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【永久保存版】2022年ベストバイの英語教材

2022年はどのような英語学習の本を買いましたか?

2020年や2021年に引き続き、今年も勝手に開催いたします!

2022年に買うべき英語教材のご紹介です。

ぼくは学習者・講師・編集者・著者の側面を持っています。そのため、語学書に対してかなり目が肥えている自信がありますます。語学書業界には長年いるので、今後の学習にお役立ていただければ幸いです。

参考までに過去の教材紹介記事です。


2020年ベストバイの英語教材

http://www.toeic990er-for-learners.com/blog/?p=4919

2021年ベストバイの英語教材

http://www.toeic990er-for-learners.com/blog/?p=5148


今年ノミネートした本は11冊です。ジャンル別に紹介しつつ、最後にベストバイをご紹介したいと思います。(ただ今、選考中です)

☑︎師匠の追っかけは続く

勝手に英語教師の師匠として追いかけている大西泰斗先生の著作はすべて目を通しています。期待以上を超えてくるのが大西先生のすごさです。

『総合英語FACTBOOK』

大西泰斗著・桐原書店

神本、改訂版。各チャプターの冒頭にあるQRコードから飛べる動画が秀逸です。文法書は読むだけではなく、動画を見る・音声を聴くこともスタンダードにしたいという想いを感じます。

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『英語文法マップ』

大西泰斗著・NHK出版

日本人が英語習得で乗り越える壁である「語順の違い」に着目した一冊です。2020年度の「ラジオ英会話」を編集したもので、コンパクトにまとまっています。例文の量も適切で、数日で一気に読み終えると英語の見え方が変わるように感じます。

☑︎TOEICはリーディングセクション対策がブーム?

2022年、TOEICの運営団体であるIIBCが割と攻めてきましたね。公式系が市場を賑わせていたように思います。公式はある種殿堂入りであるため、それ以外の本をご紹介します。なんだかリーディングセクションの対策本が多めに感じます。

『TOEIC(R) L&R TEST 出る問特急 金の文法』

TEX加藤著・朝日新聞出版

TEX先生が手がけた問題は「公式系の次」にやっておくべきではないかと思うくらい良質です。文法問題の英文に収録されている単語がさりげなく新出なものもあり、素晴らしいですね。

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『TOEIC(R) L&R TEST 音読特急 速聴力をつける』

駒井亜紀子、Daniel Warriner著・朝日新聞出版

記事

voicy

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『TOEIC(R) L&R TEST 読解特急3 長めの記事編』

神崎正哉、TEX加藤、Daniel Warriner著・朝日新聞出版

改訂前は「上級編」でしたね。「350語くらいの長めの文章×記事」という高負荷なところが好きです。この本の英文がすらすらと読めるようになれば、本番は楽になるでしょう。ただ、この本を使いこなすには相当な英語力が必要です。

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『TOEIC(R) L&R TEST 超速スコアアップ特急 Part2&5を狙え』

Jun、Ross Tullock著・朝日新聞出版

短文から攻略という切り口が新しいです。対策に行き詰まっている人はこの一冊で短文パートをやり込むのも手です。Part 2は変化球の具合が絶妙で、Part 5は900overでも苦戦する問題が収録されていました。発音に踏み込む解説も好き。

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『TOEIC(R) L&R テスト 990点攻略 文法・語彙問題1000』

濱崎潤之輔著・旺文社

990点取得には Part 5 の語彙問題の詰めが欠かせません。リーディングセクションで495に近いスコアを目指す方は語彙問題だけでもやってみると良いですね。

===

『解きまくれ! リーディングドリル TOEIC(R) L&R TEST PART 5&6』

大里秀介著・スリーエーネットワーク

Part 5 の問題はもちろん、Part 6 の重要な英文の解説に「構文解析」の説明があるのは素晴らしいです。この手の説明は省かれることが多いため、レアです。対象スコアが860点以上と高いですが、それより低くても英語の読み方を学ぶのにうってつけの一冊です。

📄

☑︎資格試験以外は昨年の反動?

いろいろな語学書を手広く見ていますが、「これはいい」と思えるものがあまりなかった印象です。2021年は資格試験を除いた「英語」の本が豊作だったからでしょうか。それでも、その中に素晴らしい本はあるのも確かです。

『今度こそすらすら読めるようになる「ニュース英語」の読み方』

三輪裕範著・ディスカヴァートゥエンティワン

校正で担当した本です。題材が2021〜2022年のものが主で、リアリティを持ちながら楽しめる一冊。記事もたくさん収録されていて、三輪先生の知見の深さに唸りました。資格試験を終えてから語彙力やリーディング力を伸ばしていく接続に使えます。

voicy

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『英語ライティングの極み』

鈴木瑛子著・DHC

極みと題しているだけあって、それなりの英文を書ける人が洗練されたものをアウトプットするための本です。その技術を50のルールにまとめたこともすごい!体系化されている証拠ですね。

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『1ヶ月で洋書が読める タニケイ式英語リーディング』

谷口恵子著・プチレトル

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『英語は決まり文句が8割』

中田達也著・講談社

タイトルにある通りで「もっと定型表現を仕入れねば」と思わせてくれます。決まり文句がなぜ重要かを示してくれるため、モチベーション維持にも役立つ内容になっています。


以上が2022年に気になった語学書です。まだ使い途中のものもあるため、終わり次第にYouTubeやvoicyでご紹介していきます。

では、最後にベストバイを僭越ながら選ばせていただきます。(ただ今、選考中です)

【永久保存版】2021年ベストバイの英語教材

書きかけで保存されていた記事を1年後にそのまま公開しました。

YouTubeでは2021年TOEIC本ベストバイをご紹介しました。

サムネでネタバレ感

ここからが記事の本編です!(2021年のテイでお読みください)

2021年もコロナウイルスに振り回された一年でしたが、いくらか外出がしやすくなり、英語学習の友である「本」を買いやすくなったように思います。皆さんはどのような本を買いましたか?

2020年に引き続き、今年も勝手に開催いたします!

