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難化傾向の TOEIC Part 2 対策で使った問題集と勉強法

難しいよ、Part 2…。

TOEIC のリスニングセクションでは、Part 3, 4 が難しいのは間違いないです。
問題数が多いですし、設問と選択肢を読む時間も必要になるからです。
難しさや問題数の多さから、Part 3, 4 の対策に集中する人が多い。

しかし、手前の Part 2 を意外に落としていることはありませんか?

もし「Part 2 は Part 3, 4 の対策をすれば解ける」と思っている人がいたら、
この記事をお読みいただくと、Part 2 の対策の必要性を実感するはずです。

お手元にスコアシートがあったら、次のグラフの数値を見てください。

<1本目の棒グラフ>
短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

間接的な表現に関するもの

<3本目の棒グラフ>
短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる

直接的な表現に関するもの

これらの棒グラフの数値が低い人は必見です。
というのも、これらは Part 2 での間違いによるものかもしれないからです。

「Part 2 に特化した勉強法を知りたい」
「たくさん問題を解いているものの、正答数が上がらない」

具体的であり、正答数アップに効く勉強法が知りたいのではないでしょうか。

学習者として実践してきた方法を伝授することによって、
多くの方が Part 2 の正答数アップを実現してきました。
そのため、再現性があることは間違いないと思います。

最初に Part 2 の出題傾向の分析をすることから始めます。
そして、TOEIC 対策をゴリゴリとやっていた時の
Part 2 の問題集と勉強法をシェアしてまいりましょう!

  

難しいのが当たり前の Part 2

形式が変わる前の TOEIC では、Part 2 は「易〜普通」の部類でした。
「文頭の数語を聞き取れれば正解が取れる」という問題が比較的多く、
「Part 2 が難しい」という声はさほどなかったように思います。
ぼく自身も苦手意識はありませんでした。

ところが、形式が変わり、年を経るにつれて、難しくなってきました。

大きく分けて二つのポイントがあるように感じています。

✅ ナレーターに癖がある
新しいナレーターが出てくるだけで、難しく感じる人は多いでしょう。
以前は『公式問題集』を聞き込んでいれば対応できたものの、
今は新しいナレーターが出てきて「聞き取れない」となる人が多数続出します。

✅ ひねった返答が増えている
年々目立つようになったのが「ひねった返答」です。
「いつですか?」に対して、「書類に書かれているよ」のような、
間接的な返答が増えてきたのは間違いありません。

 

アビメ(棒グラフ)の見方

最初にスコアシートの棒グラフについてお話ししましたが、
よく見ると「アビリティーズ・メジャード」と書いてあるはずです。
TOEIC 界では、これを略して「アビメ」と呼びます。

そのアビメの一つ目が、まさにひねった返答への出来具合を示しています。
ここには Part 1 の出来も含まれており、一概には言えないのですが、
Part 1 は多くの人が正解しているでしょうから、
数値が低い原因は Part 2 にあると言っていいでしょう。

ぜひ今までのスコアシートを引っ張り出して、分析してみましょう。

 

具体的な勉強法

ここまでに以下の2点についてお話ししました。

・Part 2 が難しくなった
・原因の一つが「ひねった応答」

とすると、
どのように「ひねった応答」に対応していくかが肝になりますよね。
ぼくがやってきた勉強法をお伝えします。

✅ ディクテーション(聞いて書き取る)
ディクテーションをすでに取り入れている方は多いかもしれませんが、
ぼく自身は、900点を超えてから行った勉強法です。
その時点になって「Part 2 で落としている」現実に向き合ったわけです。

ディクテーションをするためには、細部の音を拾って書き出すため、
「音に慣れる」ことができるようになりますね。
意味を理解するためには、音を拾う必要があります。
そのために、ディクテーションはうってつけの勉強法でしょう。

正直、やるのが面倒な勉強法ですが、地味だけど効くものだと実感しています。

✅ 繰り返し聞く
とてつもなく当たり前なのですが、書き取って満足してはいけません。
音と内容を一致させる時間が必要になります。

「正しい音をインプットする」べく、何度も聞くようにしましょう。
最初はスクリプトを見ながらで大丈夫です。
聞き取れるようになってきたら、目を離すようにするといいでしょう。

この時に「最初の数語だけ」と手を抜かずに、全文を聞き取るようにすること。
最初の数語を聞き取るだけでは対応できない問題が増えているからです。

トレーニングの際には、負荷をかけることによって、
本番では余裕を持って対応できるようになるはずです。

✅ 会話のパターンを暗記する
力技ではありますが、会話の流れを覚えるのも有効な手段です。
「こういう返答もある」という引き出しが多ければ多いほど、
変化球が来た時に対応できるようになるからです。

会話の流れを覚えるために、ぼくは「一人二役アクティング」を提唱しています。

自著『戦略特急 スコア育成計画』の中で説明しているので、引用いたします。

理解度が最高に達した「会話のパターン」を自分の体に染み込ませるために「一人二役で演じる」のです。会話文の場面や感情を疑似体験して音読してみましょう。


情景(場面)を想像しながら、なりきり英会話を楽しみましょう! TOEIC のナレーターはフラットな、冷静な感じで読んでいますが、練習のときは感情(気持ち)を込めるくらいがちょうどいいです。ぼくは身振り手振りも交えながら、一人二役を演じることで、Part 2 のパターンをストックしてきました。大げさなくらいに演じて、英語を体に染み込ませましょう!

『戦略特急』より引用

*『戦略特急』では他にも復習方法をご紹介しています。

有効な教材(問題集)

古いバージョンですが、やりこみました!

