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大西泰斗先生が講師の NHK「ラジオ英会話」を使い倒す5ステップ勉強法

2018年4月に「ラジオ英会話」が10年ぶりにリニューアルされました。
講師は英語業界では知らない人はいない大西泰斗先生です。

 

大西先生がいなければ、このブログは存在していません。
というのも、最初はサインを自慢したくて発信し始めたという動機もあるからです。

そして、英語学習コンシェルジュとして活動しているぼくも存在していません。
先生に憧れ、一人でも多くの英語学習者を救いたいという気持ちがあったからです。

 

そんな大西先生は番組のリニューアルに寄せて、テキストに次のようなことを書かれています。

 

英語を話したいーーそれは多くの学習者が目標とするところですが、達成できた人はごく限られています。その原因のひとつは「基礎ができていない」ことです。「基礎が実践につながっていない」からでもあります。

 

ぼくは衝撃を受けました。
基礎ができても、実践に移していない自分がいる、と。
これは多くの方に当てはまる内容ではないでしょうか?

 

この問題提起に対して、この「ラジオ英会話」では次のような内容にしていくとおっしゃっています。

 

この1年間は、語順を中心に「話すための英語文法」を解説していきます。もちろん頭で理解しただけで英語を話すことはできません。それを番組中のトレーニングで自然な感覚にまで仕上げていきます。歪みなく英語のシステムを取り込み、英語という言葉のキモを身につけたなら、英語初級者(中学生レベル)は十分次の段階に進む準備ができます。またある程度英語学習を積んできた学習者なら、その知識に新しい光が差し込むことにより、またその知識の使い方が分かることにより、今の能力を爆発的に開花させることもできます。

 

そう、「話すための文法」です。
テキストの上部にも「会話に役立つ英文法」とありますから。

 

 

ぼくらは受験英語で「訳すための文法」は身につけていることが多いです。
そこを「話す」ことを念頭に置いたものにシフトしていく。
それがこの講座の目的というわけです。

 

文法を理解するだけではダメで、どんどんと実践していく必要がありますから、
実際に番組を聞いて、この講座を使い倒す勉強法(学習法)を編み出しました。
5つのステップ、と聞くと、楽そうですが、毎日続けるのは結構大変かもしれません。

 

  1. リアルタイムで番組を聞く
  2. 「言えない」英語を謙虚にチェックする
  3. 1.の直後にダイアローグを音読する
  4. 制限時間を設けてダイアローグを暗唱する
  5. 隙間時間にダイアローグを思い出す

 

では、ひとつずつ見ていきましょう。

 

1.リアルタイムで番組を聞く

次のつぶやきが多くの方に響いているのは同じことを思っているからでしょう。

 

 

ぼくは「実践ビジネス英語」をストリーミングで聞いているのですが、
「明日でいいか」のように、簡単に後回しにすることができます。

 

そこで、必ずリアルタイムで聞くようにしましょう。

 

朝と昼と夜と放送されていますので、自分の時間に合ったタイミングで固定します
番組の時間は固定されているので、それを基準にして生活を組み立てることができるはず。
会社の会議や友人との約束などと同様に、「ここの時間は死守」という気持ちを持つことが大事です。

 

 

2.「言えない」英語を謙虚にチェックする

英語を長く学習されている方にとっては出てくる英語は易しめです。
しかし、「理解できることと話せることは別」ですよね。
そこで、一瞬でも「これ、言えない」と思ったら、チェックをしておきましょう。

 

例えば、「もう少し近くに行ってみよう」という日本語を英語にできますか?
答えはいたって単純です。

 

Let’s go a little closer.

 

これを「もう少し」だから a little で…などと言っていたら、会話では使い物になりません。
チェックする数が多いのは伸びシロだと捉えて、ガンガンチェックしていきましょう。

 

実は、大西先生のご自身のホームページに次のようなページがあります。

 

NHK 「ラジオ英会話」学習方法ガイダンス

NHK 「ラジオ英会話」学習方法ガイダンス2018

 

この中に次のような記述があります。

 

テキストをお持ちの方の強みは、ダイアローグの文の1つ1つについて「自分でこの文が言えるか」の吟味を行えるところにあります。考えなければ言えない文がもしあれば、必ずすべて音読暗唱してください。会話の基本は、考えずに使える文をいくつ知っているかに依存します。

