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「ラジオ英会話」に出てくる英文を暗唱する理由

2024年2月の放送で次のようなことを、講師の大西泰斗先生はおっしゃっています。

「この3つの文はすべて Lesson XXX ですでに学んだもの。覚えていましたか?」

「ラジオ英会話」では音読と暗唱は徹底するように言われています。今まで何回出現したかはわかりませんが、週一回は先生の声で聞いているはず。もし放送を聞いたことがない方でも、音読と暗唱が効果的なのは聞いたことがあるでしょう。

そもそも、音読は英語を声に出すことによって実現します。
(実は、これでは音読の効果は半減するため、それは別の機会に委ねます。)

しかし、暗唱することができない人はいるのではないでしょうか?「覚えるのが難しい」と初めから断念している方もいらっしゃるかもしれません。

ここで、音読と暗唱を行う理由に立ち返ってみましょう。そうすることによって、英語を声に出す行為に身が入り、定着度が高まると考えています。僕自身、「音読と暗唱をやってよかった」と思える瞬間があります。その瞬間にまつわることが、今回ご提示する理由につながっていきます。

では、早速、理由をお伝えしましょう。ですが、その理由につながる言葉をすでに皆さんは目にしています。

「この3つの文はすべて Lesson XXX ですでに学んだもの。覚えていましたか?」

このセリフを常に自分の頭に問いかけているかがポイントです。ある程度のまとまりの英語を言うにあたって、英作文している暇はありません。(これも大西先生がよくおっしゃっていますね。)音読と暗唱を徹底していれば、そのまとまりがスラスラと言えるようになるわけです。

これが「なぜ音読と暗唱をするのか」という疑問に対する理由です。

もちろん、暗唱したもの全てで完結するわけではありません。パーツの入れ替えをする必要性は出てきます。しかし、暗唱が土台を固めてくれるため、英語を口にする労力は圧倒的に減ります。

これが英語、ひいては英会話の真実です。

この記事を見て「今までの英文を全て暗唱しよう」と始めるのは良い姿勢です。しかし、暗唱はすぐにできるようにならないです。定着させるためには、どうしても時間がかかりますから。

人間は忘れる生き物です。

ぜひ目にした英文から始めてみましょう。今月号からでも良いと思います。何度でも言いますが、すぐに忘れてしまうことを前提にして、地道に取り組んでいきましょう。

いつか「できた」と思える日がやってきます。その日を信じて積み重ねてまいりましょう。

【2023年度最新版】ぽるぽるのガチで「ラジオ英会話」!全力活用術(第1回)「ラジオ英会話」を100%活用する方法

4月に執筆終了予定が、大幅に延びたことをお詫び申し上げます。

NHK「ラジオ英会話」のテキストにクオータリーで掲載されている「濱崎潤之輔 本気(マジ)で『ラジオ英会話』!全力活用術」のオマージュでございます。クオータリーなので、2023年4月号と7月号に掲載されている本物をご覧いただきたい気持ちを抱きながら、第1回を始めてまいります。

そもそも、このような記事を書き始めた理由は、以下の記事をご覧ください。

恩師と仮想ライバルの背中を追いかけて

👓「ラジオ英会話」リスナーの仲間意識の強さ

「ラジオ英会話」は、多くのリスナーが魅了されるコンテンツであり、その人数は年々増加している傾向にあります。特に、SNSの中でもX(旧Twitter)を通じて、リスナー同士のつながりが形成されています。

#ラジオ英会話
#本気でラジオ英会話

上記のハッシュタグで検索をしていると、本当に多くの方が一つのテキストを基にして学習されているのだと、僕自身も励みになります。皆さんも励みになることは間違い無いでしょう。

これは、共通の学習目標を持つ人々がお互いに励まし合い、学習の成果を共有する場となっています。

私が「ラジオ英会話」を活用する上で、先生方だけでなく、リスナーの皆さんのやる気や熱量、そして実行力に感銘を受けています。

SNS上で彼らの情報を拝見することで、彼らが日々の学習に全力を尽くし、成長している姿に触れることができます。彼らの情熱と努力は私にとっての刺激となり、自身の学習意欲を高める助けとなっています。

それは学習者としても、講師としても、です。

私たちは、「ラジオ英会話」という高品質なコンテンツを最大限に活用し、自身の英語力を向上させることを目指すことができます。このコンテンツは、リアルな会話を通じて自然な英語表現を学ぶことができるため、実践的なスキルの習得に効果的です。

僕自身も、ダイアローグの内容や表現を徹底的に理解し、音読や暗唱などの練習を通じて定着させることに注力しています。

今回の記事では、私の経験を通じて「ラジオ英会話」の再現性の高さや具体的な活用方法を紹介します。これにより、多くの人々がこのコンテンツをフル活用し、効果的な学習を実現するためのヒントを得ることができるでしょう。

僕たちの目標は、共に成長し、英語学習の成果を最大化することです。

以上のように、「ラジオ英会話」のリスナーの多さやつながりの強さについての具体的な例や、自身の活用方法についての詳細な説明を加えることで、記事がより充実した内容となるでしょう。

👓「ラジオ英会話」の活用手順

STEP 1:一日に2回、テキストを開かずに放送を聞く
STEP 2:2回目以降は倍速で聞く
STEP 3:ダイアローグを音読する

STEP 4制限時間を設けてダイアローグを暗唱する
STEP 5隙間時間で思い出す

最初は欲張らずに、放送を聴くことを日々の習慣にできるといいでしょう。

STEP 1
一日に2回、テキストを開かずに放送を聞く

毎日の習慣として、朝と夜の2回、ラジオ英会話の放送を聞きましょう。このとき、テキストを使わずに聞くことがポイントです。テキストを見ないことで、リスニング力を鍛えることができます。

また、実際の会話に近い形で英語を聞くことで、自然な発音や表現を身につけることができます。緊張感を抱きながら、英語に接することができることも利点ですね。

STEP 2
2回目以降は倍速で聞く

最初の聞き取りを終えた後、2回目以降は倍速で再生することをおすすめします。倍速で聞くことによって、聞き取りスキルを向上させることができます。最初は慣れないかもしれませんが、徐々に慣れていきましょう。