勉強法がわかれば、あとは問題を使って勉強あるのみです。
以下に、マストであると思える教材をご紹介します。

と言っても、数は多くありません。

当時は『公式問題集』を6冊ほどはやっていたでしょうか。
この発言に対しては「これ」という発言は頭にストックされていたはずです。

次は、公式以外の教材です。

「TOEIC L&R TEST パート1・2特急」のシリーズです。
有名な「特急シリーズ」の定番(に入って欲しい)ものですね。

役立ったと実感する教材は案外少ないですが、
その他にも模試はいろいろとやったため、

Part 2 だけでも1000問はやっている

はずです。

目指すスコアによってはここまでやる必要はありません。
自分の目標に合わせて、場数を踏んでいきましょう。
なんだかんだで場数を踏めば、TOEIC の動きも見えるものです。

 

まとめ

TOEIC のスコアアップを狙う上で、
リスニングセクションを早めに上げておくのは鉄則です。

多くの人が Part 3, 4 にフォーカスをしていますが、
Part 2 にも目を向けてみてはどうでしょうか、というご提案でした。
場数を踏みながら、効果の出る勉強法を実践していきましょう。

【重要】TOEIC Part 7 の対策に苦戦する方に「勉強法」を伝授する【失敗例あり】

読む!読む!読む!

TOEIC で最難関のパートは、間違いなく長文問題である Part 7 でしょう。
TOEIC のスコアアップを目指すみなさんは、どのような対策をしているでしょうか?

「英語を読むスピードが上がらない」
「集中力が切れる」
「内容を記憶できない」

あるあるですよね……。

今回は、これらの質問にすべて対応できる勉強法をご紹介します。

さて、先日、次のようなツイートをしました。

英語の長文を読む集中力。

TOEIC の Part 7 をどうすれば集中して読めますかという相談を受けますが、「普段からいっぱい読め」としか言えなくて、本当に申し訳ないです。だって、普段からできないことを、本番の時だけやろうとするなんて都合がよすぎやしませんかね?

ってこと、たくさん読もう。

この結論で納得して、すぐに行動ができそうであれば、
この記事を閉じて、すぐに英語を読みましょう。

もし後押しがもう少し欲しいならば、
この後を読み進めていただけるとうれしいです。

 

✅普段から読んでいるか?

普段から英語をどれだけ読んでいるかが重要です。

普段からできないことは本番でできません
このことはわかっているけれども、実行に移せないのはわかります。
人からアドバイスをもらっても、なかなか行動できないものです。
いろんな記事を読んだり、いろんな人と交流したりして、
自分の中から出る「やる気」を待ちましょう。
他人から強制されても、結局は続かないですからね。

何度でも言いますが、読みましょう
できることならば、本番と同様の分量です。
なぜ普段から読むべきかをもう少し掘り下げます。

 

✅英語を読むスピードは「前から理解」がポイント

多くの方が、英語を読むスピードについて悩んでいるでしょう。
ぼく自身も、TOEIC を始めた頃は「読むの速くならないかな」と嘆いたものです。

では、学習を始めたばかりの頃から一皮むけた理由は何か。
それは「前から理解」することを徹底したことです。

よく学校英語の欠点として「返り読み」が挙げられますね。
正直、返り読みをしていたら、時間がかかるのは当然です。
裏を返せば、前から読めれば、スピードが上がります。

とても単純ですが、どの場面でも徹底できるかどうかが肝です。
実践する場面として、たくさん読むことを心がけてほしい。

ぼくの読解力が飛躍的に伸びたと感じたことは2回あります。

高校生の時には『速読英単語』でした。


TOEIC の時には『読解特急』でした。


特定のテクニックはなく、とにかくたくさんの英語に触れ続けた時です。
だからこそ、皆さんにもたくさん読んでほしいと願っています。

 

✅集中力は理解度に直結する

ツイートでは「集中力が続かないならば、読もう」と無理やりこじつけました。
140字までしかつぶやけないので、ここで想いを存分に披露させていただきます。

集中力と大きく関連するのが「理解度」です。
試しに TOEIC の日本語訳を読んでみてください。
仮に Part 7 を最初から最後まで読んだとしても、
おそらく集中力は切れないでしょう。
(飽きが来るのは仕方のないことですが…。)

日本語が母語で、理解するのが簡単だからこそ、集中力を保って読めるわけです。

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たくさん読んでいくことで、英語への理解度を高めてほしい。
これが「読もう」と言っている理由です。

 

✅記憶力も理解度に直結する

内容が記憶できないことも「理解度」に関連します。
先ほどお伝えした日本語訳だけ読んだ時も、内容は頭に入ったはずです。

英語の理解力が低いと、普通だったら記憶できるものも入ってこない
だからこそ、読む機会を増やすことで、理解度を上げていきたいものです。

 

✅読まないと読解力は落ちる

この記事をここまで読んでも、納得いかない人はコメントをぜひ!
説明したりない部分があるのかもしれません。
補足します。

最後に、ぼくの失敗例をお伝えしましょう。

TOEIC 対策をゴリゴリとしていたときのことです。
リーディングのスコアが順調に伸びていったので、
そちらは放置して、リスニング対策ばかりしていたことがあります。

どうなったか。

当然のように、リーディングのスコアは落ちました。
ここでは「勉強のバランスが大事」というのはもちろんですが、
「読まないと読む力が落ちる」ということを体験したわけです。

 

