を考えてみてください。
お手元にある Part 7 の日本語訳を見てみると、次の事実がよくわかるはずです。

 

「これくらいの分量であれば、覚えられる」

 

そう、母語ほどの高い理解度であれば、内容のリテンションは楽にできるのです。
裏を返せば、リテンションができないのは、理解度が低いからだと言えるでしょう。

 

・理解度を高めることから始める

対策の一つ目として「精読する」ことを挙げています。
これは前に述べた理解度と大きく関連しています。
そもそも、理解度が低いものは記憶に残りません。
なんとなく理解した英語を何度読んでも、頭には残りにくいということです。

 

だからこそ、最初は理解度を上げることに徹しましょう
精読と聞くと、大学受験などを思い出して敬遠したくなるかもしれません。
ですが、英語を深く理解するためには避けて通れない道です。

 

具体的に行うこととしては、

◎単語の意味を調べる
◎文構造を把握する

という二つの観点に落とし込まれます。

 

前者は辞書や単語帳を使えば簡単にできますが、
後者は独学だと難しいかもしれません。

そういう場合は Twitter などの SNS にアップしてみることをオススメします。
わからないと思われることが恥ずかしいかもしれませんが、
わからないままにしておくほうがよっぽど恥ずかしいです。
勇気を振り絞って投稿してみましょう。

 

もし独学で進めていく場合は本が頼りになると思いますので、オススメ本をご紹介しておきます。

 

単語帳のオススメは「金フレ」と呼ばれる『金のフレーズ』一択です。
理由は「本番に出る」し、「覚えやすい」フレーズだからです。

 

とはいえ、人によって好みはあります。
特に、単語帳は自分の好みが出ると思います。
ですから、自分がしっくりくるものを選んでくださいね。

 

文構造を勉強する上で TOEIC の本に良いものがありません。
そこで、大学受験で基本を扱うものを選ぶといいです。
TOEIC で理解しないといけない文構造はそこまで難しくありません。
ぼくの一押しは、西きょうじ先生の『英文読解入門 基本はここだ』です。
本自体が薄くて取り組みやすい上に、ちょうどいい難しさを扱ってくれています。

 

面倒くさがらずに精読に時間を費やしていきましょう。

 

・理解度を高めたものを何度も読む

精読を終えたら「多読」に移りましょう。
一般的に「多読」と聞くと、洋書などをたくさん読むイメージがありますが、
ぼくがオススメしたいのは、理解度を最高に高めた英語を何度も読むことです。

 

「これだと覚えてしまう」と思われるかもしれませんが、覚えるくらいがちょうどいい
前に書いた「単語」や「文構造」を自分に染み込ませることが目的だからです。

 

ぼくの例を出すと、『読解特急5』という本を何度も使っています。
問題を解けるかどうかの観点ではなく、「正しく+素早く読めるか」という観点です。
何度も読んでいると、スムーズに読める感覚が気持ちよくなっていくはず。
新しい文章を読むとストレスを感じますから、精神衛生上もグッドです。

 

ただ、何度読んだかわからない『読解特急5』の中で、読むたびに発見があります。

その発見とは「ここ、しっかり読めていない」というもの。

最初のステップで精読を行っているので、読めないところはないはずなのですが、
人は誰しもごまかしたり、あやふやなままにしたりするものです。
その緩みを発見することができる、というわけです。

 

もし読めていないところを発見したら、そこで読むスピードをゆっくりにして、
精読をするかのように、じっくりと読むようにしましょう。
本当に理解していない場合もあれば、早とちりの場合もあります。

 

理解度を高めたら、それを自分に染み込ませるべく、繰り返し読みましょう。

 

・内容を記憶する癖をつける

多読する最中に、「この段落は何を言ってたっけ?」と思い出してみましょう。
理解度が低いと、覚えていないことが多いです。
この場合は、理解度を高めるべく、「精読」と「多読」に時間を費やしてください。

 

