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TOEIC 990点満点保持者が『Distinction 2000』の使い方を徹底解説

今や知らない英語学習者はいない Distinction シリーズ

英単語帳の市場は飽和状態です。

「もう新しいものは出ない」

そんな風に思っていたところ、新時代の英単語帳が現れました。
YouTube から一躍有名になった ATSU さんが製作した『Distinction 2000』(KADOKAWA)です。

写真映えする素敵なカバー!

一通り、目を通して「素晴らしい」一冊であることは間違いないです。

問題「TOEIC には使えるのか?」

この単語帳を持て余している方がいるのではないでしょうか?

特に、

「TOEIC には役立つのか」
「役立つならどう使えばいいのか」

といった悩みを抱えている方は多いのではないかと推察しております。

次の質問に対して、答えがスッと出なければ、宝の持ち腐れになります。
これは単語帳に限らず、参考書や問題集を使うときの大原則です。

「なぜこの単語帳を使うのか」
「この単語帳をやり遂げてどうなりたいのか」

by ぽるぽる

そこで、今回は、TOEIC 学習者が『Distinction 2000』を使うべきかどうかに焦点を当てます。
さらに、もし使うのであれば、どのような使い方が良いのかまでご提案いたします。
「この本を使い倒して、TOEIC のスコアアップを実現したい」という目標を実現しましょう。

TOEIC 990点満点保持者が TOEIC に効果的な使い方を探る

  • 対象レベル
  • 特徴(メリット・デメリット)
  • TOEIC との相性
  • TOEIC 学習者の使い方
  • まとめ:「TOEIC 特化ではない」と心得る

対象レベル

単語帳の使用者「TOEIC ◯点から」のような表記はありません。
TOEIC 以外の資格試験などの表記もないことから、
「そこは自分で判断しよう」ということでしょう。

ただ、本の帯に「到達レベル」は書かれています。
あくまで目安として参考にすることをオススメします。

  • TOEIC:920
  • 英検:準一級
  • TOEFL:100点
  • IELTS:7.0
  • 大学入試:難関大2次

これらの情報を見ると、「けっこう難しめ」という印象を持たれるかもしれません。

しかし、見出し語を見ると、易しい単語も掲載されているので、
TOEIC であれば「500点」くらいから使えるのではないかと考えています。

もちろん、到達レベルが高い分、
難しい単語が出てきて面食らうことは否定できませんが……。

特徴(メリット・デメリット)

今回は TOEIC 視点でメリットとデメリットをお伝えします。
と言っても、メリットとデメリットはコインの表と裏のようなものです。
(『Distinction 1』に出てくる two sides of the same coin です!)

*素材が大量に収録されている

見出し語が含まれた文章が大量に収録されています。
これらの素材を、聞いたり読んだりすることで、
大幅な英語力アップが見込めるでしょう。

リスニングであれば、TOEIC の試験を BEYOND したレベルで音声が収録されているため、
このレベルに慣れておけば、TOEIC が易しく感じる場面は増えていくでしょう。

リーディングであれば、TOEIC よりもアカデミックな英文が多いため、
読解力が鍛えられることは間違いありません。
TOEIC よりも読み応えがある分、ここを楽に読めるようになれば、
TOEIC は「こんなにシンプルだったっけ?」と感じることは間違いありません。

とはいえ、TOEIC に特化した単語帳ではないため、
TOEIC に出るような英文は多いとは決して言えません。
TOEIC に出るような英文とは、
「シンプルな単語や構文で構成されたもの」と考えてください。

だからこそ、TOEIC 学習者にとっては、ここはデメリットだと言えるでしょう。
「もっと TOEIC に出るような英文で学びたい」という欲求はあるかもしれません。

*扱う単語のレベルが幅広い

これは「対象レベル」に関連してくるのですが、
易しい単語もあれば、難しい単語もあります。

易しい単語はさらっと触れればいいのですが、問題は難しい単語です。
TOEIC のハイスコアラーであっても苦戦するものもあるでしょう。
いろいろな資格試験や単語帳を見ているぼくですら、
「正直、これは知らない」というものもありましたね。
知らない単語がまだたくさんあって、伸び代があると感じられる良い機会です。

