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2019年を振り返る

 

 

今年の英語学習の棚卸し的な記事です。
書き記してきた記事とともに、振り返ってみます。

 

2019年一発目の記事はこちらです。

 

2019年の英語学習に関する新年の抱負と具体的な計画

 

新年は気合が入るから、次のような記事を書くんですよね。
1月1日はやる気が溢れているから、あまり多くの目標を立てすぎずに、
と書いていますが、「これでも多いな」というのが振り返っての印象です。
この記事の中にある4つの目標に対しての振り返りをします。

 

☑️TOEIC Speaking 180

<達成率:0%>

12月に受ける予定が受験できず、断念という残念な結果になりました。

 

☑️TOEFL iBT に挑戦する

<達成率:100%>

「挑戦する」という目標にしておいてよかったです。
学習記録やスコアについては次の記事があります。

 

2019年4月の TOEFL iBT を受験するまでの学習記録

2019年4月に TOEIC L&R 990点満点取得者が TOEFL iBT を受験した結果+分析

結果は納得のいかないものでしたが、新たな挑戦を定期的にする必要がありますね。
挑戦をすることで、新たな世界が見えてきた実感があるからです。

 

☑️ブログと note は週一で更新

<達成率:70%>

週一で更新できた週とできなかった週がありますが、
まとまった分量の発信はできたように思います。

アウトプットをしないといけないと追い込まれると、
インプットのアンテナが敏感になる実家があります。

ブログはきっちりとしたものを投稿したいという考えがあるため、
思いついたままに書き連ねるものは note に投稿しています。
今や、note は26日連続で投稿しており、欠かせない居場所です。

 

渡邉淳/ぽるぽるの note アカウント

 

☑️お役立ちツイートを1日10回

<達成率:50%>

おそらくツイートは平均1日5回くらいでしょう。
「お役立ち」かどうかは皆さんのご判断にお任せしますが、
英語学習という軸で発信はできたように思います。

 

 

この他のトピックとしては

 

☑️YouTube チャンネルの本格稼動

YouTube では動画を何本かアップしていたのですが、上半期に複数本アップしました。
下半期には「金曜のお昼」にライブ配信を何本か行っております。
できる限りサクッと見られるように作っておりますので、
2倍速で見ていただけるとコスパがいいかと思います。

 

渡邉淳/ぽるぽるの YouTube アカウント

 

☑️『TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』の発刊

これが一番大きいトピックでしょう。
10周年で300万部超えのベストセラーシリーズに仲間入りできたのですから。

 

 

『TOEIC L&R TEST 戦略特急』を世に出したい3つの理由

『TOEIC(R) L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』を効果的に使う3つの約束

 

かなりの時間をかけて作り、たくさんの想いを込めたので、
2020年に本格的に広めていきたいと考えております。

 

発信は TOEIC がメインですが、勉強は BEYOND TOEIC という一年でした。
これは今後も続くとは思いますが、引き続き遊びに来ていただけますと幸いです。

 

良いお年をお迎えください。

TOEIC の頻出単語を文で覚えるなら『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』に決まり!

 

 

2012年3月に TOEIC 業界に激震が走ったことは今も覚えています。

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』が発売。

 

「本番でデジャブ感を味わえる」
「語句解説にある TOEIC の世界が面白い」

 

さまざまなポジティブなコメントが飛び交っていました。
それは、現在にも続き、2018年には改訂版と合計して100万部のミリオンセラーに。

 

「TOEIC を受験するなら『金フレ』をやろう」
「単語帳であれば『金フレ』一択だ」

 

ぼくも TOEIC の知識を増やしていくために、この本にはお世話になりました。
今までにもさまざまな記事を書いています。

 

TEX加藤先生『TOEIC 出る単特急 金のフレーズ』の効きどころ(使い方研究)

TOEIC の人気単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その1:英英辞典を用いる)

TOEIC の定番単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その2:逆算する)

『金フレ』の使い方の情報を求めて、今でも多くの方がこのブログにいらっしゃいます。

 

しかし、ぼくはベストセラーである『金フレ』に対して、疑問を持っていました。

 

「本当に覚えやすいのか?」

 

というのも、ぼくは大学受験勉強の際に『速読英単語』を使っており、
ご存知の方も多いように、「文脈で覚える」ことをモットーにしています。
TOEIC 対策の中でも問題や文章の中で覚えるように心がけていました。

 

「やっぱり文脈が欲しい」

 

そう思っていたところに、新たな激震が走りました。

 

2019年2月。

『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス』発売。

通称、「金セン」です。

 

隅から隅まで目を通した率直なレビューと使い方をまとめます!

