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やる気が出ない時の TOEIC(R) L&R テスト勉強法2選【実例あり】

TOEIC のスコアアップのために、継続学習は必要です。これは誰しもわかっていることであるのに、やる気が出ない時はありませんか? 時間があるのに、なぜかやれない。そんな時にどのような対応をするようにしていますか? その場その場で考えるのは大変なので、ヒントになるであろう2つの方法をご提示します。

今回の記事をお読みいただくことで、やる気が出ない時に「こうしよう」という自分になれます。多分、今、この記事にたどり着いたということは、やる気が出ない時だと思うので、ゆるゆるとお茶でも飲みながら、お読みくださいね。

 

なぜこの勉強法が良いのか?

TOEIC 対策を学習者として何年も実施して、990点満点を複数回取得できたのは、この勉強法を意識していたからです。講師としても、この勉強法を伝えることで、楽になった人は多くいるようです。実際の結果が出ている勉強法だからこそ、記事として残しておき、多くの方に伝えようと考えています。

 

(1)Part 3 の会話を音読する

安心してください。やる気が出ないのは、多くの人に起こりうることです。ぼくは TOEIC と出会って15年は経ちますが、未だにやる気が出ないことは多々あります。

実は、この記事を書く前のぼくもそうでした。「書く気が出ないなあ」と。でも、今、こうやって書けているのは、「ちょっとだけでいいから書こう」と書き始めたからです。

これは「作業興奮」と言うものを利用しています。超ざっくりと説明すると、実際にやり始めると、体と脳が興奮して、頑張れる、という優れものです。この作業興奮を利用して、何かしらの勉強をしましょう。
そこで、何をするかといえば、音読です。

「やる気が出ない時に音読はちょっと」と思われるかもしれないものの、音読は作業興奮を引き起こしやすいです。単に問題を解いたり、解説を読んだり、頭を使う作業よりも、音読をすると勉強している実感がわくはずです。

ぼく自身、TOEIC 対策時に音読をほぼしなかったため、昔の自分に教えてあげたいと思っています。というのも、音読は「前から英語を理解する」癖をつけるのにもってこいだからです。やる気が出ない状態で、なんとなくやっていたとしても、それなりに効果はあります。

教材は Part 3 の会話がオススメです。会話なので場面が浮かびやすいですし、テンポよく話が進むので、さほどやる気がなくても、音読しやすいです。Part 1, 2 だと短いし、Part 4 だとお堅いし。ぼく自身、TOEIC の本番前に Part 3 を使った音読をすることは多いです。教材としてとっつきやすいんですね。

自分が今まで解いた問題の中から適当に選んで、音読に挑戦してみましょう。

 

(2)何もやらない

これは勉強法と言わないでしょう。でも、この手段を知っているのと知らないのとは大違いです。

勉強にやる気が出ない自分に気づくと、多くの方が自分を責めると思います。「スコアアップしたいのに、なぜやる気が出ないんだ」とか「試験が近いのにおかしい」とか。

ちょっと待ってください。

いきなり話は大きくなりますが、人生って TOEIC だけで構成されているわけではないですよね。その他のことがいっぱいあるわけで。良いことも悪いこともいろいろと起こっての勉強です。やる気が出ない日だってあるんです。どれだけ意識を高く、目標を掲げていたとしても、行動するのが難しい日もあります。

だから、責めすぎないでほしい。 たまには休みましょう。

変に「やる気が出ないけれど、どうしよう」と思ったままのほうが精神衛生上良くないです。思い切って休んでください。明日から頑張ろうと切り替えればいいんです。

この勉強法(考え方)は、日々勉強を頑張れている人が使う方法です。なので、「勉強をし始めたばかりなのですが、やる気が出ません」という人は、自分を甘やかしすぎずに(1)で頑張ってみましょう。

 

結論:やれるなら Part 3。難しければまた明日

やる気は出ないものの、少しでも勉強をしようと思うならば、重い腰を上げて、Part 3 の音読をしてみましょう。そのうち、気分が乗ってきますから。たまにはお休みの日があっても大丈夫です。

