ひさしぶりに新しい TOEIC 本のレビューをば。
読み終えていたものの、なかなかじっくりと記事を書く時間がありませんでした。
その本とは、ちょっと異色なこちら。
TOEICテスト Part 5 文法をこれ以上無理やっちゅうほどやさしく教える本
(天満嗣雄著/アルク)
問題集ではあるのですが、どちらかというと読み物に近い印象です。
読んでみて思ったことを簡単にまとめておきますね。
★本番レベルの問題を解きながら、「英文の仕組み」「解答時の注意点」がわかる!
これは当たり前のように感じられるかと思いますが、「はじめに」にもあるように、
「初心者向けのTOEIC Part 5問題集」となると、問題が途端に簡単になるものが多いんですね。
本番の問題を見ずして、本番に向かうのは無謀としか言いようがありません。
実際に問題を解きましたが、本番に出るレベルのものたちでした。
でも、解説は「英文の仕組み」「解答時の注意点」というところにしっかり重きが置かれています。
1問に対して、入念に解説が書かれているため、英語の形が理解しやすいですし、
各問題の下にある〈考えるヒント〉は「解答時の注意点」がすぐにわかります。
★「品詞」「動詞の形」中心に絞った掲載項目!
ぼくがこの本をオススメしたい一番の理由がここです。
Part 5で得点源にすべき、かつ、英語を使う上で大切な項目に内容が絞られているということです。
文法やPart 5となると、「どこから手を付ければよいかわからない」という方がいます。
そういった方に「ここから初めてほしい」というポイントがまさにここなのですね。
★「基礎編」全文朗読は無料音声ダウンロード!
この本の基礎編部分と英文は音声になっています。
「音声を聞くだけで効く」という、この試みは初めてではないでしょうか?
本を読むだけではなく、直接説明を受けるほうが印象に残りやすいですよね。
そして、満員電車などで本を開けない方には、とても便利な音声です。
音声をフル活用するといいでしょう。
ただ、天満さんの声はものすごく素敵なので、やや眠くなるかもしれません…。笑
何はともあれ、この本をしっかり読み込めば、
文法の基礎ががっちりとし、Part 5の正答数を上げられるでしょう。
そして、他の本の文法説明がよく理解できるようになるでしょう。
最後に、ぼくだったらこう使う、というお話。
この本は「基礎編」と「応用編」で構成されています。
そこで、
・「基礎編」を数周する:天満さんの言いたいことをつかむ
・「応用編」に挑戦する:力試しをする
・わからないところは「基礎編」に戻る
という感じでしょうか。
これにうまく音声を絡ませながら、進めていくと思います。