 

(もくじ)

  1. どのレベルの学習者が使えるのか?

  2. 効果が出る使い方とは?

  3. 『金フレ』と『金セン』はどちらを使うか?

 

結論は「マストバイ」ではありますが、『金フレ』よりも学習者を選ぶような気がします。
その理由は以下でご説明させていただきますね。

 

 

1.どのレベルの学習者が使えるのか?

 

「はじめに」には、お勧めの読者として、次のように書いてあります。

 

・すでに金フレを終え、語彙力をさらに補強したい方
・フレーズではなく、文で単語を覚えたい方
・パート7(長文読解問題)の読解スピードを上げたい方
・「日→英」ではなく「英→日」形式で単語を覚えたい方
・TOEIC に出る単語だけを効率よく覚えたい方
・短期で TOEIC 高得点が狙える語彙力を身につけたい方

 

そして、続きの言葉にも注目です。

 

本書は、高校基礎レベルの単語をすでに身につけている方を主なターゲットとしています

 

そうです。
中学や高校基礎レベルの英単語が不安な方は先に基礎を作る必要があるんですね。
そういった方は、通称「銀フレ」である『銀のフレーズ』を仕上げましょう。

 

 

ということで、高校基礎レベル以降の方がターゲットになります。
ここは『金フレ』とは変わりません。

 

600点レベルの単語もあれば、990点レベルの難しい単語もあります
チャプターでレベルが区切られているわけではないので、その点は注意したいところです。

 

そして、何よりも魅力は、センテンスという「文」で覚えたいときに有効ということです。
裏を返すと、「文」だと負荷がかかりすぎるという方は合わないと思います。

 

2.効果が出る使い方とは?

文(センテンス)をどんどんと読み進めることに尽きます。

 

1周目は、知らない語句に出会っても、あまり立ち止まらずに、意味をちらっと確認する程度で。
あくまで「知ってるか、知らないか」という顔合わせをすることをメインにしましょう。
そうでないと、挫折する可能性が高いと考えています。
2周目以降で「覚える」ように心がけると良いですね。

 

音声は本が見られないときに使う程度で、まずは「読む」こと。
「読んで理解できる」レベルに持っていくこと。

 

『金セン』には合計で360文が収録されていますから、
1日50文程度を読むと、一週間で終えることができます。

 

TOEIC にそのまま出そうな英文ばかりなので、
毎日読み続ければ、スコアアップはもちろん、読解力向上に効くのは間違いありません。

 

「読んで理解できる」ものをリスニング素材にすると、
さらなる定着や英語力アップにつながると確信しています。

 

 

3.『金フレ』と『金セン』はどちらを使うか?

最初に申し上げたように、人を選びます。

『金フレ』は7語以下の語句で構成されているので、サクサク進めたい方はこちら。
『金セン』は23語以下とはいえ、文を読むのでそれに耐えられる方はこちら。

 

900点レベルくらいまでは、覚えやすい方を選ぶと良いでしょう。
扱っている単語に大きな差はありませんから。

 

ただ、「試験で見かけた難語」コーナーは飛ばしても良さそうです。
例えば、

reiterate
embroider
impeccable
revamp

あたりは知っていると内容の理解度がアップします。

 

しかし、900点に到達していないのであれば、もっと優先して覚える単語があります
現在のレベルに応じて、「覚えない」と割り切ってしまうのも手です。

 

900点を超えて、950点や990点を目指したい方は『金セン』ですね。
おそらく上に並べた単語を見てワクワクしたのではないでしょうか。
『金フレ』よりレベルが高い語句が収録されており、使い甲斐があります。

 

あと、細切れの時間で読解力をアップしたい方は『金セン』です。
1文を読んでは理解できているかどうかを確認できますから。
「はじめに」にあったように、

 

・すでに金フレを終え、語彙力をさらに補強したい方

 

ということで、著者の加藤先生自身も『金フレ』→『金セン』の流れが妥当だと考えているのでしょう。

 

ここまで真面目に書いてしまいましたが、コラムを含めて、単に読み物として面白いです。
思わず『金セン』を一気読みしてしまったので、個人的には『金フレ』よりオススメです。

 

TOEIC にそのまま出そうな英文ばかりと言いましたが、次のような素敵な英文もあります。

 

069
In the TOEIC test, doctors often reschedule their patients’ appointments, but that rarely occurs in real life.

 

「TOEIC あるある」を英文で披露してくださったり。

 

135
One factor that is vital to fulfilling your dreams is persistence.

 

英語学習の励みになる内容を英文にしてくださったり。

最後の英文は涙なし(?)では読めませんね!