また、倍速で聞くことによって、実際の会話のテンポに慣れることもできます。ラジオ英会話の音声は、ネイティブの普通の会話スピードより遅いため、その点の耳慣らしも済ませておきたいところです。

放送を聞くことによって、英語のリスニング力を向上させることができます。テキストを使わずに聞くことで、自然な英語のリズムや発音に慣れることができます。

さらに、倍速で聞くことによって、リスニングスキルを高めることができます。このステップを継続的に行うことで、より効果的な英語学習が可能となります。

👓「言えない表現」の蓄積

STEP 2 では、「言えない」英語に出会った場合に、それをチェックする手順を説明します。

1. 見たことのない表現や使い方に出会った場合

放送中に、自分が聞いたことのない表現や使い方が現れた場合には、それをチェックする対象とします。これは、自分の英語力の拡充に役立ちます。新しい表現に出会うことで、英語の幅を広げることができます。

2. 謙虚にマーカーをつける

見たことのない表現や使い方に出会った場合、それをマーカー(例えばハイライトや下線)で目印をつけることで視覚的に記録します。このマーカーは、後で再度復習や学習の際に役立ちます。

3. 使わなそうな表現でもマーカーをつける

「使わなそうな表現」と感じた場合でも、言えないならばマーカーをつけるべきです。自分の予測や判断に頼らず、実際に言えるかどうかを重視しましょう。そうすることで、自分の英語力の把握や弱点の特定に役立ちます。

このように、「言えない」英語に出会った場合は、謙虚にマーカーをつけることで記録しましょう。新しい表現や使い方を見つけることで、自分の英語力の向上を促進することができます。

また、使わなそうな表現でもチェックすることで、自分の実際の英語力を客観的に把握することができます。このステップを継続的に行うことで、より確かな英語力の向上が期待できます。

STEP 3
ダイアローグを音読する

1. 音真似

ダイアローグで聞こえた音を忠実に再現することが重要です。スピーカーの発音やイントネーションに近づくように努力しましょう。正確な発音を目指すことで、ネイティブスピーカーのような自然な英語のサウンドを身につけることができます。音のニュアンスやリズムにも注目し、なるべく正確に再現することを目指しましょう。

2. 意味

ダイアローグの内容を理解し、それを声に出すことが大切です。日本語訳を参考にしながら、英語の意味を把握しましょう。

ただし、単なる訳す作業ではなく、意味を理解した上で自然な英語表現を声に出すことがポイントです。意味を理解することで、ダイアローグのコンテキストを把握し、より的確な表現ができるようになります。

3. 感情

英語を口にする際の感情をコピーすることも重要です。ダイアローグの文脈や話者の感情を考慮し、その感情を反映させながら声に出しましょう。感情を込めることで、より自然で生き生きとした表現ができるようになります。

例えば、喜びや驚き、怒りなど、適切な感情を声に出すことで、会話のリアリティを高めることができます。

音読の際には、音真似、意味理解、感情表現の3つの要素を重視しましょう。正確な発音や自然な表現を目指すことで、よりリアルな英語の会話に近づくことができます。このステップを繰り返し行うことで、英語の発音や表現力を向上させることができます。

STEP 4
制限時間を設けてダイアローグを暗唱する

1. 制限時間を設ける

ダイアローグを暗唱する際には、制限時間を設けることが重要です。

例えば、10分間を目安に設定しましょう。制限時間を設けることで、集中力を高め、より効果的な学習ができるようになります。

2. レベルに合わせて繰り返す

自分の英語のレベルに合わせて、何度も声に出して繰り返しましょう。

初めは文やフレーズごとに分割して暗唱し、徐々につなげていきます。反復することで、ダイアローグの内容を覚えるだけでなく、スムーズな流れやリズムを身につけることができます。

3. 音読との組み合わせ

STEP 3 で述べた音読の要素(音真似、意味、感情)を活用しながら、制限時間内でダイアローグを暗唱します。正確な発音や自然な表現を心がけながら、意味を理解したままスムーズに暗唱できるようにしましょう。

4. 覚えるような状態を目指す

制限時間内でダイアローグを繰り返し暗唱することで、内容を覚えるような状態を目指しましょう。初めは一部分や一文から始め、徐々に長くつなげるようにします。

また、声に出すだけでなく、頭の中でイメージしながら暗唱することも効果的です。

制限時間を設けてダイアローグを暗唱することで、より効率的に内容を覚えることができます。反復や繰り返しを通じて、自信を持ってダイアローグを暗唱できるようになりましょう。自分のレベルに合わせて取り組むことで、徐々に上達していくことができます。

STEP 5
隙間時間で思い出す

1. 隙間時間の活用

日常の隙間時間を有効活用しましょう。

例えば、通勤中や待ち時間、休憩時間など、日常生活の中で少しの空き時間がある場面を利用します。これらの時間を使ってダイアローグを思い出す習慣を身につけることで、継続的な学習が可能となります。

2. 再現するためのヒント

思い出す際には、ダイアローグを再現するためのヒントを活用します。例えば、特定のキーワードやフレーズ、会話の流れや文脈を思い出すことから始めます。

また、音読や暗唱の練習を通じてダイアローグを覚えているため、それを基に思い出すことができます。

3. 視覚化やイメージ化

ダイアローグを思い出す際には、視覚化やイメージ化のテクニックを活用することも効果的です。頭の中で場面や登場人物をイメージし、その中での会話を再現します。具体的なイメージを持つことで、よりリアルにダイアローグを思い出すことができます。

4. 隙間時間の継続的な活用

短い隙間時間でも継続的にダイアローグを思い出す習慣を身につけましょう。一日に何度か繰り返すことで、ダイアローグが定着しやすくなります。隙間時間を効果的に活用することで、学習のスピードを上げることができます。

隙間時間を活用してダイアローグを思い出すことで、復習効果や記憶の定着度が高まります。短い時間でも継続的に取り組むことで、英語の会話スキルの向上を促すことができます。日常のちょっとした空き時間を有効に活用し、積極的にダイアローグを思い出す習慣を身につけましょう。

👓

第2回も執筆中です。

もし参考になるところがあれば、
#ガチでラジオ英会話 でつぶやいていただけますと幸いです

2023年も頑張っていきましょう!

