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第237回 #TOEIC Listening & Reading 公開テスト結果(速報)

2019年1月の TOEIC L&R 公開テストの結果がインターネットで発表されました。
受験された皆様、いかがでしたでしょうか?
悲喜こもごもだと思います。

 

ぼく自身、このような記事を書くのは久しぶりなのですが、
今回の公開テストはちょっとした実験的な要素があったため、
しっかりと記録として残しておきたいと思います。

 

早く結果を知らせろ!

こんな声が聞こえてきそうなので、さっさと結果を出します。

準備はいいですか?

はい、どうぞ!

 

チーン。

 

悪い意味で「何も言えねえ」結果となりました。
どこで間違えたのかが自覚がないという最悪の手応えです。
アビメが届き次第、詳細な分析をしたいと考えています。

 

リスニングは何もしていない。
リーディングは少しした。

これも詳細な分析記事を書く際にお伝えしますが、リスニングに関して特別な対策はしていません
いつもならば『公式問題集』で耳を慣らすのですが、今回はそれすらも行いませんでした。
一定のレベルまで到達したら、TOEIC の素材からは卒業しても良さそうです。

 

一方、リーディングは少し行いました。

  • 最新の『千本ノック』(1周)
  • (本番10日前から)韓国の「HACKERS 2」本文読み


 

これは今までも行ったことのある TOEIC 前の対策の一環です。
正直、このスコアを見て「これも意味がない」と判断しています。
この方法は、900〜950点を取得したい人向けのような印象です。

確かに本番ではリーディングは10分ほど余ったのですが、
普段から「読む」ことを習慣化できていれば、
TOEIC の素材でなくてはいけないことはなさそうです。

 

950以上の人が何をすれば、990点満点にたどり着けるのかはもう少し検証が必要です。
(多分、970あたりを安定的に取れたら、TOEIC 素材はいらない気がします)

 

TOEIC は必ず努力をスコアとして返してくれるテストだと思っています。
今回のカバー写真である『GRIT やり抜く力』から抜粋します。

 

どんな分野であれ、大きな成功を収めた人たちには断固たる強い決意があり、それがふたつの形となって表れていた。第一に、このような模範となる人たちは、並外れて粘り強く、努力家だった。第二に、自分がなにを求めているのかをよく理解していた。決意だけでなく、方向性も定まっていたということだ。

ということで、皆さんもブログや Twitter などで決意や方向性を固めておきましょう
感情が新鮮なうちがポイントです!

「勤勉さは練習によって身につける」ことができるという発見

前にもこのブログでご紹介した本『やりぬく力』は面白いですね。
書店でも「GRIT」の文字を見たことのある方は多いのではないでしょうか。
(ここ最近、偽物?が出ましたね。本家は赤色のものです。)
何かしらの物事をやりぬく秘訣を、様々な分野の方へのインタビューや研究で明らかにしている一冊。

 

やり抜く力_GRIT

 

TOEIC、ないしは英語学習に役立つ話をしてくれるんですよね。
お読みになっていない方はぜひ、とオススメしたいくらいです。
自分の学習を見直すきっかけになりますよ。

 

 

さて、今回はとあるところから学習の動機付けについて抜粋したいと思います。

 

 

子どもたちを簡単な課題と難しい課題をやらせるグループに分けます。
そのあとで、両グループに同じ課題をやらせると、
難しい課題をやったグループのほうが黙々と課題に取り組んだ、という結果が出ました。
そこから、本の中で出てくる研究者(アイゼンバーガー)が次のことを明らかにしました。

 

「勤勉さは練習によって身につけることができる」

 

アイゼンバーガーはこの現象を「学習性勤勉性」と名付けているのですが、
非常に勇気づけられる内容ではないですか?

