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豪華な講師陣!『新TOEIC TEST ドリーム特急 全パート実戦対策』

4月のTOEIC公開テスト直前に、衝撃的な一冊が発売されました。
何かと話題となる「特急シリーズ」に加わった新たな仲間です。

 

それが

新TOEIC TEST ドリーム特急 全パート実戦対策(朝日新聞出版)

です。

ドリーム特急

 

豪華な著者陣が各Partの問題演習を通じて、解くコツや目の付け所を示してくれます。
担当Partと問題数は以下のとおりです。

 

  • Part 1(7問)…森田鉄也先生
  • Part 2(10問)…花田徹也先生
  • Part 3(18問)…神崎正哉先生
  • Part 4(18問)…ヒロ前田先生
  • Part 5(40問)…加藤優先生
  • Part 6(12問)…濱崎潤之輔先生
  • Part 7(13問)…TEX加藤先生
  • 問題執筆…Daniel Warriner先生

 

問題が良質なのは特急シリーズでは当たり前ですから、心配する必要はありません。
問題の難易度としては総じて「普通」という印象でした。本番に出そうなニオイがします。
極端に簡単ものや難しいものは含まれていません。

 

真相は先生方に聞いてみないとわかりませんが、4月のTOEIC前に発売されたことから考えて、
4月に出そうな問題が収録されているのでは…という気がしています。
この真相は自分の目で確かめてくる予定です。
(あくまで予想なので、この記事を見て今からやる!という無茶をしても、自己責任でお願いいたします。笑)

 

 

そして、本書の見所として、

各Partの問題の前にある先生同士の掛け合い

があります。

 

分量として多いわけではありませんが、
「各Partに対してどのようなスタンスで臨めばいいのか」
がわかることでしょう。

 

あまりに名言が多すぎて、各Partについて引用してご紹介したいのですが、
ネタバレになり、楽しみが減ってしまうのでやめておきますね。
(ここだけでも立ち読みをされ…いや、買って読んでみてください。)

 

ということで、良質な問題に触れながら、豪華講師陣のTOEICへのスタンスを知りたい方には、オススメの一冊です。

 

 

とはいえ、ただ単に褒めちぎっても胡散臭いでしょうから、購入に当たって気をつけておきたいことも記しておきます。

まず、タイトルにもあるように、本書はあくまで「全パートの演習のための一冊」で、問題集だということです。
加えて、問題数のバランスに偏りがあることにも気をつけておきましょう。
「この一冊で十分な演習量が確保できる」と思ってはいけません。

正直、もう少しPart間の問題数の調整を行ってほしかったですね。
問題集としてはアンバランスさが気になります。

また、「あるPartを突っ込んで対策したい」という方は別の特急シリーズを購入されるとよいでしょう。
本書は、問題の解説は十分ですが、解くコツや目の付け所という観点ではやや浅いところがありますので。
(もちろんページ数の都合上、仕方のないことではありますが。)

 

次に、Partによって先生が異なるので、自分にとって「合う合わない」があるかもしれません。
そのときには合う先生が出されている別の本にあたって、解き方などを習得されることをオススメします。
「○○先生の考え方のほうが自分に合う」というのはざらにありますから。

 

そして、最後に、注意喚起です。(前の記事とやや重なるところがあります。)
先生同士の掛け合いや解説は読んでいて面白いです。爽快です。マニアにはたまりません。
ただ、だからといって、そこだけを何度も読んでいても、英語力やTOEIC力は上がっていきません。
本書は「実戦対策」ですから、繰り返して問題演習することが大切だと思います。

 

 

以上の情報が購入にあたっての参考になれば幸いです。
自分がどのように本書を使い倒したいのか考えた上で購入してみてくださいね。

「できたつもり」ばかりが積もってTOEICスコアが上がらない非効率な学習法

旬から乗り遅れた話題をひとつ。

ヒロ前田先生のメルマガ「【ダッシュで奪取】 TOEIC 133号 詳しい解説」が劇的に興味深かったですね。
※読まれていない方のために、最初に考えてほしいことをまとめます。

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  • 日本語の解説を読んで上がる力は?
  • 問題集を使って得たい成果は?
  • その成果を上げるためにすべきことは日本語と英語どっちに多く時間を割く?