到達レベルが高いため、仕方のないことだと言えます。
TOEIC という試験に絞ると、アカデミックな単語は不要なので、
効率を求める方はストレスに感じるかもしれません。

この本には「TOEIC に出る」的な表記はないので、
TOEIC に出るかどうかを市販の単語帳で調べるのが良いでしょう。
「これは知らない」と思ったら、TOEIC の単語帳で調べるのも一手です。
とはいえ、二度手間なので、出なそうだと思ったら飛ばすのも良いでしょう。

*ジャンルが幅広い

40のジャンルがあるため、英語の素材として非常に面白いです。
読んでいて飽きることがありません。
気づけば次々と読んでいる自分がいた、というのが正直なところです。

とはいえ、これもデメリットではあるとわかるでしょう。
「宗教」や「戦争」などの TOEIC に出ないテーマもあります。
そこに収録されている単語が全て TOEIC に関連しないかというと、
そういうわけでもないので、気にしすぎなくても良いポイントかもしれませんが。

TOEIC との相性

前の項目で「TOEIC との相性」については、だいぶ触れていると思います。
アカデミックな話題や TOEIC に出ない話題があるため、そこは相性が悪いです。
ただ、そんな話題の中にも TOEIC に出る単語は含まれているため、
過剰に意識しないほうが良いように感じています。

TOEIC 学習者の使い方

これも少し触れてきましたが、一度整理しておきます。

目標を「単語を聞いて/見て一瞬で意味がわかる」ことに置きましょう。

TOEIC レベルを超越している単語もありますが、
気にしていたらキリがありません。
派生語も含めて、すべてを覚えるつもりで行きましょう。

とはいえ、段階的に学習するのが良いと考えています。

  1. 見出し語を見て意味がわかるかをチェックする
  2. わからないものは何度も見る/聞く

シンプルな2ステップにしましたが、詳細な使い方は本に掲載されています。
ただ、それはスピーキング寄りだといえるでしょう。
もう少し TOEIC(リスニング/リーディング)に寄せた学習法をご提案します。
1.と2.は終えた後、という前提で取り組まれることをオススメします。

  • 例文を見ながら何度も聞く
  • 英語と音が結びついてきたら、目を離して聞く

英語と正しい音を合わせる段階だと思って、取り組んでみましょう。
ここまでスムーズにできるようになれば、TOEIC のリスニングセクションはだいぶ楽になります。
『Distinction 2000』のナレーターのほうが TOEIC のナレーターよりも癖があるので、
この本の英語が、自分にとってのスタンダードになれば、TOEIC は余裕です
その分、TOEIC に慣れている人は最初が辛いと言えるでしょう。

  • 毎日30-60分はアカデミックセクションの英文を読む

単語を身につけるとともに、読解力そのものを鍛えるイメージを持ってください。
さらに、そもそもの、読み続ける集中力を鍛えることもできます。
そのため、このタスクは細切れではなく、一気に行うことが大切です。

これは今のぼくがやっていることなのですが、かなり鍛えられます。
『Distinction  2000』を読んだ後に TOEIC の Part 7 を読むと拍子抜けします
天と地というほどではないのですが、
それくらい難易度の差があると思うと良いですね。
それなりの高地トレーニングになると考えています。

まとめ:「TOEIC 特化ではない」と心得る

ATSU さんは「TOEIC 学習もスピーキング込みで」という主張をお持ちです。
それには大賛成なのです。

しかし、

「この本を使いたいけれど、それなりに早く結果を出さないといけない」

という学習者の方向けに記事作成をしました。

また、いきなりスピーキング(例文作り)は難しいという方も、
上記のステップを踏むことによって、読み聞きからスタートをして、
受動語彙(Passive Vocabulary)を増やすことから始めるのは大いにありです。
それから能動語彙(Active Vocabulary)を増やす方向にシフトしても良いのではないでしょうか。

もし「とにかく TOEIC 優先」であれば、「金フレ」が不動でしょう。

TOEIC にさっさとケリをつけるか、
後を見据えた力を伸ばすか。

それはあなた次第です。

TOEIC の頻出単語を文で覚えるなら『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』に決まり!