 

やっぱり「吟味」は省いてはいけない時間ですね。

 

 

3.1.の直後にダイアローグを音読する

「直後」と書いたのには理由があります。
番組の時間が決まっているので、そこに紐付けて学習を習慣化したいからです。
ラジオを聴く時間と「音読する」時間をセットにしましょう。
先ほどのつぶやきにもあるように、ぼくは昼食と紐付けています。
(習慣化のコツは普段の習慣にくっつけることです)

 

 

4.制限時間を設けてダイアローグを暗唱する

会話文はそれなりの分量があるのですが、すべて暗唱します。
以下のつぶやきにもあるように「10分間」と時間制限を決めています。

 

 

暗唱となると時間がかかると思い込んでしまうもの。
「10分でやってやる」と暗示をかけて、緊張感と学習の質を高めることが狙いです。

 

この制限時間は自分の英語力や記憶力によって決めるといいと思います。
ただ、あまり時間をかけすぎないことが重要です。
時間が長いと集中力が続きませんし、緊張感が下がります。
実際にトライをして制限時間を設定していくといいでしょう。

 

 

5.隙間時間にダイアローグを思い出す

英語を読んだり聞いたり書いたりするときには何かしらの道具が必要ですが、
英語を話すことにおいては「自分の身ひとつ」で学習を始められます

 

現代ではふとした隙間時間はスマホをいじりがちです。
その気持ちをぐっと抑えて、ダイアローグを思い出してみましょう。

 

スラスラ言えたところは素直に褒める。
つっかかったり思い出せなかったりしたところは改めてチェックする。

 

人間は忘れていく生き物ですから、忘れることにはネガティブにならないことが大切です。
「忘れて当たり前」だから「思い出そう」というシンプルな学習を繰り返す。

 

大西先生はテキストのあいさつの最後に次のように書かれています。

 

大切なのは、毎日欠かさずやること。楽しく毎日聴いていただけたなら、皆さんはご自身の英語力の伸びに必ず驚かれることでしょう。

 

毎日、隙間時間を見つけては口を動かせば、自ずと英語力は伸びていきます。
話せる楽しさと話せないもどかしさを受け止めながら、前進していきましょう。

 

最後に、改めて大西先生の言葉をご紹介して終わりにします。
先ほどご紹介した大西先生のホームページの記事の最後が次のように締めくくられています。

 

さてこうした学習を続ければ、みなさんは1週間のうち英会話を改善するための文法事項を4つ、その類例およそ20。ダイアローグの暗唱を含めればそれをはるかに超える数の完全に自然な英文を、詳しい解説と共に頭に入れることになります。1ヶ月で80。一年で1000です。それだけしっかり頭に入って入れば、時に詰まることはあっても必ず英会話はできます。後は経験を積むだけですよ。

英語にアプローチする方法はさまざまです。ですがどんな技芸でも、基本をスキップして上達することはできません。この一年は僕と歯を食いしばってがんばる。その後は、自由で楽しい英語学習が待っているはずです。

 

歯を食いしばって、1年間一緒に走り抜けていきましょう!

 

 

(番外編)
番組でわからないところが出てきたら、『一億人の英文法』で調べるといいです。
50万部を突破した超ベストセラー文法書なので、お持ちの方も多いかもしれません。
ゆくゆくは番組内で説明されると思うのですが、それを先回りしておく作戦ですね。



 

大西先生の指導法がとっつきにくい方は『ハートで感じる英文法』がオススメです。
先生の真骨頂がここに詰まっていると思います。
ただ、絶版なのでプレミア価格になる前にお買い求めください…!

第216回 #TOEIC 公開テストの前日に行った勉強

 

 

今日は TOEIC 開催月恒例の「模試を解く会」でございました。
素材は「HACKERS」という韓国の模試(TEST 4)です。

 

 

「前日に新しい問題を解くな」と口すっぱく生徒には言っているものの、
参加者の予定の都合上、仕方なく公開テストの前日となりました。
2時間を超える英語(TOEIC)との時間は濃密でしたね。
結果は別の記事で細かく書きますが、以下の通りです。

 

 

