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公式が出した単語帳を徹底レビュー!『TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック』

TOEIC で「単語帳」というと『金のフレーズ』が鉄板でしょう。

 

学習者としても、講師としても、お世話になっている一冊です。
正直、この一冊で TOEIC の単語対策は済むと思っているほど信頼しています。

 

 

「単語帳」は売れ筋のジャンルであるため、さまざまな出版社が単語帳を発刊しています。
書店や Amazon でチェックしていますが、目新しいのはこの辺でしょうか。

 

 

 

その単語帳業界についに本家本元が乗り込んできました!
本家本元とは、テスト作成団体である ETS です。

 

以前、『TOEIC® テスト 公式問題で学ぶボキャブラリー』という単語帳を発刊しましたが、
分厚さや重さなどの理由からパッとしなかったようです。
ぼく自身も買ったものの、ほとんど開いた記憶がありません。

 

 

そこで、リベンジ(?)として『TOEIC® Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック』が発刊されました。

 

 

一通り目を通したので、この本のレビューしていきます。

 

  1. 唯一の特長は「例文」
  2. 使い方のヒントと解説から「目の付け所」を学ぶ
  3. メインターゲットは「600点」
  4. 見た目がちょっとイケてる
  5. 結論:読み物として使う

 

 

正直、マストバイではないため、以下の点をよくお読みの上、お買い求めくださいね。

 

1.唯一の特長は「例文」

この本の特長が「はじめに」で述べられています。
その一点目に次のような記載があります。

 

過去のテスト問題から、最頻出の1,000語をそれらのテストからそのまま抜粋した文とともに掲載。また、英語の達人に近づくための100のセットフレーズも掲載。

 

過去のテスト問題から例文が作られている、ということです。
これは市販の単語帳には真似できないことです。
テスト作成団体ならではの単語帳と言えるでしょう。

 

問題冊子を持ち帰ることができない我々にとっては貴重な情報です。
例文を読み込みんだり、聞きこんだりすれば、テストに慣れることにつながりますね。
今後のテストを見ないとわかりませんが、そっくりの英文が本番に出現する可能性はあります。
すべての英文に目を通しておきたいところです。

 

2.使い方のヒントと解説から「目の付け所」を学ぶ

見出し語に対して、その単語の使い方のヒントと解説が書かれています。
これはテスト作成団体からの「メッセージ」ととらえたいところです。
つまり、「テストにこうやって出るよ」というメッセージです。

 

すべての見出し語に対して書かれているわけではありませんし、
「これはどうだろうか」というヒントと解説もありますが、
今後その観点で問われても問題のないように準備をしておきたいものです。

 

3.メインターゲットは「600点」

見出し語として扱われている語句のレベルは高くありません。
いわゆる「基礎レベル」に当たるものと言っていいでしょう。
そのため、これから600点を目指す人が買う一冊という位置付けです。

買う前に自分の知らない単語がどのくらいあるのかは必ずチェックしましょう。

 

4.見た目がちょっとイケてる

これは完全なる主観なのですが、公式の割に本の見た目がカッコイイです。
カバーはキラキラしていて微妙なのですが、カバーを外した本体はなかなかクール。
「持っていてテンションの上がるものを使おう」という持論があるため、
ぼくと感性が合うのであれば、オススメできる一冊です。

 

5.結論:読み物として使う

単語帳として「単語を覚える」ために使うのは大いにありですが、
読み物として「英語に触れる」ために使うことをオススメします。
覚えることは意識せずに、ガツガツと貪り読む感じです。
何度も読むことで、結果「覚えている」という状態を作り出せたら理想的ですね。

また、音声がダウンロードできるので、何度も聞いて耳にこびりつかせることもいいでしょう。
返り読みを防ぐために音声を利用したいところです。

 

以上、公式が出した単語帳に関するレビューでした。
今度はハイスコア向けの一冊が出ることを祈ります!

 

英会話力を高める最強の単語帳『DUO 3.0』の使い方

先日、ブログに次のようなコメントをいただきました。

 

『DUO 3.0』をある程度語彙力のある方がどのような使い方をされているのか

 

ブログではあまりご紹介をしていませんが、『DUO 3.0』にはほぼ毎日取り組んでいます。

DUO

新しい語彙を身につける目的ではなく、

知っている語彙をアウトプットできるようにする

ことを目的として取り組んでいます。

 

使用し始めたきっかけは、英語キュレーターのセレンさんと行った
単語力について考えるイベントがきっかけです。
その際にはセレンさんには「『DUO 3.0』の使い倒し方」をお話いただきました。
お話を聞くにあたって、その本を読んでいないのはまずかろう、と思いまして。

 

そのため、セレンさんのお話を参考にしながらの取り組み方となっています。
以下、簡単にご説明いたしますので、ご参考になればと思います。

 

=====
(1周め)
全英文をひたすら読み進めていく
→知らない単語のみ簡単に目を通す
→意味がすっとわからない英文のみ、日本語訳に目を通す

 

(2周め)
全英文を読みながら、以下の条件を満たす英文に「fre(quent)」マークを記す
○アウトプットできるようにしたい表現が含まれている
○今後、使えそうな英文である

 

(3周め以降)
「fre」マークのついた英文を音読する
※やりかた…発言の状況や感情をイメージしながら、ひとつの英文を1分間集中(POD)+英文を見ずに
※繰り返し行い、最終的には暗唱できるようになることが目標。

それ以外の英文は1度音読する

各単語の発音とアクセントで間違えて覚えていたものはチェックする
例.アクセントのあるところに「’」を記す

 

(その他)
空き時間で単語説明欄にざっと目を通し、知らない内容があればチェックする
例.反意語、

基本概念(【●●】)の説明は必ずチェックする
→語句のコアイメージをとらえて、汎用性をもたせるため。

音声は「復習用」を用い、英文を見ずに聞き取れるか試す
→聞き取れなかったものは英文との照らし合わせ、声にも出す。
=====

 

セレンさんもおっしゃっていましたし、ぼくも前からの信条?ではありますが、
「単語対単語」で覚えることは一切していません
実際に使う場面で単語オンリーで使われることはありませんからね。
必ず「文」「フレーズ」単位で自分の頭に放り込んでいきます

 

情報量がかなり多い単語帳となっているため、
一気に、一回ですべてを吸収しようとするのは辛いです。
何度も何度も目を通して、口に出してなじませていくとよいと思います。

 

そして、

「自分」という軸(基準)をもって、語句に対する親密度の距離を変える

ことが何より大事なことだと思っています。
すべての語句に対して、同じだけの時間と熱をそそぐ必要はないということです。

 

しばらく繰り返しながら、少しずつ改良をしていきます。
もしご覧いただき、気になるところがあればお気軽にコメントくださいませー。

 

この本に取り組めば取り組むほど、早くから出会っておきたかったなと思います。
もちろん、セレンさんの取り組み方とセットで。