「ラジオ英会話」に出てくる英文を暗唱する理由

2024年2月の放送で次のようなことを、講師の大西泰斗先生はおっしゃっています。

「この3つの文はすべて Lesson XXX ですでに学んだもの。覚えていましたか?」

「ラジオ英会話」では音読と暗唱は徹底するように言われています。今まで何回出現したかはわかりませんが、週一回は先生の声で聞いているはず。もし放送を聞いたことがない方でも、音読と暗唱が効果的なのは聞いたことがあるでしょう。

そもそも、音読は英語を声に出すことによって実現します。
(実は、これでは音読の効果は半減するため、それは別の機会に委ねます。)

しかし、暗唱することができない人はいるのではないでしょうか?「覚えるのが難しい」と初めから断念している方もいらっしゃるかもしれません。

ここで、音読と暗唱を行う理由に立ち返ってみましょう。そうすることによって、英語を声に出す行為に身が入り、定着度が高まると考えています。僕自身、「音読と暗唱をやってよかった」と思える瞬間があります。その瞬間にまつわることが、今回ご提示する理由につながっていきます。

では、早速、理由をお伝えしましょう。ですが、その理由につながる言葉をすでに皆さんは目にしています。

「この3つの文はすべて Lesson XXX ですでに学んだもの。覚えていましたか?」

このセリフを常に自分の頭に問いかけているかがポイントです。ある程度のまとまりの英語を言うにあたって、英作文している暇はありません。(これも大西先生がよくおっしゃっていますね。)音読と暗唱を徹底していれば、そのまとまりがスラスラと言えるようになるわけです。

これが「なぜ音読と暗唱をするのか」という疑問に対する理由です。

もちろん、暗唱したもの全てで完結するわけではありません。パーツの入れ替えをする必要性は出てきます。しかし、暗唱が土台を固めてくれるため、英語を口にする労力は圧倒的に減ります。

これが英語、ひいては英会話の真実です。

この記事を見て「今までの英文を全て暗唱しよう」と始めるのは良い姿勢です。しかし、暗唱はすぐにできるようにならないです。定着させるためには、どうしても時間がかかりますから。

人間は忘れる生き物です。

ぜひ目にした英文から始めてみましょう。今月号からでも良いと思います。何度でも言いますが、すぐに忘れてしまうことを前提にして、地道に取り組んでいきましょう。

いつか「できた」と思える日がやってきます。その日を信じて積み重ねてまいりましょう。

porpor35

フリー編集者。校正や内容検討も行っています。 語学書→小中英語→ビジネス→語学書担当。 専門学校や大学で TOEIC の講師の担当をしています。 大学で言語学を専攻。本/言葉を愛してます。 留学なしでTOEIC990獲得。現在は、TOEIC SWで満点獲得が目標。

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