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ぼくが行った新形式「990点」取得に効果があった/なかった TOEIC 対策

 

2016年5月から TOEIC が新形式になることで、入念な TOEIC 対策をしてきました。

『TOEIC テスト 公式問題集』。
『TOEIC 公式ガイド』(韓国)。
『TOEIC TEST 模試特急 新形式対策』。
『TOEIC テスト 新形式だけ でる200問』。
『TOEIC テスト 新形式 完全攻略模試』
『TOEIC TEST 公式実戦書』(韓国/TEST 3 のみ)。

TOEIC_公式問題集_新形式

 

TOEIC_韓国_公式ガイド

 

TOEIC_新_完全攻略模試

特急_模試特急_新形式対策

TOEIC_新_新形式だけ

 

もちろん、旧『単語特急』や『読解特急5』など、既存の対策本も使いました。
そのおかげか、新形式の初回で990点を取得することができました

 

ところが、

そこから低空飛行の状態が続いています。
960点まで落ち込んだスコアも10月の公開テストで985点まで戻ってきました。

 

ここまで戻ったのは、TOEIC 対策の量を増やしたから、と思われるかもしれません。
実は、10月の TOEIC 前は TOEIC 対策らしいことはさほど行っていませんでした。
強いて挙げるならば『単語 特急 新形式対策』を1日1周する程度です。
あとは、好きなように英語に触れるようにしただけです。

 

そこで、ぼくはとある仮説にぶち当たりました。

 

「9月の TOEIC までに行った TOEIC 対策はさほど効果がなかった」

 

というのも、スコアが落ちる一方だったからです。
やり方を頻繁に変えていたのであれば、効果がないと判断するのは難しいです。
しかし、ぼくが行ったのは、今まで効果が出た方法だと判断しているものです。
それで結果が出ていないということは、あまり効果的ではないと考えられますよね。
そこで、行っていたことを振り返って、効果があったこととなかったことに振り分けてみます。

 

<効果的だと思う>

・韓国の模試「HACKERS」TEST 1, 2 を通しで解いた
・『公式実戦書』TEST 4, 5 を通しで解いた
・『問題集1』TEST 1 を解いた
・『単語 特急 新形式対策』を1日1周、ほぼ一気に解いた
・『単語特急2』『文法特急2』『900点特急Ⅱ』を、ほぼ一気に1周解いた
・1.25倍速で、Part 3, 4 のスクリプトをオーバーラッピングした

 

<効果的でないと思う>

・1.0-1.25倍速で、Part 3, 4 のスクリプトを目で追った
・『単語特急2』『文法特急2』『900点特急Ⅱ』を1周トライを数日した
・『公式問題集』『公式実戦書』『読解特急5』の Part 7 の文章を読み直した

 

これは単純な基準で分けています。
一見、どちらも同じ TOEIC 対策のように見えますよね。
でも、ぼくの中ではしっかりと線引きをされています。

 

「自分にとって負荷がかかっているか?」

 

この基準です。

 

やはり新しい問題を解いたり、まとまった量の問題を解いたりすることは負荷がかかります
100-200問を処理するには、未だに頭にも体にもキツイものがありますね。

 

一方、同じ問題を漫然とやり直すだけでは負荷がかかりませんでした
スクリプトを目で追うのは、リーディングの練習になったかもしれませんが、負荷と言うほどではないです。
Part 5 の同じ問題をたまにちょろっとやるだけでは、頭が疲れずに勉強を終えてしまいます。
Part 7 の文章は内容を覚えているために、英文を理解したつもりで勉強を終えてしまいます。

 

「今まで効果を出してきた」

 

過去に固執していたがあまり、楽な学習に走ってしまっていたというわけです。
念のためにお伝えしておくと、効果的でないと言った方法はハイレベルまで役立つ方法です。
しかし、「990点満点を連続で取得する」という目標に対しては、
負荷がかかっていないという結論なんですね。

 

私はすこし無理せよという主義である。人間背伸びしない間は飛躍的な成長は望めない。

 

松本道弘先生の『私はこうして英語を学んだ』にある言葉です。
ぼくの中でずっと引っかかっていた言葉でもあります。

 

「今やっていることが自分にとって負荷になっているだろうか?」

 

TOEIC の素材を使おうが使わまいが、負荷をかけることはできます。
ぼくは「TIME」や YouTube 動画を活用して、負荷をかけることにしました。

 

TOEIC 対策をする上で、自分にとって負荷になっているかは大事な目線だと思います。
この記事をお読みになった皆さんもご自身の学習を振り返ってはいかがでしょうか。

 





松本道弘先生の「紘道館」に潜入レポート

レポートが遅くなりましたが、1/11(土)に行ってきました。

あの

紘道館

 

