本日、第233回TOEIC公開テストを受験された方、お疲れさまでした。
ぼくは5月が最後の受験ですから、4か月ぶりです。
つ・か・れ・た!
受験するたびに思うことをようやく短い言葉にまとめられたような気がします。
TOEIC の市販の模試にも『公式問題集』にもない独特な難しさが本番のテストにはある気がします。『金フレ』に出てこない単語が出てくるとかいう単語レベルではなく、見慣れた単語を使った言い回しが絶妙です。
「単語は全部わかるのに理解できない」という現象が起こるのは普段の理解が不十分な証拠。
— porpor 英語学習コンシェルジュ (@porpor35) 2018年9月9日
シンプルなのに難しい。
それがこの試験のいいところであり、対策が難しいところである気がします。
まずは、基本情報から。
=====
●フォーム
*Part 1 の1枚目は「通りを歩く1人の男性」です
*Part 7 の言い換え問題は proven / offered です
●所感(『公式問題集 3』を基準に)
1:普通/2:やや難/3:やや難/4:普通/
5:普通/6:やや易/7:やや難
*Twitter と微妙に異なっています
=====
今回もフォームが複数あるため、ご自身の受けたフォームと異なる場合はご了承ください。
(Part 1 の写真や Part 7 の言い換えを覚えてくるのがミソです)
最近は連続受験をしていないので、難易度判定はあてになりませんが、
試験自体が比較的「普通〜やや難」レベルの部類に入るフォームだったと推測しています。
次は、各Partに関する感想です。
<Part 1>
大学の授業では「Part 1 では難問が出る」と伝えているのですが、
800〜900点をふるいにかけるような問題はありませんでした。
すべて標準的な語句が使われた難易度の問題です。
強いて挙げるならば、4番の倉庫の写真が難しかったかもしれません。
対策方法としては Part 1 の頻出語彙(名詞/動詞)をおさえることです。
毎度、引用させてもらおうと思うのですが、
改訂前の『パート1・2特急』の「はじめに」に次のようにあります。
英語の講師をしていると「リスニングができないんですけど、どうしたらいいですか?」とよく尋ねられます。僕はいつも「語彙力を上げてください」と答えます。非常に単純な事なのですが、どうも「知らない単語や表現は聞こえない」という事実に直面しようとしない学習者がたくさんいるようです。
単語を発音とともに覚えていきましょう。
とにかく「名詞」と「動詞」!
<Part 2>
「やや難」です。
「これ」と直接選びにくい選択肢があるため、この難易度にしてあります。
対策としては「一人目の発言に対する正答パターンを覚える」ことですが、
たくさんの日常会話やビジネス会話に触れることが一番の近道です。
対策本としては『パート1・2特急Ⅱ』の Part 2 部分を使うのが効率的かと思います。
(本は買っていませんが、音声は聞きました。)
<Part 3, 4>
・3人の会話…2問
・図表のついた問題数…Part 3:3問/Part 4:2問
・意図問題…Part 3:2問/Part 4:3問
「3人の会話」は2セットだけありました。
Part 3 の一発目の会話が「3人の会話」だったので、びっくりしてしまいました!
まだ「3人の会話」の問題に多く触れていないので、どうしても面食らいますね……。
チケットを買った女性
それに対応する販売員
販売員の上のマネージャー(?)
という出会ったことのない組み合わせで、どうなることやらと心配でしたが、
情報量としては「2人の会話」と変わりがないので、恐れるに足らず、です。
「図表問題」は、図表自体はシンプルだったのですが、難しかったように感じます。
答えの根拠がシンプルなときもあれば、巧妙なときもあり、まだ分析が必要です。
「意図問題」はシンプルになってきている気がします。
選択肢の先読みができると、2択くらいに絞れてだいぶ楽です。
『公式問題集』を使用して、設問の先読みなどの自分の解き方を固定しましょう。
それができてきたら、素材を使って、音読などのトレーニングを取り入れるといいです。
試験のチラシが『公式問題集 4』でした!
トレーニングの新しい素材として活用しましょう。
最近、ナレーターに変更があるので、それが反映されているといいのですが……。
<Part 5>
文法問題も語彙問題も「普通」です。
むしろ、「やや易」と言えるかもしれません。
まず、文法問題について。
品詞問題や動詞の形、前置詞vs接続詞など、昔からの定番の問題だらけです。
唯一、迷ったのは distinction です。
distinct or distinction.
distinct に名詞の用法もあるヒッカケかと思ったぜ!
「区別」という意味から「特徴」や「優秀さ」という意味が派生するのは納得です。 pic.twitter.com/NOXnly6UKa
— porpor 英語学習コンシェルジュ (@porpor35) 2018年9月9日
次に、語彙問題についても、さほど難しいものはありませんでした。
単語帳に出てくるような単語が「しっかり理解できているか」というものばかり。
覚えているのはこの問題。
こういうのは英語への慣れが必要かもしれませんね。
洋書か韓国の模試かで見たことがある気がします。
「前に(=forward)」押し進める感覚。 pic.twitter.com/TSeEUyN4XR
— porpor 英語学習コンシェルジュ (@porpor35) 2018年9月9日
<Part 6>
難易度は「やや易」です。
ほぼ記憶にないので、「易しい」方向に難易度を落としました。
文法問題も語彙問題もいたって普通でした。
文挿入問題が難しいのですが、文脈が捉えられていれば正解は選びやすいです。
「全部読む」ことを覚悟して、100語程度の文章を読むトレーニングをする必要があります。
そして、Part 6 特有の文挿入問題を何回もやっていれば、今の試験に対応できそうな気がします。
<Part 7>
Part 7 を「やや難」としました。
『公式問題集』に比べて、文章量が多いと感じます。
また、冒頭に書いたように、シンプルな英語で書かれているので、
一見、読みやすそうで読むのに時間がかかるように感じました。
本文と選択肢の言い換えをいかに素早く見抜くかがポイントです。
これは問題演習を重ねていく中で身についていくように感じます。
ぼくはこの本でゴリゴリやったのが大きかったかな……。
(今でも十分使えます。)
===
リーディングセクションを通して、ぼくの時間配分は以下の通りです。
10分程度余るという珍しい回でした。
Part 5:6分
Part 6:8分
Part 7(SP):28分
Part 7(DP):7分
Part 7(TP):15分
シングルパッセージが一番難しい!というか、量が多い。
その分、ETS の粋な計らいか、ダブルもトリプルも簡単でした。
———
これらはあくまでぼくの個人的な感想ですので、あくまでご参考程度で。
本番の試験を受けてわかることはたくさんありますから、
皆さんもご自身の発見があったら、ぜひ書き留めておくことをオススメします。
以上、ここまでが試験の情報でございました。
もし何か追加していただけることや気になる点があれば、コメントをぜひ!
お答えできる範囲でお答えいたします。
*試験問題の答えはどれ、といった類のコメントにはお返事できません。