「HACKERS」の模試はリスニングは相変わらずさっぱりの成績なのですが、
リーディングが今まで3テスト中2回はぬり絵だったため、今回は解ききれて自信につながりました。
これを本番でも実施するためには、少し荒く問題を解きに行く必要があるようです。
明日の公開テストでは、実験的に、攻撃的に解きに行こうと思った次第です。

 

模試を解くと、できることとできないことがはっきりとして楽しいですね。
前の記事でも書きましたが、普段 TOEIC に触れていないと、問題を解くのが新鮮でなりません。
明日の TOEIC でも新鮮さを味わいながら、楽しんでこようと思います。

 

あとは、日々のルーティーンを行って寝ます。
・『単語特急』1周
・「スピーチ」音読、暗唱
・「しごとの基礎英語」音読

 

明日、受験される皆様、できることを積み重ねてまいりましょう。

 

 

大西泰斗先生の「しごとの基礎英語」Season 4 の具体的な復習の方法

10月からの新番組「しごとの基礎英語 Season 4」が始まってから一週間が経ちました。
ここらで、紹介されたフレーズの復習方法が固まってきたので、ご紹介します。

しごとの基礎英語_ロゴ

 

「リアルタイムで見よう」
「ルーティン化しよう」
「欲張ってはいけない」

 

ここらへんをキーワードにして、復習方法を組み立てるようにしています。
一週間のスケジュールとその方法は以下の通りです。

 

=====
<スケジュール>
月曜〜木曜:番組視聴(22:50-23:00)→その日のキーフレーズ音読
金曜:お休み
土曜:月曜と火曜のキーフレーズ音読
日曜:水曜と木曜のキーフレーズ音読
<方法>
・1つ「だけ」キーフレーズを音読する
・一定時間(2分半〜5分)音読し続ける
・発話の状況をイメージして音読する
・発話の感情をイメージして音読する
=====

 

 

まず、月曜から木曜までは、リアルタイムで番組を視聴します。
録画で視聴し始めると、ルーティンが崩れるためです。
日々の雑務のスケジュールは、番組の放送時間を意識して組み立てています。

 

 

次に、復習タイムです。
番組終了が23:00ですから、24:00になるまでには終えるようにします。
この時間帯もスケジュールに組み込むように心がけています。

 

方法としては上に書いた通りです。
テキストの内容を読み込むことと合わせて10分程度で終わります
「これだけで終わる」という気軽さを持った形にするのも狙いです。
ぼくは見かけによらず(?)面倒くさがりなので、ここら辺の仕組みは大事です。

 

さらに、一日だけの復習では定着しないことは百も承知ですから、
番組が放送されていない土曜日と日曜日は頭にしみこませる日です。
金曜日を空けているのはバッファを設けておくことで、
視聴し損ねたり、復習し損ねたりしたときにキャッチアップできるようにしています。

 

 

ちなみに、キーフレーズという主要な英文以外にも紹介されている英文があります。
それらは簡単に目を通すだけにするようにしています。
というのも、「まずはキーフレーズをおさえないと始まらない」ので、
月曜から木曜の復習の際は「キーフレーズ」のみとしました。

 

 

詳しいやり方は、キーフレーズを「5分間、繰り返し音読する」だけです。
発話される状況は番組で見ていますから、その状況に自分がいるイメージをして、
発話される感情は主人公になりきって、フレーズを口にするようにしています。

 

 

もう少し余裕が出てきたら、他のフレーズの復習方法も考えていきますが、
当面はキーフレーズに注力して、頭を使わずとも言えるところまで落とし込みたいと思います。

 

 

今までの Season の復習方法もご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
個人的には後者の記事を合わせてご覧いただきたいです。

 

「しごとの基礎英語」を最大限活用するための3記事まとめ+α

大西泰斗先生の「しごとの基礎英語 Season 3」をオススメする理由&活用法

 

大西泰斗先生の「しごとの基礎英語」が帰ってきます。10月より Season 4 がスタート。

あの名番組が、いつものメンバーとともに帰ってきます。

しごとの基礎英語

しごとの基礎英語_S4_10月号

 

Season 4 が10月3日よりスタートします。
テキストはすでに発売されていますので、早速入手してまいりました。

 

 

講師の大西泰斗先生はだいぶ前にブログで書かれていましたが、
テキストを手にすると、「また楽しい毎日がやってくるのか」という感じです。

 

大西泰斗先生のブログ記事:しごとの基礎英語 Season4、その他

 