 

 

2012年3月に TOEIC 業界に激震が走ったことは今も覚えています。

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』が発売。

 

「本番でデジャブ感を味わえる」
「語句解説にある TOEIC の世界が面白い」

 

さまざまなポジティブなコメントが飛び交っていました。
それは、現在にも続き、2018年には改訂版と合計して100万部のミリオンセラーに。

 

「TOEIC を受験するなら『金フレ』をやろう」
「単語帳であれば『金フレ』一択だ」

 

ぼくも TOEIC の知識を増やしていくために、この本にはお世話になりました。
今までにもさまざまな記事を書いています。

 

TEX加藤先生『TOEIC 出る単特急 金のフレーズ』の効きどころ(使い方研究)

TOEIC の人気単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その1:英英辞典を用いる)

TOEIC の定番単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その2:逆算する)

『金フレ』の使い方の情報を求めて、今でも多くの方がこのブログにいらっしゃいます。

 

しかし、ぼくはベストセラーである『金フレ』に対して、疑問を持っていました。

 

「本当に覚えやすいのか?」

 

というのも、ぼくは大学受験勉強の際に『速読英単語』を使っており、
ご存知の方も多いように、「文脈で覚える」ことをモットーにしています。
TOEIC 対策の中でも問題や文章の中で覚えるように心がけていました。

 

「やっぱり文脈が欲しい」

 

そう思っていたところに、新たな激震が走りました。

 

2019年2月。

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』発売。

通称、「金セン」です。

 

隅から隅まで目を通した率直なレビューと使い方をまとめます!

 

(もくじ)

  1. どのレベルの学習者が使えるのか?

  2. 効果が出る使い方とは?

  3. 『金フレ』と『金セン』はどちらを使うか?

 

結論は「マストバイ」ではありますが、『金フレ』よりも学習者を選ぶような気がします。
その理由は以下でご説明させていただきますね。

 

 

1.どのレベルの学習者が使えるのか?

 

「はじめに」には、お勧めの読者として、次のように書いてあります。

 

・すでに金フレを終え、語彙力をさらに補強したい方
・フレーズではなく、文で単語を覚えたい方
・パート7(長文読解問題)の読解スピードを上げたい方
・「日→英」ではなく「英→日」形式で単語を覚えたい方
・TOEIC に出る単語だけを効率よく覚えたい方
・短期で TOEIC 高得点が狙える語彙力を身につけたい方

 

そして、続きの言葉にも注目です。

 

本書は、高校基礎レベルの単語をすでに身につけている方を主なターゲットとしています

 

そうです。
中学や高校基礎レベルの英単語が不安な方は先に基礎を作る必要があるんですね。
そういった方は、通称「銀フレ」である『銀のフレーズ』を仕上げましょう。

 

 

ということで、高校基礎レベル以降の方がターゲットになります。
ここは『金フレ』とは変わりません。

 

600点レベルの単語もあれば、990点レベルの難しい単語もあります
チャプターでレベルが区切られているわけではないので、その点は注意したいところです。

 

そして、何よりも魅力は、センテンスという「文」で覚えたいときに有効ということです。
裏を返すと、「文」だと負荷がかかりすぎるという方は合わないと思います。

 

2.効果が出る使い方とは?

文(センテンス)をどんどんと読み進めることに尽きます。

 

1周目は、知らない語句に出会っても、あまり立ち止まらずに、意味をちらっと確認する程度で。
あくまで「知ってるか、知らないか」という顔合わせをすることをメインにしましょう。
そうでないと、挫折する可能性が高いと考えています。
2周目以降で「覚える」ように心がけると良いですね。

 

音声は本が見られないときに使う程度で、まずは「読む」こと。
「読んで理解できる」レベルに持っていくこと。

 

『金セン』には合計で360文が収録されていますから、
1日50文程度を読むと、一週間で終えることができます。

 

TOEIC にそのまま出そうな英文ばかりなので、
毎日読み続ければ、スコアアップはもちろん、読解力向上に効くのは間違いありません。

 

「読んで理解できる」ものをリスニング素材にすると、
さらなる定着や英語力アップにつながると確信しています。

 

 

3.『金フレ』と『金セン』はどちらを使うか?