✅素材は TOEIC 優先

おそらく「読もう」と思っても、
何から始めればと言う方もいらっしゃるでしょう。
最後に、素材についてお話しておきます。

TOEIC のスコアアップを狙う以上、TOEIC の素材が一番です。
その中でもベストは『公式問題集』でしょう。 これは揺るぎません。

一つだけ注意なのは、最新のものから解くことです。
新しいものの方が最新の傾向が反映されているので、
逆から解くのは気持ちが悪いかもしれませんが、気にせずに。

TOEIC 素材で、難易度や分量でちょうどいいのが、『読解特急2』です。

もう一段階レベルを落とすと、『初心者特急 パート7』ですね。

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これでも難しいという方は、「グレイデッドリーダーズ」が良いでしょう。

参考記事:https://www.ibcpub.co.jp/ladder/

自分の語彙力と興味に合わせて、選んでください。
ぼくのオススメはこれです。 賢くなれる感じがして好きですね。


素材は何であれ、読むと決めて、実行に移しましょう!
そうすれば、必ず道は開けます。

TOEIC 過去問『既出問題集2』を使った「TOEIC Part 7 徹底攻略講座」の開催報告

韓国でしか売られていない TOEIC の過去問

延期になっていた「TOEIC L&R Part 7 徹底攻略講座」が終了しました。
第1回しかレポートを残していなかったので、定期的に残していきます。

素材は超最高級

素材は韓国で発刊されている『既出問題集2』です。
TEST 1 から始まった講座も、ついに TEST 3 までたどり着きました。
TOEIC で最難関の Part 7 しか扱っていませんが、かなりの情報量だと感じています。
講座の準備をしていても、「こんな仕掛けが」と気づかされることが多いですから。

英文が非常に良質で、適度に知らない単語が出てきます。 問題も適度に難しく、まさに TOEIC っぽいですね。
日本の『公式問題集』とは違うと感じるのは色眼鏡かもしれません。
でも、本番独特の難しさが『既出問題集』にはあるように感じています。

 

講座内容は参加者主体へ

当初は、「満点保持者の思考回路を追いかける」ことに重きを置いていました。
第1回のみ開催のレポートを残していますので、ご参考までに。


TOEIC の過去問『既出問題集2』を使ったセミナーの開催報告(満員御礼)

ただ、少しマンネリ化してきたため、今回は講座内容を変えています。
参加者に解説をしてもらう、という大胆な方法を取りました!

読者の中には「これは絶対に行きたくない」と思った方がいらっしゃるでしょう。
ですが、拙著『戦略特急』でも書いた「セルフ解説」の威力は絶大です。

理解度が低い問題はうまく解説できずに、理解の甘さが明らかになるからです。
そこをぼくが指摘したり、サポートしたりしています。

参加者の方は
「ズバッと言ってもらえるので、ズレがわかってありがたい」
と言ってくださいました。
自分を客観的に見るのは難しいので、 講座の魅力の一つとなのかもしれません。

 

過去問の威力を体感せよ!

日本では発刊されていない過去問。
皆さんは過去問を使いこなしているでしょうか?

もしかしたら、買って満足している人がいるかもしれません。
「いつかはやろう」と待っていても、タイミングはなかなか来ないものです。

だからこそ、このような講座に参加することで、
毎月のように Part 7 を解くと、TOEIC の感覚が磨かれるのは間違いないです。

参考記事

TOEIC 990点満点保持者が『Distinction 2000』の使い方を徹底解説

今や知らない英語学習者はいない Distinction シリーズ

英単語帳の市場は飽和状態です。

「もう新しいものは出ない」

そんな風に思っていたところ、新時代の英単語帳が現れました。
YouTube から一躍有名になった ATSU さんが製作した『Distinction 2000』(KADOKAWA)です。

写真映えする素敵なカバー!

一通り、目を通して「素晴らしい」一冊であることは間違いないです。

問題「TOEIC には使えるのか?」

この単語帳を持て余している方がいるのではないでしょうか?

特に、

「TOEIC には役立つのか」
「役立つならどう使えばいいのか」

といった悩みを抱えている方は多いのではないかと推察しております。

次の質問に対して、答えがスッと出なければ、宝の持ち腐れになります。
これは単語帳に限らず、参考書や問題集を使うときの大原則です。

「なぜこの単語帳を使うのか」
「この単語帳をやり遂げてどうなりたいのか」

by ぽるぽる

そこで、今回は、TOEIC 学習者が『Distinction 2000』を使うべきかどうかに焦点を当てます。
さらに、もし使うのであれば、どのような使い方が良いのかまでご提案いたします。
「この本を使い倒して、TOEIC のスコアアップを実現したい」という目標を実現しましょう。

TOEIC 990点満点保持者が TOEIC に効果的な使い方を探る

  • 対象レベル
  • 特徴(メリット・デメリット)
  • TOEIC との相性
  • TOEIC 学習者の使い方
  • まとめ:「TOEIC 特化ではない」と心得る

対象レベル

単語帳の使用者「TOEIC ◯点から」のような表記はありません。
TOEIC 以外の資格試験などの表記もないことから、
「そこは自分で判断しよう」ということでしょう。

ただ、本の帯に「到達レベル」は書かれています。
あくまで目安として参考にすることをオススメします。

  • TOEIC:920
  • 英検:準一級
  • TOEFL:100点
  • IELTS:7.0
  • 大学入試:難関大2次

これらの情報を見ると、「けっこう難しめ」という印象を持たれるかもしれません。

しかし、見出し語を見ると、易しい単語も掲載されているので、
TOEIC であれば「500点」くらいから使えるのではないかと考えています。

もちろん、到達レベルが高い分、
難しい単語が出てきて面食らうことは否定できませんが……。

特徴(メリット・デメリット)

今回は TOEIC 視点でメリットとデメリットをお伝えします。
と言っても、メリットとデメリットはコインの表と裏のようなものです。
(『Distinction 1』に出てくる two sides of the same coin です!)