【永久保存版】TOEIC 対策にシャドーイングを上手に取り入れる方法

「TOEIC 素材を使って、リスニング力を大幅アップさせたい」
「英語をただ聞くだけでは飽きてしまい、学習法にバリエーションを加えたい」
「シャドーイングが効果的な学習法だと聞いたんだけど、具体的なやり方がわからない」

TOEIC 対策に「シャドーイング」を取り入れることは有効です。

「シャドーイング」とは、英語を聞きながらそれを真似する方法。単にリスニングをするだけよりも負荷がかかり、その分、力もつくようになります。

一方で、負荷がかかる分、簡単に取り入れられる学習法ではないことも確かです。

実は、「シャドーイング」は通訳訓練法の一つです。通訳とは英語を使うプロフェッショナルですから、TOEIC という試験対策に必要なのかは疑問です。

そこで、今回は「シャドーイング」を取り入れるための準備内容や実際の勉強方法についてご説明します。

👓 この記事を書いているぽるぽるのプロフィール 👓
・講師(東京海洋大学/市進予備校/天狼院書店)
・著書(TOEIC TEST 戦略特急/毎日の英単語)
・国内独学・留学なしで TOEIC 990点満点・英検1級

目次

  1. 👓 取り組むパート
  2. 👓 事前準備❶:完全理解
  3. 👓 事前準備❷:正しい音のインプット
  4. 👓 事前準備❸:自分のペースで音読
  5. 👓 本番❶:スクリプトありシャドーイング
  6. 👓 本番❷:スクリプトなしシャドーイング
  7. 👓 TOEIC 対策時の真実

👓 取り組むパート

現在のレベルによって変わりますが、初中級者は「Part 1, 2」の短文から始めることをオススメします。シャドーイングと聞くと、長めの英文を素材にするように思われるかもしれません。

ですが、長いと大変なのは確かです。まずは短いものから攻略していきましょう。

上級者は「Part 3, 4」の長文を使う方向でOKです。ただ、TOEIC のスコアが高くとも、音読やシャドーイングに慣れていないと、Part 3, 4 でシャドーイングを行うのは苦労します。

上級者であっても、シャドーイングを難しく感じたら、Part 1, 2 でトライするのは大いにありです。

👓 事前準備❶:完全理解

扱う素材に対して、「文法(構文)」も「語句」もわかる状態に仕上げてください。ここを疎かにする人が多いです。完全に理解するまで素材をよみこむべきです。なんとなくわからないという状態では、シャドーイングもなんとなくの完成度になってしまいます。

素材を覚える必要はありません。

理解度をMAXまで高めることを意識してください。

事前準備で一番時間のかかるところですが、根気よくやりましょう。

👓 事前準備❷:正しい音のインプット

正しい音のインプットとは聞きなれないかもしれませんが、要は、何度も聞くということです。スクリプトを見ながらで構いません。「英語がこんな風に発音されているんだ」という事実を確認しましょう。

「何回聞けば良いか」という疑問が湧いた方に対しての答えは、正しい音が自分の脳にこびりつくまで、です。超抽象的です。決まった回数はありません。納得の行くまでやりましょう。

この時点で自分で言えるかどうかは気にする必要はなく、とにかく正しい音を脳に刻み込むイメージを持ってください。

👓 事前準備❸:自分のペースで音読

最後の準備にいきましょう。

自分のペースで音読することです。これをやらずにシャドーイングをすると、頭も口も音声のスピードについていくことができません。最初はじっくりと読んで、徐々にスピードを上げていきましょう。

発音が気になる方がいると思いますが、正しい音がインプットされているので、正しい音に無意識に近づけて発音しようとするはずです。

裏を返せば、正しい音が頭をよぎらないようであれば、前の事前準備が足りない証拠だと言えるでしょう。

👓 本番❶:スクリプトありシャドーイング

シャドーイングはスクリプトを見ないで行うものですが、ここまで事前準備を行っても、いきなりシャドーイングは難しいです。そのため、スクリプトを見ながらシャドーイングを行いましょう。

・音声を聞き取りながら、スクリプトを目で追う
・音声を再生するつもりで、音から少し遅れて声に出す

字面だとなんだか難しそうですが、実際にやってみるともっと難しいと思います。

正直、TOEIC 対策としてはここまででも良いと思っています。次に書く「シャドーイング」は本当に負荷が高く、ぼくはオススメしていません。スクリプトありシャドーイングで仕上がったら、何も見ずに音声を聞く。それで問題がなければ、素材の消化としてはOKだと判断しています。

ただ、「シャドーイングができるようになりたい」という思いでお読みいただいている方もいらっしゃるでしょうから、次のチャプターでご紹介しますね。

👓 本番❷:スクリプトなしシャドーイング

これは読んで字のごとく、スクリプトを見ることなく、聞こえた音声を声に出します。かなり難しいとハードルを上げてきましたが、事前準備を丁寧に行い、スクリプトなしシャドーイングを何度も行うことで、だいぶうまくできるようになります。

ここまでたどり着くには、結構な準備や労力が必要なのがおわかりいただけたのではないでしょうか。なかなか大変ですが、スクリプトなしシャドーイングができると、音声だけで勉強ができるので、スキマ時間も使い放題です。

👓 TOEIC 対策時の真実

いろいろなところでお伝えしていますが、ぼくは TOEIC 対策時に「音読」すらほとんどやっていません。音読をしたことがないというと嘘になりますが、音読をメインの学習法として据えたことはありません。シャドーイングはなおさらです。