 

勤勉さとは生まれ持ったものだと思われるからです。
それに、大人になった後だと、もう身につかない力だと思われるからです。

 

でも、練習で身につくのであれば、ぼくらも身につけたいですよね。
練習とは意識のことだと思うものの、どうやったら身につけられるのか。
その答えはもう少し読み進めると、見えてきます。

 

アイゼンバーガーはこの研究の重要な結論として、次のことを挙げています。

 

「努力と報酬の関連性は学習することができる」

どうやらラットも人間も含めて動物は、体験を通して「努力と報酬の関連性」を学ばない限り、放っておくと怠けてしまうようにできているらしい。

 

そう、「努力と報酬の関連性」を練習で身につけることができるのです。
ここからはぼくの深読みではありますが、

 

・人間は努力をしっ放しでは、効果が上がりにくい
・努力をしたら、それに対する何らかの報酬を与えてあげたほうが効果的
・「努力をすれば、報酬がある」という仕組みを作ると、努力が続く

 

このような感じです。
「頑張ったらご褒美がもらえる」というルール化を明確にしておくだけで、
「頑張る」という努力が続きやすい仕組みになると考えられます。

 

何に対しても「ご褒美」ではいけませんよね。
自分が何かしらを達成したら「ご褒美」でなくては意味がありません。

 

ご褒美は何でもいいと思います。
スイーツを用意するもよし。
美味しいビールを用意するもよし。
読みたい本を置いておくもよし。

 

ぼくは最低限「自分を褒める」ことは忘れないでいてほしいな、と思います。
「よくここまでやったな」とやった自分を褒めてあげるのです。
なかなか自分の頑張りが認められないからこそ、努力が続かないスパイラルに陥る方は多いです。
ぼくも学習がうまく回らずに、努力を続けられないことは今までにも多々ありました。

 

そんなときには、他人に褒めてもらうのを待つのではなく、自分で自分を褒めてあげる。

 

 

有森裕子さんの名言です。
有森さんはここで初めて「自分を褒める」ことをされたわけです。

 

もしかすると「自分を褒める」ことはもっと後でいいのかもしれませんが、
学習を10年以上続けてきたぼくにとっては大切なことです。
もっと普段から褒めてあげていいと思います。
もちろん、自分に甘すぎてはいけないので、バランスには気をつけながら……。

 

ぼくはご褒美を用意しない人間なので、もう少しニンジンをぶら下げての学習にも挑戦してみようと思います。
そうすれば、今まで続かなかったことが続くかもしれませんから。

 

TOEIC 学習が継続できないあなたへ贈る言葉。

ぼくは英語や TOEIC の学習を好きでしています。
一方で、TOEIC の指導をしていると、好きで学習をしているというよりも、
就職活動や昇進など、何かに迫られて学習をしている方が多いです。

立ち模試

 

そんな方にとって、TOEIC 学習をすることは苦痛でならないでしょう。
最近、天狼院書店や「シェーン英会話×Z会」の講座を担当しては、
その想いが強くなったため、今朝、次のようなつぶやきをしました。

 

 

最初はできないことがたくさんあるんですよね。
ぼくもそうでした。
少しずつできない自分に出会っては、成長をしていく。
できない自分と向き合い続けたことで、学習が楽しくなっていくのです。

 

とは言え、そんな自分に出会うためには、続けることがどうしても必要になります。
そこで、そんな風に思っている方々にうってつけの言葉を、
今読んでいる『やり抜く力』(ダイヤモンド社)の中に見つけました。

 

私たちは、新しいことを始めても長続きしないことが多い。しかし「やり抜く力」のある人にとっては、一日にどれだけ努力するかより、くる日もくる日も、目が覚めたとたんに「きょうもがんばろう」と気合いを入れ、トレッドミルに乗り続けることが重要なのだ。

 

毎日、その瞬間に全力を出すことはとても大切なことです。
頑張れないと「今日はできなかったな」とヘコんでしまうものです。
ですが、毎日全力を出すことで息切れしてしまったり、
その力を出すのが億劫になってしまっては元も子もないですね。

 

だからこそ、何かを継続していくためには、
「今日だけをがんばる」ことを繰り返していく意識が大切なのでしょう。

 

まずは「今日」やってみる。
仮にできなかったとしても、次の日に「今日は頑張ってみよう」と切り替えてみる。
自分自身の意識をコントロールして、毎日の学習に臨む姿勢を作りたいものですね。

 

ぼくも「今日」という一日を積み重ねていきたいと思います。