*素材が大量に収録されている

見出し語が含まれた文章が大量に収録されています。
これらの素材を、聞いたり読んだりすることで、
大幅な英語力アップが見込めるでしょう。

リスニングであれば、TOEIC の試験を BEYOND したレベルで音声が収録されているため、
このレベルに慣れておけば、TOEIC が易しく感じる場面は増えていくでしょう。

リーディングであれば、TOEIC よりもアカデミックな英文が多いため、
読解力が鍛えられることは間違いありません。
TOEIC よりも読み応えがある分、ここを楽に読めるようになれば、
TOEIC は「こんなにシンプルだったっけ?」と感じることは間違いありません。

とはいえ、TOEIC に特化した単語帳ではないため、
TOEIC に出るような英文は多いとは決して言えません。
TOEIC に出るような英文とは、
「シンプルな単語や構文で構成されたもの」と考えてください。

だからこそ、TOEIC 学習者にとっては、ここはデメリットだと言えるでしょう。
「もっと TOEIC に出るような英文で学びたい」という欲求はあるかもしれません。

*扱う単語のレベルが幅広い

これは「対象レベル」に関連してくるのですが、
易しい単語もあれば、難しい単語もあります。

易しい単語はさらっと触れればいいのですが、問題は難しい単語です。
TOEIC のハイスコアラーであっても苦戦するものもあるでしょう。
いろいろな資格試験や単語帳を見ているぼくですら、
「正直、これは知らない」というものもありましたね。
知らない単語がまだたくさんあって、伸び代があると感じられる良い機会です。

到達レベルが高いため、仕方のないことだと言えます。
TOEIC という試験に絞ると、アカデミックな単語は不要なので、
効率を求める方はストレスに感じるかもしれません。

この本には「TOEIC に出る」的な表記はないので、
TOEIC に出るかどうかを市販の単語帳で調べるのが良いでしょう。
「これは知らない」と思ったら、TOEIC の単語帳で調べるのも一手です。
とはいえ、二度手間なので、出なそうだと思ったら飛ばすのも良いでしょう。

*ジャンルが幅広い

40のジャンルがあるため、英語の素材として非常に面白いです。
読んでいて飽きることがありません。
気づけば次々と読んでいる自分がいた、というのが正直なところです。

とはいえ、これもデメリットではあるとわかるでしょう。
「宗教」や「戦争」などの TOEIC に出ないテーマもあります。
そこに収録されている単語が全て TOEIC に関連しないかというと、
そういうわけでもないので、気にしすぎなくても良いポイントかもしれませんが。

TOEIC との相性

前の項目で「TOEIC との相性」については、だいぶ触れていると思います。
アカデミックな話題や TOEIC に出ない話題があるため、そこは相性が悪いです。
ただ、そんな話題の中にも TOEIC に出る単語は含まれているため、
過剰に意識しないほうが良いように感じています。

TOEIC 学習者の使い方

これも少し触れてきましたが、一度整理しておきます。

目標を「単語を聞いて/見て一瞬で意味がわかる」ことに置きましょう。

TOEIC レベルを超越している単語もありますが、
気にしていたらキリがありません。
派生語も含めて、すべてを覚えるつもりで行きましょう。

とはいえ、段階的に学習するのが良いと考えています。

  1. 見出し語を見て意味がわかるかをチェックする
  2. わからないものは何度も見る/聞く

シンプルな2ステップにしましたが、詳細な使い方は本に掲載されています。
ただ、それはスピーキング寄りだといえるでしょう。
もう少し TOEIC(リスニング/リーディング)に寄せた学習法をご提案します。
1.と2.は終えた後、という前提で取り組まれることをオススメします。

  • 例文を見ながら何度も聞く
  • 英語と音が結びついてきたら、目を離して聞く

英語と正しい音を合わせる段階だと思って、取り組んでみましょう。
ここまでスムーズにできるようになれば、TOEIC のリスニングセクションはだいぶ楽になります。
『Distinction 2000』のナレーターのほうが TOEIC のナレーターよりも癖があるので、
この本の英語が、自分にとってのスタンダードになれば、TOEIC は余裕です
その分、TOEIC に慣れている人は最初が辛いと言えるでしょう。

  • 毎日30-60分はアカデミックセクションの英文を読む

単語を身につけるとともに、読解力そのものを鍛えるイメージを持ってください。
さらに、そもそもの、読み続ける集中力を鍛えることもできます。
そのため、このタスクは細切れではなく、一気に行うことが大切です。

これは今のぼくがやっていることなのですが、かなり鍛えられます。
『Distinction  2000』を読んだ後に TOEIC の Part 7 を読むと拍子抜けします
天と地というほどではないのですが、
それくらい難易度の差があると思うと良いですね。
それなりの高地トレーニングになると考えています。

まとめ:「TOEIC 特化ではない」と心得る

ATSU さんは「TOEIC 学習もスピーキング込みで」という主張をお持ちです。
それには大賛成なのです。

しかし、

「この本を使いたいけれど、それなりに早く結果を出さないといけない」

という学習者の方向けに記事作成をしました。

また、いきなりスピーキング(例文作り)は難しいという方も、
上記のステップを踏むことによって、読み聞きからスタートをして、
受動語彙(Passive Vocabulary)を増やすことから始めるのは大いにありです。
それから能動語彙(Active Vocabulary)を増やす方向にシフトしても良いのではないでしょうか。