最初に申し上げたように、人を選びます。

『金フレ』は7語以下の語句で構成されているので、サクサク進めたい方はこちら。
『金セン』は23語以下とはいえ、文を読むのでそれに耐えられる方はこちら。

 

900点レベルくらいまでは、覚えやすい方を選ぶと良いでしょう。
扱っている単語に大きな差はありませんから。

 

ただ、「試験で見かけた難語」コーナーは飛ばしても良さそうです。
例えば、

reiterate
embroider
impeccable
revamp

あたりは知っていると内容の理解度がアップします。

 

しかし、900点に到達していないのであれば、もっと優先して覚える単語があります
現在のレベルに応じて、「覚えない」と割り切ってしまうのも手です。

 

900点を超えて、950点や990点を目指したい方は『金セン』ですね。
おそらく上に並べた単語を見てワクワクしたのではないでしょうか。
『金フレ』よりレベルが高い語句が収録されており、使い甲斐があります。

 

あと、細切れの時間で読解力をアップしたい方は『金セン』です。
1文を読んでは理解できているかどうかを確認できますから。
「はじめに」にあったように、

 

・すでに金フレを終え、語彙力をさらに補強したい方

 

ということで、著者の加藤先生自身も『金フレ』→『金セン』の流れが妥当だと考えているのでしょう。

 

ここまで真面目に書いてしまいましたが、コラムを含めて、単に読み物として面白いです。
思わず『金セン』を一気読みしてしまったので、個人的には『金フレ』よりオススメです。

 

TOEIC にそのまま出そうな英文ばかりと言いましたが、次のような素敵な英文もあります。

 

069
In the TOEIC test, doctors often reschedule their patients’ appointments, but that rarely occurs in real life.

 

「TOEIC あるある」を英文で披露してくださったり。

 

135
One factor that is vital to fulfilling your dreams is persistence.

 

英語学習の励みになる内容を英文にしてくださったり。

最後の英文は涙なし(?)では読めませんね!

 

この記事を読んだ方が単語力を増やし、スコアアップを実現できますように。

 

TOEIC の定番単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その2:逆算する)

 

 

先日、「英英辞典を使おうぜ」と呼びかけた記事が地味に読まれているようです。

TOEIC の定番単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その1:英英辞典を用いる)

 

おそらく「金フレ」をフル活用したい方が大勢いらっしゃる証拠でしょうね。
ということで、ここ数日は、「金フレ」の活用法について考えを巡らせています。

 

今回は第2弾です。
「金フレ」に限ったことではなく、単語帳全般の使い方に関するお話。

 

ぼくは昨日始まった「天狼院 TOEIC ゼミ」で次のような課題を出しました。

 

「2週間後までに『金フレ』の730点レベルに掲載されている単語と顔合わせをする」

 

合計700個です。
ちまちまと「1日10個」なんてやっていたら、到底間に合いません。
ぼくがこの課題を出したのは、

 

単語は集中的に、一気に取り組む

 

姿勢を身につけて欲しかったからです。

 

以前もご紹介した記事の最後に書いた言葉を引用します。
それが今回の言いたいことでもあるんですね。

 

TEX加藤先生『TOEIC 出る単特急 金のフレーズ』の効きどころ(使い方研究)

 

(おまけ)
『金フレ』で単語力をつけたい方へ、オススメの使い方をご提案。
一日10個などチマチマやらずに、最低100個、あるいはそれ以上を一気にまわしてください。
「まわす」というのは、ひたすら穴埋めを進めていくというものです。
間違ったりわからなかったりしたら、答えの単語と意味を確認したらすぐに次へ。

 

そう、「まわす」感覚を知ると、学習が一気にはかどります。
もし2週間のうち、10日しか学習に充てられなければ、
「1日70個」ペースで触れなくてはなりません。
でも、それくらいでいいのです。

 

一気にやる。
そして、それを何度も繰り返す。

 

そうすることによって、単語はじわじわと身についていきます。
時間をかけて一語一語と向き合うのは非効率的です。

 

自分がおさえなくてはならない単語を、
どのくらいの期間で取り組みたいのか、
逆算をしてみてはいかがでしょうか?