焦らずに、着実に進んでいきましょう。

やる気が出なかったら、この記事にまた戻ってきてくださいね。

応援しています。

【効果例あり】英文法をガッツリとやったタイミングまとめ

「文法は小難しくて嫌だ」
「文法はどうせ役に立たない」

このように思う気持ちはものすごくわかります。
文法書はやたらと分厚くて、字が細かいですから。
覚えることが多くて、気持ちが萎えるのではないでしょうか。

一方で、文法の必要性を感じているのも事実でしょう。
先日書いた次のツイートがそれなりに反響を得ました。

https://twitter.com/porpor35/status/1296083273978798082?ref_src=twsrc%5Etfw

反響があった理由は「共感」にあると感じています。
最初の「文法は役立つ。英語のルールだもの」という文。
皆さん、文法の知識がどうであれ、役立つものだとわかっています。

ただ、どのようにやっていったら良いかがわかりにくいのも確かです。
ぼくが今まで「英文法」とどのようなタイミングで勉強したかをお伝えします。
この流れを見ていただくことで、以下のことが実現できます。

☑︎ご自身の勉強の軌道修正をすることができる
☑︎TOEIC 満点や英検一級、アウトプットに困らないレベルに到達する

 

❶中学レベルが土台になる

中学で学ぶ英文法は超基礎です。
ここを避けて英語力アップを狙うのは難しい。
だからこそ、中学の内容に自信がない人はここに戻る必要があります。

ぼくの場合、学校の授業と地域の塾の授業でダブルでインプットしていました。
塾で「予習」をして、学校で「復習」して、というスタイルですね。
英語はもともと好きだったので、かなり前のめりで受けていた記憶があります。
文法は英語のルールだとなんとなく理解していたからこそ、
授業ではかなり真面目にやっていたように思います。

そのおかげもあってか、中学では好成績を収め続けていました。
英語が自信になって、他の科目にも好影響を与えたのも良かったです。

さて、「中学校の授業が大事」という結論を、皆さんがどのように生かすか。
この記事をお読みの皆さんは、昔に戻ることはできません……。
もしぼくが中学レベルの文法をやり直すとしたら、
コスパがよく、参照するのが楽な「紙の本」を選びます。

いろいろとオススメはあるのですが、次の点を基準にすると良いですね。

☑︎薄い
☑︎見やすい
☑︎演習問題がある
☑︎音声が付いている

書店に行きにくいご時世ではありますが、手にとって確認するのはマストです。
ネット書店やネット記事のレビューだけを頼りにしないでください。
合うかどうかは見ないとわからないからです。

中学英文法のやり直しのコツは、サラっと何度も見て、頭に入れること。

理解するのは簡単かもしれませんが、英語初心者には苦行に感じるはず。
一周目で理解できなくても大丈夫です。
何周もして、自分のものにしていきましょう。

ここをクリアできれば、後がだいぶ楽になります。

  

❷高校は読解を意識する

中学レベルはさほど大変に感じずに進めたものの、
高校は一度挫折を味わいました。
出される英文が「読めない」のです。

知らない単語が増えたという理由もあるのですが、
文法を「読む」ために使いこなせなかったという理由が大きいです。
「単語は知っているのに、読めない」という事態にも出会ったからですね。

英語の伸び悩みを感じた高校2年あたりに、改めて文法と向き合いました。
以下の記事でご紹介している『山口英文法講義の実況中継』です。

この本のおかげで、高校レベルの英文法の全体像がつかめた感じです。
受験参考書ではありますが、口語で読みやすいため、今でもオススメできるものです。

そして、高校の友人からオススメされた、代々木ゼミナール講師の富田一彦の本が決定的でした。
これは万人ウケしないのですが、ぼくに大きな影響を与えたシリーズがありました。
『富田の英文読解100の原則』という上下巻の本です。