 

 

前田先生はこの手の話はよくおっしゃっていて、
ぼくもその通りだと思って、いろいろなところで言うようにしています。

TOEICの本番は200問を解答することが求められます。
本番で「問題を解く」という行為を行うのだから、
練習でも「問題を解く」という考えは間違っていないでしょう。

ただ、その際にいくつか気をつけておきたいことがあります。
ぼくも常に気をつけながら学習をしていることです。
ご自分の学習に照らし合わせて考えてみましょう。

 

 

  • 出来不出来で一喜一憂する
  • 解説を読んでできた気になる
  • 「問題を解かない」学習がある

 

 

出来不出来で一喜一憂する
できたら嬉しいし、できなかったら悔しいのは人間誰しもそうでしょう。
感情をまったく抱くなと言いたいわけではなく、そこで終わりにせずに、
もっと踏み込みましょう、ということです。

「正確に理解して正解できたのか」
「不安な部分や勘の部分があっての正解/不正解なのか」
「もっと単純に正答にたどりつけないのか」

などなど…突っ込みどころは多くあります。
できない問題に目が向くのは当然の流れではありますが、できた問題も要注意です。
心の底からわかってできていないと、類似問題で間違える可能性がありますからね。
「できたつもり」が積もるポイントの一つというわけです。

 

 

解説を読んでできた気になる
ここはヒロ前田先生のメルマガで中心に説明がされていたところです。
解説を読んで理解すると、ものすごく爽快感がありませんか
セミナーなども同様のことが言えると思います。
語り口や切り口が明快だから、読んでいる(聞いている)とできた気になってしまいます。
これが「できたつもり」が積もるポイントの二つめです。

「できた気」になる感覚を得ただけで終わりにしてしまうと、再現性がないのです。
類似問題はもちろんのこと、同じ問題を間違える可能性が出てくるわけです。
そこで、得たものを体現すべく、問題や英語に触れる時間を増やさなくてはなりません
解説を読んでいる間やセミナーを聞いている間は英語力やTOEIC力は伸びませんよね。

ここで、話題のメルマガから一部引用をさせていただきます。

 

例えば、ある1問に対する解説が目の前にあるとしましょう。

試合本番で勝つように行動する人は、解説を読むのは0回か
1回だけだとボクは想像します。そして、その理解度に関係なく
その英文を読む回数は3回とか5回とか10回とか。

 

この考え方に心から同意します。
解説を読む時間をどんどんと減らして、その分英語に触れる時間を増やす方向に進みましょう。
何度も解説を読んでしまう問題があるならば、
その問題の解説を何度も読むという問題を解決する術を考える必要がありますね。
(わざとわかりにくい日本語にしました。)

 

「問題を解かない」学習がある
上の二点と少し角度が異なるお話です。
問題は英文の一部をテスティングポイントとして作成されています。
つまり、そこで問われていることは一部に過ぎないわけです。

しかし、その一部以外にも学びは多くあります。
Part 5 を例に取ると、空所で問われているところ以外で、別の問題で空所になりそうなところがあります。
また、Part 7 で使われている表現が Part 5 で問われることだってあります。

学びはいたるところに広がっているのです。
それにもかかわらず、「問題を解く」ことばかりにこだわって、
他に目を向けないのは非常にもったいないと思いませんか。
復習「できたつもり」が積もるポイントとなってしまうのではないでしょうか。

 

 

とまあ、偉そうに語っておりますが、このことに気づいたのはだいぶ後のことでした。
もし今学習に伸び悩んでいる方がいらっしゃったら、
この視点を取り入れると、変わる部分がある可能性がありますのでぜひ。