もし「とにかく TOEIC 優先」であれば、「金フレ」が不動でしょう。

TOEIC にさっさとケリをつけるか、
後を見据えた力を伸ばすか。

それはあなた次第です。

オンライン勉強会でコロナの危機を乗り切ろう!(2020年4月)

勉強をやめずに走り続けたい

コロナウイルスが猛威を振るっています。
3月に引き続き、4月の TOEIC 公開テストも中止となりました。
このままでは TOEIC 対策や英語学習のモチベーションが下がりますね。
本当に悲しいです。

資格試験はいろいろな意見があります。
しかし、 ベンチマークとして活用できる面は大きいです。
だからこそ、残念でなりません。
今は一刻も早く、普通の状態に戻ることを祈ります。

現在、緊急事態宣言が出て、外出自粛で、時間が増えたのではないでしょうか。
そこで、オンラインでできるイベントを増やしていきます
「土曜の午前を活用したい」という声が多いので、その辺りがメインです。

既出問題集は「過去問」!

4/18(土)10:00-12:00
TOEIC L&R Part 7 徹底攻略講座

本番で出た問題を全問/全文解説します。
「TOEIC ではこんなパターンで出た」という頻出パターンの指摘や、
「TOEIC ではこんな感じで出そう」という予想もします。

参加費:2,000円
定員:10名
教材:既出問題集2 TEST 2(DP, TP)
*事前に解いて、復習はしないで大丈夫です。
タイムテーブル
10:00-10:10 自己紹介
10:10-11:50 全問解説
11:50-12:00 振り返り(気づき)

前回の SP 編の際にご参加いただいた方の声をご参考にしてくださいね。

ぽるぽる先生、本当にありがとうございました。 本日の講座、本当に今回気づきが多くて、ありがたい内容でした。ダブル&トリプルもぜひ受講したいです。 終わり次第、復習用に本をコピーついでに書店に直行しました。戦略特急スコア養成無事入手してきました。 本日先生にお聞きしたことが、脳にしみこむ感じがします。 段落ごとに大意をとって読む! 誤答の理由を探る! 文の型を理解する。動詞の縦読み。 どこを読む必要があるのか、集中してじっくり読みこむ部分とスキャニングしてキーワードを探す部分の差など。 今日のよい復習になります。 コピーに今日の内容を書き写して、徹底復習します~。 地方在住なので、本当に今回の講座は私にとってすごいチャンスでした。 次回もぜひよろしくお願いいたします。

(ミズタニさん)

ポルポルさんありがとうございました。僕にとっては大満足の2時間でした。一緒に問題を進めていくこの形の講義はとてもよかったです。なぜかと言うと、ポルポルさんがspをどういう風に解いていらっしゃるかが分かりました。結局、僕の場合、テクニックうんぬんではなく、全部をしっかりと読めていないので解けないということが再発見できました。こんな機会は田舎に住んでいるとほとんど経験できないので、是非、こういったシリーズをやってもらえると嬉しいです。また、疑問に思っていたことを直接、答えていただいたことが嬉しかったです。ありがとうございました。

(こたろうさん)

お申し込みは mosh のページからお願いします!

===

新時代の英単語帳、ここにあり。

4/21(火)8:00-9:00
4/25(土)8:00-9:00
『Distinction』でオリジナル例文をひたすら作る会

以前、開催したオンライン自習室の限定版です。
今回は、ATSU さんの『Distinction』ユーザーで集まります。
ATSU さんが単語の定着を狙ってオススメする「例文作成」。
これをZOOMを通して、みんなで行います
以前の自習室と違うのは、「ミュートを切る」こと。
それぞれの声を聞いて刺激にしてほしいと考えています。

という風に、当初は思っていたのですが、少しハードルが高いと感じて、
最初に「こんな風に例文を作る」というコツのようなものをシェアします。

参加費:100円
定員:10名
教材:『Distinction 1』『同 2』『同 2000』
タイムテーブル
8:00-8:10 自己紹介
8:10-8:50 自習
8:50-9:00 振り返り(気づき)

お申し込みは mosh のページからお願いします!

学習のモチベーションが保ちづらい今だからこそ、オンラインで繋がりましょう。

『戦略特急』著者直伝の「TOEIC(R) L&R TEST 戦略策定コース」を開講します

TOEIC の勉強は順調に進んでいますか?

授業はしません。
でも、あなたの英語力は上がります。

コロナウイルスは、数ヶ月前には予想できなかったほどの影響を与えています。
仕事や私生活、そして、このブログに関係する英語学習も。
2020年は3月も4月も TOEIC の公開テストが中止になりました。

英語学習には孤独がつきものです。
孤独を乗り越えてこその英語学習とは思うものの、
世の中がこうも不安定だと、落ち着いて学習ができません。

一方で、仕事や外出の時間が減ると、好きに使える時間が増えているはずです。
YouTube を見たり、Twitter をしたり、ダラダラと時間を使っていませんか?
でも、このような時間の使い方には疑問を抱いている方もいるはずです。

「自己肯定感が下がりませんか?」
「罪悪感を抱きませんか?」

このような時代だからこそ、自己投資をしてほしいと思います。

私事で恐縮ですが、10年以上、ほぼ毎日、学習を継続している私ですら、不安になる日々です。
「英語講師」という仕事だけでは食べていけない、という時代を恐れつつあります。
そこで、編集やライティングの勉強を改めてするにあたり、自己投資をバンバン行っております。
自由に使えるお金は決して多くありませんが、少しでも経済活動をしようと思っての行動です。

しかし、むやみやたらに自己投資をしているわけではありません
いくら使える時間が増えたとはいえ、時間は有限です。
だからこそ、最初のリサーチを怠りません。
「どう」「何を」「どのくらい」勉強するかを描いてから走り出します。
有限な時間だからこそ、効率よくやりたいと思う人なのです。

走り出すにあたっての、
最初の「戦略」が命運を分けると考えています。

今、実行している英語学習に戦略はありますか?
胸に手を当てて問いかけてみてください。

ご提案「戦略、一緒に作ります」

そこで、英語、特に、TOEIC の対策をしたい方々に対して、
私に「あなたの戦略づくり」をお手伝いさせていただけませんか?