この本のおかげで、「読むための英文法」を手にいれた実感があります。
教え方に癖があるため、最初はかなり難しく感じるのですが、
英文法が使える快感と英文が読める快感を味わうことができます。
富田先生の教えが無意識に使えるようになったら、
TOEIC レベルの英文は余裕で理解することができます。

めちゃくちゃロジカルに説明してくださるので、
「フィーリングでいけるでしょ」という考えの方は 絶対に読まないほうがいいです。笑

英文法というルールを使って、丁寧に読むことの大切さを知ってほしいです。

 

❸語順通りに理解する

❷までで読めるようになるのですが、話すとなると、うまくいかないことがありました。
そこで出会ったのが、大西泰斗先生の「ハートで感じる英文法」の再放送です。高校生時代にロジカルに寄りすぎた反動からか、
「感覚で理解するのって面白い」と心から感動しました。

そこから大西先生の著作を読み漁り、英語を感覚で理解する段階へ移っていきました。

これは❷と逆行する流れなのですが、❷があっての「感覚」だと感じています。❷の段階で、丁寧に英語を使う型を身につけたからこそ、
その型を感覚的に使うことができている、という実感があるからです。
❸から入っていたら、❷の必要性を感じることなく、
文法の使い方が安定しない感じになっていたかもしれません。

特に、日本語の語順に引っ張られることなく、
前から理解できるようになったのは大きな武器となりました。
当時、TOEIC 対策をしていましたが、読むスピードが上がった感覚もありました。
いわゆる「返り読み」が格段に減ったのですね。

もちろん、英語の語順が自分に染み付いたことで、話す力の向上にもつながっています。

以上、英文法をガッツリとやったタイミングでした。
この後、改めて英文法と向き合うことがあれば、加筆する予定です。
今のところはなさそうな予感ですが、何があるかはわかりませんから。

ぜひ文法を武器にして、英語力をアップさせていきましょう!

大西泰斗先生の「ラジオ英会話」を TOEIC 学習者にもオススメする理由

「TOEIC の素材だけでは飽きる」という声を聞きます。
そして、TOEIC 以外の素材を使おうとして、ニュース英語に行く人がいます。
しかし、少し聞いてみればわかるのですが、
レベルが高くてついていくことができません。

では、どんな素材が良いのか。

いろいろな教材を研究して、最適だと考えるものがあります。
それは、NHK ラジオ講座「ラジオ英会話」

現時点で最強です。

思いつく限り、メリットはこんな感じです。

☑︎ レベルが絶妙
☑︎ 前から理解する力が醸成される
☑︎ スピーキング力アップにもつながる
☑︎ こなれた表現に唸らされる

以前、次のような勉強法の記事を書いていますので、
もしよろしければ、ご参考になさってください。
今はマイナーチェンジをしていますが、根本は同じです。

上に挙げたメリットについて、もう少し詳細に語っていきましょう。
もし「これはやってみよう」と思ったら、
放送を聞いてみると、雰囲気をつかむことができるのでぜひ。

 

☑︎ レベルが絶妙

TOEIC の Part 3, 4 に比べると、やや簡単ではあります。
ただ、リアルな会話に慣れておけば、TOEIC にも対応しやすいです。
Part 7 のチャット問題にも対応することができますね。

ほぼ毎日の放送で、会話に触れることができれば、
会話の独特なリズムには間違いなくなれることができます。
TOEIC を始めたばかりの方でも、スッと入っていきやすいレベル感です。
説明も丁寧なので、ご心配なく。

 

☑︎ 前から理解する力が醸成される

実は、ここが一番のオススメポイントであります。
ぼく自身の TOEIC のスコアアップの理由に、
大西メソッドを学んだことが挙げられます。

毎月のテキストの冒頭に描かれている

・説明ルール
・指定ルール

という二つが頭と体に染み込んだため、
英語がよどみなく理解できるようになったのです。

この話は2020年度のテーマではありませんが、
随所で説明してくれる分、今からでも遅くはありません。

もし「文法」にフォーカスして、「ラジオ英会話」を楽しみたい方は、
過去の放送をまとめた『英文法パーフェクト講義』が良いでしょう。

☑︎ スピーキング力アップにもつながる

会話を扱っているため、音読や暗唱を通して、
スピーキング力アップにつながるのは間違いなしです。
ぼくが未だに欠かさず取り組んている理由はここにあります。

 