 

この記事を読んだ方が単語力を増やし、スコアアップを実現できますように。

 

TOEIC の人気単語帳『金のフレーズ』の効果が出る使い方(その1:英英辞典を用いる)

 

 

2017年1月に改訂された『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』。
以前、旧版で書いた記事が読まれていますので、ご参考までに。

 

TEX加藤先生『TOEIC 出る単特急 金のフレーズ』の効きどころ(使い方研究)

 

 

改訂版は購入したものの、一度しか目を通していないため、
スコアアップに効果的につながりながら、面白い使い方はないかなと考えていたところ、
一つ思いついたのでシェアをしておきます。
その方法とはこれ。

 

単語(多義語)を英英辞典で調べる

 

この本には88個の多義語が掲載されています。
多義語という名の通り、多くの意味があって厄介です。
無理やり覚えこもうとしても厳しいので、
別のアプローチを導入してみようと思ったのがきっかけです。

 

例えば、一つめは accommodate です。

 

FORWARD の石渡誠先生が英英辞典の有用性は
こちらのリンクからもらえる動画で説かれていましたが、
その中でオススメだった辞書 Longman を用いて調べてみましょう。

 

Longman で調べた結果はこちらのリンクからどうぞ。

 

念のため、「金フレ」に掲載のあった意味の定義を抜き出しておきましょう。
本の中で紹介されていた一つめのフレーズ “accommodate a request” の定義はこちらですね。

3 [transitive] to accept someone’s opinions and try to do what they want, especially when their opinions or needs are different from yours

 

“The hotel can accommodate 300 guests” の定義はこちらですね。

1 [transitive] if a room, building etc can accommodate a particular number of people or things, it has enough space for them

こちらの定義も兼ねているかもしれません。

2 [transitive] to provide someone with a place to stay, live, or work

 

人生で初めて accommodate を英英辞典で調べましたが、日本語訳よりも奥深さが感じられます。
英英辞典をお供にしてみると、単語帳との付き合い方が楽しくなってくると感じた瞬間でした。

 

ぼくは片っ端から英英辞典を引くことを決めたため、
面白い定義があったら、また記事でご紹介しますね。
同じ試みを一緒にやりたい方はコメント欄でぜひ。

 

 

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単語帳で英単語を調べる楽しさ

 

今、東京海洋大学と神田外語学院という学校をメインにして講師の仕事をしています。
東京海洋大学では前期日程が終わり、神田外語学院では2学期が始まったところです。

 

ぼくは授業の準備を入念にしていくタイプなのですが、
よくある準備のひとつに「単語を調べる」という行為があります。
その際には辞書を引くことはもちろん、単語帳で調べることもします。
主に使用するのは次の二冊です。

 

出る単

 

単語特急_新形式対策

 

なぜ単語帳で調べているのかは「TOEIC での出現の仕方」を知るためです。
そして、それを噛み砕いて、学生に伝えるためですね。

 

今、この時間が楽しくてたまらないんです。

 

というのも、

 

知識が深まる

 

からです。
これに尽きます。

 

使い方。
類義語。
反意語。
イディオム。
関連知識。
TOEIC あるある。

 

今まで「なんとなく」知っていたことが「カチッと」頭に収まる感覚です。
ぼくは単語帳でじっくり勉強をすることは TOEIC 学習ではしていませんので、
とても新鮮に感じられる時間になっているんですね。

 

特に、自分が当たり前のように知っている単語を調べると、新たな発見があることが多いです。
例えば、新刊の『単語 特急 新形式対策』で facility を調べてみてください。
(もちろん、お手持ちの単語帳や辞書でも構いません。)

 

おそらく「施設」という意味が頭に思い浮かびますよね。
でも、それだけを知っているのではもったいないのがこの単語です。

 

ぼくは「施設」以外の知識を知ったときに「おお」と声を出して唸りました。
ただ、ただ、感動です。

 

皆さんも「もう知っているよ」という、自分にとっての余裕の単語を単語帳で見てみてください。
見る時期によって、頭に入ってくる内容が変わって、新たな発見があること間違いなしです。
きっと、ぼくのように、新たな単語帳を使う楽しさに気付けるのではないでしょうか。

 


名著『新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ』のメモが教えてくれた、TOEIC スコアアップの大ヒント。

 

TOEIC の単語帳と言えば、TEX 加藤先生の「金フレ」こと『金のフレーズ』でしょうか。
ぼくはこの「金フレ」から、心に残しておきたい「金メモ」(?)を見つけました!