ここまで熱く語ったのは何なんだ、というくらい。ぼくが声を大にして言いたいことは以下にまとまっています。

TOEIC は音読なしでもハイスコアは取れる。というか、990点満点までいける。ぼくは満点までに音読をしたことがあるものの、TOEIC 素材はほぼなし。TOEIC で問われる読み聞きだけに集中した。これでは話せるようにならないと思われるが、目標達成を優先した行動基準。目標に照らし合わせた行動を。

このツイートの裏には「『音読をしないとスコアが上がらない』ということはない」というメッセージがあります。シャドーイングも同じです。

現状に照らし合わせて、学習方法を見直す必要はあります。ただ、「この学習方法をやっていないからスコアが上がらない」というのは少し強引です。

今やっていることをしっかりとやれているか、という話。

音読する暇があるなら、正しい音をインプットしようよ、みたいな。

TOEIC のスコアアップをしたいならば、「聞くことの優先順位が高いでしょ」ってことです。

やるべきことをやっているのか?

もちろん、必ず通らないといけない道はあります。単語とか文法とか。マストのことを押さえたら、あとはどんなやり方でも成果さえ出せば、文句なしです。

成果から目をそらさない。

成果につながっているのかを常に考える。

やり方はあくまで手段だから、そこに囚われすぎるのはNGです。

結果、出そう。

動画でも説明しています。

【最新傾向】TOEIC(R) のリスニングが明らかに難しくなっている件

この記事をお読みの皆さんは、TOEIC のリスニングのスコアをなんとかしたいはずです。難しいと感じるリスニングセクションにどのように手をつければ良いかを迷っているはずです。単語や文法に比べて、伸びが目に見えにくいため、いろいろと模索している方が多いのではないかと思っています。

今回の記事では、現在の TOEIC 公開テストの実情とそれに応じた対策をお伝えします。あえてリスニングに絞ってお話しさせていただきます。というのも、リスニングセクションが明らかに難しくなっているからです。

ぼくは今までにリスニングで495点満点を何十回も取得しました。しかし、2022年4月の公開テストで「465」という8年ぶりの低いスコアを叩き出しました。もちろん、この数値は自分の未熟さから来るものではありますが、明らかに異変を感じています。自分自身の経験と体感を記事として残しておくことで、今後の受験生に役に立てばと思っています

結論から申し上げると、「リスニングを甘く見ない」という一言に尽きます。数年前と比べると、だいぶ難しく感じるのではないでしょうか。

難しいと感じる理由

最近の TOEIC のリスニングは、満点が出るミス数が増えています。ちょっとわかりにくいのですが、要は、昔よりミス数が増えても、満点が取れる、ということです。TOEIC のスコアは偏差値のようなもので算出されるため、ミスが許されるようになったということは、平均点が下がった、つまり、難しくなったと考えることができます。(何度か読み返したら、合っているのかが不安になってきました……。)

それから、サンプルが1ではありますが、リスニング満点が普通だったぼくが大幅にスコアを下げたことです(笑)。リスニングは日々やっていましたから、驚きの結果でした。実際、今まで以上にリスニングをしていたにもかかわらず、難しく感じた問題が多かったため、難易度は上がっているのは確かだと考えています。

最新の TOEIC リスニング対策とは?

現在のスコアにもよるのですが、まずは、市販の TOEIC 教材を余裕で聴けるようにすることです。『公式問題集』はもちろんのこと、手持ちの教材は問題ない状態まで持っていきたいですね。音声を1.2倍速にしても聞けるくらいがちょうど良いでしょう。

また、TOEIC 以外の教材を聞くのも手です。負荷をかける狙いですね。今であれば、「CNN English Express」の基礎編をしっかり聞けるようにするだけでも、だいぶ変わるように思います。ただ、下手に手を出して、聞けたつもりにならないように注意したいところです。

もう少し研究の余地がありますので、今後も記事にしてまいります。

やる気が出ない時の TOEIC(R) L&R テスト勉強法2選【実例あり】

TOEIC のスコアアップのために、継続学習は必要です。これは誰しもわかっていることであるのに、やる気が出ない時はありませんか? 時間があるのに、なぜかやれない。そんな時にどのような対応をするようにしていますか? その場その場で考えるのは大変なので、ヒントになるであろう2つの方法をご提示します。

今回の記事をお読みいただくことで、やる気が出ない時に「こうしよう」という自分になれます。多分、今、この記事にたどり着いたということは、やる気が出ない時だと思うので、ゆるゆるとお茶でも飲みながら、お読みくださいね。

 

なぜこの勉強法が良いのか?

TOEIC 対策を学習者として何年も実施して、990点満点を複数回取得できたのは、この勉強法を意識していたからです。講師としても、この勉強法を伝えることで、楽になった人は多くいるようです。実際の結果が出ている勉強法だからこそ、記事として残しておき、多くの方に伝えようと考えています。

 

(1)Part 3 の会話を音読する

安心してください。やる気が出ないのは、多くの人に起こりうることです。ぼくは TOEIC と出会って15年は経ちますが、未だにやる気が出ないことは多々あります。

実は、この記事を書く前のぼくもそうでした。「書く気が出ないなあ」と。でも、今、こうやって書けているのは、「ちょっとだけでいいから書こう」と書き始めたからです。

これは「作業興奮」と言うものを利用しています。超ざっくりと説明すると、実際にやり始めると、体と脳が興奮して、頑張れる、という優れものです。この作業興奮を利用して、何かしらの勉強をしましょう。
そこで、何をするかといえば、音読です。

「やる気が出ない時に音読はちょっと」と思われるかもしれないものの、音読は作業興奮を引き起こしやすいです。単に問題を解いたり、解説を読んだり、頭を使う作業よりも、音読をすると勉強している実感がわくはずです。

ぼく自身、TOEIC 対策時に音読をほぼしなかったため、昔の自分に教えてあげたいと思っています。というのも、音読は「前から英語を理解する」癖をつけるのにもってこいだからです。やる気が出ない状態で、なんとなくやっていたとしても、それなりに効果はあります。