参考:2020年ベストバイの英語教材

ぼくは学習者・講師・編集者の側面を持つため、結構目が肥えています。語学書業界には長年いるので、今後の学習にお役立ていただければ幸いです。

今年ノミネート(=ぼくが自腹で購入)した本は20冊。ジャンル別に紹介しつつ、最後にベストバイをご紹介したいと思います。

🏃

師匠の追っかけ

ぼくの英語学習を変えるきっかけをくれた大西泰斗先生のご本。今やラジオにテレビに大忙しの先生です。テレビに出たことで、出会った人が多いのではないかと思います。

『英会話 話を組み立てるパワーフレーズ 講義編』
『英会話 話を組み立てるパワーフレーズ トレーニング編』

2020年の「ラジオ英会話」の内容を再構成したものです。「フロー」という話の展開を組み立てるフレーズを教えてくれます。単語や文法だけを学んでいても、抜け落ちがちなところです。というか、意識的に学べる教材はなかったように思います。

前者には540分、後者には360分の音声が付いているため、独学には向いていると感じます。Eテレ「英会話⭐︎定番レシピ」の内容がぴったりな方は、こちらを強くオススメします。

👨‍🏫

相変わらず人気の TOEIC

受験者数は減っているものの、英語力を計測する試験として人気があります。個人的に、TOEIC の本はほとんど買わないと決めているのですが、依然として良書が出てくるため、研究用に買ってしまいます。

『TOEIC L&R TEST 読解 特急4 ビジネス文書編』
『TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング』

お世話になっている特急シリーズ。いつも「もう出し尽くしたかな」と思いきや、新作を出してくるあたり、さすがです。

『読解特急』は改訂版です。ビジネス文書はパターンが決まっている分、型を習得すれば爆速で読めるようになっていきます。『読解特急4』は早めに攻略しておくのがベターです。

『暗黒のフレーズ』は、ダースベイダー並みに手強いです。迂闊に手を出しにくいですが、今後 TOEIC に出ると予想した単語が収録されているのが粋です。単語を完璧にして臨みたいという人が、最後の一押しとして使う一冊でしょう。

『5分間特急』は「忙しい人のため」を思う気持ちが伝わってくるコンセプトです。本当にサクッと取り組みやすい上に、解説が絶妙なコンパクトさなので、多くの方が重宝するでしょう。


『1日1分! TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック! パート5徹底攻略』

こちらも定番のシリーズです。本番さながらのテスティングポイントが収録されているので、事前に解いていくことで、本番でデジャヴ感を抱くことができるでしょう。毎度言いますが、英文が難しめなので、リーディングの練習になるのもグッドです。


『英英英単語 TOEIC L&R テスト スコア990』

英英英単語もシリーズです。個人的には、「まさか TOEIC に、しかも、満点レベルに手を出すとは」という衝撃です。良い意味で。難しい単語をどう覚えるかは人それぞれですが、噛み砕いた英語で理解するのは良い手法です。本番では、難しい単語は言い換えられることがあるため、その点もコンセプトと合っていて素晴らしいです。

📕

新書で英語学習の時代

2020年の終わりに『英語独習法』がヒットしました。そこから新書で英語学習する流れができたように思います。すべてを追いかけ切れていませんが、Twitter を中心に話題になっているものは購入しています。

『英語の読み方』
『英語の思考法』
『英語の学び方』
『伝わる英語表現法』(2021年復刊)

今まで新書はさほどチェックしていませんでした。ただ、どの本も「素晴らしい」と唸らされました。正直、隅から隅まで読めているわけではないのですが、取り上げている切り口が新鮮でした。

🗞

立ち返るリーディングの世界

『英文解体新書2』
『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』

両方とも少しずつしかかじっていません。ただ、読めるようになることは「できる」ようになった感覚がわかりやすくて良いですね。しかも、読むレベルが上がれば、扱える情報も増えるわけです。

👀

ライティング新時代

『英語ライティングの鬼100則』
『自由英作文の合格教室』

一昔前はライティングのお手本となる本はなかったように思います。でも、このお二方が降臨してくれたおかげで、一気にライティング本のハードルが上がりましたね!ライティングの骨格を作ってくれる2冊でしょう。

✍️

英会話力アップの新しい切り口

『3分間 パワー音読トレーニング』
『英語が話せる人はやっている魔法のイングリッシュルーティン』
『TOEIC 300点から同時通訳者になった僕の英語学習法』

前から知られる「パワー音読」とその実例と具体例を示す本。そこに割って入ってくるのが「イングリッシュルーティン」。新時代の到来の予感です。


それでは、ベストバイ発表!

2021年TOEIC部門

『TOEIC L&R テスト 詳説英文法』

この本に対する熱量は、冒頭のYouTubeの動画の中でも語っています。

著者のHUMMERさんのTOEIC知識が詰まった「最高傑作」だと感じます。正直、一周目ですべての知識を吸収するのは難しいです。でも、何周も何日もかけて自分のモノに変えていけば、必ずTOEICのスコアアップにつながります。

2006年からTOEIC本の研究をしていますが、過去トップ3に入るのではないかと。

🔥

全人類マスト部門

『それわ英語ぢゃないだらふ』

英語教育に対する指摘やそこからの脱却など、英語学習をするための本ではありません。ただ、英語学習をする上では絶対に知っておきたい事実と仮説が書かれています。

学校で英語を学んできた日本人にとって救世主となる本です。英語と日本語の圧倒的な違いである「語順の違い」をどのように乗り越えていくかが見えてくるからです。

今後の学習内容の展望も見えてきますから、できるだけ早く読んでおいてほしい一冊です。

🇯🇵

以上、2021年の英語教材まとめでした!

TOEIC(R) L&R テストを音読で攻略するマストバイ本『音読特急』

英語力を向上させるために、「音読」が有効なのは何度も聞いたことがあるはずです。でも、正しい方法で音読していると自信を持って言えるでしょうか? 講師や学習者によって、やり方や力を入れるポイントが人によって異なるため、戸惑っている方もいると思います。

ぼく自身、TOEIC 対策で音読を取り入れたことがありました。ただ、効果があまり感じられずにやめた経験があります。

「音読が有効なことはわかったが、具体的なステップがわからない」

その悩みを解決する一冊が世に出ました。TOEIC を音読で攻略したい人は必読の一冊です。今まで「TOEIC ×音読」と真正面から捉えたものはなかったように思います。TOEIC 対策を始めた頃に欲しかったです、本当に。

『TOEIC(R) L&R TEST 音読特急 速聴力をつける』
駒井亜紀子、Daniel Warriner著・朝日新聞出版

もくじは以下の通りです。

第1章 音読トレーニングをはじめる前に
音読トレーニングの効用
音読トレーニングのメニュー

第2章 パート3でトレーニング(39問)
問題演習+音読トレーニング
仕上げのトレーニング

第3章 パート4でトレーニング(30問)
問題演習+音読トレーニング
仕上げのトレーニング

構成はシンプルです。問題演習とトレーニングが中心です。でも、シンプルだからと言って、侮るなかれ。

音読が効く理由がわかるから、納得して音読できる

第1章だけで価値ある内容です。5つの効用が挙げられているのですが、すべて納得できる内容です。正直、これらを早く教えてほしかったと思っています。対策当時の自分がやっていた音読は甘いものだったと思い知らされたからです。