☑︎ こなれた表現に唸らされる

TOEIC には出てこないものの、「へ〜」と思う表現が出てきます。
こういう出会いは知的好奇心を刺激してくれるので、
英語学習にメリハリをつけてくれるはずです。

例えば、最近、ぼくが唸ったのはこちらの表現です。

I wasn’t born yesterday.

ご存知ですか?
ぼくは初見で、「へ〜」と放送を聴きながら言っていました。

「昨日生まれたわけではない」
→「前から生きてる」
→「そんなことは知っている」

面白くないですか?
TOEIC 対策をしていると、TOEIC に出るものばかりに敏感になりますが、
新たな英語の楽しみ方として、活用できるのではと考えています。

以上、TOEIC 学習者にも「ラジオ英会話」をオススメする理由でした!

【決定版】TOEIC 900点の壁を越える勉強法【単語/文法/リスニング/リーディング】

TOEIC の目標スコアは人によって異なります。
皆さんの目標スコアはいくつですか?

会社の昇進要件や転職活動だと【800点】くらいは当たり前でしょう。
学生であれば、就職活動となると、求められるスコアは高くなります。
新卒の就職活動でも【800点】はあると望ましい印象を受けますね。

しかし、他の人と差をつけるために、【900点】あったら良いなと思いませんか?

では、その【900点】を取得するための作戦はあるでしょうか?

TOEIC の要素をざっくりと分類すると、次のようになるでしょう。

❶単語
❷文法
❸リスニング
❹リーディング
❺TOEIC 力

これらの要素に対して、自分なりの仮説があるのかどうか、ということです。
もしこれがない状態で突き進もうとするのは危険です。
必ず壁にぶち当たります。

特に、「問題を解けばいいんでしょ」のように考えていたら、
時間ばかりを消費してばかりの状態になると思うくらいがちょうどいいです。

今の時点がどうであれ、

「<半年後>に【900点】を取得したい!」

もしこのように相談に来られたら、どのように考えるかを深掘りしました。
長編になりますが、自分の気になる範囲だけでもお読みくださいね。

この記事を読んだ後に、半年間の学習を実践すれば、
確実に【900点】は近づいてくると信じています。

 

筆者の戦績(3年で900越え)

筆者である私は、900点を取得するまでに3年かかりました
これでは「この記事に説得力がない」と言われるかもしれません。

しかし、今、講師として活動をして、
無駄な時間を過ごしたと反省しています。

振り返ると、手当たり次第の勉強となっていて、
もっと早く達成できたと感じているからです。

初受験から900点までの道のりは次のようなものです。

2006.09(IP)…735(345/390)
2007.12(IP)…850(410/440)
2008.06…835(410/425)
2009.01…880(415/465)
2009.07…870(420/450)
2009.10…935(485/450)

見事に、800点台で停滞して、900点の壁を越えるのに手間取っています。
これは【900点】に必要な要素を洗い出すことができずに、
次々と出てくる問題集をむやみやたらに解いた結果だと分析しています。

この記事をお読みの皆さんには、同じ道をたどって欲しくはありません。
だからこそ、900点に必要な要素と、それに必要な行動を具体的に提示します。

以前から「他の人が真似しやすいように」と意識して、再現性にこだわってきました。
そのため、セミナーなどでやり方を伝えたことで、900点を突破した人は存在します。
ぜひ自分の真似できるところから実践していただきたいと思っています。

 

半年の学習プラン概要

半年という短い期間で、どのように TOEIC とケリをつけるか。

まず、1日の勉強時間についてお伝えしましょう。
今のスコアが低ければ低いほど、勉強時間は増やさなくてはなりません。
「1日1時間で」なんて甘っちょろいことを言う人は、
ここで読むのをやめたほうが身のためです。

