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『TOEIC L&R TEST 文法特急』増補改訂版を解き終えた感想(速報)

「TOEIC の勉強を始めたいんだけど、何からやれば?」
「まずは、文法特急から始めよう」

2021年3月5日。
TOEIC 学習者が必ず使用する対策本が爆誕しました。

旧版はシリーズ70万部を突破したベストセラー本の増補改訂版です。
すでに旧版をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
それくらい「TOEIC 対策をするならば、通るべき道」となった一冊です。

『文法特急』は900点突破に間違いなく寄与した一冊なので、
速報ということで、一冊を解き終えた感想を残しておきます。

 

クラシカルな問題を収録

旧版はしばらく解いていなかったので、新鮮に、フラットに解きました。

全153問、終始「TOEIC に出るよな」という感覚を抱かせてくれました。
クラシカルと言ったのは、昔も今も変わらない出題ポイントがあるということ。
そして、そのほとんどのポイントを一冊で押さえていると言えるでしょう。

著者の花田先生はご自身のブログで次のようにおっしゃっています。

僕にとっては初の書籍ということで手探りのまま書いたのですが、10年以上たった今でも、無駄な問題は1つたりともないと断言できます。

20年以上にわたりTOEICを今もなお受け続けながら感じているのは、ネイティヴやTOEICが大切にしている文法ポイントは不変で、テストの形式は変われど、いまだに同様の問題が出続けているということです。

文法特急の増補改訂版 3/5発売です!

常に受験をして、研究を続けている先生だからこその言葉です。
後発である講師も学習者も学びがあるものに仕上がっていると断言できます。

初級者がクラシカルな問題を押さえておくのは自然な流れではあります。
一方、中級者や上級者は難しい問題に手を出していきがちなのですが、
クラシカルな問題をいかにスピーディーに正確に解けるかは大事なポイント。
誰もが通るべき道である一冊というのは変わりありません。

 

上級者にも歯ごたえのある問題を掲載

この本は進むにつれて、初級編から中級編、上級編と展開します。
『文法特急』は初中級者向けの本と思っているならば、侮るなかれ。
上級編の問題(47問)は簡単に解くことができないのではないでしょうか。

実際、ぼくが全力で取り組んだところ、次のような結果でした。
153問中「4問ミス」というなんとも言い難い結果です。
(30分で通しで解いて、後半は失速したというのは言い訳)
このミスのほとんどが上級編でのものです。

ある程度のレベルの方であれば、
「もうちょっとでできたのに」という問題が多くあるはず。
その体験は伸びシロにつながるものなので、
この本で同じような体験をしていただけると信じています。

 

解説を読んでいるだけで楽しい

現時点で解説の朗読音声は聞いていないのですが、
話し言葉で書かれている解説は頭に入って来やすいです。
文字で読むだけでわかりやすいならば、
音声はさらに聞きやすいと予想しています。

正解の選択肢の根拠はもちろん、
不正解の選択肢についても明確に説明されているため、
頭の中のモヤモヤが晴れることは間違いありません。

解説を読んで理解したつもりで終わるのは危ないので、
その辺については次回の記事で触れていきます。

取り急ぎ「いい本だよ」ということを伝えたくて、
速報記事としてお届けさせていただきました。

もし増補改訂版を使った方がいたら、コメントをいただけると嬉しいです。
『文法特急』トークをいたしましょう!

祝・TOEIC の「特急シリーズ」発売10周年

2009年10月7日。

 

この日が何の日かご存知でしょうか。
今や TOEIC の対策本として鉄板の「特急シリーズ」がスタートした日です。
『単語特急』と『文法特急』、『読解特急』が発売された日というわけです。

 

 

TOEIC に本格的にのめりこんだのは、この本がきっかけです。

 

TOEIC 界で噂の「1駅1題 TOEIC 特急シリーズ」をゲット!

 

安い。
取り組みやすい。
本番で出る。

 

「特急シリーズ」にしっかりと取り組んだ後に本番に行くと、
効果を実感しすぎて、感動したのを今でも覚えています。
この三冊をやり込んだおかげで、900点の大台を超えたと言っても過言ではないです。

 

この時期から「復習の重要性」や「◯周」という言葉が普通になった気がします。
同じ本に何回も取り組むことを当たり前にしたという意味でも意義のあるシリーズではないでしょうか。

 

また、この本のことを勝手に宣伝したくてブログを書いていたら、
同じブロガー仲間ができていったことも良い思い出です。
一緒に競い合っていた人は今や売れっ子講師や売れっ子著者になっており、
面白い縁だなあと思っています。

 

今まで、このブログで「特急シリーズ」を何冊もご紹介してきましたが、
気づけば TOEIC 講師となり、「特急シリーズ」の著者にもなりそうです。

 

 

この新作についてはは少しずつ全容を明らかにしていきます。
今は「10周年、おめでとう」を心から言わせてください。

 

おめでとう!
これからもよろしく!