いかにトレーニング内容が素晴らしくても、その内容に納得感を持てなければ、効果が半減してしまいます。ここで音読がいかに効果的かを実感することで、その後のトレーニングも実りあるものになるでしょう。

豊富な問題量で、たくさんトレーニングできる

パート3, 4 が本番と同じ量だけ収録されています。ぼくは全問を解答しましたが、本番に近いレベルの問題が収録されているように感じました。定番の問題から、唸らされる問題も。

ただ、この本はトレーニングがメインで、解説の後に5ステップの音読ができるように設計されています。「○○を△回」のように、具体的に掲載されているので、迷わずに音読トレーニングに励むことができます。

このトレーニング方法は一生モノで、他の問題にも応用できるのも良いところですね。

とっつきやすい発音アドバイスを楽しめる

実際に紙面を見ていただくのが早いのですが、発音記号を使わずに、カタカナを使って絶妙な感じで発音が表されています。書かれた通りに声に出すと、その通りにできるからおもしろいものです。英語の発音が苦手という方こそ、この本で練習することをオススメします。

以上、『音読特急』のレビューでした!

個人的な一番の見どころは「長いまえがき」です。これを読んだら、使い込みたくなること間違いなし。

『音読特急』はこちらから(Amazonページに飛びます)

TOEIC 戦略特急復習チャレンジを開催します。

一番盛れている写真はこちら。

「TOEIC の問題演習をしっ放し」
「どのように復習したら良いか」

TOEIC で多くの問題を解いたままにして、スコアが伸び悩む人を見てきました。その人たちに「復習の大切さ」を啓蒙するために書いたのが『戦略特急』です。2019年11月に発刊しましたが、今も長く読まれていてありがたい限りでございます。すべてのパートに対して、具体的な復習方法を提示して、やるべき理由を明確にしました。筋肉を鍛える箇所を明確にした上で筋トレするような感覚です。まあ、筋トレはよく知らないのですが。笑

とはいえ、正直に申し上げますと、問題があります

特急シリーズはハイスコアラーには読んでいただけることが多いのですが、復習をしてほしい層に届いていないことが非常に多いです。なかなか書店に行かなかったり、分厚くて敬遠したり。ぼくはどうしても復習の効果性を実感してもらいたい。日々そんなことを考えて、とある企画を思いつくに至りました。

『戦略特急』を使った企画を行います!

題して、「戦略特急復習チャレンジ」です。とある YouTuber さんのパクリ企画のような感じですが、決してそんなことはありません。

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・期間:7/11(日)の TOEIC L&R 公開テスト直前まで(約1ヶ月)

・学習内容:1日最低1問は一つの復習方法を実践する

・必要なもの:『TOEIC L&R TEST 戦略特急』

・参加費:無料

・参加方法:次のフォーマットに沿って、毎日投稿(Twitter 推奨、インスタやブログなどでも可)をする

 *本の写真があるととてもありがたいです!

 *著者自身が毎日ハッシュタグで検索するので、つけ忘れなきよう!!

(投稿フォーマット例)

・復習した問題数:○問(Part ○)
・復習方法:XXXXXXXXX
・気づき:YYYYYYYYY
#戦略特急復習チャレンジ

このフォーマットはあくまで例なので、ご自身でアレンジしていただいて構いません。最低、ハッシュタグさえあればOKです。

===

以上が、今回のチャレンジの概要です。同じ教材を通して、同じ素材を深掘りして、英語力を高めていくことが狙いです。もちろん、目標はベストスコアの更新です。チャレンジに参加することで、団体戦で TOEIC に立ち向かいましょう! 皆さんもハッシュタグ検索をして、「この人が頑張っているから自分も!」という流れができれば、企画した側としては最高の流れです。

なお、どこかのタイミングで YouTube で『戦略特急』を使った勉強風景をアップする予定です。ただの勉強動画になるとは思いますが、一緒に進んでいる感を楽しんでいただければと考えています。1か月のチャレンジ期間で試行錯誤はあるとは思いますが、ブログや Twitter などで発信をしていきます。有意義な一か月間にしていきましょう!

参加表明はぜひブログのコメント欄へどうぞ!

承認制で反映に少し時間がかかりますが、少々お時間をいただけますと幸いです。

それでは、本を手元に用意して、みんなで走り出していきましょう!!

『TOEIC L&R TEST 文法特急』増補改訂版を解き終えた感想(速報)

「TOEIC の勉強を始めたいんだけど、何からやれば?」
「まずは、文法特急から始めよう」

2021年3月5日。
TOEIC 学習者が必ず使用する対策本が爆誕しました。

旧版はシリーズ70万部を突破したベストセラー本の増補改訂版です。
すでに旧版をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
それくらい「TOEIC 対策をするならば、通るべき道」となった一冊です。

『文法特急』は900点突破に間違いなく寄与した一冊なので、
速報ということで、一冊を解き終えた感想を残しておきます。

 

クラシカルな問題を収録

旧版はしばらく解いていなかったので、新鮮に、フラットに解きました。

全153問、終始「TOEIC に出るよな」という感覚を抱かせてくれました。
クラシカルと言ったのは、昔も今も変わらない出題ポイントがあるということ。
そして、そのほとんどのポイントを一冊で押さえていると言えるでしょう。

著者の花田先生はご自身のブログで次のようにおっしゃっています。

僕にとっては初の書籍ということで手探りのまま書いたのですが、10年以上たった今でも、無駄な問題は1つたりともないと断言できます。

20年以上にわたりTOEICを今もなお受け続けながら感じているのは、ネイティヴやTOEICが大切にしている文法ポイントは不変で、テストの形式は変われど、いまだに同様の問題が出続けているということです。

文法特急の増補改訂版 3/5発売です!