物語でTOEICのリスニング対策『TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 リスニング』

第189回のTOEIC公開テストを間近にして、問題を解く勘を高めるために使った1冊をご紹介します。
非常に面白い仕掛けのなされている1冊でございました。
鉄板シーン攻略リスニング

 

 

■TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 リスニング [Part 1-4](渋谷奈津子著、ヒロ前田監修/The Japan Times)

 

まずは目次から。

  • EPISODE 1 求人
  • EPISODE 2 事業拡大
  • EPISODE 3 イベント
  • EPISODE 4 出張

 

この本は、タウンゼンド社という架空の会社にまつわる物語を体験しながら、Part 1-4 の対策を行うことができます。
これらのEPISODEの中に、10分の1サイズのミニ模試が13回分収録されています。(つまり、合計で130問です。)

本書を使用するメリットをご紹介するにあたり、著者の渋谷奈津子先生の言葉を引用しましょう。

 

「問題ごとにストーリーを探り、脳内で設定し直す」という作業をいったん解除して、英文を理解して問題を解くことに集中できるようにした問題集です。

 

普通の問題集や本番の試験であれば、問題の間にストーリーは存在しません。
ですから、毎回毎回ストーリーを探らないといけないわけですね。
その負荷が取り除かれ、問題演習に集中できるというのは他の問題集にはないメリットです。

 

そして、もう一つのメリットをご紹介するにあたり、渋谷先生の言葉を引用します。

 

状況を把握した状態で学習することにより、英語が単なる文字記号ではなく、意味のある言葉として頭脳に染み込んでいくことを期待しています。

 

TOEICに頻出するストーリー展開や語句などをおさえるにあたり、
それぞれ個別に覚えていくのは効率的とは言えません。
そこで、1冊丸々つながったストーリーを利用することで、
効率的に、かつインパクトのある形で記憶することができるのです。

 

また、実際に使ってみて、ストーリーがしっかり続いていることに驚かされた上に、
問題や使われている語句は本番で出そうなものでしたので衝撃的でした。
この手のものはストーリーを優先するがあまり、無理が生じてしまいがちですが、
この本(シリーズ)に関しては、安心していただいて大丈夫です。
(作るのがいかに大変だったのかを想像してしまいます…。)

 

なお、対象は「現TOEICスコア500〜600点レベルで、730点を目指している方」とあります。
実際にこれくらいのスコアの方にはオススメできる1冊ですし、
リスニングに苦手意識のある方にとっても、使い勝手のよい1冊だと思います。

 

 

そうそう、この本の音声はMP3ダウンロードも可能なのですが、
iPhoneアプリをダウンロードすることによって聞くことができます。
iPhoneをお持ちの方はぜひ使ってみてください。起動が速く、使いやすいですよ。
iPhoneアプリ紹介ページ

TOEIC公開テスト2週間前に何やってんだ! @porpor35

自分への怒りをタイトルに込めています。

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先日、第189回TOEIC公開テストまで2週間と書きましたが、
その後、1週間にどのような学習をしていたか、というお話。

「問題を解いて勘を取り戻さないと」だなんて言っていたのですが、正直、問題演習はほとんどできておりません…。
教材とあわせて学習の狙いをご紹介しますね。

 
『TOEICテスト 基本例文700選』
何と言っても自分で開催しているセミナーの課題図書のことを知らずして、
TOEICの試験を受けることはできないでしょう。笑
せっかくの機会なのでじっくり読むようにしています。

と言っても、使い方としては
・Part 5, 6 10分
・Part 7 10分

リーディングセクションの練習という位置づけです。
問われるポイントが強調されているので、嫌でも目に入り、脳に刷り込まれていきます。
この本は暗記しようとするのではなく、何度も何度も取り組む姿勢が大切ですね。

 

 

『TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 リスニング』
リスニングセクション全般の勘を取り戻すという狙いです。
「1シーン(Part 1:1問、Part 2:3問、Part 3, 4:1セットずつ)×2」が日課。
問題解答と聞き直しを含めて、15分くらいで終えています。
たまにポロッと Part 3,4 で間違えるので、自分の力のなさに震えています…。苦笑

後日レビューを書こうと思っていますが、
Part 1-4の問題がストーリーを成しているので、
飽きなく最後までたどりつけますし、繰り返しに向きますね。
ストーリーを丸ごと覚えてしまうくらいでちょうどよいでしょう。
それが本番でのデジャヴ感につながると考えています。

 

という感じで、数日は過ごしていました。
が、Part 3,4 がこの状態ですので、Part 5 に危険を感じ、次の書籍に手を出しました…。

 

『TOEICテスト Part 5 できる人、できない人の頭の中』
まさに緊急導入です。
実は、この本は1度解いただけだったのですが、その際に
「ものすごく練られた問題ばかりだった」記憶がありましたので、
Part 5 の勘を取り戻すべく、この本を選びました。

結果、取り入れて正解でした。
「脳がサボると間違える」感覚を思い出すことができたのは大きな収穫です。
取り上げられている問題のジャンルは幅広いですし、最後の「ミニ模試」の難易度は絶妙
この本は2人の対照的な解答プロセスが見物なのですが、問題集としても秀逸です。

 

 

やはり問題を通して見えるものは多くあります。
自分の頭の動かし方を注意深く観察するためには、
問題を解いて、その解答プロセスを細かく分析することですね。
その地道な努力がスピードと正確性の向上につながると考えています。

さ、照準を合わせていきます!

TOEICに関わる人必読『TOEICテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』

2014年にいきなり衝撃を与えるとはこのことだったのか…。
昨年『不思議の国のグプタ』で衝撃を与えたヒロ前田先生がまたやってくれました。

 

■TOEICテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人(KADOKAWA/ヒロ前田著)

それでも英語が話せない人、話せる人

 

 

本書はグプタに続き、ストーリーの中で学ぶTOEIC対策書です。

 

 

 

 

 

 

 

多くを語ろうとネタバレになってしまうため、ぼくが思う読者対象を提示します。

 

  • 問題集を使っているのにスコアが伸びない
  • スコア別にスコアアップの糸口を知りたい
  • とにかくTOEICのスコアアップを狙いたい
  • TOEICの素材を使ってアウトプット力を高めたい
  • TOEICの素材を使ったアウトプット学習を始める時期を知りたい
  • TOEIC学習を通して、英語ができるようになりたい
  • TOEIC学習で生じる迷いを解消したい
  • 音読学習の是非や効果、やり方について知りたい
  • TOEIC学習の限界を知りたい
  • TOEICスコアの持つ意味について考えたい

 

このあたりでしょうか。
鋭い方であれば、上記の中に真逆のことが書いてあるとおわかりになるでしょう。
しかし、とある理由から、その両方を知ることができるとわかります。

 

数時間で一気に読んでしまったのですが、今度のセミナーで話そうと思ったことが書いてあって困りました…。
本書を読むことによって、学習法にとどまらず、TOEICと自分の関係を考えさせられることになると思います。

 

これ以上は語りません。

 

たとえTOEICに批判的なスタンスを持っていたとしても、
もし人生でTOEICを少しでも意識したことのある方には、
必ず読んでいただきたい一冊です。

物語でPart 7対策『TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 読解 [Part 7]』

 

「アラン・クーパーの冒険を追え!」

 

以前ブログでご紹介した、The Japan Timesから出版された新書サイズの「鉄板シリーズ」の『語彙・文法』。
その中の読解(Part 7)を読み終えましたので、ご紹介させていただきます。

■TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 読解 [Part 7](岩重理香&ロス・タロック著、ヒロ前田監修/The Japan Times)