教材は Part 3 の会話がオススメです。会話なので場面が浮かびやすいですし、テンポよく話が進むので、さほどやる気がなくても、音読しやすいです。Part 1, 2 だと短いし、Part 4 だとお堅いし。ぼく自身、TOEIC の本番前に Part 3 を使った音読をすることは多いです。教材としてとっつきやすいんですね。

自分が今まで解いた問題の中から適当に選んで、音読に挑戦してみましょう。

 

(2)何もやらない

これは勉強法と言わないでしょう。でも、この手段を知っているのと知らないのとは大違いです。

勉強にやる気が出ない自分に気づくと、多くの方が自分を責めると思います。「スコアアップしたいのに、なぜやる気が出ないんだ」とか「試験が近いのにおかしい」とか。

ちょっと待ってください。

いきなり話は大きくなりますが、人生って TOEIC だけで構成されているわけではないですよね。その他のことがいっぱいあるわけで。良いことも悪いこともいろいろと起こっての勉強です。やる気が出ない日だってあるんです。どれだけ意識を高く、目標を掲げていたとしても、行動するのが難しい日もあります。

だから、責めすぎないでほしい。 たまには休みましょう。

変に「やる気が出ないけれど、どうしよう」と思ったままのほうが精神衛生上良くないです。思い切って休んでください。明日から頑張ろうと切り替えればいいんです。

この勉強法(考え方)は、日々勉強を頑張れている人が使う方法です。なので、「勉強をし始めたばかりなのですが、やる気が出ません」という人は、自分を甘やかしすぎずに(1)で頑張ってみましょう。

 

結論:やれるなら Part 3。難しければまた明日

やる気は出ないものの、少しでも勉強をしようと思うならば、重い腰を上げて、Part 3 の音読をしてみましょう。そのうち、気分が乗ってきますから。たまにはお休みの日があっても大丈夫です。

焦らずに、着実に進んでいきましょう。

やる気が出なかったら、この記事にまた戻ってきてくださいね。

応援しています。

【英会話を習慣化する方法】Cambly で TOEIC Speaking に集中して2か月目

2021年10月から、次のように題して、オンライン英会話にコミットしています。短期間集中でオンライン英会話を活用したい方にヒントになる内容に仕上がっているかと思います。

「Cambly週5×3ヶ月=TOEIC Speaking 200点満点」超特訓

最初の一か月(2021年10月)は以下からご覧ください。レッスンを実際に受けてみての気づきや Cambly というプラットフォームに対する本音を書いています。

【正直な感想】Cambly で TOEIC Speaking の特訓を一ヶ月やった感想

大量の問題が本番を救う

この記事を書いているのは、12月の TOEIC Speaking テスト直後なのですが、今日の本番で無料ダウンロードできる練習問題と類似問題が出ました

【無料ダウンロード】TOEIC(R) Speaking Test Exercisesでスピーキング力アップにつなげよう!

400問にざっと目を通すとわかるのですが、似たようなことがやや違う角度で聞かれます。違うと言っても、コアな部分は変わらないので、ここにある問題を答えられるようになることは、TOEIC Speaking アップの道には不可欠であるような気がします。

時間を固定する

11月に苦労したのは「飽き」との戦いです。一ヶ月目は新鮮さもあってうまく進めることができました。ただ、基本的には同じことの繰り返しなので、飽きていたことは事実です。正直に告白します。お恥ずかしい。

そこで、やらないと気持ち悪くなる状態を作ろうと、【平日14時】に固定しました。自分のスケジュール的に、眠くなって生産性が落ちる時間帯だったからです。この作戦はうまくいって、レッスンの受講回数は増えたように思います。そのうち、体が「レッスンの時間だ」と覚えてきたのは良かったように感じます。

振り返りの大切さを実感する

レッスンの受講は続けられたものの、伸び悩みを感じていたのも事実です。「スピーキングが伸びてきた」と感じられた夏頃と比べて何が違うかと考えたところ、振り返りの時間がほぼなくなったことです。

振り返りと言っても、大げさなものではなく、日記を書くようなイメージです。「こんなことをやった」とか「こんな表現を習った」とか。15分程度で終わるものです。これが思ったよりも大きかったのだと実感しています。

12月は再開して、スピーキングの伸びを実感したいと思います。最後の一ヶ月も気を抜かずに頑張っていきます!

【正直な感想】Cambly で TOEIC Speaking の特訓を一ヶ月やった感想

2021年10月から、次のように題して、オンライン英会話にコミットすることにしました。

「Cambly週5×3ヶ月=TOEIC Speaking 200点満点」超特訓

約1か月が経過したので、その状況報告をさせていただきます。 きっと「英会話力が上がったのか?」と思われる方も多いはずです。 Cambly を使ってみての、正直な口コミと合わせてご覧ください。

TOEIC Speaking の問題を解きまくる

以前もご紹介した練習問題400問はダウンロードしていただけたでしょうか? Cambly と書かれていますが、他のプラットフォームで使うのもありです。 ……なんて表立って言うのも何ですが、せっかくならば使っていただきたいので。

【無料ダウンロード】TOEIC(R) Speaking Test Exercisesでスピーキング力アップにつなげよう!

