しばらく前に神崎正哉先生の『新TOEIC TEST ウルトラ語彙力主義』を購入しました。
IBCパブリッシングから発刊されています。「ウーゴ」と言う愛称で呼ばれている一冊です。
以前、以下のような記事を書きました。
幻の名著「ウーゴ」(=ウルトラ語彙力主義)を始めました
その記事でも書いたように、この本は2007年発売後、絶版となっています。
絶版とはいえ、内容が悪かったわけでは決してありません。
新版『神崎正哉の 新TOEIC TEST ぜったい英単語』となって発売されています。
正直、単語帳を今更買う理由はありません。
掲載されている単語は基礎レベルのものが中心ですから。
しかし、中古ででも購入したい明確な目的がいくつかありました。
しかも、新版ではなく旧版を買いたかった理由があったのです。
- 表紙デザインが好き
- 2ページ簡潔で取り組みやすい
- 頻出語句がてんこ盛りである
- アウトプットにつながるサポート音声が魅力的
- 表紙デザインが好き
こちらは旧版ならでは、です。
ピンクというキツイながらもかわいさの残るカバーの色。
TOEIC と関係のありそうもない、ウーゴ星?からやってきた奇妙な宇宙人。
手元に置いておくならば、見た目がいいほうが気持ちが盛り上がりますよね。
正直、新版は ダ(以下略)
- 2ページ簡潔で取り組みやすい
この点は新版と旧版で差はありません。
どちらにせよ、表ページに問題があり、裏に答えと解説がある、というスタイル。
皆さんは特急シリーズや千本ノックシリーズをイメージされるといいでしょう。
クイズ感覚で取り組んでいけるため、サクサク進めることができます。
- 頻出語句がてんこ盛りである
この点も新版と旧版で差はありません。
実はこの点、著者の神崎先生ご自身にお伝えしたところ、
「掲載語句が少なめ」だとおっしゃっていました。
ただ、ぼくは少ないことをメリットだととらえることができると思っています。
少量を徹底的に行うことによって、本番で迷いなく力が発揮できるからです。
少ないほうが定着率を上げやすい、ということですね。
- アウトプットにつながるサポート音声が魅力的
今更、この単語帳を購入した最大の理由はここです。
神崎先生のブログに新版の紹介とともに、音声ファイルのURLが掲載されています。
幻の名著の復刻版
1UNITあたり15分の音声レッスンです。
先生ご自身で重要な点をおさらいしつつ、収録されている例文が1回読み上げられます。
それに加えて、10回連続で例文が読み上げられるんです。例文(1回目)→ポーズ→例文(2回目)→ポーズ…のように、リッスン&リピートですね。口を動かすことで定着を狙うわけです。
ぼくは掲載されている語句は知ってはいます。
ただ、口にしているかというと話は別です。
今まで聞ければいい、読めればいい、というスタンスでしたから。
そこを叩き直すために、アウトプットにつなげるために、この一冊を選びました。
ということで、購入した理由はこの辺です。
皆さんが知りたいのは使い方ではないでしょうか? 以下にまとめておきます。
1. 88Unit分を納得のいくまで取り組む
問題を解き、解説は適宜読みます。ポイントはじっくりやらないこと。
最初は、1問を丁寧に、というよりはとにかく最後まで終えることを目標にします。
何度か取り組む中で、知識を重ね塗りしていきましょう。
そのあとは、毎日取り組むようにして、1日1周するのが楽になるくらいまで回します。
そうすれば、掲載されている語句とはかなり仲良しになってきている状態です。
2. 音声を聞きながら、解答例や誤答選択肢を用いた例文に目を通す
まずは聞けるところと聞けないところを判別する意味で、サクサクと進めます。
聞くという点でも何周も取り組むことで、自分の体に染み込ませるといいですね。
文字と音とイメージを結びつけるための時間です。
また、慣れてきたら音声のスピードを上げていくこともおすすめします。
ぼくは1.5倍で聞くようにしていました。
何度も目にしていれば、何度も聞いていれば、1.5倍は平気です。
ここで耳を鍛えれば、他のものを聞いたときに、いい意味での違和感を抱くはずです。
3. サポート音声と一緒にアウトプットをする
人によるとは思いますが、ここまで何十周としてくることになるでしょう。
何周したかは記録はしていませんが、自分は50周以上は確実にしています。
ここまでやってようやく自分に馴染んできたと思い、アウトプットに移りました。
サポート音声通りに、忠実に音読をするようにしています。
注意点としては2,3回目からは目を離して声に出すことです。
しかも、その英文の状況などをイメージしながら。
単に口を動かすだけでは非常にもったいない時間となりますので、
自分を厳しく監視しながら取り組むとよいと思われます。
このアウトプットはつい最近、取り組み始めたのですが、
Part 1 など今まで散々目にした耳にした単語であっても、
口にすると言い淀むことがあるんですよね。
口がびっくりしていることに自分がびっくりしています。
このようになることで
「言い慣れていないな」
「すっと出てこない表現だな」
ということがわかるので、どのUnitも発見があります。
知っていることと使えることは別だ、と改めて思います。
「ウーゴ」でなくとも、自分が使えるようにしたいと思う表現が含まれた英文は、
ぜひ口にする回数を増やすことをおすすめします。
その点、「ウーゴ」はガイドとなってくれるのでありがたいですね。
ということで、この本の話はここら辺にしておきます。
某セミナーで「ウーゴ」か「ぜったい英単語」を素材にしたようで、
同タイミングで取り組む方が増えていて、やる気になります。
取り組むときでは一人であったとしても、
どこかで同じ教材をやっている人がいるとわかると、
モチベーションが上がりますよね。
皆で語句をモノにしていきましょう。