まずは目次から。

EPISODE 1 就職活動
EPISODE 2 アパート探しと引っ越し
EPISODE 3 オフィスにて
EPISODE 4 出張
EPISODE 5 日常生活
EPISODE 6 昇進と転勤

この本の主人公アラン・クーパーが織りなす物語を体験しながら、
Part 7の対策を行っていくという画期的な一冊です。

監修のヒロ前田先生も「はじめに」で次のようにおっしゃっています。

 

Part 7に特化した本は、すべて「互いに関連性がない文書」を収録しています。例外は一冊もないはず。それはそれで実際のテストの姿に近いのですが、練習のときに大事なのは、学んだことが記憶に定着するようアプローチすることです。そこで、TOEICという名の「国」で起きることを1つの物語として学べるようにしたのがこの本です。

 

さすが、前田先生。普通のことはやりません。

この本の売りは間違いなくココにあります。
次の2つの点で物語にしたことのメリットがあると感じています。

 

  • 1つの文書が物語の一部なので印象に残りやすい
  • 文書だけ読みつなげれば1つの物語ができあがる

 

TOEICは文書の内容が似通ったものが出題されるため、それをおさえているかいないかで理解スピードが変わります。
そのため、アラン・クーパーの物語を把握していれば、本番で助けてくれることは多いにありえます。

また、TOEICで英語力を伸ばすためには、素材として文書を活用することが大切になってきますが、
文書の内容が無味乾燥でつまらなく、なかなか何度も読み返すことができません。
その点、この一冊は物語になっていますから、繰り返し読み、表現などを身につけやすいと言えるでしょう。

その他の特長として、文書の上に「目標解答時間」が書かれていることに加え、
「速読目安」として、100 / 140 / 180 wpmの時間が書かれている点は見逃せません。
読解スピードはPart 7では重要なポイントになってきますので、こういった配慮は大変ありがたいですね。

 

なお、問題はシングルパッセージもダブルパッセージも含まれており、全部で88問あります。
この本も『語彙・文法』同様、現在500-600点レベルで、730点を目指す方が対象です。
実際に解いてみて、物語として体をなしていると同時に、
内容として本番の試験に出そうなものがあり、難易度が普通に設定されていると感じました。

新しい問題を解きたいという方はもちろんのこと、
Part 7の問題を英語力アップの素材として何度も何度も使い倒したい方には、
特にオススメの一冊となっています。

 

繰り返せばTOEIC解答力も英語力も上がって一石二鳥!


新しいPart 5,6問題集『TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 文法・語彙』

 

「こんな対策本、見たことがない」

 

2013年も終わりにさしかかるこの時期に、驚きのTOEIC対策本が出ました。
The Japan Timesから出版された新書サイズの「鉄板シリーズ」です。
今日はその中の一冊をご紹介します。

 

■TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 文法・語彙

(横本勝也著、ヒロ前田監修/The Japan Times)

 

 

この本がぼくを驚かせる理由は、監修のヒロ前田先生が「はじめに」で語っています。

 

世の中には、Part 5とPart 6形式の練習問題を提供する本がたくさんありますが、この本のように、全体が1つのストーリーになっている本はないでしょう。これは、きっと世界初の試みです。

 

え?って感じですよね。
正直、タイトルから想像していた以上のものでした。
(これはタイトルからではわからないということの裏返しで、少しもったいない気がしています。「はじめに」までたどり着けばいいのですが。)

