2016年4月29日。
世は昭和の日。
しかし、TOEIC 学習者にとっては特別な日です。
東日本大震災の復興をお祈りしながら、TOEIC の学習者同士が元気を発信していく。
2011年から行われている花田塾のチャリティセミナーです。
以下は今までのレポートとなります。
このセミナーは必ずこの曲を聴くことから始まります。
ぼくはこの曲の最後の部分から生きる力をもらえます。
So with that hope, with that determination
Let’s make tomorrow a brighter and better day
ぼくらの身の回りに起こる出来事を自分の力で操れません。
しかし、生きる日を自分の手でいいものに変えていくことはできます。
東北、そして熊本のみなさまへ少しでも想いが届きますように。
それでは、セミナーの中身をご紹介したいと思います。
トップバッターは OJiM さんこと、八島晶さんでした。
「Part 7 の英文が読めるようになるためのトレーニング」
〜「英文が読める」とはどういうことなのか?〜
企業の研修などでサラリーマン1,000人に教えている OJiM さん。
研修を受けた方からの声を如実に反映した内容でございました。
学習者が Part 7 の問題(英文)と向き合う一言として紹介された言葉が印象的でした。
かの有名な野球選手でもあり、監督でもある落合博満さんの言葉です。
「練習でできないことは試合でできない。練習でできるようになっても、試合でできないこともある。試合でできるようになったらその質を高めていくことだ」
実際の問題を通して、どのようにすれば「読める」ようになるのか、
音読というアクティビティーを通して、解説をしていただきました。
アクティビティーの必要性をはっきりと示してくださるので、
これから実践をしてみようと思わせてくださいました。
続いては、TEX 加藤先生のターンとなります。
「Part 5 を深める」
〜TOEFL の誤文訂正問題の演習を通じて〜
TEX 加藤先生曰く、Part 5 のミスの原因のひとつとして、
「TOEIC をやりすぎだ= TOEIC 病」ということで、
TOEFL の問題の誤文訂正問題を実施しました。
TOEIC のテスティングポイントを TOEFL で見るというのは非常に新鮮でした。
文法の視点と意味の視点で英文を見る癖をつけたいなと思いました。
TEX 先生がよくお使いになる「複眼思考」を鍛えていく必要性がありますね。
(先生がやたらと花田先生を意識されていたのが印象でした。)
次は、紅一点の Jun さん。
「新形式 Listening : 徹底トレーニング」
〜練習の質を上げスコアにつなげる〜
Jun さんは学習者の視点を大事にするお話でした。
ご自身の学習体験を非常に具体的に語ってくださいました。
Part 1, 2 のディクテーションから Part 3, 4 の先読みなしリスニング。
そして、先読みなしでの倍速の音声を聞くという……。
ゴリゴリの演習やトレーニングで負荷がかかって面白かったですね。
特に、Part 3, 4 のほうは、本番でも先読みができない場面が想定されますから、
実践を見据えたいい練習になりました。
最後の Q&A で「モチベーションはなくていい」というのは印象的でした。
自分の時間や場所とひも付けて、ルーティンワークにすることが大切というのは参考になります。
後半戦は神崎正哉先生からスタート。
「Part 7 新形式対策高地トレーニング」
〜TOEIC より難しい問題に挑戦!〜
Part 7 の文挿入問題についてお話をしてくださいました。
ケンブリッジ英検の問題を使って、負荷をかけたトレーニングをしました。
レベルは英検1級程度ということで、えげつなかったです……。
神崎先生のおっしゃるように、このレベルの問題を見ると、TOEIC は楽に見えてきます。
前後関係をしっかりと見ながら英文を読む力を鍛える必要性を感じました。
トリを務めるのが Rabbit さん。
「サナギから蝶に華麗なる変身!新形式で生まれ変わった Part 6 の正体は?」
〜日陰者の Part 6 が脚光を浴びる時。その解き方は?〜
Rabbit さんは「Part 6 だけのセミナーを開こう」と思っていたそうです。
それだけ、Part 6 に対する熱い気持ちが表れていました。
文挿入の問題が各セットに入りますが、その攻略法を伝授してくださいました。
これからの問題の予測も含めて、考察が非常に鋭かったです。
自己紹介で普通のサラリーマンとおっしゃっていましたが、
ベテラン講師かのような解説ぶりにしびれました。
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最後に。
TEX 加藤先生が引用された言葉は、
今回のセミナーを象徴していましたので、
最後に書かせていただきます。
Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.
That’s why it is called the present.
ぼくらが TOEIC の楽しみを享受できるのは、今日、生きているおかげです。
毎日に感謝しながら、日々を歩んでいきたいと思います。
登壇された先生方、
今回ご一緒させていただいた皆様、
今日という日をありがとうございました。