一方で、理解度が高くても、不思議なことに「あれ、何だっけ」となることがあります。
これは理解することに意識を向けるがあまり、内容を記憶していない状態です。
最初に申し上げた「理解度が高ければ記憶できる」ことに矛盾しますが、
そもそも内容を記憶しようとしないと、記憶できないものです。
だからこそ、ちょっとした工夫で、英語を記憶するようにしましょう。

 

その工夫とは「ときどき、思い出す」ことです。
一つのパラグラフを読み終えたら、思い出してみる。
文章全体を読み終えたら、思い出してみる。

 

普段から思い出す癖をつけるようにすると、記憶する癖がついていきます。
というか、記憶力が高まるイメージです。

 

Part 7 は多くの情報を頭に入れなくてはなりませんから、
「ときどき、思い出す」作戦で切り抜けてほしいと思います。

 

以上、「TOEIC Part 7 が頭に残らない」人が取るべき3つの対策でした。

 

先日、「Part 7」について、お悩み相談室という形で、
YouTube ライブ配信を15分ほど行いました。
倍速で聞いて理解できるスピードですので、
7分ほどのお時間で新たなヒントが得られるはずです。
記事でご紹介した『読解特急5』についても触れています。

 

 

P.S.
11月20日発売予定の『戦略特急』は都内でゲットできるそうです。
すでに他の人の目にさらされていると思うと、胃が痛いです。
もしよろしければ、「この書店にあったよ」とお知らせくださいね。

 

 

2013年からスタートした TOEIC(R) Writing の対策(勉強法)をさらけ出す

結論:
TOEIC Writing の勉強法がわからない方は「読む」ことから始める

 

===

 

今まで TOEIC の Writing テストは数回受験しています。
直近の2015年と2017年は両方とも「190」です。

*ページ「TOEIC SCORE HISTORY」の下のほうに掲載されています。

 

200点満点まであと少しなのですが、それなりのハイスコアが出ているため、
「どのような対策をされているのですか?」と聞かれることがあります。
ここらで、正直にお答えしておこうと思います。

 

 

自分で解答を作っていない

ライティングの勉強と言うと「作文」が思い浮かぶと思いますが、
ぼくは一度もやったことがありません。

なぜなら、面倒くさいからです。

この記事にたどり着いた方の多くも同じ意見をお持ちでしょう。
大丈夫、書かなくても上を目指すことはできます。

 

 

「模範解答」を暗唱

正確に言うと、模範解答を暗唱しようとした、というところです。
その際に使った本は『頂上制覇 TOEICテスト スピーキング/ライティング究極の技術』です。
当時、「TOEIC SW の対策といえばこれ!」という感じでした。
(おそらく今でも定番の一冊だと思います。)

 

 

タイトルに「頂上制覇」とある通り、満点を目指す人向けの内容です。
そのため、模範解答も非常にハイレベルです。
暗唱するのは難しかったですが、何度も音読して、自分に染み込ませました。
いわゆる「テンプレ」が頭に入ったのは間違いないです。

この本の暗唱のおかげで、「170-190」くらいまではいったのではないかと思います。

 

ただ、正直に言います。
純粋にこの本だけのおかげとは言い切れません。

 

 

TOEIC のビジネス文書を読みまくる

TOEIC Writing の初回受験が150からスタートしています。
決して高い数字ではないですが、低い数字でもありません。
このスコアは TOEIC のリーディングのおかげだと思います。
2013年に初めて TOEIC SW を受験するまでに、TOEIC LR は何度も受験しています。
もちろん、リーディングの対策はかなりの量をこなしています。
その中で、ライティングに使える素材をストックしたのは間違いありません

こういった知識が、模範解答の暗唱と噛み合って、それなりのスコアが出たと考えています。

 

ということで、皆さんに最初にオススメしたいのは「読む」ことです。
2017年に190のスコアが出た時には、模範解答の暗唱はせずに、
事前準備として、ひたすら TOEIC の英語を読んでいました。

 

この記事を書いている今も、TOEIC Writing の対策として、次の本を読んでいます。

 

 