一見すると、ただのPart 5,6対策本なのですが、それぞれのPartの問題をうまく織り交ぜながら、
一冊でストーリーを作っているのです。感動すら覚えました。

構成は以下の通りです。

EPISODE 1 人事
Scene 1 合併と従業員の増加
Scene 2 人材募集と人事異動
Scene 3 人事異動と退職
EPISODE 2 取引
Scene 1 会員とのトラブル
Scene 2 都市開発
Scene 3 新サービス開始と新製品の発売
EPISODE 3 出張
Scene 1 旅費の払い戻し
Scene 2 出張先での宿泊
Scene 3 フライト
EPISODE 4 イベント
Scene 1 図書賞授賞式
Scene 2 チャリティーイベントの企画
Scene 3 全社セミナーとワークショップ
EPISODE 5 日常生活
Scene 1 下水道工事
Scene 2 美術鑑賞
Scene 3 社内バーベキュー

一冊の中でストーリーを作ったことは、

  • 続きが気になるから、一冊を最後まで使う手助けになる
  • 場面がフックになって、語句を記憶に定着しやすい

といったあたりで効果があるでしょう。

問題数はPart 5,6を合わせて120問程度ですので、特急シリーズや千本ノックシリーズと同程度です。
レベルは、現在500-600点レベルで、730点を目指す方向けとなっています。
実際に解いてみて、基本的な問題が多く取り上げられている印象を抱きました。

ぼくはこの本の解説部分の「一目でわかる注目すべきポイント」の示し方が好きです。
(問題のネタバレになりますので、雰囲気だけつかんでくださいね。)

鉄板シーン_文法・語彙

 

 

見なくてよいところは薄いグレー文字で、見るべきところは黒文字で、
そして、視点を動かす順番が番号で記されています。
これはありそうでなかった見せ方でしたので、お気に入りです。

 

 

 

 

すでに特急シリーズや千本ノックシリーズがある中で出してきたシリーズですから、
新しい仕掛けが組み込まれていて、楽しめる一冊でした。残り3冊に取り組むのが楽しみです。

唯一、欠点?を挙げるとすると、ストーリーと文法定着は関係がなさそうということ。
語句を覚えるためにはよいのですが、文法をおさえるためには、他のシリーズ同様、地道に理解するしかありませんね。

iPhoneアプリはまだダウンロードしていないのですが、使用後にレポートをしたいと思います。

TOEIC界の巨匠ヒロ前田先生直伝「英単語力アップ法」

世界で一番遅いレポートでしょう。

11/12に行われた「『TTTスーパー講師シリーズ』刊行記念TOEICセミナー」のお話です。
時間の割に濃い内容でしたので、2回に分けてご報告。

TOEIC ボキャブラリー学習術」というテーマだったのですが、
まず、冒頭のヒロ前田先生の話がとーっても興味深かったのです。

ここで、ヒロ前田先生がおっしゃっていた質問と同じものを投げかけたいと思います。

 

語彙力とは何を指しますか?

 

ちょっと考えてみてください。

答えは…

 

意味

 

だけでは足りません。

ヒロ前田先生の言葉をそのまま引用させていただくと、

 

単語の生態を知っていること

 

だそうです。

どのような意味かわかりますか?そもそも生態って何って感じですよね。

語彙力が高いと言うと、どうしても意味を知っているということに焦点が当てられがちですが、
そこを高めるだけがボキャビルではないのです。他に2つの要素が必要となってきます。

その2つとは

 

用法

 

です。

これら3つを知っていることで、その単語を知っている、つまり生態を知っているということになるわけです。
先生は「3つの分野はすべてがセットだ」とおっしゃっていました。

ぼくはこのお話を伺って、うんうん頷いていたことを記憶しています。

意味を知ることはもはや当たり前で、その先まで行かないと、役に立たないことが実に多いです。
TOEICで言えば、用法を知らなければ、Part 5,6でつまづくことにつながりますし、
音を知らなければ、リスニングの全Partにダメージを与えることにもなりますよね。

また、単語の覚えやすさ/覚えにくさという点にも関係してきます。
単に、「単語と意味」だけで覚えるよりも、他の「用法と音」をセットにすることによって、
自分の脳に負荷がかかり、記憶に残りやすくなります。