常に受験をして、研究を続けている先生だからこその言葉です。
後発である講師も学習者も学びがあるものに仕上がっていると断言できます。

初級者がクラシカルな問題を押さえておくのは自然な流れではあります。
一方、中級者や上級者は難しい問題に手を出していきがちなのですが、
クラシカルな問題をいかにスピーディーに正確に解けるかは大事なポイント。
誰もが通るべき道である一冊というのは変わりありません。

 

上級者にも歯ごたえのある問題を掲載

この本は進むにつれて、初級編から中級編、上級編と展開します。
『文法特急』は初中級者向けの本と思っているならば、侮るなかれ。
上級編の問題(47問)は簡単に解くことができないのではないでしょうか。

実際、ぼくが全力で取り組んだところ、次のような結果でした。
153問中「4問ミス」というなんとも言い難い結果です。
(30分で通しで解いて、後半は失速したというのは言い訳)
このミスのほとんどが上級編でのものです。

ある程度のレベルの方であれば、
「もうちょっとでできたのに」という問題が多くあるはず。
その体験は伸びシロにつながるものなので、
この本で同じような体験をしていただけると信じています。

 

解説を読んでいるだけで楽しい

現時点で解説の朗読音声は聞いていないのですが、
話し言葉で書かれている解説は頭に入って来やすいです。
文字で読むだけでわかりやすいならば、
音声はさらに聞きやすいと予想しています。

正解の選択肢の根拠はもちろん、
不正解の選択肢についても明確に説明されているため、
頭の中のモヤモヤが晴れることは間違いありません。

解説を読んで理解したつもりで終わるのは危ないので、
その辺については次回の記事で触れていきます。

取り急ぎ「いい本だよ」ということを伝えたくて、
速報記事としてお届けさせていただきました。

もし増補改訂版を使った方がいたら、コメントをいただけると嬉しいです。
『文法特急』トークをいたしましょう!

【永久保存版】2020年ベストバイの英語教材まとめ

「英語を勉強するのに何を買えば良いのかがわからない」
「え、ぽるぽるの記事やツイートを見ていないの?」

2020年はコロナウイルスに振り回されて、激動の時代でした。
勉強のペースメーカーにしている TOEIC も受験するのが難しくなりました。
環境が変わったことで、勉強のペースが乱れた人も多いのではないでしょうか。

そんな中でも、英語学習教材は発売され続けていたのをご存知でしょうか?
外出制限がされた中で、リアル書店に足を運ぶ頻度が減った方も多いはずです。

そこで、2020年に発売された英語教材の中で目立つものをご紹介します。
ぼくが現役英語学習者の声を聞きたくて、ツイートをしたのがきっかけでした。
今回はこのツイートのまとめに個人の見解を含めたものとなります。

https://twitter.com/porpor35/status/1343381950711488512

ベストバイだけ知りたい方は最後の方にスクロールをしてください!

 

*定期刊行物の安定感

「2020年に発売されたもの」という制限をしたのですが、
ぼくの予想外のものがいくつか紛れ込んできました。
それは、定期的に使えるもの、です。

ぼくは「ラジオ英会話」と「実践ビジネス英語」、
「CNN English Express」を定期購読しています。

実際のモノ(=テキスト)があると、
普通の本よりも「やらないと」感が強いですね。

特に、ラジオは放送がリアルタイム or ストリーミングでしか聞けない分、
勉強の強制力が強いように感じています。

 

「入門ビジネス英語」

メインの教材は過去の放送の再放送なのですが、一歩出遅れると売り切れてしまう隠れヒット教材です。 内容は基本重視ですが、実際のネイティブの使い方が盛り込まれていたり、たまに「特別編」という時事的な新規の企画が盛り込まれていて、楽しみながら学習ができます。

by マツキチ君さん

(ぽるぽるより)
「入門ビジネス英語」は非常に絶妙な教材です。
スピーキング力を高めたい人にも TOEIC 対策をしている人にも良いです。
基本重視ではあるものの、わかると言えるは別物ということを考えると、
侮れない教材であるように感じています。

 

「The Japan News」

紙の英字新聞The Japan Newsです!これまで電子版の英字新聞を購読していたのですが、いつでも読めると言う気楽さで全然読みませんでした。紙新聞は読まないと日々積まれていくので強制力があります。

by あきさん

(ぽるぽるより)
「The Japan News」自体は読んだことがないのですが、
英字新聞は「時事ネタ」は興味を持って読めるのが良いですね。

TOEIC Part 7 の article 問題対策にもなります。
ただ、読解力や単語力が低いと読み進めるのが大変です。
読む人のレベルを選ぶように感じています。

また、英字新聞は紙が一番ですね。
モノがあると「やらないと」と思えるのもグッドです。

 

*試験がなくても出続ける TOEIC の新刊

2020年は半年ほど TOEIC がありませんでしたが、いろいろな新刊が出ています。
TOEIC 本の売り上げが落ちたという噂ですが、相変わらずの点数です。
シリーズものがやはり強いですが、新シリーズも出てきています。

 

『1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック!2』

ベストバイに入れるか迷ったほどの定番教材です。
この教材に出るトリックや語彙問題は本番そのもの。

英文が本番より難しいので、読解教材になるのも良いところです。
講師として、研究素材とさせていただいております。

 

『TOEIC L&Rテスト 究極の模試600問+』

この本もベストバイ候補でしたが、もう殿堂入りしている一冊でしょう。
模試といえば『公式問題集』が一番手ですが、二番手は絶対にこれ。
問題も解説も秀逸ですし、動画や弱点診断まで付いていて、言うことなしです。

 

『TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ』

個人的に大好きな教材ですが、めちゃくちゃハイレベルです。
このブログでレビューしますが、対象は満点を目指す人でしょうか。
難しい単語は、本番で出会う確率が低いので、
わからない単語をあぶり出すくらいでちょうど良い気がします。

 

『TOEIC L&R TEST読解特急6 トリプルパッセージ編』

トリプルパッセージは多くの方にとって鬼門なので、
そこを集中的に対策できる本書は貴重な存在です。
クロスリファレンス(関連させる)問題が多めなのもグッド。

 

『TOEIC L&Rテスト 壁超えトレーニング』Part 5-6, Part 7

特にパート6の文挿入問題は、解説がわかりやすく、解答手順をマスターでき、今年の大きな収穫でした。

by 椿さん

(ぽるぽるより)
解説がわかりやすいというのは、学習者にとっての重要ポイントです。
講師として思うのは、文挿入問題は解説が難しい。
そこがわかりやすいならば、解説のわかりやすさはピカイチでしょう。

 

*TOEIC Speaking の広がり

TOEIC スピーキングテストは L&Rテストほどは浸透していませんが、
ハイスコア取得者が次のステップとして選択していることが多いです。
今まで対策本はいくつかありましたが、決定版と言える一冊が出ました。

 

『TOEIC スピーキングテスト 究極のゼミ』

モデルアンサーがスコア別に二種類あることが対策本として優れています。
テスト受験者のレベルはいろいろなので、手広くカバーしているのはさすがの一言。

個人的にツボだったのは、第1回の「話せる」ことについての深掘り。
テストのみならず、スピーキング力アップに役立つ内容がまとまっています。

 