今までと同様、Aki を主人公としたストーリーが展開されるようです。
よくあるビジネスシーンをどのような英語で切り抜けるかという点も健在ですね。
ところが、今回は、今までの Season とは違った狙いがあるようです。
テキスト冒頭にある先生の言葉から引用させていただきましょう。

 

今シーズンのテーマは「反射」です。

 

英文を作るだけではなく、英文を口から出す反射神経は、絶対に必要な能力ですよね。
ぼくは先日、ネイティヴと会話をすることがあったのですが、
常に、自分の英語の反射神経が試されている印象がありました。
じっくりと頭の中で英文を考えてから話すなんてことはできませんから。
引用をもう少し続けてみましょう。

 

会話で沈黙は許されません。日本語でも、会話途中で突然相手が数秒間沈黙したら、「どうしたんだろう?」と心配するか、反応を待ちきれず別の会話に移ってしまうか、そのどちらかでしょう。英語も同じです。英会話ができるということは、瞬時に適切な応答ができるということ。反射的に応答できないということは、英語を話せないこととほぼ同義なのです。

 

英会話力なるものがあるとすれば、その要素に「反射」が入ってくるということですよね。
もうすこしだけ引用を続けさせてください。

 

反射を可能にする学習とは、知識を反射へと昇華する作業です。

 

ぼくはこのことを「自動化」と呼んでいますが、
こちらの記事で書いたことと共通する話が出てくるといいなあと思います。
(2013年の記事ですが、最近、加筆修正を施した記事です。)

 

英文法の勉強効率を上げる鍵となるのは「自動化」という考え方

 

英文法を自動的に扱えるようになればなるほど、
話すだけではなく、他の技能においても確実に役立ちます。
このブログは TOEIC に関するブログなので、TOEIC に紐付けて考えると、
確実に、聞き取りやすさは上がりますし、読むスピードも上がります。
ぼくは大西先生の方法論を習得したことが、スコアに現れた自信があります。

 

おそらく今回の放送は「反射神経を鍛える」という点で、TOEIC にも役立つでしょう。
一週間ほど見たあたりで、改めて記事を書こうと思います。

皆さんもテキストは買わずとも、番組は要チェックです。

 

ついに発売!『大西泰斗 コミュニケーション力をみがく英会話メソッド』

福島の山奥から帰ってきて、欲しかったものがあります。
それが我が師匠、大西泰斗先生の新刊です。

『大西泰斗 コミュニケーション力をみがく英会話メソッド』

コミュニケーション力をみがく英会話メソッド

 

NHK テレビの「しごとの基礎英語 Season 2」のスキットとキーフレーズをまとめた一冊です。
『しごとの基礎英語 ビジネスに自信がつく 英会話フレーズ300』の続編ですね。

 

 

前作はスキットとキーフレーズがまとまっただけ(失礼)の一冊なのですが、
今作は日本人の英語の弱点(2つ)を克服するための説明が付いています。
それに、約40ページも割かれているというのだから、読むしかありませんよね!
目次は以下の通りです。

 

—–
Part 1:大西流 英語の学び方
 Chapter 1:新しい英語学習のルール
 Chapter 2:実践的な英語理解のための英文法ダイジェスト
—–

 

これらの後に覚えるべき75個のキーフレーズが掲載されているという内容です。

 

番組ではもともと100個あったフレーズの中から厳選されているわけですから、
一度、番組を見ながら覚えたフレーズたちではありますが、
早急に覚え直さなくてはならないなと感じています。

 

ということで、1日約10個ペースで行い、とりあえずは一週間で終える予定です。
もし同じペースで取り組みたい方がいらっしゃったら、ご連絡くださいませ。
一緒に覚えてまいりましょう!