お気に入りの「特急シリーズ」の中から『読解特急4』です。
新形式に合わせて改訂されていませんが、内容は古びていないので、ご安心ください。
ビジネス文書の「テンプレ」や定型表現がバンバン出てきますから。

 

この本の英語をひたすら読みまくって、「使える表現はないかな」と探しています
この視点をすぐに取り入れるのは簡単ではありません。
最初は欲張らずに、TOEIC の英語に触れることに時間を割くようにすればいいでしょう。

 

冒頭で示した結論にあるように、まずは「読む」ことから始めてくださいね!
素材が TOEIC であれば、自然と TOEIC Writing につながっていきますから。

第244回 #TOEIC Listening & Reading 公開テストと『公式問題集』の関係性

 

本日、第244回TOEIC公開テストを受験された方、お疲れさまでした。

 

 

TOEIC の運営団体は「試験が難しくなっている」とは言っていませんが、
「試験が難しくなっていない」とも言っていないのが事実です。
しかし、日本の『公式問題集』をモノサシにすると、明らかに「難しい」

 

よく「『公式問題集』を完璧にすれば大丈夫」だと言われますが、もはや都市伝説に近いものかも。
すでに英語力のある人が、このアプローチを取れば、爆発的に伸びるケースはあるでしょう。
一方で、基礎が身についていても、このアプローチだけでは足りない人も多いと考えています。

 

もしこれから『公式問題集』を中心に勉強していくのであれば、以下のことをヒントに学習してみては?

 

・リスニングは倍速で聞く

リスニングは「1.2倍」で聞くことを普通にすると良いでしょう。
もちろん、普通のスピードで聞けることが前提なのですが、
それが聞けるようになったら、速度を上げる感じです。
この方法はスコアに関係なく取り入れると良いと考えています。

普通のスピードで聞けることに満足していると面食らうことは間違いなしです。
本番の緊張感と相まって、かなり速く聞こえるはずですから。
実際、『公式問題集』のナレーターよりも速いと思います。

 

 

・リーディングはひたすら読む

リーディングは「読む量」を増やすイメージを持ちたいです。
「解く量」ではなく、「読む量」です。
リーディングの鍵は Part 7 なので、今のスコアに関係なく、
たくさん読むことを心がけていくことをオススメします。

素材としては TOEIC が望ましいですが、読む量が増えるのであれば、
TOEIC より易しいものでも構わないほど、「読む量」を増やしてほしいです。
「練習でやっていないことは本番でできない」と言いますが、
普段から大量の英語を処理することで、どんどんと英語を処理していくスタミナがつきます。

 

一つ気をつけたいのは、読んで理解することです。
当たり前のように聞こえますが、理解したふりをして読み過ごす人は多いです。
というか、ぼく自身も気を抜くと、やってしまいます。
必ず「理解できているか?」を問いかけるようにしましょう。

読む量が増えていけば、英語の語句や構造に触れることになるので、
英語の「普通」が自分に馴染んでいきます。
Part 5 で「この形はあれで読んだな」という自然な感覚が身につくはずです。

 

以上のことは『公式問題集』を使って実践できます。
「難しかったから、新しい教材を」と進む前に、
『公式問題集』に負荷をかけて学習に向き合っていきましょう。

最高のクオリティー!『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 2』TEST 2 を解いてみた

 

第226回 TOEIC L&R 公開テストを受験された皆様、お疲れさまでした。
試験前のつぶやきを掲載しておきます。

 

 

はい、ぼくは受験をしませんでした。
今年は受験回数が少なめですが、お気になさらずに。
つぶやきにもあった通り、模試を2時間通しで解きました

しかも、開始時間は13時より前倒しになってしまいましたが、
単に解くだけではなく、栄養ドリンクを飲んだり、昼食は少なめにしたり、
本番さながらの集中力で臨みました

 

というのも、使用する模試がこれだったから。
『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 2』

 

 

公式が作成した問題に対してはいつもと臨み方が違います。
自身に「本番だと思え」と何度も言い聞かせましたから。
7月から本番から遠ざかっていますから、どうなるかと思いながらも、
2時間を最高の集中力で臨めたと思います。

 