『単語 特急2』を10分で終えるには暗記するまでやらないと不可能。で、意味はあるの?

大好きな特急シリーズを引っ張り出して復習をしています。
今は、中でも愛用している『単語 特急2』です。

単語特急2

 

 

ということで、以前に書いた『文法 特急2』の記事と同様、

 

名著『文法 特急2』を10分で全問回答できるかをチャレンジしてみた結果、成長した自分と出会えた。

 

『単語 特急2』も10分で終えることを目標にチャレンジをしてみました。
その結果です。

 

 

この翌日である今日は11分で全98問を終了することができました。
ぼくの手元には10分近くで復習を終えられる本が増えてきています。
これは、短時間で多くの知識を再確認できるという意味で有利ですね。

 

ただ、ここまで短時間で終えるには秘訣があります。
それはいたって単純です。

 

語句の組み合わせを暗記する

 

これに尽きます。
選択肢は見る必要はありません。そんな暇はありません。
というか、これができていないと、間違いなく高速で次の問題には進めません。
端から見るとおかしなスピードでページをめくっていると思います。

 

ここ最近、この高速回答を続けている中で、一つの疑問が浮かびました。

 

「答えを覚えているだけになっていて、意味があるのだろうか?」

 

この疑問に対しての答えはこうです。

 

意味は間違いなくあります。

 

文法問題になると、話をもう一段階掘り下げないといけないのですが、
語彙問題は、文脈が理解できていないと、正解を得られません。
この作業を高速で行うには、次の力が必要になります。

 

*全文の内容を的確に、瞬時に把握する力
*適切な語彙の組み合わせ

 

正確に、そして瞬時に内容を把握し、ぴったりの語句を当てはめる。
高速で解けるということは、こういうことなのだと思います。
もしかしたら「意味がない」という意見もあるのかもしれませんが、
今のところ、ぼくの中では「意味のある」行為だと思っていますので、
もうしばらくは続けてみたいと思っています。

名著『文法 特急2』を10分で全問回答できるかをチャレンジしてみた結果

最近、過去の記事を読み直しては、加筆修正を施しています。
そんな中で、2011年の記事に変更を加えました。

 

TOEIC Part 5 の約100問を「10分」で終えるスピード感を得る方法

文法特急2

 

ブロガーのTommyさんこと大里秀介さんが、
『文法 特急2』と『単語 特急2』のそれぞれに10分でチャレンジした話をきっかけに、
ぼくの持論を展開した記事です。

 

もう5年も前になる記事なので、『文法 特急2』に妙に懐かしさを感じて、
改めて時間を計測しながら、一周チャレンジをしてみようと試みてみました。
結果は Twitter で昨日につぶやいた通りです。

 

 

所要時間は5年前と変わらず、20分でした。
正解数は130問中129問という有様です。

 

結果だけ見ると、成長していないじゃないか、と思ってしまうのですが、
体感としては「よくできるようになったなあ」という感じなのです。
いくつか理由はあります。

 

 

*全文読みで「20分」

部分的に見て回答をするのではなく、全文を読んでの回答でした。
おそらく5年前は一部で解ける問題は一部で解いていたはずです。
そう考えると、速読力がぐっとアップしていると思います。

これはもちろん、今までの積み重ねの賜物ですね。
一番大きいのは、5年前の一気解きの後に『文法 特急2』をやり込んだから。
次には、その他にも数多く Part 5 の問題をこなしてきたからでしょう。
これに加えて、さまざまな英文に触れてきたのもそうです。

 

 

*久しぶりで「20分」

*久しぶりで「129問正解」

解き直したのは結構久しぶりなのですが、それでもこの結果です。
(と言っても、1問ミスしたのは恥ずかしくてたまらないのですが。)
5年前はやり込んでいた時期の一気解きだったため、その点も違います。

同じ時間で終わったのは、先に挙げた速読力アップのおかげですし、
「全文読み」をしようと決めてから Part 5 に取り組んでいることで、
問題に対する精度も上がったのだと思います。
 

*一気解きに慣れている

全部で130問あったというのは、後で調べてわかったことなのですが、
取り組んでいる間はあっという間でしたね。
ここのところ、毎日『単語 特急』100問を一周しているため、
多くの問題に取り組む負荷を感じにくくなったのだと思います。
ここも一つの成長としてとらえています。
5年前は荒々しく解いた結果。
今は丁寧に解いた結果。

 

まさか自分の記事を引っ張り出したことによる行動で、
これまでの成長を感じられるとは思いませんでした。
皆さんもずいぶん前に解いた問題を使って、過去の自分と対峙してみては?