 

『一億人の英文法』著者である大西泰斗先生の講演会「正しい英語学習のあり方」

ついに記事が出来ました。
どうしても我が師匠である大西泰斗先生のことを書こうとすると筆が止まります。笑

 

大西先生

 

ということで、少し前になりますが、多数の著作を出されている
大西泰斗先生の講演会「正しい英語学習のあり方」のレポートです。

 

大西先生の最も有名な著作は2つのどちらかでしょうか。
NHK の番組「しごとの基礎英語」でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

 


 

その大西先生が真正面から「正しい」英語学習について語るのだから行かないわけにはいきません。
先生は冒頭で「4技能がバランスよく学習されてこなかった」ことを嘆いておりました。
だからこそ、「どれだけ会話をすることが難しいことなのか」にすら気づいていない、と。

 

確かに、話す練習をしてきた記憶もぼく自身もありません。
話す基礎練習である音読でさえ、どれだけやってきたのか。

 

今は話すニーズが高まってきています。
そこで、話せるようになるために必要なことをお話してくださいました。
今回は3つの軸に沿ってお話が展開されていきました。

 

===
1.発音学習のあり方
2.文法学習のあり方
3.語彙学習のあり方
===

 

順を追って、ちょっとだけネタバレをさせていただこうと思います。
*有料なので、一部となりますことをご了承ください。
*今後、セミナーに参加予定の方はここで閉じるボタンを押してください。

 

 

1.発音学習のあり方

実際に声に出しながら、英語の発音について触れていきました。
どんな音声が弱く読まれるのか。どんな音が影響し合うのか。

 

このセクションでの先生の印象的な言葉は次の2つです。

 

自分の発音に不安を持ちながら話すのは辛い。

 

発音は後回しでいいとは言われるものの、マシなほうがいいですよね。
しかも、発音を気にしながら話すのは、ストレスが溜まって仕方がありません。
その最低限の発音を先生とともにおさえられた気がします。

 

また、「発音に特化した本を集中的に取り組むといい」とおっしゃっていました。
「発音がよくなったらいいな」と思うなら、行動すべし、ということですね。

発音はこの本がいいと友人から聞いたことがありますので、
ちょっと試してみようかなと検討中です。

 

natural speed で話す体験が少ない。

 

この言葉は改めて「なるほど」と唸らされましたね。
普通のスピードを普段から体験していなければ、いざ本番で太刀打ちができません。
自分が練習をするときから、スピードは意識しておかねばと感じました。
この点については、最近、音読をする際にスピードに意識を向けるようにしています。

 

 

2.文法学習のあり方

語順とその意識に焦点を絞ったセクションでした。

 

先生が、英語が話せない大きな理由として挙げられるのが、
日本語と英語の語順が鏡像関係にある」というものです。

 

日本語の語順を意識することなく、英語モードにしていくマインドを学びました。
「前から限定」「後ろから説明」という語順が何を意識するのか、
例文を声に出しながら学ぶことができました。

 

印象的な言葉はたった1つ。

 

文法はある程度のところから溶けていかないといけない。

 

とても独特な表現だったので、強烈なインパクトがありました。
先生のブログにも同様のことが書かれています。

 

兵法家伝書

 

言わんとしていることは、「文法を無意識のところまで落とし込め」だと思います。
これを言うときにこの文法を使おう、などと意識をしていたら話せない、ということです。

 

最初は例文を、文法の意識を通わせながらなぞることから始め、
回数をこなすことによって、無意識のところまで落とし込む。
他の英文でも同じ意識が通っていることを確認する。

 

これをひたすら繰り返すことに尽きるのだと思います。

 

少し話が逸れてしまいますが、ぼくは先生の文法の考え方を取り込んだことで、
TOEIC での Listening や Reading に素晴らしい効果を及ぼしたことを鮮明に覚えています。
文法が無意識のところに落とし込まれたことで、
理解のスピードが明らかに速くなったというわけです。

 

その効果を強く感じたのは、次の一冊をやり込んだことがキッカケでした。
(今ではこの本が下火?なのが寂しいので、普及活動をしたいくらい。)

 

 

この本の中にあった200文をひたすら音読・暗唱をしました。
そうすることによって、「文法を忘れる」ことに成功したのです。

 

 

3.語彙学習のあり方

先生は「一生モノ」とおっしゃっていた語彙学習について。
「話す」というアプローチから、語彙の学び方を考えていきました。

 

・日本語訳から離れる
・UNIT で操作する

 

前者はその名の通り、英単語を日本語訳で覚えても、会話では使いにくい、ということ。
先生は「日本語訳は first step だ」とおっしゃっておりました。
全幅の信頼を置くと、会話では困ってしまう、ということですよね。

 

TOEIC でも同じことが言えるのではないでしょうか。
単語帳で覚えた日本語訳が文脈にハマらない。

 