結果は果たして。

 


Listening:97/100
Part 1:6/6
Part 2:25/25
Part 3:36/39
Part 4:30/30

Reading:94/100
Part 5:29/30(7分30秒)
Part 6:15/16(7分30秒)
Part 7:51/54(SP21分30秒/DP8分00秒/TP21分30秒)

 

「やっぱり公式はすげー」

解きながらこのように思いました。
何がすごいって、難易度や出題傾向など「本番さながら」なんですよね。
市販の模試とは比べ物にならないクオリティーだと感じています。
よく情報誌やサイトで「『公式問題集』を繰り返しやれ」と言われますが、
その類の情報は当たっていると考えています。
TOEIC を攻略する上で、『公式問題集』は外すことのできないアイテムです。

 

*『公式問題集』でスコアアップを一緒に目指す講座はこちら↓
人生を変える TOEIC スコアアップ短期集中学習塾

 

正解数も今の実力を表していると思います。
トータルスコアは960-970あたりでしょう。

 

リスニングは心地よい難易度です。簡単すぎず難しすぎず。
特に、Part 2 は秀逸だと感じました。
少しでも気が抜けると「やられる」という本番の緊張感が漂います。

 

リーディングは「公式だから本番より簡単」と言われることが多いですが、
Part 5, 6 については、本番と変わらない標準的な難易度だと思います。
この TEST 2 が解けないのに、いろいろなものに手を出すのは危険ですね。
一方、Part 7 は本番より分量がやや少なめか、正解を導きやすい設問や選択肢が多かったでしょうか。
どちらにせよ、真正面から読み、記憶し、正確に照合する力が問われますね。

この半年は公開テストを受験できていないのですが、
特に Part 7 が難化していると聞きますので、おそらくこの感覚は当たっているでしょう。

 

新しく発売された『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3』に目移りしそうですが、
その前に『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 2』を繰り返し解き、復習したいものです。

『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3』はまだ解いていないので、
難易度はわかりませんが、解き次第、レビューを記事にしたいと思います。

楽しみにお待ちくださいませ。

 

現時点で本番に最も近い、最高のクオリティー。

TOEICのPart 7を局所的に読んで解く方法からの卒業は、誰でもできるもんじゃない

第191回TOEIC公開テスト速報(感想)の記事内の Part 7 で次のように書きました。

 

もちろんレベルによるのですが、要所要所だけを見て探す解き方は徐々に卒業していく必要があります。

 

そして、以前ご紹介した、中村澄子先生のメルマガ
時間のないあなたに!即効TOEIC250点UP
の最新号でも次のように書かれていました。

 

拙著「TOEICテスト これがパート7!だ」にも書きましたが、

少し余力のある方は、全文読みにシフトした方がいいかと思います。パート7の難化に伴い

部分読みだと解けない問題が増えています。

 

TOEIC の Part 7 が難しいと思われる原因の一つが、正解の根拠を出すために、
一部だけではなく全体をしっかりと読まないといけない」からだと思います。
であれば、中村先生もおっしゃっている「全文読み」にシフトすればいいですよね。

studying

 

と単純な話ではありません。

 

ぼくの冒頭の記述と中村先生の記述は同じ主張なのですが、
とある「但し書き」があることに気づきましたか?

 

porpor:もちろんレベルによるのですが

中村先生:少し余力のある方は

 

ここです。

 

誰でも「全文読み」にやり方を変えればいいというわけではないのです。
というか、「全文読み」をしたら、Reading Section の時間管理が崩壊することは多いにありえます。

 

先生はどのあたりのレベルから「全文読み」にシフトされることを奨めているのかわかりません。
ぼくも「Reading Section で○点の人からは…」という答えは持ち合わせていませんが、
「Part 5,6 の回答時間」を踏まえて、どれだけの時間を Part 7 に費やせるのかは考えるべきポイントでしょう。
wpm(words per minute)のような「読解速度」もポイントになるでしょう。

 

練習時に模試や問題集で「全文読み」を試してみて、
解答の「速度」「正確性」あたりがどうなるかを実験するのがよいのではないでしょうか?
もしこのブログをご覧の方でご意見や体感で基準がありましたら、参考までに教えていただけると嬉しいです。

TOEIC Part 5の語彙問題に知らない単語があったとき

架空の国JAPAN(by 富田一彦先生)で行われた英語の試験のはなし。
空欄のある英文に、選択肢から単語を選んで入れる問題が出ました。
文脈はわかりませんが、次のような単語が選択肢にあったそうです。

forfeit
invert

皆さん、それぞれの単語の意味はわかりますか?