「PDFの何番から」とお願いすれば、問題演習に(嫌でも)取り組むことができます。普段、音読や暗唱など作られた英語を読むことが多い自分としては、非常にありがたい環境でした。今までの知識を使って、英語を話す仕組み作りにつながったからです。

上記の無料でダウンロードできる教材には、英語で書かれた説明があります。「最初に○ページを見て」と講師に言えば、フィードバックの観点などの概要を掴んでもらえます。雑談の場になりがちなオンライン英会話レッスンを、問題演習特訓道場に変化させることは難しくはありません

思った通りのペースで解けなかったものの、TOEIC Speaking に特化して、ネイティブ講師とやり取りするのは非常に有意義です。

問題演習のペース配分

この一ヶ月は大量の問題をどのようにレッスンに組み込むかの試行錯誤の日々でした。

まず、プロフィールや備考に「このPDFを見てやりたい」と事前に書いても、ほとんどの講師は見てくれません。毎回、レッスンの冒頭で「これをお願いしたいんだけど」とやり取りをする必要があるので、スモールトークが苦手だと、いろいろとストレスが溜まるかもしれません。

次に、どれくらいのペースで進めるかが難しいです。現在のレベルや講師の指摘、フィードバックの量によって進度が異なります。1問にじっくり時間を使う先生もいれば、気になることがなければサクサク進む講師もいます。この辺は自分でコントロールしていく必要があるため、その点も人によってはストレスでしょう。

ただ、両方の観点とも手間ではありますが、英語でやり取りする力は磨かれます。これをポジティブに捉えられると、Cambly は有効活用できます。こういったことが難しいと思う方は、事前にスクリプトを用意しておくと良いでしょう。例えば、こんな感じです。

Could you please open this link I sent you? At first, please look at and read the Page 4. There is an instruction for this material. I’d like to start from Question Set XX today.

最初は見ながら言うことになるかもしれません。でも、何度も言っていれば、慣れてくることは間違いありません。どんどんとお願いしてみましょう。

フィードバックの鋭さ

TOEIC Speaking の問題を解くと、フィードバックがもらえます。「いい感じ」とだけ終わることもあれば、次のようなフィードバックをいただくこともあります。

「こちらの単語のほうがベター」
「質問から離れないように意識する」
「自分の経験とトピックを関連付ける」

ぼくは TOEFL や IELTS の指導経験がある講師にお願いすることが多いのですが、そういった方はかなりクリティカルなフィードバックをしてくれます。トピックは違えど、同じような観点で採点されていますから。

フィードバックが少ない時には「何か思いつくアイデアや関連表現はありますか?」と聞くと、バンバン出てきます。特に、ボキャブラリーの豊富さは「ネイティブならでは」かもしれません。


以上、一ヶ月使ってみての感想です。

もし Cambly にご興味のある方は無料体験をしてみてはいかがでしょうか? こちらのコードを入れていただくと、15分の無料体験を行うことができます。 思い切って TOEIC Speaking のレッスンを受けてみてください!

poreigo

「Cambly週5×3ヶ月=TOEIC Speaking 200点満点」超特訓

2021年の目標の一つが「TOEIC Speaking 200点満点」です。

TOEIC Listening & Reading が終わった後のアウトプット力向上のために、このテストを活用する人は多いのではないでしょうか。皆さんは受験したことがありますか?

 

<TOEIC L&R との併用の可能性>

2013年あたりから受験を続けながら、対策をして思うのは、L&R で得た知識をアウトプットしていくためには、うってつけの試験だということです。「今、L&R を受験しているものの、ゆくゆくはスピーキング力を上げたい」という目標を持っている人は、年に一度は受験をすることをオススメします。

もし、ぼくが TOEIC L&R 対策時にスピーキングとの関係性を知っていたら、間違いなく受験しています。L&R で大量にインプットした知識をアウトプットすると、定着率が増すからです。

実際、「L&R で学んだ○○が使える」という場面があるのは確かです。そして、その瞬間の心地よさと言ったら、たまりません。単にインプットを積み重ねていくのは楽しいのですが、アウトプットできた瞬間も心地よいです。

 

<スピーキングの準備不足という方へ>

おそらく「まだスピーキングの対策をしていないから、準備ができたら」という方が多いのもわかります。ぼく自身もそうだったからです。でも、テストを通してアウトプットすることで、自分の弱点が見えてきて、必要な準備も見えてくるのは間違いありません。

ここ最近、何度か受験していますが、受験するたびに課題が見えて、日々の勉強に反映しています。試行錯誤が続くのは辛いですが、変化がついて、メリハリがつくのが楽しいのも確かです。
と言っても、なかなか受験するのはハードルが高いですよね。そこで、一つの提案をさせてください。

「3ヶ月限定で、一緒に頑張りませんか?」

 

<3ヶ月チャレンジの概要>

1年だと長い。半年も長い。3ヶ月はちょうど良い。今まで英語学習を長く続けてきての感覚です。モチベーションや集中力などを考慮すると、3ヶ月は絶妙な期間です。2021年も10月になり、残り3ヶ月です。ここらで重い腰を上げてみませんか? ぼくも頑張りますので、一緒に走り続けられたらと思います。

チャレンジの内容としては「TOEIC Speaking に力を入れる」ことなのですが、とある方ととある企業さんにご協力いただくことにしました。

まずは、Jun さん。毎週、勉強会をしている勉強仲間であり、いつも励ましてもらっています。このチャレンジ自体に一緒に挑戦してもらうことにしました。伴走している人が多いほうが、皆さんも燃えると思いますし、先を行く人の背中を見て、盗めるところは盗んでいきましょう!

次にお願いしたのが Cambly さん。ネイティブ講師のみを抱えている、オンライン英会話プラットフォームです。自分の好きなタイミングで受講ができて、レッスンを録画できるだけでもありがたいのに、次のような教材まで作ってくださいました。

【無料ダウンロード】TOEIC(R) Speaking Test Exercisesでスピーキング力アップにつなげよう!

無料でダウンロードができるので、仮に Cambly を使用しなくとも、こちらの練習問題(4問×100セット)だけでも超お得です。今まで Cambly は TOEIC Speaking に対応していませんでした。ですが、このコラボをきっかけに、対応していただけるようになりました。こちらの教材を講師は手元に持っているので、レッスンでお願いすれば、ガンガンと問題演習をこなしていくことができます。

 

<自分で話す練習の機会を増やす>

TOEIC Speaking は11問で構成されています。ただ、今回のダウンロード教材では、4問にしかフォーカスをしていません。なぜか。

Jun さんと勉強会をする中で、「15/30/60秒で意見を述べるのが難しい」ということに気づき、「そこを重点的にやりたい」という結論に至ったからです。実際、勉強会でも実施しているのは、それらの問題だけです。

ぼくも含めて、音読するのは得意な人が多いです。と同時に、自分の意見をスムーズに言うのは苦手にしている人は多いでしょう。正直、ここは場数(=量)が大事だと考えています。いろいろなアプローチはあると思うものの、自分で話す場を作って、その場で話すトレーニングが、地道でありながらも、一番効果的な方法だと考えています。
Cambly をトレーニングの場にして、自分の英語をどんどん作ってみましょう!