オフラインでは大学や専門学校、外部のセミナーなどで、個人面談を多く行いました。
オンラインでは Twitter や Instagram などでたくさんの相談をいただきます。
私が「言った通りにやる」ことができている方は、自分の目標を達成しています。

例えば、学校の週一回の授業を2カ月実施したところ、
ある学生は400点台から700点までスコアを劇的に伸ばしました。
他にも、300点台や400点台から大きくジャンプアップするケースはよくあります。

別の例としては、天狼院書店という本屋で実施しているゼミでもスコアアップした方は多いです。
隔週の指導だけで800点台や900点台、さらには990点満点の強者まで現れました。

先日、初めての著書として出した『TOEIC L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』には、
大変にありがたい Amazon レビューをいただきました。

リアル書店でもオンライン書店でも発売中です!

TOEIC600点前後をずっとキープしている会社員です。巷にあふれるあらゆる教材に手を出してきましたが、
飽きるし面白くないし…正直回数を回す意味もわかりませんでした。
その結果としてTOEICの点数が上がらない状態です。
この本もいわゆるテクニック本の1冊かと思いきや、全く違うものでした。

TOEICのパートごとに“どのようなプロセスを経て自分のモノ(理解)にしていくか”を詳しく解説しています。
勉強法というより、理解法というか、私が知りたかった英語の学習法がここにはありました。

この本を1冊やってみて、その後の勉強は自分なりの工夫も加えてみて次の試験からはスコアアップを目指したいと思います。
この値段でこの厚みと内容はコスパ良すぎです。
作者にありがとう。

甘味辛子さん

ひととおり読み終えました。この書籍には「TOEIC学習のエッセンス」が詰まっていると言えます。

世の中には英語学習法の書籍はたくさんありますが、中には著者自身が本当にそれを実践したのか?と疑問に思うものもたくさんあります。そんな中、この書籍は、著者自身が実際に試してみて効果があったと思われるものをまとめていることがよく伝わってきます。TOEICの世界で大御所と言われている人たちの言葉を随所に引用しながら、著者自身のTOEIC学習法の有効性が説かれています。

学習法としては、復習の大切さが強調されています。書籍の中では『スルメ理論』という表現が使われていますが、一つの問題を問題としてだけでなく、素材として徹底活用するというやり方です。公式問題集はもちろん、他の教材でも同じやり方で実践すれば、効果が出ること間違いなしだと確信しました。

Part1~Part7のすべてのパートについて学習法が具体的に書かれていますので、これをそのままやれば必ず効果が出ると思います。TOEICの勉強の仕方がわからないというのであれば、書籍に書かれていることをそのまま実践すればよいと思いました。

TOEIC初心者はもちろん、満点を目指している人でも使えると思います。というより、むしろ満点を目指す人ほど参考にすべきではないでしょうか。というのは、たとえ数問であっても、どこか間違えるということは、何かが足りないからだと思います。私自身、英検1級とTOEIC900点以上をともに複数回達成していますが、公式問題集を解いていても、やっぱり間違える問題はあるんですね。何かが足りないからです。その足りない部分を補ってくれるのが本書だと感じました。

全体にわたって非常に読みやすいです。日本語の使い方も上手です。学習者目線で語りかけるところなどは、著者の人柄が表れていますね^^。それだけでモチベ上がりました。この書籍を参考にして計画を立てて、またやってみようという気持ちになりました。何回でも読み返してみようと思います。

私にとって「TOEIC学習」のバイブルになりそうです。

dforifoa さん

学校でも外部でも共通するのは「効率よく」です。
私は自分自身が効率を求めるタイプなので、
私の元に来る人にも少しでも早く目標達成をしてほしいと考えています。

TOEIC のスコアアップに悩む方の相談に数多く乗ってきました。
その中で得た知識や経験をもとに、あなたにあったご提案をさせてください。

<料金体系>
・単発セッション(60分):10,000円(税込)

*お申し込みはこちらのページ(mosh)よりお願いいたします。

個人が対応できる人数に限りがございます。
もしご質問があれば、この記事にコメントをしていただくか、Twitter の DM でも承っております。

自分の目標を達成するために、TOEIC のプロから指導を受けてみませんか?
普通の語学学校のように、もともと英語が話せる外国人から英語を学ぶのではありません。
日本から出ずに英語学習や TOEIC 学習を極めたぼくから指導を受けてみませんか?

【緊急開催】オンライン自習室を開放いたします。

英語の勉強をしたい。

でも、

図書館を利用できない。
人の目があるカフェなどに行けない。

きっとこんな現状に不満を持っている方が多いのではないでしょうか。
ぼくもその一人です。

そこで、ZOOM(オンライン)を活用して、自習室を作ります!
オンライン上で集合して、それぞれが好き勝手に自習をする、というものです。

オンライン上で集合しよう!