ぼくはわかりません。苦笑
英検1級などであれば出てくるのでしょうか。さっぱりです。

さて、もし万が一(If you were to …)TOEICでこのような問題に遭遇したら、
どのような方法を用いて、問題に対処するでしょうか?
ありえないことはないので、事前に動きを考えておくべきでしょう。

一番時間をかけずに済ませる方法は

適当にマークをして次に進む

ことです。
これも一つの戦略ですね。

ただ、この記事が気になる方は、もう少し上のレベルを目指される方でしょう。
ぼくであればどうするか、ちょっとシミュレーションをしてみたいと思います。
おそらく次の手順を踏むと思います。

 

  • 不正解だと思う選択肢を排除する
  • 残った選択肢から意味を少しでも予測する
  • マークをする

 

もう少し細かく見てみましょう。

 

1.不正解だと思う選択肢を排除する

4つの選択肢すべてを知らない場合は早々ありません。
(もしそういう状況に遭遇することが多いならば、語彙力が足りない証拠です。)
自分の確実な知識を用いて、「これは絶対×」と思うものを消去します。
まったくの勘でマークするよりも正解率を上げるための施策です。

 

2.残った選択肢から意味を少しでも予測する

それなりの語彙力があれば、だいたい二択に絞ることができます。
(そういう風に作られている問題が多い気がします。)
そこで、残りの選択肢の単語をよーく観察します。
自分の確実な知識から何かを導き出せないかを考えるのです。

例えば、最初に挙げたforfeitとinvertを見てみましょう。

forfeitはfeitがヒントになりそうです。
feitで真っ先に思い出せるのはcounterfeit(偽物)。この単語にfeitが使われています。
しかし、それだけではfeitの意味は導き出せず、とりあえず放置、ですね。

次に、invertです。
vertでconvert(〜を変形する)という単語を思い出しました。
他の単語が思い出せないのですが、vertには「動き」のような意味があった記憶があります。
そのvertにinがついていますので、何か逆の方向を示したり、否定っぽいことを示したりしているのでは、と予測します。
結局、正確な意味はわかりませんが、別にそれでいいのです。だって、知らないのですから。笑

というような流れでぼんやり意味を考えます。
文章で書くと長ったらしいですが、考えたり判断するのは一瞬です。

 

3.マークをする

forfeitとinvertのなんとなくの情報をもとに、空欄に当てはめてみます。
invertのほうが手がかりがあるため、こちらが適切かどうかを考えるでしょう。
で、もしinvertが合う雰囲気であれば、そちらにマークをします。
合わない雰囲気であれば、forfeitのほうをマークします。

 

以上、この問題は終了です。
正直、知らない単語ですので、「正解できたらラッキー」というスタンスで臨みます。
(200問正答を目指す方は別ですが…。)
考えているうちに知識が増えることはありえませんので、あくまで手持ちの知識で勝負することです。
それで太刀打ちできなければ、そこまでの実力ということですから。

選択肢に知らない単語がある語彙問題に出会ったときの対処法として、少しでも参考になれば幸いです。

 

あ、もう一つ注意点を付け加えるならば、選んだ選択肢は変更しないことです。
最初の直感を信じましょう。(最初の直感のほうが正しい、のようなことを何かで読んだような…。)

 

ちなみに、2つの単語の意味は以下の通り。アプリのOxford Dictionary of Englishより引用。
forfeit…lose or be deprived of (property or a right or privilege) as a penalty for wrongdoing
invert…put upside down or in the opposite position, order, or arrangement

 

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