 

<英語力の変化を実感する>

ぼく自身、レッスンを週5で受けていくことになるため、ビフォーアフターがわかるようにしたいと考えています。「録音をすればいい」とよく言われますが、地味に面倒なのですよね。その点、Cambly がカバーしてくれるので、10月時点のレッスンの様子と12月のレッスンの様子を YouTube にアップしようと考えています。

YouTube のチャンネルはこちら

下手な姿をお見せするのは恥ずかしいですが、成長のプロセスを見ていただきたいです。「結局うまくなってないな」と言われないように、しっかりと頑張っていきます。チャレンジや Cambly など何かご質問やご相談がある方は、コメントをお寄せくださいね。3ヶ月限定と割り切って、やりきりましょう!!

【無料ダウンロード】TOEIC(R) Speaking Test Exercisesでスピーキング力アップにつなげよう!

【中・上級者向け】TOEIC Speaking 対策に集中した3か月間から導き出す対策ガイド

2021年1月から本格的に TOEIC Speaking 対策に集中してきました。
というのも、年始の目標にこのテストで満点を取ると宣言したからです。

https://twitter.com/porpor35/status/1344807278986186753

あけましておめでとうございます!実家に帰省せずに、年越しは寝ていたため、正月をタイムラインで実感中。今年もよろしくです。

☑︎TOEIC Speaking テスト200点満点
☑︎オンライン英会話週3回
☑︎毎日英語で独り言

達成できずに自己肯定感を下げるくらいなら、抱負は控えめに始めるのがよろし。

個人的に、TOEIC L&R テストに比べて、Speaking テストは情報が少ないと感じます。

「受験したくても、具体的な対策方法がわからない」
「どの教材で対策を始めればよいか」
「TOEIC L&R の次に Speaking に取り組みたい」

こういった意見が増えてきたように感じるため、
今回、この記事で、3か月間に行ってきたことを明らかにすることで、
具体的な対策方法をご自身で導き出す助けになればと考えています。
行うべき勉強法や使用するとよい教材までお伝えします。

 

TOEIC Speaking 戦歴を暴露する

2012年に TOEIC L&R で初めて満点を取得した後、Speaking に取り組みました。
1年に1回ペースで受験していましたが、しばらく遠ざかっていたのが事実です。

2013.03…130
2014.08…140
2014.12…150
2015.04…140
2015.08…150
2017.12…140
2018.12…170

完全な言い訳ですが、L&R 対策で音読などをほとんどやらなかったため、
満点取得の割にスコアがしょぼいのはご理解ください……。
話す(スピーキング)を意識しないと、悲惨な結果になるという反面教師になれば。

 

対策をする問題を絞る

L&R 対策をきっちりとやっていると、最初の音読問題などは対策の必要がほとんどありません。
L&R テストで言うと、Part 4 のような英文が素材になるからです。

*問題形式を知らない方は公式HPでご確認を!

https://www.iibc-global.org/toeic/test/sw/about/format.html

そこで、Speaking 対策としては、次の2つに絞ることにしました。
全問題の対策をしようとすると、膨大な時間がかかるからです。

・Q6(応答問題/30秒)
・Q11 (意見を述べる問題/60秒)

他にも即興で答える問題や長めに答える問題がありますが、
この2問がスムーズに言えれば、他の問題にも対応できるだろうという仮説です。
自分の意見を述べるという点で共通している分、対策が似通うのも大きな理由ですね。

 

サンプルアンサーを暗唱する

上記の「対策をする問題を絞る」作戦は2018年の際にも行っていました。
30点の伸びが見られたのは、自分の意見が言いやすくなったからだと推測しています。

その時期に行っていたのが「サンプルアンサーの暗唱」です。
2018年の夏、学習仲間の Jun さんに TOEIC Speaking のアドバイスを求めたところ、
「サンプルアンサーの暗唱で、180点まではいける」とおっしゃっていたんですね。
テンプレと話のネタ、表現がストックされていくからだと考えています。

未だにそれを鵜呑みにしています。
(それで170点の結果を出せたのだから、もう一踏ん張りで証明できる)
この3か月でも狂ったように……とまでは言えないのですが、
サンプルアンサーを暗唱していました。

素材は『TOEIC(R) スピーキングテスト 究極のゼミ』です。

この本には、中上級者向けのハイレベルのサンプルアンサーが収録されています。
(一方で、初級者向けのサンプルアンサーもあります)

「自分では言えない」ようなこなれた表現が散りばめられていて、簡単には覚えられません。
何度も練習して、言えたときの快感たるや……。
自分のレベルに合わせて、サンプルアンサーを使用していきましょう。

この本を通して、話のネタも表現もだいぶ増えたように感じています。
暗唱には賛否両論がありますが、ぼくは肯定派です。

 

オンライン英会話を活用する

2018年の対策と違うのは、オンライン英会話を真面目に取り組んだことです。
1回あたり25分のレッスンを週3回行うように心がけました。

「真面目に」と書いたのは、今までは予約やレッスン自体が面倒で避けていたのが事実です。
ただ、昨年末あたりから、レッスン時間&曜日を固定していったことで、ストレスが減りました。
(自分が眠くなる14時を予約時間にしています。)

テーマとしては「とにかく話す」こと。
自分のスピーキングの課題が話が止まってしまうことだったため、
よどみなく話すことを常に意識して、レッスンに臨んでいました。

本来はテストに合わせたトピックを話したり、
使う語彙の範囲を広げたりする目的で用いられますが、
自分はどんな話題であれ、スムーズに話すための場として考えていました

 