と言っても、単に場所を開放するだけではもったいないので、
最初に顔合わせの自己紹介をして、結束を深めていただきます。
自己紹介と言うよりは「今日はここまでやる」という宣言のようなもの。
その宣言がさらなるモチベーションを生むと仮説を立てています。

知らない人がいることで、勉強の緊張感は高まりますが、
少しでも知っている人のほうが、さらなる緊張感を生むはずです。

<日時>
4/4(土)10:00-11:00

<タイムテーブル>
10:00-10:10 自己紹介
10:10-10:50 自習
10:50-11:00 振り返り(気づき)

<場所(オンライン)>
ZOOM(URLは参加者にのみお知らせします)

<ルール>
・自習中は「カメラON/ミュート」でお願いします
・独り言は「チャット機能」をご利用ください

<お申し込みはこちらから>
https://mosh.jp/classes/page/8661
*mosh の仕様上、最低金額が100円となっていますが、
 もし【無料】で参加したい場合は Twitter のDMをくださいませ!

今回は実験的な試みです。
不具合や不手際があるかもしれないことをあらかじめお詫び申し上げます。

それでは、お会いできることを楽しみにしております!!

TOEIC 満点講師が語る『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語』の難易度と勉強法

TOEIC 対策として単語帳を選ぶとしたら、通称「金フレ」が挙がるでしょう。 *正式名称は『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』です。
100冊以上、TOEIC 対策本に目を通してきたぼくも唸る一冊です。
「金フレ」は、本でもアプリでもスコアアップに大きく寄与してくれます。

100万部超えの化け物単語帳!

その続編として、通称「金ジュク」と呼ばれる、
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語』が発売されました。

TOEIC に出る熟語ってどんなもの?

今回は、この本を買うべき学習者のレベルと、本の使い方をお伝えします。

★結論
「金ジュク」については、使わなくてもいい人がいる、と断言します。

著者・TEX加藤先生の本は「マストバイ」であることが多いです。
初級者は「銀フレ」で基礎レベルの単語をたたき込む。
中上級者は「金フレ」で自分の目指すレベルの単語を網羅する。
中上級者がさらなる単語の定着と読解力アップのために「金セン」を読む。
文法の基礎を作るために、嫌というくらい「でる1000」で反復練習をする。

一方、熟語という言葉を聞くと、
「知らないかも」と心配になる気持ちはわかります。
ただ、見出し語をパラパラと見てみてください。
「意外に知っている」と思う熟語が多いはずです。
初級者は知らない熟語が多いかもしれません。
中上級者は見出し語を見てから判断すると良いと考えています。

ところで、皆さんは高校受験や大学受験のときに「熟語帳」を使いましたか
単語帳は使ったことがあるものの、熟語帳はあまり馴染みがないはず。
というのも、問題の中で学ぶことができるからです。

★難易度
本の難易度としては「初級〜中級」という感じです。
たまに上級者が知らなかったり、あやふやだったりする熟語があります。
と言っても、それほど多いものではないでしょう。

★内容
熟語を中心として、数語からなる英語表現が紹介されている一冊です。

・TOEIC に出る熟語
・TOEIC に出る会話表現
・TOEIC に出る「動詞+前置詞」
・TOEIC に出るコロケーション
・TOEIC に出る群前置詞・群接続詞
・イラストで覚えるパート1単語
・TOEIC に出る定型表現・連語

魅力的な見出しがズラリ。。。

430の熟語を中心にして、いろいろな表現が紹介されています。
個人的に興味深かったのは「コロケーション」です。
hold のような基本動詞に、どのような名詞が続くのかがまとまっています。
このような情報をまとめて目にしたことがなかったので新鮮でした。
コロケーションを知っていると、聞くにも読むにもスピードが上がりますね。

★コラム
「金フレ」シリーズでおなじみのコラムは、痒いところに手が届く内容になっています。
今回は、TOEIC の世界観に関するコラムが少なめだった印象がありますが、
一度では到底吸収しきれないほどの情報が詰まっています。
ここは中上級者も役立つ内容ではないでしょうか。

★使い方
初級者から上級者まで、この本を手にした方にやっていただきたいことは3つです。

1.430の熟語(見出し語のみ)に目を通す
2.0.1秒でわからない熟語をピックアップする
3.チェックした熟語を数日ごとに見る

ポイントはフレーズやコラムには目を通さずに、まずは顔見知りになることです。
音読やリスニングは一旦置いておいて、とにかく目を通すイメージです。
(リスニングは、発音の確認として聞く程度ならば良いです。)
見出し語に加えて、フレーズまで目を通すと、時間はかかりますし、情報量が増えます。
コラムにまで目を通したら、それはなおさらのことです。

そこで、まずは「見出し語」だけに力を入れるようにしましょう。
自分のチェックした熟語の意味がスムーズに出てくるようになったら、次の段階へ。

4.チェックした熟語を含むフレーズを読む
不安な熟語のみにフォーカスして、取り組むようにしましょう。
ここでも音読やリスニングは置いておいていいです。
TOEIC に出やすいフレーズになっているため、そのまま頭に入れる意識が望ましいですね。

5.チェックした熟語を含むフレーズを音読する/聞く
最後の仕上げです。
バッチリな定着を狙うために、音読やリスニングを取り入れましょう。
オススメなのは「音真似」です。
聞こえてきた英語を真似するように音読することですね。

以上、使い方のお話でした。

結論でマストバイではないと申し上げましたが、TOEIC に出る内容が詰まっているのは事実です。
熟語に時間を割くことができるのであれば、やっておいて損はないでしょう。
今の自分に必要かどうかをよく考えてから、お買い求めくださいね。