*SNS から出版界への進出

Twitter や YouTube で著名な方が語学書を出すケースが増えてきました。
SNS でその人を知った上で購入の判断ができるのはメリットですね。

 

『Distinction 2000』

英語系 YouTuber の代表格である ATSU さん。
前に自費出版(?)はされていましたが、市販となるものは初めて。

アカデミックにもプラクティカルにも使える単語帳だと聞き、
発売後にすぐに買いに行って、ブログの記事まで書いたことを覚えています。

TOEIC 990点満点保持者が語る『Distinction 2000』の効果的な使い方

例文の英語が非常にナチュラルで、使いたくなる表現が満載です。
自分が高校生ならば、これを使って単語学習をしたと思うくらい秀逸です。

ただ、ものすごく優れた一冊だとは思うものの、使う人を選びます。
一冊を終えるのが大変で、誰にでも勧められるものではない感じです。

 

『英語日記BOY』

Instagram で英語日記を紹介したことをキッカケに、
独自の学習法をブログで公開したら、めちゃくちゃバズった新井リオさん。

最初からいい感じに売れていましたが、
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが YouTube で紹介したことで、
さらに広がった一冊です。

学習法として非常に理にかなっており、「これならできそう」と思わせてくれます。
読む前は「日記を書けばいいんでしょ」と思っていましたが、
日記の書き方も復習(!)の仕方も衝撃を受けました

 

『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』

Twitter で誰もが見たことがあるこあらのイラストで有名なこあたん。
ツイートのまとめのような形で、語学書としてリリースされました。

ニュアンスという言葉が嫌いな方が多いかもしれませんが、
「英語をそのまま理解する」と言い換えると良いです。
イラストを通じて理解することで、直感的に英語と接することができます。
TOEIC に役立つ内容も多くあり、万人受けする一冊です。

 

*スピーキング力を高める鉄板教材シリーズ

スピーキング力の向上は日本人の永遠の課題です。
ここを解決するにあたり、さまざまな教材が発刊されました。
中でも目を引くのはシリーズものの存在です。

 

『英英英単語 初級編』『英英英単語 中級編』

こういうのがあればと思っていた商品でした。上級以上は2019年なので、これで。

by diatomさん

上級編や超上級編を見たことがありますが、何度も買うか迷いました。
語学書をたくさん見てきた分、良書であると判断しています。

「英語を英語で理解する」ことは憧れですが、英英辞書で調べるのは面倒。
かゆいところに手が届くシリーズです。

 

『一億人の英会話』

大西泰斗先生の『一億人の英文法』のシリーズです。
各レッスンが語順や文型のパターンでまとめられており、
要点を理解してから音読を行うことができます。

ラジオ英会話で今まで学習した内容を復習するにもピッタリだと思います。

by まゆみさん

大西泰斗先生はたくさんの著作を出されていますが、
「どれをやればいい?」と聞かれたら、迷わずこれだと答えます

英語のパターンを全網羅した暗唱用例文が載っている一冊で、
文法事項の簡潔な説明も掲載されている点が学習者フレンドリーです。

ぼくは別の本で大西メソッドを叩き込みましたが、
そのおかげで TOEIC も英会話も楽になった感じがあります。
今からやるならば、絶対にこれです。

以上、ここまでは2020年に発売されたもののご紹介です。
ここ以降は「ベストバイ」と題して、3冊ご紹介させていただきます。

 

*2020年のベストバイ3選

独断と偏見ではありますが、「これは買うべき」だというものを挙げます。
ここだけ Amazon のアフィリエイトリンクでご紹介していますが、
ぼくの元から買うのが嫌な方は自分で検索をしてご購入ください。笑

ベスト3から1までを発表させていただきます。
2020年のベストオブベストの栄冠は誰の手に?

 

『TOEIC L&Rテスト 基本例文990選』

Twitter で我慢しきれずに、先走ってしまった一冊です。
タイトル通りに「基本例文」が載っています。
例文の中に重要語句もシチュエーションも含まれているため、
ぼくは旧版の『700選』を使って衝撃を受けました。
これを使い倒せば、TOEIC のスコアが上がらないわけがありません。

以下のようなブログ記事を書きましたし、
この本を用いたセミナーまで実施しています。

TOEIC受験回数923回の総決算『TOEICテスト 基本例文700選』

『TOEICテスト 基本例文700選』でリスニング攻略セミナー全3回、終了!

これほど惚れ込んでいる一冊の新版ですし、
バージョンアップして290文も増えているとなれば、
マストバイであることは間違いありません。

 

『英単語 基本イメージ集中講義』

「大西泰斗先生の著作を一冊挙げるならば」と書きましたが、
ベストバイなのは「単語」です。

大西先生は今までも単語に関する著作を出しておりますが、
総まとめ的な一冊であることが感じ取れます。

基本的な単語は瞬発力が命です。
TOEIC では直感的にわかる必要があります。
英会話では素早く使える必要があります。

イメージと言っても、単にイラストがあるだけではなく、
単語のニュアンスの輪郭をつかむことができる説明も気持ちがいいです。
この本でイメージをつかんだら、実践あるのみです。

 

では、2020年のベストオブベストの発表です!

 

『総理通訳の外国語勉強法』

英語勉強法の本として、忘れられない一冊です。
読んだことがない方も多いのではないでしょうか。

世界最難関のアラビア語の習得が例に挙げられているのですが、
日本人がどのように外国語を学べば良いかが余すところなく紹介されています。

この本では「日本語ファースト」を掲げています。

「『英語を英語のまま考えろ』と言われても……」

と思ったことはありませんか?
そんな方々の味方になってくれる一冊です。

皆さんに勇気を与える言葉を引用して、この記事を引き締めたいと思います。

外国語の習得には1パーセントの才能もいりません。器用でなくてもいいのです。正しい方法と謙虚さを持って努力するのみです

その正しい方法やマインドセットについて書かれています。
サクッと読める一冊なので、ぜひ目を通すことをオススメします。

ということで、2020年の英語教材のまとめでした。
他にも「これ、いいよ」というものがある方はコメントでぜひ。
2021年に目を通してみたいと思っています。

難化傾向の TOEIC Part 2 対策で使った問題集と勉強法

難しいよ、Part 2…。

TOEIC のリスニングセクションでは、Part 3, 4 が難しいのは間違いないです。
問題数が多いですし、設問と選択肢を読む時間も必要になるからです。
難しさや問題数の多さから、Part 3, 4 の対策に集中する人が多い。

しかし、手前の Part 2 を意外に落としていることはありませんか?