出る単

 

ぼく自身、今は単語帳に取り組むことはないのですが、
派生語や類義語、反意語の確認などで単語帳を見ることはしばしばあります。
福島への合宿の準備中に「金フレ」を眺めていたときに次の文章が目にとまりました。

 

TOEIC マニア100人に、「——- a survey」の空所に入る単語は何、と質問したら、間違いなく9割以上が conduct と答える超定番表現。

 

見出し語 conduct を紹介するメモ欄にあった内容です。
「ふーん」「確かに」となって終わりの内容なのですが、
よくよく考えてみると「これはすごい」なと思ったわけです。

 

だって、日本人である我々が何の文脈もなしに、
「survey と相性のいい単語はこれだ」とパッと言えるんですよ!

 

英語のフレーズが染み付いているんです。

 

だからこそ、リスニングであろうが、リーディングであろうが、理解は瞬時にできます。
TOEIC であれば「あ、知ってる」とデジャヴ感を抱き、すぐに回答につなげられます。
conduct が出てきた後には survey が、とリスニングで予想をつけることもできます。
リーディングでは conduct a survey という語句がパッと目に飛び込むようになります。

 

ましてやアウトプットの場面であれば、瞬時に使うことができるはずです。
「調査をする」と同じくらいの瞬発力で「conduct a survey」が口から出てきます。

 

他にも、significant increase とか affordably priced とか、相性のいい語句はたくさんあります。
挙げだしたらキリがありません。

 

こういう語句をどんどんと増やしていけば、スコアはもちろん、英語力がぐんぐん上がるはず。
その重要性を感じてから、ぼくは貪欲にフレーズ単位でもストックするように心がけています。

 

語彙力を高めたいのであれば、フレーズ単位でガツガツ取り込む。
そうすれば、「見たことある」感が高まり、
いかなるときでも味方になってくれる表現となるでしょう。

TOEIC問題集に出てきた語句のオリジナル習得法

今日は『でる模試 もっと 600問』TEST 2の復習の日です。
ここ最近の記事で『でる模試 もっと 600問』は難しめ、と書いています。
問題の難易度が高めということもありますが、出てくる語句のレベルも高めです。

数年TOEICの学習をしてきて、公開テストでは知らない語句はほぼありませんが、
『でる模試 600問』『でる模試 もっと 600問』には平気で出てきます。さすが韓流です。

それらをスルー、つまり覚えなくても公開テストでは問題ない…と思いきや、
公開テストで出題される語句のレベルも少しずつ上がってきていますので、
先取りをするという意味でも、できる限り覚えていきたいところですよね。

 

そこでポイントとなるのが

「覚えかた」

です。

 

皆さんはどのような方法で覚えていますか?

 

ぼくは英語と日本語の一対一対応では覚えることができないため、
次の2冊の覚えかたを参考にしています。

 

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ

毎日の英単語

です。

 

この二冊に共通していることは

  • 実際に使われるフレーズで覚える
  • 人間の覚えやすい7語(プラスマイナス2語)で覚える

というもの。

 

そのため、どのPartであっても、知らない語句が出てきたら、

  • フレーズ単位で抜き出す
  • フレーズは7語くらいにおさえる

という決まりでストックをしています。

 

例えば、次のような感じ。

a consummate professional
be sued for malpractice

下線を引いた語句を中心に、うまくフレーズにまとまるようにしています。
「形容詞+名詞」「動詞+目的語」のかたまりでまとめることが多い気がします。

 

ちなみに、日本語はつけていません。
このフレーズを見て、パッと出てこないならば、改めて調べて、
声に出して、記憶に改めて残すような流れですね。

 

…と偉そうに言っていますが、この試みを始めたのはつい最近のことです。

 

以前は「覚えていなくても何とかなる」と考えていたのですが、
「覚えているに越したことはない」という考えに変わり、できる限り語句を増やすようにしています。
(もちろん公開テストの傾向をにらんでのことでもあります。)

問題集に出てくる語句をどんどんと覚えていきたい方は参考にしてみてください。
先にご紹介した本の「はじめに」や内容を見てみると、さらにイメージしやすいはずです!