ぼくも知らない単語をに出会った際には、必ずその3点セットを調べるようにしています。
そのため、長文や問題の中で覚えるスタンスをとっているのです。
単語帳を使用したことはあるものの、大学受験時であれば『速読英単語』など、
必ず長文やフレーズの中で覚える(=生態を知る)ように心がけていました。

その点、TTTスーパー講師シリーズの

は短文の中で3つの単語を知る形を取っていますので、
先生の教えに沿って覚えやすいことでしょう。

「単語を覚えよう」となると、どうしても「意味」に意識がいきがちですが、
今後は「用法」「音」にも気を配りながら、学習を進めることをオススメいたします。

 

【告知】
天狼院書店で11月にイベントをあと1回やります。
イベント概要はFacebookページに書いてありますので、よければご覧ください。
全Partについて、数問の問題演習と効果的な復習方法を提案します。

11/25(月)TOEIC990点パーフェクトスコアラーが教える本気で使える英語本使い倒し塾《TOEIC直前対策編》
https://www.facebook.com/events/220886638084932/

 

 

★Facebookページ(非公開)
・TOEIC990点パーフェクトスコアラーが選ぶ本気で使える英語本使い倒し塾
https://www.facebook.com/groups/544731978944836/

★NAVERまとめ
・英語学習者の英語学習者による英語学習者のための名言
http://matome.naver.jp/odai/2135575047706124701

・英文法を体で覚えて、話せる基礎をつくる4冊
http://matome.naver.jp/odai/2138263438820100501

★twitter まとめ
・TOEIC Part 7 でミスが起こるのはなぜか?
http://togetter.com/li/321683

・英文の暗唱って結局どうやってやるの?
http://togetter.com/li/370989

・英語の音読には2種類ある?
http://togetter.com/li/511655

・「チャンク」で攻略する、英語力を底上げする方法
http://togetter.com/li/566056

・「ぼくらの英語サミット Vol.2 〜グローバルってなんだ?」が残したもの
http://togetter.com/li/567174

・英語雑誌TIMEとノンネイティブの日本人がうまくつきあう方法
http://togetter.com/li/589622

・インターネットを使った国内最強英語学習法_講演まとめ
http://togetter.com/li/592571

★Ustream番組
・ぼくらの英語サミット〜この際とことん英語を語ってみよう〜
http://www.ustream.tv/recorded/29600091

毎日バランスよくTOEICの問題に挑戦したい方にオススメの2冊

以前、下のような記事を書きましたが、TOEIC対策本の棚を整理しています。

■手元に残しておきたい5冊のTOEIC対策本
http://www.toeic990er-for-learners.com/blog/?p=1699

他の学習者の方に譲るなどして、少しずつ減らしています。
手にとると、使っていた頃の思い出がよみがえってきますね。

「この本はここがよかった」
「間違えまくって復習のしがいがあった」
「一回使っただけだな」(ごく稀にありますw)

いろいろな本を見ている中で、8月末に講師役を行わせていただいた学習会にて、
レベル別に、模試を除いた、オススメの問題集はありますか?
というご質問があったことを思い出しました。
そして、「あ、これはいい」という2冊がありましたので、ご紹介です。
どちらの書籍もレベルは関係ありません。初級者から上級者まで使えるものたちです。

10分で解けるミニ模試が10回分収録されています。
問題の難易度が徐々に上がっていくのがよかったですね。
音声がオーストラリア人とイギリス人だけというのも、新しかったです。

あと、「必須文法確認コーナー」「Tommyさんのレベル別学習法」といった、
おまけ(と言うのも申し訳ないですが)も充実しています。
どちらもまったく古びてはいませんね。

こちらは15分程度で解けるミニ模試が5回収録されています。
特急シリーズはぼくのお気に入りですが、シリーズの中でも特にお気に入りのほうに属する一冊。
理由としては、解説にプラスされる「コメント」が秀逸であること。
TOEICを知り尽くした、ヒロ前田先生ならではのパンチの効いた内容です。
そして、巻末にある「復習の手順」のページがものすごく素晴らしい!
TOEICのスコアだけでなく、英語力を上げたい人はぜひご覧いただきたいですね。