もし「Part 2 は Part 3, 4 の対策をすれば解ける」と思っている人がいたら、
この記事をお読みいただくと、Part 2 の対策の必要性を実感するはずです。

お手元にスコアシートがあったら、次のグラフの数値を見てください。

<1本目の棒グラフ>
短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

間接的な表現に関するもの

<3本目の棒グラフ>
短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる

直接的な表現に関するもの

これらの棒グラフの数値が低い人は必見です。
というのも、これらは Part 2 での間違いによるものかもしれないからです。

「Part 2 に特化した勉強法を知りたい」
「たくさん問題を解いているものの、正答数が上がらない」

具体的であり、正答数アップに効く勉強法が知りたいのではないでしょうか。

学習者として実践してきた方法を伝授することによって、
多くの方が Part 2 の正答数アップを実現してきました。
そのため、再現性があることは間違いないと思います。

最初に Part 2 の出題傾向の分析をすることから始めます。
そして、TOEIC 対策をゴリゴリとやっていた時の
Part 2 の問題集と勉強法をシェアしてまいりましょう!

  

難しいのが当たり前の Part 2

形式が変わる前の TOEIC では、Part 2 は「易〜普通」の部類でした。
「文頭の数語を聞き取れれば正解が取れる」という問題が比較的多く、
「Part 2 が難しい」という声はさほどなかったように思います。
ぼく自身も苦手意識はありませんでした。

ところが、形式が変わり、年を経るにつれて、難しくなってきました。

大きく分けて二つのポイントがあるように感じています。

✅ ナレーターに癖がある
新しいナレーターが出てくるだけで、難しく感じる人は多いでしょう。
以前は『公式問題集』を聞き込んでいれば対応できたものの、
今は新しいナレーターが出てきて「聞き取れない」となる人が多数続出します。

✅ ひねった返答が増えている
年々目立つようになったのが「ひねった返答」です。
「いつですか?」に対して、「書類に書かれているよ」のような、
間接的な返答が増えてきたのは間違いありません。

 

アビメ(棒グラフ)の見方

最初にスコアシートの棒グラフについてお話ししましたが、
よく見ると「アビリティーズ・メジャード」と書いてあるはずです。
TOEIC 界では、これを略して「アビメ」と呼びます。

そのアビメの一つ目が、まさにひねった返答への出来具合を示しています。
ここには Part 1 の出来も含まれており、一概には言えないのですが、
Part 1 は多くの人が正解しているでしょうから、
数値が低い原因は Part 2 にあると言っていいでしょう。

ぜひ今までのスコアシートを引っ張り出して、分析してみましょう。

 

具体的な勉強法

ここまでに以下の2点についてお話ししました。

・Part 2 が難しくなった
・原因の一つが「ひねった応答」

とすると、
どのように「ひねった応答」に対応していくかが肝になりますよね。
ぼくがやってきた勉強法をお伝えします。

✅ ディクテーション(聞いて書き取る)
ディクテーションをすでに取り入れている方は多いかもしれませんが、
ぼく自身は、900点を超えてから行った勉強法です。
その時点になって「Part 2 で落としている」現実に向き合ったわけです。

ディクテーションをするためには、細部の音を拾って書き出すため、
「音に慣れる」ことができるようになりますね。
意味を理解するためには、音を拾う必要があります。
そのために、ディクテーションはうってつけの勉強法でしょう。

正直、やるのが面倒な勉強法ですが、地味だけど効くものだと実感しています。

✅ 繰り返し聞く
とてつもなく当たり前なのですが、書き取って満足してはいけません。
音と内容を一致させる時間が必要になります。

「正しい音をインプットする」べく、何度も聞くようにしましょう。
最初はスクリプトを見ながらで大丈夫です。
聞き取れるようになってきたら、目を離すようにするといいでしょう。

この時に「最初の数語だけ」と手を抜かずに、全文を聞き取るようにすること。
最初の数語を聞き取るだけでは対応できない問題が増えているからです。

トレーニングの際には、負荷をかけることによって、
本番では余裕を持って対応できるようになるはずです。

✅ 会話のパターンを暗記する
力技ではありますが、会話の流れを覚えるのも有効な手段です。
「こういう返答もある」という引き出しが多ければ多いほど、
変化球が来た時に対応できるようになるからです。

会話の流れを覚えるために、ぼくは「一人二役アクティング」を提唱しています。

自著『戦略特急 スコア育成計画』の中で説明しているので、引用いたします。

理解度が最高に達した「会話のパターン」を自分の体に染み込ませるために「一人二役で演じる」のです。会話文の場面や感情を疑似体験して音読してみましょう。


情景(場面)を想像しながら、なりきり英会話を楽しみましょう! TOEIC のナレーターはフラットな、冷静な感じで読んでいますが、練習のときは感情(気持ち)を込めるくらいがちょうどいいです。ぼくは身振り手振りも交えながら、一人二役を演じることで、Part 2 のパターンをストックしてきました。大げさなくらいに演じて、英語を体に染み込ませましょう!

『戦略特急』より引用

*『戦略特急』では他にも復習方法をご紹介しています。

有効な教材(問題集)

古いバージョンですが、やりこみました!

勉強法がわかれば、あとは問題を使って勉強あるのみです。
以下に、マストであると思える教材をご紹介します。

と言っても、数は多くありません。

当時は『公式問題集』を6冊ほどはやっていたでしょうか。
この発言に対しては「これ」という発言は頭にストックされていたはずです。

次は、公式以外の教材です。

「TOEIC L&R TEST パート1・2特急」のシリーズです。
有名な「特急シリーズ」の定番(に入って欲しい)ものですね。

役立ったと実感する教材は案外少ないですが、
その他にも模試はいろいろとやったため、

Part 2 だけでも1000問はやっている

はずです。

目指すスコアによってはここまでやる必要はありません。
自分の目標に合わせて、場数を踏んでいきましょう。
なんだかんだで場数を踏めば、TOEIC の動きも見えるものです。

 

まとめ

TOEIC のスコアアップを狙う上で、
リスニングセクションを早めに上げておくのは鉄則です。

多くの人が Part 3, 4 にフォーカスをしていますが、
Part 2 にも目を向けてみてはどうでしょうか、というご提案でした。
場数を踏みながら、効果の出る勉強法を実践していきましょう。

『戦略特急』著者直伝の「TOEIC(R) L&R TEST 戦略策定コース」を開講します

TOEIC の勉強は順調に進んでいますか?