 

 

【告知】
2月から「人生を変える TOEIC スコアアップ塾」と題して、
プライベート(個人)レッスンをオンラインや対面で行い始めました。
もし「porpor を使い倒したい」という方はお気軽にお問い合わせからどうぞ。

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TOEICの単語帳と言えば『金フレ』…がついに「zuknow」アプリに!

活用しようと思いながら、なかなか使えていない英語学習関連アプリに

 

zuknow

zuknow

というものがあります。

 

 

簡単に言うと「ソーシャル単語帳アプリ」です。
他の学習者とつながりながら、力を高めていくというもの。
自分で単語帳を作れたり、他の方の単語帳を使えたりする優れものです。
(近々、とあるコンテンツで自作の単語帳を公開しようと思っています。)

 

 

そんなzuknowから嬉しいニュースが飛び込んできました。

 

 

[zuknow版]金のフレーズ公開記念キャンペーンのお知らせ

出る単

 

 

TEX加藤先生の名著である『出る単特急 金のフレーズ』が、zuknowのコンテンツになるとのこと。
『金フレ』ユーザーはもちろんのこと、そうでない方もこれを機会に『金フレ』の威力を実感してみては?

TEX加藤先生『TOEIC 出る単特急 金のフレーズ』の効きどころ(使い方研究)

 

いまや TOEIC の単語集と言えば、この一冊でしょう。

 

出る単

 

ぼくはここで正直に告白します。

 

「名著『金フレ』を2〜3周しかしていませんでした」

 

と。

 

なぜあまり周回を重ねていなかったかというと、
取り上げられている単語のほとんどを初見の時点で知っていたからです。
もちろん、これは長い間、TOEIC対策をしてきたからです。
言い換えると、「見たことある=本番で出たことある」単語だらけだったことは衝撃的でした……。

 

以前、ブログでレビューの記事を書きましたが、
間違いなくスコアアップにつながる一冊ではあります。
しかも、かなりのスコア帯までカバーしてくれています。
ただ、「990を目指す」という目標を達する上では何度もやりこむ必要がない、と判断しました。

 

ところが、TOEICで点数を取るだけではなく、
「英語をアウトプットできるようにしたい」という目標において、
この本は「必須」となる、と改めて読み返したときに思ったのです。

 

というのも、レビュー記事にも書いたように、
「見ればわかる」単語から「口から出せる」単語へバージョンアップさせてくれる
構成となっています。

 

ぼくは『金フレ』を棚にしまった時に次のように思っていたのです。

「次にやりこむときは990を獲った後、アウトプットに目を向ける時だ」

と。
ということで、アウトプットに目を向け出した今、
改めて棚から引っ張り出して、付箋を貼りまくって、「口から出せる」単語を増やしているところです。
ここ数日『金フレ』を使用しているのですが、そこで気づいたことをいくつかご紹介します。

 

1.日本語→英語へのアウトプットにも使える。

やっぱり「見ればわかる」単語は多いんです。
逆に言えば、それどまりの単語が多いということです。
TOEIC L&R は Speaking も Writing もありませんから、
そういった単語の覚え方で問題ないのですよね。
それでいて、(よくも悪くも)990までたどりつけてしまうのです。

ですが、「990を獲れば英語の運用に困らない」というのは幻想です。
それをぼくが自身を持って証明してしまっています。苦笑
そこで、その壁を越える手助けをしてくれる一冊になるでしょう。
本書の構成通りに、「日本語から英語にできるか」を問い続ければ。

 

2.日→英で1000個簡単にアウトプットできれば、TOEIC スコアは相当高まる(高い)

一通り扱われているフレーズを見て改めて思ったのは、TOEIC で出るフレーズばかりだからこそ、
それらをスラスラ言えるようにすれば、「TOEIC L&R のスコアアップは確実だ」ということです。