問題集となるとPart別のものが多くなってしまい、バランスよく全Partに触れる問題集はそうありません。
不得意なPartに絞って学習することは、自分の弱点を補強する上で大切なことです。
ただ、偏り過ぎることは禁物です。問題を解く「勘」のようなものが鈍りますから。
学習時間がない場合は仕方ないですが、リスニングとリーディングの学習バランスは意識しましょう。

もしバランスよく学習を継続したいという方は、この2冊を中心に据えてみてはいかがでしょうか?

 

 

★英語学習者の英語学習者による英語学習者のための名言
http://matome.naver.jp/odai/2135575047706124701

★twitter まとめ「TOEIC Part 7 でミスが起こるのはなぜか?」
http://togetter.com/li/321683

★twitter まとめ「英文の暗唱って結局どうやってやるの?」
http://togetter.com/li/370989

★twitter まとめ「英語の音読には2種類ある?」
http://togetter.com/li/511655

★twitterまとめ「「チャンク」で攻略する、英語力を底上げする方法」
http://togetter.com/li/566056

★twitterまとめ「「ぼくらの英語サミット Vol.2 〜グローバルってなんだ?」が残したもの」
http://togetter.com/li/567174

手元に残しておきたい5冊のTOEIC対策本

本日書く予定のものがあったのですが、急遽予定を変更してお送りいたします。
予定変更のキッカケは、自分の1つのつぶやきからでした。

そう、TOEIC書籍で本棚がいっぱいになってきまして、整理をしようかなと思ったわけです。
その後、もし整理を極端なところまで、つまり、冊数を最低限に絞ったら、何を選ぶかを考えた結果…。

5冊に絞りきれていませんが(笑)、このような感じかなと。

初代特急シリーズの3冊。
ここまで本番と類似の問題を作成できるのかという驚きが一番の理由。
そして、それらがスコアアップにバッチリ結びついたためです。
自分が900点を突破した要因に間違いなく挙げます。



初めての、本格的な990点対策本。
990点を取るために必要な、ものすごい負荷の掛け方に衝撃を受けたとともに、
「これくらいやってのけてみせる」とハッパをかけられました。

HUMMERさんの手の内を明かした990点対策本。
上のBEYONDに負けず劣らずのドSな一冊。(褒め言葉ですからね。笑)

選んだ書籍は良本だと言い切れる自信があります。
スコアアップ、そして英語力アップに貢献してくれました。

そして、何より愛着があります

上記の書籍以外にもぼくの力を引き上げてくれたものはありますが、
何となく「一生を共にしたい」という気分にはなりません。
著者や装丁、中身のレイアウト、持ち運びやすさなど、いろいろな要因が絡んでいるでしょう。

ただ、残そうとする意図は人によって異なります。
今回の5冊はあくまでporporの主観のかたまりです。
他の方からもご意見をいただきましたが、やはり皆それぞれ。

人に勧められたものを参考にすることはよいと思います。
無数の対策本から良本を選ぶのは大変なことですから。
とは言え、自分で書店などで検討をしてみるステップはお忘れなきよう。
自分に合うかどうか決められるのは自分だけですから

もしよろしければ、この記事のコメント欄で、
皆さんが残したい5冊を教えてください(^^)

★英語学習者の英語学習者による英語学習者のための名言
http://matome.naver.jp/odai/2135575047706124701

★twitter まとめ「TOEIC Part 7 でミスが起こるのはなぜか?」
http://togetter.com/li/321683

★twitter まとめ「英文の暗唱って結局どうやってやるの?」
http://togetter.com/li/370989

★twitter まとめ「英語の音読には2種類ある?」
http://togetter.com/li/511655

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