 

に。

松本道弘先生の私塾です。ホームページはこちらです。

このブログの読者がどれだけ松本先生のことを知っていらっしゃるのかはわかりません。
たくさんの著書を書かれていたり、NHKテレビ上級英語講座の講師をされたり、
ディベートを世に広めた国際ディベート学会会長だったり…英語教育界でご活躍されている方です。
ここ最近、雑誌TIMEを英語学習の素材としているのも松本先生との出会いがあってこそです。

以前から、紘道館はディベートを中心に、非常にレベルの高いことを行っていると聞いていました。
紘道館の特長をホームページから引用させていただきます。

 

1.松本道弘先生 直接指導で英語と情理と哲学を学ぶ。
2.EDUTAINMENT(啓発的エンターテインメント、つまり笑いと泣き)を目指す。
3.雑誌TIMEを教材とし、「斬れる英語」のシンボルとロジックを学ぶ。
4.日本のディベート教育元祖:松本先生の私塾として、立体的なディベートに取組む。
5.松本先生から学びたい者のアゴラ(広場)として、オープンな私塾とする。
6.幅広い年齢層の塾生と一緒に学び、自らを活性化する。

 

ね、普通ではない感じが漂ってくるでしょう。笑

 

いつか参加してみたいなと思っていたのですが、
紘道館の存在は紘道館で教えを受けられている、

「上田式シャドーイング」を提唱されている上田あきらさん

「パワー音読」を提唱されている横山カズさん

からtwitter上で多くの刺激をいただいており、

「この人たちと一緒に学んでみたい」

「スピーキング力を高めるヒントを得たい」

といった気持ちから参加をさせていただくことに決めたのです。

 

本来、月の第一日曜日が例会という定例会なのですが、
今回は土曜日に初めての開催となる「ワークショップ」にお邪魔させていただきました。
上田さんや横山さんを初め、他にも英語学習者には有名な方が数人…。
TOEICの試験会場に行ったときと同じで、参加者が皆英語ができるように見えるんですよね…。
(実際、後でその凄さを見せつけられることになるのですが。)

 

で、ワークショップは少数精鋭でスタート。最終的には10人弱というところでしょうか。

上田さんがホストをつとめ、ウォーミングアップと題して、
日本語で自己紹介した内容を、ランダムで当てられた人が逐次通訳をする
というもの。

やばいところに入り込んでしまった、という気持ちになりました。笑

 

しかし、これが面白いこと。

 

他の方が自己紹介の大事なところをうまく英語にするのを聞くのは勉強になりますし、
自分は非常にたどたどしい英語ではありましたが、それを振り返ることも勉強になります。
何より「間違いを恐れず話してみる」という気持ちが鍛えられますね。

 

その後は、松本道弘先生とイングリッシュモンスター菊池健彦さんとの対談
松本先生が菊池さんにバシバシと「どのように英語を身につけたのか」を中心に質問。
非常に密度の濃い対話となりました。先生は切れ味鋭いご質問ばかりでした…。

 

続いて、早稲田大学で授業をされているネイティブの先生とそのお知り合い2人を加え、
白熱教室スタイルでディスカッション。テーマが定まらず、難しいところでした。
というか、そもそも英語で自分の思いを伝えようとすることさえ難しいのに、
テーマの内容が高度でしたので、入り込む余地がなかったです。悔しい。

前者は英語力の問題ですが、後者は言語ではなく思考の問題です。
普段から物事について考える癖をつけていないと、
こういうときに頭が動かないことを思い知らされました…。

 

そうこうしているうちに、あっという間に時間は過ぎ、その後は有志でお食事へ。
そこでは「上田式シャドーイング」「パワー音読」に関するお話や
参加者の普段の学習内容について意見交換をしました。
あまりの刺激で食事はそっちのけだったことを記憶しています。笑

 

本当に素晴らしい一日でした。

ご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました!!

 

 

最後に。

参加者にはぼくの他にもTOEIC満点取得者がいらっしゃいました。
正直、その方々と同じように並べられるのは怖かったです。苦しかったです。

しかし、自分をさらけ出したことで、これから駆け上がることのできる道
自分の前にバーッと広がる世界があることに気づくことができました。

自分に足りないものが多く見つかるのが紘道館のいいところなんでしょうね。
現在のレベルにかかわらず、同じことをやらされるというのも、
厳しい環境に自分の身を置きたい方にはうってつけの場所です。
短い時間ではありましたが、非常に濃密な時間となったと思います。

この一日をさらに有意義だったものとするために、日々の努力を重ねていきます。
経過報告はブログでさせてください!