フレーズ単位(まとまり)で理解できると、
当然、一語一語理解するより理解スピードが速くなりますよね。

単語と日本語訳の一対一で覚えるのではなく、フレーズ丸ごとをいただいてしまいましょう
試験中は「英語→日本語」の流れで考えると思いますが、
その逆である「日本語→英語」ができれば、試験はだいぶ楽です。

 

3.インプットにもアウトプットにも激烈に役立つ一冊=マスト

今まで書いてきた通り、スコアアップやアウトプット力アップにつながる一冊です。
これをやらずに TOEIC 学習を終えてしまうのはもったいないと思うわけです。

twitterで晒した私の付箋の数に触発されてご購入された方がいらっしゃいましたが、
皆様もこの機会にぜひどうぞ。

 

(おまけ)
『金フレ』で単語力をつけたい方へ、オススメの使い方をご提案。
一日10個などチマチマやらずに、最低100個、あるいはそれ以上を一気にまわしてください
「まわす」というのは、ひたすら穴埋めを進めていくというものです。
間違ったりわからなかったりしたら、答えの単語と意味を確認したらすぐに次へ。

 

それで何度も何度も塗り足していくとよいと思います。
この前のTBRでも単語の覚え方の話題が出ましたが、 覚えるなら一気に進めることです。

 

TOEICオタクを信じてスコアアップ!『新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ』

出る単

この1000語の中に、「TOEICに出ない語は1語もない」と自信を持って言えます。(by TEX加藤)

ついにやってきましたね、TEX加藤先生の単著が世に出る日が。
ということで、早速購入し、読んでいます。

■『新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ』
(TEX加藤著/朝日新聞出版)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13545


〈もくじ〉
600点レベル 助走の400語
730点レベル 加速の300語
860点レベル 飛躍の200語
990点レベル 頂点の100語

Supplement
Ⅰ パート1重要語100
Ⅱ 部署・職業名
Ⅲ 多義語
Ⅳ 定型表現

私、まだ読み終わっていないのですが、記事にさせていただくことをご了承ください。
この本は出来る限り早くTOEIC受験者に知れ渡るべきだと考えているため、
この段階で書かせていただきました。我慢できないんです。

略称「出る金」は先生オリジナルの「TEXファイル」から1000語を厳選しています。
これが出る単語であることは言うまでもありませんよね。
とは言え、先生の分析を大公開することだけでものすごく貴重なことなのですが、
TEX先生はそれだけでは終わらせません。

★単語を覚えるためのフレーズがスゴイ!
短期記憶の限界と言われている7語以下で
単語の例が作成されていますので、単語が記憶に残りやすいです。

しかも、単語が覚えやすいだけではなく、
その例自体が試験に出ておかしくはない、
つまり、スコアにつながる内容になっています。

★単語についている解説がスゴイ!
「どういう場面・Part で使われるか」が示されていますので、
そのシーンをイメージしながら読むと、これまた記憶に残りやすくなります。

なんとなく意味だけおさえているがためにミスにつながってしまう語に対しても、
しっかり説明がされていますので、単語について正確に知るキッカケにもなるでしょう。

そして、ところどころ出てくる「TOEIC あるある」は TOEIC マニア必見です。笑
何度「あるある」と言ったことか。
インパクトのある内容ですので、記憶に残す手助けになること間違いなしです。

★上級者にも飽きさせない工夫がスゴイ!
レベルが高くなるにつれ、単語集は使わなくなるものです。
なぜなら「その単語を見て意味はわかる」から。
でも、この本は…

1.フレーズの日本語訳
2.フレーズ(見出しの単語は文頭の一文字のみ)
3.見出し語

という順で読んでいけるので、アウトプットの訓練になります。
「見て意味はわかる」ことと「口から出せる」は違いますよね。
(最初の章でも案外出てこないものがあり、愕然としています…。)

といろいろと申し上げましたが、あらゆるTOEIC受験生が読むべき一冊です。
読まなければ損をする、というだけですね。

3月に受験される方は、ざっとでも目を通しておくことをオススメします。
受験されない方でも、今後受験予定の方は、今からじっくりやり込んでみてください。

つまり、

「買わない」という選択肢はありえません。笑

あー、明日は寝不足確実だな。

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