 

それにしても、今でも頻出の文法事項や語句が散りばめられていて驚きの一冊でした。

「1日 Part 5 を40問」チャレンジの成果はこんなところに表れた

以前、「Part 5 の「1日40問」チャレンジ実施中です。」という記事を書きました。
『でる1000問』の別冊を使用して、毎日40問強を解くという日課を継続している話です。
(理由や狙いはぜひそちらの記事をご覧ください。)

たまに別の問題集を使うときや取り組まない日もありますが、週5日のペースでは取り組んでいます。
今回は、そんなチャレンジを試みている中で得られたものを1つだけ挙げますね。

 

Part 5 を淀みなく読める

 

ここに尽きます。理由は2つ。

 

・長さにビビらない
『でる1000問』の英文はそれなりの長さで構成されています。
ですので、英文を長いと思わなくなりました。
『新公式問題集』の序盤の問題のような短いものは、
「こんなにあっさりでいいの?」という気持ちになりますね。

 

・読むときに突っかからない
『でる1000問』の英文には、Reading に出てくる表現がふんだんに盛り込まれています。
そのため、「これは読みにくい」「知らない語句だ」ということが、
他の問題に取り組んだときはほとんどありません。

結果、スーッと一文が読めるんですね。
これはつまり、読むスピードが速くなったということです。

『でる1000問』を始める前と後でスコアは変わっていませんが、
スピードは速くなったという体感があります。

ぼくは BEYOND するほどの990点取得者ではありませんが、
今回ご紹介した『でる1000問』を使った取り組みは、
かなり広範囲のスコアの方が使える手法ではないかと思っています。

 

(おまけ)
最後に、使用する教材について補足をしておきます。
ぼくは『でる1000問』を使用していますが、次の教材たちも使えると思います。

 

 

『新公式問題集』や『文法特急』などは英文が短いものが多いです。
その分、負荷がかからず、同じ現象は起きにくいと考えています。
逆に、初歩的なところから始めたいという方は、短いものから始めたほうがいいでしょうね。

 

TOEIC 対策スクールの最高峰<花田塾>直前対策講座潜入レポート

 

 

先日、「花田塾」の直前リスニング 全パート 50問(ハーフテスト)に参加してまいりました。
いわゆる直前対策講座と呼ばれるものです。
今回は、その内容を簡単にではございますが、レポートいたします。

 

TOEIC 界隈に詳しい方は花田塾はご存知でしょう。

文法特急

 

『新 TOEIC TEST 文法 特急 1・2』
『超リアル模試 600問』

これらの著作で有名な花田徹也先生が運営されているTOEIC対策塾です。

 



 

いつか先生の授業を聞いてみたいと思っていたのですが、
なぜか「今だ!」と直感が反応し、申込にいたったわけです。

 

先生とは以前から面識があったものの、
講座の会場には知り合いは先生しかいませんので、
緊張気味に会場に向かったことを強く記憶しております。

とにかく入った瞬間、熱気がものすごかったことも強烈な体験です。
100人はこえていたでしょう。(物理的に暑かっただけか。)
皆、TOEICのスコアアップを目指しているだけあって、目つきが違いましたね。

会場にいる方々のスコアはわかりませんが、「スコアアップをしたい」という目標は同じ。
その同じ目標を持つ同志がいると思うだけで、モチベーションはグッとアップしますね。
ぼくも負けじと、気合いを入れ直して、講座に臨みました。

扱われた問題はリスニングパートのハーフ模試。
正直,難易度としては本番より「簡単め」でしょうか。
(と言いつつ,間違えているので,お恥ずかしいのですが…。)

簡単めとは言いながらも、学ぶべき語句・表現はたくさん散りばめられています
花田先生は問題の作り方が本当に上手で、教材を受け取れただけでも価値が十分にありますね。
問題文や選択肢、誤答のものも含めて、素晴らしいとしか言いようがありませんでした。
本当に練られている良問だと、復習をしながらも改めて感じています。
(問題冊子や解答冊子だけではなく、音声の CD をいただくこともできます。)

そして、何よりも書いておかなくてはならないことは、
花田先生の授業のクオリティーが素晴らしいということに尽きます。
この言葉だけでは語りきれないないほどのすごさがそこにはありました。