英単語はストライクゾーンを広くおさえていないといけないですよね。
つまり、それらの単語の使い方やニュアンスを掴み取るということです。
(以前の講演会で、複数の訳を見て、自分でニュアンスをつかむといいとおっしゃっていました。)

 

そして、次に後者は、会話をする際に「1語ずつ組み立てるな」ということ。
つまり、頭の中にあるブロック(=UNIT)で話そう、ということですね。
「英作文をいちいちするな」とおっしゃっていました。

 

昔の言い方(?)をすれば、英借文なのかもしれません。
しかし、それよりも感覚的に入ってきやすくはありませんか?
ネイティブが使うブロックをそのまま拝借するわけです。

 

この UNIT で操作することについては

 

ネイティブの言ったことは UNIT の宝庫

 

という言葉が印象に残りました。
英語に触れたときに「UNIT を盗もう」という視点で見られているか。

 

先生はそういった表現に出会ったときにメモるためのメモ帳を持っているそうです。
先生がやっているのにぼくらがやらないなんてありえないですよね。
話す力を高めるための地道で、大切な時間を作る必要があるなと感じました。

 

 

講演会の最後には先生と少しお話ができ、一緒に写真まで撮っていただきました。
先生の講演会には通い詰めているので、ストーカー認定されていないといいですが…。苦笑

 

以上、大西泰斗先生の講演会レポートでした。

大西泰斗先生の「しごとの基礎英語 Season 3」をオススメする理由&活用法

ずっと書こうと思っていたネタです。
10月よりNHKのEテレで「しごとの基礎英語」が新規開講しました。
これで Season 3 ということで長寿番組(?)です。

しごとの基礎英語_ロゴ

 

まず、しばらく番組を見続けて思ったことをいくつか。

 

・キーフレーズが「使えるようにしたい」表現だらけ
Season 1, 2 とは比べ物にならないほど、扱われる文章が長いです。
一言で伝える情報量がぐっと増えたとも言えますね。

番組内でも何度も先生がおっしゃっているように、
今までの要素を組み合わせたにすぎないわけで、
正直、「これくらいはスラッと言えないと」と思わされるものばかりです。

見かけは長いですから、難しく感じるとは思いますが、
それを乗り越えてこその英語力、そして会話力だと考えています。

 

・テキスト掲載の OTHER OPTIONS で表現が豊かになる
同じことを伝えるにしても、別の英文を示してくれています。
新たな表現を紹介するだけでなく、文の形が異なっていることもあり、
英文を作るときの思考の幅が広がるなあ、という印象です。

 

・TOEIC の Part 3, 4 対策になる
ぼくはどうしても英語を TOEIC というフィルターで見てしまうようで、
「しごとの基礎英語」もそのフィルターを通して見ています。

もちろん、Season 1, 2 にも TOEIC で頻出の表現は出てきました。
ですが、Season 3 は一文あたりの情報量が増えたからか、
TOEIC で見かけたことのある表現がバンバンと出てきます。

まあ、どちらもビジネスの場面で使われるものを扱っているため、
表現がかぶることは当たり前っちゃあ当たり前ですよね。

 

・『一億人の英文法』を活用して効果が倍増する
大西先生が番組のテキストをご執筆されているため、
先生の書かれた本と組み合わせて使うと、理解度がぐっと高まります。

大西泰斗_一億人の英文法

上には『一億人の英文法』と書きましたが、
不明なところがあれば、先生の本に戻って復習する、
という流れを踏めば、怖いものなしだと思いました。

次に、一週間の番組の使い方をぼくなりに考えてみました。
実は、以前、Season 1 のときに復習方法をまとめた記事を書いています。

 

「しごとの基礎英語」を最大限活用するための3記事まとめ+α

一週間を番組を軸にルーティン化するのです。
前のやり方から少しバージョンアップしています。

 

=====
月曜:番組視聴(22:50-23:00)→その日のキーフレーズ音読
火曜〜木曜:前日のキーフレーズ音読→番組視聴→その日のキーフレーズ音読
金曜:木曜のキーフレーズ音読
土曜:月曜と火曜のキーフレーズ音読
日曜:水曜と木曜のキーフレーズ音読

<方法>
1つのキーフレーズを
一定時間(2分半〜5分)
発話の状況をイメージしながら
繰り返し音読する
=====

 