実際のテストの結果

実は、この記事を書いた前日がテストで、結果はわかりません。
いろいろと反省点があるのですが、それは別の記事に譲るとして、
今までの受験の中では一番ストレスが少ない回だったと感じました。

問題が自分に合っていたなどの相性の問題というよりも、
自分のレベルが上がって、問題と対峙する余裕が出た感じでしょうか。

と言って、結果がどうなるのかはわかりませんので、
スコアが判明次第、改めて記事を書きたいと思います。

【効果例あり】英文法をガッツリとやったタイミングまとめ

「文法は小難しくて嫌だ」
「文法はどうせ役に立たない」

このように思う気持ちはものすごくわかります。
文法書はやたらと分厚くて、字が細かいですから。
覚えることが多くて、気持ちが萎えるのではないでしょうか。

一方で、文法の必要性を感じているのも事実でしょう。
先日書いた次のツイートがそれなりに反響を得ました。

https://twitter.com/porpor35/status/1296083273978798082?ref_src=twsrc%5Etfw

反響があった理由は「共感」にあると感じています。
最初の「文法は役立つ。英語のルールだもの」という文。
皆さん、文法の知識がどうであれ、役立つものだとわかっています。

ただ、どのようにやっていったら良いかがわかりにくいのも確かです。
ぼくが今まで「英文法」とどのようなタイミングで勉強したかをお伝えします。
この流れを見ていただくことで、以下のことが実現できます。

☑︎ご自身の勉強の軌道修正をすることができる
☑︎TOEIC 満点や英検一級、アウトプットに困らないレベルに到達する

 

❶中学レベルが土台になる

中学で学ぶ英文法は超基礎です。
ここを避けて英語力アップを狙うのは難しい。
だからこそ、中学の内容に自信がない人はここに戻る必要があります。

ぼくの場合、学校の授業と地域の塾の授業でダブルでインプットしていました。
塾で「予習」をして、学校で「復習」して、というスタイルですね。
英語はもともと好きだったので、かなり前のめりで受けていた記憶があります。
文法は英語のルールだとなんとなく理解していたからこそ、
授業ではかなり真面目にやっていたように思います。

そのおかげもあってか、中学では好成績を収め続けていました。
英語が自信になって、他の科目にも好影響を与えたのも良かったです。

さて、「中学校の授業が大事」という結論を、皆さんがどのように生かすか。
この記事をお読みの皆さんは、昔に戻ることはできません……。
もしぼくが中学レベルの文法をやり直すとしたら、
コスパがよく、参照するのが楽な「紙の本」を選びます。

いろいろとオススメはあるのですが、次の点を基準にすると良いですね。

☑︎薄い
☑︎見やすい
☑︎演習問題がある
☑︎音声が付いている

書店に行きにくいご時世ではありますが、手にとって確認するのはマストです。
ネット書店やネット記事のレビューだけを頼りにしないでください。
合うかどうかは見ないとわからないからです。

中学英文法のやり直しのコツは、サラっと何度も見て、頭に入れること。

理解するのは簡単かもしれませんが、英語初心者には苦行に感じるはず。
一周目で理解できなくても大丈夫です。
何周もして、自分のものにしていきましょう。

ここをクリアできれば、後がだいぶ楽になります。

  

❷高校は読解を意識する

中学レベルはさほど大変に感じずに進めたものの、
高校は一度挫折を味わいました。
出される英文が「読めない」のです。

知らない単語が増えたという理由もあるのですが、
文法を「読む」ために使いこなせなかったという理由が大きいです。
「単語は知っているのに、読めない」という事態にも出会ったからですね。

英語の伸び悩みを感じた高校2年あたりに、改めて文法と向き合いました。
以下の記事でご紹介している『山口英文法講義の実況中継』です。

この本のおかげで、高校レベルの英文法の全体像がつかめた感じです。
受験参考書ではありますが、口語で読みやすいため、今でもオススメできるものです。

そして、高校の友人からオススメされた、代々木ゼミナール講師の富田一彦の本が決定的でした。
これは万人ウケしないのですが、ぼくに大きな影響を与えたシリーズがありました。
『富田の英文読解100の原則』という上下巻の本です。

この本のおかげで、「読むための英文法」を手にいれた実感があります。
教え方に癖があるため、最初はかなり難しく感じるのですが、
英文法が使える快感と英文が読める快感を味わうことができます。
富田先生の教えが無意識に使えるようになったら、
TOEIC レベルの英文は余裕で理解することができます。

めちゃくちゃロジカルに説明してくださるので、
「フィーリングでいけるでしょ」という考えの方は 絶対に読まないほうがいいです。笑

英文法というルールを使って、丁寧に読むことの大切さを知ってほしいです。

 

❸語順通りに理解する

❷までで読めるようになるのですが、話すとなると、うまくいかないことがありました。
そこで出会ったのが、大西泰斗先生の「ハートで感じる英文法」の再放送です。高校生時代にロジカルに寄りすぎた反動からか、
「感覚で理解するのって面白い」と心から感動しました。

そこから大西先生の著作を読み漁り、英語を感覚で理解する段階へ移っていきました。

これは❷と逆行する流れなのですが、❷があっての「感覚」だと感じています。❷の段階で、丁寧に英語を使う型を身につけたからこそ、
その型を感覚的に使うことができている、という実感があるからです。
❸から入っていたら、❷の必要性を感じることなく、
文法の使い方が安定しない感じになっていたかもしれません。

特に、日本語の語順に引っ張られることなく、
前から理解できるようになったのは大きな武器となりました。
当時、TOEIC 対策をしていましたが、読むスピードが上がった感覚もありました。
いわゆる「返り読み」が格段に減ったのですね。

もちろん、英語の語順が自分に染み付いたことで、話す力の向上にもつながっています。

以上、英文法をガッツリとやったタイミングでした。
この後、改めて英文法と向き合うことがあれば、加筆する予定です。
今のところはなさそうな予感ですが、何があるかはわかりませんから。

ぜひ文法を武器にして、英語力をアップさせていきましょう!