授業はしません。
でも、あなたの英語力は上がります。

コロナウイルスは、数ヶ月前には予想できなかったほどの影響を与えています。
仕事や私生活、そして、このブログに関係する英語学習も。
2020年は3月も4月も TOEIC の公開テストが中止になりました。

英語学習には孤独がつきものです。
孤独を乗り越えてこその英語学習とは思うものの、
世の中がこうも不安定だと、落ち着いて学習ができません。

一方で、仕事や外出の時間が減ると、好きに使える時間が増えているはずです。
YouTube を見たり、Twitter をしたり、ダラダラと時間を使っていませんか?
でも、このような時間の使い方には疑問を抱いている方もいるはずです。

「自己肯定感が下がりませんか?」
「罪悪感を抱きませんか?」

このような時代だからこそ、自己投資をしてほしいと思います。

私事で恐縮ですが、10年以上、ほぼ毎日、学習を継続している私ですら、不安になる日々です。
「英語講師」という仕事だけでは食べていけない、という時代を恐れつつあります。
そこで、編集やライティングの勉強を改めてするにあたり、自己投資をバンバン行っております。
自由に使えるお金は決して多くありませんが、少しでも経済活動をしようと思っての行動です。

しかし、むやみやたらに自己投資をしているわけではありません
いくら使える時間が増えたとはいえ、時間は有限です。
だからこそ、最初のリサーチを怠りません。
「どう」「何を」「どのくらい」勉強するかを描いてから走り出します。
有限な時間だからこそ、効率よくやりたいと思う人なのです。

走り出すにあたっての、
最初の「戦略」が命運を分けると考えています。

今、実行している英語学習に戦略はありますか?
胸に手を当てて問いかけてみてください。

ご提案「戦略、一緒に作ります」

そこで、英語、特に、TOEIC の対策をしたい方々に対して、
私に「あなたの戦略づくり」をお手伝いさせていただけませんか?

オフラインでは大学や専門学校、外部のセミナーなどで、個人面談を多く行いました。
オンラインでは Twitter や Instagram などでたくさんの相談をいただきます。
私が「言った通りにやる」ことができている方は、自分の目標を達成しています。

例えば、学校の週一回の授業を2カ月実施したところ、
ある学生は400点台から700点までスコアを劇的に伸ばしました。
他にも、300点台や400点台から大きくジャンプアップするケースはよくあります。

別の例としては、天狼院書店という本屋で実施しているゼミでもスコアアップした方は多いです。
隔週の指導だけで800点台や900点台、さらには990点満点の強者まで現れました。

先日、初めての著書として出した『TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』には、
大変にありがたい Amazon レビューをいただきました。

リアル書店でもオンライン書店でも発売中です!

TOEIC600点前後をずっとキープしている会社員です。巷にあふれるあらゆる教材に手を出してきましたが、
飽きるし面白くないし…正直回数を回す意味もわかりませんでした。
その結果としてTOEICの点数が上がらない状態です。
この本もいわゆるテクニック本の1冊かと思いきや、全く違うものでした。

TOEICのパートごとに“どのようなプロセスを経て自分のモノ(理解)にしていくか”を詳しく解説しています。
勉強法というより、理解法というか、私が知りたかった英語の学習法がここにはありました。

この本を1冊やってみて、その後の勉強は自分なりの工夫も加えてみて次の試験からはスコアアップを目指したいと思います。
この値段でこの厚みと内容はコスパ良すぎです。
作者にありがとう。

甘味辛子さん

ひととおり読み終えました。この書籍には「TOEIC学習のエッセンス」が詰まっていると言えます。

世の中には英語学習法の書籍はたくさんありますが、中には著者自身が本当にそれを実践したのか?と疑問に思うものもたくさんあります。そんな中、この書籍は、著者自身が実際に試してみて効果があったと思われるものをまとめていることがよく伝わってきます。TOEICの世界で大御所と言われている人たちの言葉を随所に引用しながら、著者自身のTOEIC学習法の有効性が説かれています。

学習法としては、復習の大切さが強調されています。書籍の中では『スルメ理論』という表現が使われていますが、一つの問題を問題としてだけでなく、素材として徹底活用するというやり方です。公式問題集はもちろん、他の教材でも同じやり方で実践すれば、効果が出ること間違いなしだと確信しました。

Part1~Part7のすべてのパートについて学習法が具体的に書かれていますので、これをそのままやれば必ず効果が出ると思います。TOEICの勉強の仕方がわからないというのであれば、書籍に書かれていることをそのまま実践すればよいと思いました。

TOEIC初心者はもちろん、満点を目指している人でも使えると思います。というより、むしろ満点を目指す人ほど参考にすべきではないでしょうか。というのは、たとえ数問であっても、どこか間違えるということは、何かが足りないからだと思います。私自身、英検1級とTOEIC900点以上をともに複数回達成していますが、公式問題集を解いていても、やっぱり間違える問題はあるんですね。何かが足りないからです。その足りない部分を補ってくれるのが本書だと感じました。

全体にわたって非常に読みやすいです。日本語の使い方も上手です。学習者目線で語りかけるところなどは、著者の人柄が表れていますね^^。それだけでモチベ上がりました。この書籍を参考にして計画を立てて、またやってみようという気持ちになりました。何回でも読み返してみようと思います。

私にとって「TOEIC学習」のバイブルになりそうです。

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個人が対応できる人数に限りがございます。
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TOEIC 満点講師が語る『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語』の難易度と勉強法

TOEIC 対策として単語帳を選ぶとしたら、通称「金フレ」が挙がるでしょう。 *正式名称は『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』です。
100冊以上、TOEIC 対策本に目を通してきたぼくも唸る一冊です。
「金フレ」は、本でもアプリでもスコアアップに大きく寄与してくれます。

100万部超えの化け物単語帳!

その続編として、通称「金ジュク」と呼ばれる、
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語』が発売されました。

TOEIC に出る熟語ってどんなもの?