爽やかな先生が発する美しい発音に導かれながら,自分の発音と丁寧に向き合う。
発音を矯正して,声に出す。

「TOEIC対策なんてくだらない」と聞こえてくるほど,使える英語を意識した授業。

あっという間の5時間でした。

ものすごく単純な授業のように見えますが,
日本人が犯しがちな間違った発音を熟知されているため,数多くの発見がありました。
指導法が独特で衝撃でしたね。
(ここではお教えできませんが、ぜひ多くの英語学習者に知っていただきたい内容です。)

発音をここまできっちり確認したリスニングの練習は初めてでしたので,
今ある素材からまだまだ学ぶべきところはあるな,と感じています。
自分の未熟さと進化の余地を確認する,有意義な機会となりました。

 

以上、ここまでが簡単なレポートになります。
文章にすると、何てことはないですが、ものすごい衝撃でした。
花田先生の著書を読まれた方はもちろん、
読んだことのない方でもTOEICに興味のある方は、
ぜひ受けていただいて、英語力アップの糧としてくださいね。

 



 

なお、無料体験授業をされているとのことなので,まずはそこから試してみてはいかがでしょうか?
入塾したくなること間違いなしです。
(決して回し者ではありませんが、感動したがあまりに、オススメしています。)

TOEIC Part 5 の約100問を「10分」で終えるスピード感を得る方法

TOEIC 界では伝説となっているブロガー、
Tommyさんの以下の記事をご覧になりましたか?
「彼は異常だ」ということを肌で体感することができました。

Today’s words 494+α

単語特急2

 

 

『単語 特急2』と『文法 特急2』をそれぞれ10分ずつで解いたそうです。
超ひさしぶりに解いたにもかかわらず、1問ミスという結果だったとのこと。
そのミスを受けて、次のようにおっしゃっています。

 

顔から火が出るほど恥ずかしいんですが、間違えたからにはちゃんと書いておかないとね。
どうぞ罵声を浴びせてください。
その声を学習に向けるように真摯に受け止めます。

 

1問ミスでは満足せず、「罵声をあびせろ」というのは、どれだけ謙虚なんでしょうか。
Tommy さんが「変態」と呼ばれる所以がわかりますね。

 

この記事を見て、「自分もひさしぶりにチャレンジしてみよう」と思い、早速、取り組んでみました。
(人のブログを読んで刺激をもらえるところがブログのいいところのひとつですね♪)

 

まずは『文法 特急2』を手に取り、時間をはかりながら問題を解いてみました。
結果は…

2問ミス(所要時間20分)

です。

 

非常にきつかったです。後半から脳が悲鳴を上げていましたね、確実に。
実際にやってみて、Tommyさんの問題解答のスピード、そして正確さは半端ないとわかりました。
集中力、という観点でも尋常ではないのだと思います。
ぼくみたいに「甘いものでも食べながらやりたい」などと余計なことを考えないでしょう。

 

100問以上を一気に、しかも、素早く、正確に答えていこうとすることは、思う以上に負荷がかかります。
本番はもっと少ない量ですから、練習でここまで負荷をかけておけば、本番が楽に感じるでしょう。
脳に余裕を持って、(大げさですが)ゆったりとした気分で問題に接することができるのではないでしょうか。

 

では、100問以上をそれだけのスピードでこなせるようになるためのコツは何でしょうか。
やり方はたった一つです。

反復

これに他なりません。
正解を覚えて当たり前。そこからが勝負です。
自動的に答えを導き出せるようになるまで、何度も回答のプロセスを通るのです。

文法問題であれば、ルールをパッと取り出すことができるか。
語彙問題であれば、適切な組み合わせをアウトプットできるか。

とことん突き詰めて、問題と向き合う姿勢が大切だと思います。

 

もう一つ、疑問に思われそうなのが、取り組む回数です。
間違えた問題の数にもよりますが、丁寧に5周もすれば、
それ以降はかなりのスピードで解けると思います。
解くときには、先にも申し上げたように、回答のプロセスを大事にすることです。
そこさえ外さなければ、回数バカになろうとも、収穫は常にあると考えていいでしょう。

 

「練習は本番に近いことを」というのはもっともですが、本番で全力を発揮するためのトレーニングも大切です。
その点、100問以上を、限りなく素早く解く、というのはうってつけのトレーニングだと思います。

 

過去にやりこんだ具合の差はあると思いますが、
自分よりはるか上のレベルの人との差を肌で感じることができたのは収穫でした。
自分の学習の甘さが露呈したと思いますし、
まだまだこの本にはやりこむ要素があるのだなと認識させられました。

 

自分にはまだ学ぶべきところがたくさんある。

 

そうわかるだけで、学習意欲がぐんと上がってしまいますね。
それでは、次は『単語 特急2』にも挑戦したいと思います。