基本的に、リアルタイムで番組を見ることを心がけます。
録画をすると、ついつい後回しにしてしまいますからね。
番組が終了する23:00から24:00くらいまでに復習を終えます。

火曜から木曜は前日の復習もルーティンの中に入れます。
やはり一日の音読だけでは身につきません。
Season 3 の長さになれば、それが顕著になると思いますね。
これに加えて、番組のない日はさらなる復習に時間をあてる、という感じです。

本来であれば OTHER OPTIONS の英文までストックしたいのですが、
そうすると継続しないと気づいたため、まずはキーフレーズのみとしています。
OTHER OPTIONS は復習時に何回か声に出すくらいで済ませているのが現状です。

 

 

ということで、「しごとの基礎英語」のいいところと自分なりの使い方でした。
少しでも参考になればうれしいです。みなさんの活用法もぜひ教えてください。

2015年内最後の大西泰斗先生の講演会、申込開始!

もはや今更の情報かとは思いますが、
念のため、ブログでもお伝えをしておきます。

大西泰斗_一億人の英文法

 

『一億人の英文法』の著者であり、
今はNHKの「しごとの基礎英語」に出演されている
大西泰斗先生の講演会が12月に開催されることに決まりました!
場所は東京に加え、名古屋も大阪もあります。

 

 

タイトルが

「それわ英語じゃないだらふ」

です。

 

今までとは一風変わったタイトルですので、テーマが予想できません。
いったいどのようなお話をされるのか、今から楽しみでなりませんね。

ぼくは東京の回に申し込みました。
お師匠の話を聞かずに、年を越すことはできません!
ご興味がありましたらぜひー。

 

porporなりの、大西泰斗先生の「しごとの基礎英語」の復習法

先日、「大西泰斗先生の「しごとの基礎英語」Season 2、復習なう」という記事を書きました。
ぼくが番組を見た後にどのように復習をしているのかをまとめています。

しごとの基礎英語_S2_10月号

基本的に、そこに書いた通りなのですが、毎週の流れが見えてきたのでメモです。
と言っても、いたって単純です。

 

  • 月曜〜木曜:番組→復習
  • 金曜〜日曜:ストックフレーズのみ「月曜〜木曜」分

 

月曜から木曜までは、できるだけリアルタイムで番組を視聴し、
番組終了が23:00ですから、24:00になるまでに復習をします。
せいぜい10分程度ですので、気軽に取り組めるような仕組みです。

 

そして、一日だけの復習では定着しませんので、
番組が放送されていない、金曜から日曜は染み込ませる日に。
番組で取り上げられるのは「ストックフレーズ」という文のみで、
テキストには他にもフレーズが紹介されているのですが、
「まずはストックフレーズをおさえないと始まらない」ということで、
月曜から木曜の復習の際は「ストックフレーズ」のみです。

 

そのやり方としては、1文あたり80秒ほど、ひたすら繰り返して音読する、というもの。
発話される状況は番組で見ているので、その状況に自分がいるイメージをし、
気持ちは主人公になりきって、フレーズを口にするという感じです。

 

本当は Season 1 のものや、前の週の分までルーティン化したいものの、
欲張ると破綻するタイプなので、様子を見ながら増やしていきたいと思います。

大西泰斗先生の「しごとの基礎英語」Season 2、復習なう

先日、「9/29〜大西泰斗先生の「しごとの基礎英語」Season 2 がスタート!」で書いたように、
ついに番組が始まりました。詳しい内容は上記の記事をご覧ください。

 

しごとの基礎英語_S2_10月号

 

Season 1 よりも内容が濃くなっている印象です。
もちろん、これから本格的になっていくのだと思いますが。

 

さて、話せるようになるには、番組を見ているだけでは当然ダメです。

 

ですから、番組を見た後は「鉄は熱いうちに打て」の精神で復習を心がけています。

 

  • 番組後はテキストに目を通す
  • ストックしたいフレーズを短時間で何度も声に出す

 

というところをベースに取り組んでいます。
とてもシンプルですが、帰宅後は優先的に番組を見るようにしているので、
その流れで一気に復習をして、習慣化してしまいたいと考えています。

 

Season 1 のときの復習方法をまとめた記事はこちらになりますので、ぜひ合わせてご覧ください!
「しごとの基礎英語」を最大限活用するための3記事まとめ+α