今回は、この本を買うべき学習者のレベルと、本の使い方をお伝えします。

★結論
「金ジュク」については、使わなくてもいい人がいる、と断言します。

著者・TEX加藤先生の本は「マストバイ」であることが多いです。
初級者は「銀フレ」で基礎レベルの単語をたたき込む。
中上級者は「金フレ」で自分の目指すレベルの単語を網羅する。
中上級者がさらなる単語の定着と読解力アップのために「金セン」を読む。
文法の基礎を作るために、嫌というくらい「でる1000」で反復練習をする。

一方、熟語という言葉を聞くと、
「知らないかも」と心配になる気持ちはわかります。
ただ、見出し語をパラパラと見てみてください。
「意外に知っている」と思う熟語が多いはずです。
初級者は知らない熟語が多いかもしれません。
中上級者は見出し語を見てから判断すると良いと考えています。

ところで、皆さんは高校受験や大学受験のときに「熟語帳」を使いましたか
単語帳は使ったことがあるものの、熟語帳はあまり馴染みがないはず。
というのも、問題の中で学ぶことができるからです。

★難易度
本の難易度としては「初級〜中級」という感じです。
たまに上級者が知らなかったり、あやふやだったりする熟語があります。
と言っても、それほど多いものではないでしょう。

★内容
熟語を中心として、数語からなる英語表現が紹介されている一冊です。

・TOEIC に出る熟語
・TOEIC に出る会話表現
・TOEIC に出る「動詞+前置詞」
・TOEIC に出るコロケーション
・TOEIC に出る群前置詞・群接続詞
・イラストで覚えるパート1単語
・TOEIC に出る定型表現・連語

魅力的な見出しがズラリ。。。

430の熟語を中心にして、いろいろな表現が紹介されています。
個人的に興味深かったのは「コロケーション」です。
hold のような基本動詞に、どのような名詞が続くのかがまとまっています。
このような情報をまとめて目にしたことがなかったので新鮮でした。
コロケーションを知っていると、聞くにも読むにもスピードが上がりますね。

★コラム
「金フレ」シリーズでおなじみのコラムは、痒いところに手が届く内容になっています。
今回は、TOEIC の世界観に関するコラムが少なめだった印象がありますが、
一度では到底吸収しきれないほどの情報が詰まっています。
ここは中上級者も役立つ内容ではないでしょうか。

★使い方
初級者から上級者まで、この本を手にした方にやっていただきたいことは3つです。

1.430の熟語(見出し語のみ)に目を通す
2.0.1秒でわからない熟語をピックアップする
3.チェックした熟語を数日ごとに見る

ポイントはフレーズやコラムには目を通さずに、まずは顔見知りになることです。
音読やリスニングは一旦置いておいて、とにかく目を通すイメージです。
(リスニングは、発音の確認として聞く程度ならば良いです。)
見出し語に加えて、フレーズまで目を通すと、時間はかかりますし、情報量が増えます。
コラムにまで目を通したら、それはなおさらのことです。

そこで、まずは「見出し語」だけに力を入れるようにしましょう。
自分のチェックした熟語の意味がスムーズに出てくるようになったら、次の段階へ。

4.チェックした熟語を含むフレーズを読む
不安な熟語のみにフォーカスして、取り組むようにしましょう。
ここでも音読やリスニングは置いておいていいです。
TOEIC に出やすいフレーズになっているため、そのまま頭に入れる意識が望ましいですね。

5.チェックした熟語を含むフレーズを音読する/聞く
最後の仕上げです。
バッチリな定着を狙うために、音読やリスニングを取り入れましょう。
オススメなのは「音真似」です。
聞こえてきた英語を真似するように音読することですね。

以上、使い方のお話でした。

結論でマストバイではないと申し上げましたが、TOEIC に出る内容が詰まっているのは事実です。
熟語に時間を割くことができるのであれば、やっておいて損はないでしょう。
今の自分に必要かどうかをよく考えてから、お買い求めくださいね。

(追記)
YouTube では買った直後ほやほやのレビューをアップしています。
そちらも合わせてどうぞ。
10分程度なので、2倍速で聞くことをオススメします。

2019年を振り返る

 

 

今年の英語学習の棚卸し的な記事です。
書き記してきた記事とともに、振り返ってみます。

 

2019年一発目の記事はこちらです。

 

2019年の英語学習に関する新年の抱負と具体的な計画

 

新年は気合が入るから、次のような記事を書くんですよね。
1月1日はやる気が溢れているから、あまり多くの目標を立てすぎずに、
と書いていますが、「これでも多いな」というのが振り返っての印象です。
この記事の中にある4つの目標に対しての振り返りをします。

 

☑️TOEIC Speaking 180

<達成率:0%>

12月に受ける予定が受験できず、断念という残念な結果になりました。

 

☑️TOEFL iBT に挑戦する

<達成率:100%>

「挑戦する」という目標にしておいてよかったです。
学習記録やスコアについては次の記事があります。

 

2019年4月の TOEFL iBT を受験するまでの学習記録

2019年4月に TOEIC L&R 990点満点取得者が TOEFL iBT を受験した結果+分析

結果は納得のいかないものでしたが、新たな挑戦を定期的にする必要がありますね。
挑戦をすることで、新たな世界が見えてきた実感があるからです。

 

☑️ブログと note は週一で更新

<達成率:70%>

週一で更新できた週とできなかった週がありますが、
まとまった分量の発信はできたように思います。

アウトプットをしないといけないと追い込まれると、
インプットのアンテナが敏感になる実家があります。

ブログはきっちりとしたものを投稿したいという考えがあるため、
思いついたままに書き連ねるものは note に投稿しています。
今や、note は26日連続で投稿しており、欠かせない居場所です。

 

渡邉淳/ぽるぽるの note アカウント

 

☑️お役立ちツイートを1日10回

<達成率:50%>

おそらくツイートは平均1日5回くらいでしょう。
「お役立ち」かどうかは皆さんのご判断にお任せしますが、
英語学習という軸で発信はできたように思います。

 

 

この他のトピックとしては

 

☑️YouTube チャンネルの本格稼動

YouTube では動画を何本かアップしていたのですが、上半期に複数本アップしました。
下半期には「金曜のお昼」にライブ配信を何本か行っております。
できる限りサクッと見られるように作っておりますので、
2倍速で見ていただけるとコスパがいいかと思います。

 

渡邉淳/ぽるぽるの YouTube アカウント

 

☑️『TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』の発刊

これが一番大きいトピックでしょう。
10周年で300万部超えのベストセラーシリーズに仲間入りできたのですから。

 

 

『TOEIC L&R TEST 戦略特急』を世に出したい3つの理由

『TOEIC(R) L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』を効果的に使う3つの約束

 

かなりの時間をかけて作り、たくさんの想いを込めたので、
2020年に本格的に広めていきたいと考えております。

 

発信は TOEIC がメインですが、勉強は BEYOND TOEIC という一年でした。
これは今後も続くとは思いますが、引き続き遊びに来ていただけますと幸いです。

 

良いお年をお迎えください。