(追記)
YouTube では買った直後ほやほやのレビューをアップしています。
そちらも合わせてどうぞ。
10分程度なので、2倍速で聞くことをオススメします。

TOEIC(R) L&R 公開テスト開催の危機。コロナウイルスのせいだと諦めない方法

先日、日本の TOEIC 運営団体である IIBC から次の発表がありました。

公開テスト実施における新型コロナウイルス感染症対応について

リンク先の内容が変更になるかもしれませんので、 記事執筆時点(2020年2月24日)の情報を記載します。

新型コロナウイルス感染の拡大状況、および2月20日に厚生労働省から発表された「イベントの開催に関する国民の皆さまへのメッセージ」を踏まえ、現在、3月以降の公開テストについて実施の可否を検討しております。万一、中止となった場合は本サイトにてお知らせいたします。また、受験者の皆様にメールもしくは書面にてお知らせいたしますが、状況によっては試験直前になることがございます。公式サイトにて随時、最新の情報をご確認くださいますようお願いいたします。
<第248回TOEIC Listening & Reading公開テスト【2020年3月8日(日)】受験者の皆様へ> 現在、受験票の発送を保留しております。実施が確定した場合はすみやかに発送いたします。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。


直近の3月の公開テストの実施が危ぶまれている状況です。
ぼくも受験予定ですし、指導している方々のことを考えると気になります。
しかも、「3月以降」と書かれているため、今後開催が難しい可能性もあります。

受験や進級、昇級などで、TOEIC を使おうと考えていた人もいるでしょう。
おそらく「コロナのせいだ」とがっかりした人は多いに違いありません。
今回は、そういった方々に向けて、今できることを記しておきます。
と言っても、やるべきことはたった一つです。
英語の勉強を続けることです。

「開催しないだろうから勉強をやめる」という人がいるでしょう。
ここまで勉強を続けてきてやめるのは、かなりの損だと言えます。
大学受験まで猛勉強をして、その後は英語をやらないことで、
英語力をがくんと落とす大学生が非常に多くいます。
そのせいで、TOEIC のスコア取得のために英語をやり直すパターンですね。

少し例が異なるように思えるかもしれませんが、
せっかく培ってきた英語力を無駄にするのは非常にもったいないことです。

ただ、「TOEIC がないなら、勉強をしても意味ない」と反論する方もいるはず。
もしぼくがスコアを求める側の人間ならば、次のようなことを実施すると思います。

もはやこんな大会場でやることはなくなるのかも…

・模試(市販/外部が作成したもの)を実施する

本番のように正確な数値は計測できないものの、ある程度の実力を測ることはできます。
だからこそ、TOEIC の勉強は継続しておくほうがベターだと言えます。
(これはぼくの憶測ですので、実施されなかったとしても悪しからず)

他の可能性としては、別の試験を使う可能性も考えられます。
英検は二次試験のことについて言及しているだけで、今後の開催についてはわかりません。

英検二次試験 新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応について

TOEFL は中国本土での試験を中止にしていますが、他国についてはわかりません。

Test Cancellations in Mainland China Due to Coronavirus

TOEIC を指標にしている場所が別の試験を使うことは考えにくいですが、
まったく考えられない選択肢ではありません。
今から別の試験の対策をするのは現実的ではありませんが、
TOEIC を通じて英語力を維持・向上させておくことは大切です。

ということで、大変な状況ではありますが、
英語の勉強をやめることなく、突き進んでいきましょう。

英語への熱を絶やすことなく、走り続けましょう!

TOEIC の過去問『既出問題集2』を使ったセミナーの開催報告(満員御礼)

2020年2月1日。
気持ち良く晴れた日暮里にて、
長文を読む自分に慣れる!「TOEIC L&R Part 7 徹底攻略講座」を開催しました。
今回はそのレポートをさせていただきます。

 

 

過去問を分析!

韓国で2019年末に出版された『既出問題集2』を使って、
Part 7(54問)を徹底解説するというもの。

 

と言っても、ライブという特性を利用して、参加者から出た質問にリアルタイムでお答えしました。

 

内容としては、

  • Part 7 の復習方法
  • 単語の覚え方(本やアプリの使い方)

あたりが中心です。

正直、この内容だけでも1〜2時間は話す内容があるのですが、30分程度にとどめました。
(答えながらも新たな気づきがありましたので、ブログや note で改めて発信いたします)

 

そして、そこからは適宜休憩を入れながらの解説です!

  • 英文を前から理解する実況中継
  • 解答をする手順の実況中継
  • 頻出単語や類義語の解説
  • TOEIC らしいテーマやパラフレーズの解説

この辺りが中心となりました。
3時間では処理しきれないほどの情報量だったと自負しています。
参加条件を「リーディングスコア300以上」としているのは、
情報を処理しきれなくて嫌になる可能性があるからです。

主催者も参加者も疲労感たっぷりのセミナーとなりました。

 

切磋琢磨する環境!

主催者として見ていて感じたのが、参加者の皆さんのパッションです。
「一つでも多く持ち帰ってやろう」という気合いが感じられて最高でした。
貴重な土日の長時間を TOEIC に割こうという人たちが集まる時点で、
このような環境になることはわかっていたのですが、それでも熱い時間だったと思います。

 

『公式問題集』を超えるのが『既出問題集』!

セミナー中にも言ったのですが、日本で出ている『公式問題集』は本番より簡単めです。
その点、『既出問題集』は難易度が高く、ぜひ解いてほしい問題ばかり。
ただ、独学では間違った解釈をしたり、不明点が出たりします。
そのため、今回のようなセミナーをヒントにすると良いかと考えています。

 

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今回のセミナーで扱ったのは TEST 1 でしたので、TEST 2 以降も扱ってまいります
次は3月に開催予定ですので、ご興味のある方はブログや Twitter をチェックしてください!