「1日2〜3時間」は確保したい。
スキマ時間を活用するのはもちろん、机に向かって勉強する時間も確保しましょう。

次に、各月のメインテーマです。
同時並行で「単語」をやったり、以前やったものを復習することはあります。

1か月め:TOEIC 範囲内の文法をマスターする
2か月め:Part 5
3か月め:Part 3, 4
4か月め:Part 7
5か月め:苦手ジャンルに特化
6か月め:1日1模試+復習

このような感じです。

パートの順番には意図がありますから、
覚悟してお読みいただけるとうれしいです。
前に分類した内容と照らし合わせながら、お話していきます。

❶単語→単語は0.1秒で意味が思い出せるまで
❷文法→文法は TOEIC の範囲内だけ理解+演習する
❸リスニング→スクリプトありシャドーイングで攻略する
❹リーディング→毎日60分読んで、英語を読む自分に慣れる
❺TOEIC 力→解き方や背景知識を入れる

 

単語は0.1秒で意味が思い出せるまで

単語は「900点レベル」までのものを徹底的にマスターしましょう。
徹底的にマスターする条件は、以下のものをイメージしています。

・0.1秒で意味がわかる
・発音がわかる(聞いてわかる)

よく「書けなくていいんですか」という質問を受けますが、
嫌というほど目にしていれば、書けるようになっていきます。
発音を覚えていれば、余計に書きやすくなっていくものです。
英単語は発音とスペルのズレがあると言われますが、
TOEIC の範囲内であれば、それほど気にする必要はありません。

使う教材は「金フレ」一択でしょう。
他の単語帳でも良いですが、テストに出る具合を考えると、
この一冊以外はありえないかなと思っています。

「金フレ」を使うときの注意点としては、<英語→日本語>で覚えることです。
単語帳は<日本語→英語>になっています。
その通りにやろうとすると、挫折してしまうのです。

まずは、母語で意味がわかるか、を判断基準にしてください。
そのあとで「英語にできるか」を視野に入れてもいいと思います。

覚え方としては、1日100語をノルマにして、一週間繰り返す感じです。
じっくりと一語ずつ覚えるというよりは、瞬間的に顔合わせをするイメージ。
それを「朝、昼、夜」と、三回転させていきましょう。
出会う頻度が多ければ多いほど、単語を覚えていくものです。
何度も出会うことで、脳が「これは大事な情報」と錯覚するわけですね。
その点、<1日3回×7日=21回転>は、出会う回数としてはバッチリです。

 

文法は TOEIC の範囲内だけ理解+演習する

文法については、大学受験の文法書を引っ張り出す必要はありません。
TOEIC で問われる文法の範囲は、大学受験ほど広くないからです。
そこで使うと良いのが「プラチナ講義」です。
TOEIC に出る文法項目が例文とともに、丁度良い分量で説明されています。

TOEIC に出るところだけに絞られているため、効率良く文法が勉強できます。

①ざっと読む(問題演習は飛ばして良い)
②理解度が怪しいところを再読する
③問題演習をする

このような感じです。
5周くらい回せば、文法に対しては問題ないと感じています。

Part 5 には文法問題と語彙問題が出ますが、
まずは、文法問題を100%正解できるようにすること。
文法問題の中には難しい問題も混じっていますが、
徐々に解けるようにしていきましょう。

筆者は文法問題を10,000問は解いているはずです。
900点に到達するために「そこまでやれ」とは思いません。
ただ、一つ言えるのは、質よりも量です。
「プラチナ講義」の内容を完璧に理解した後は、問題演習です。
問題演習をすることで、「こう出題されるのか」を実感してください。
Part 5 は量を積み重ねやすいので、量をこなしましょう。

問題演習は「でる1000問」だけで十分です。

やり方はシンプルにすると続きやすいですから、シンプルな方法を提示します。
「プラチナ講義」を理解した後であれば、このプラン通りに進められるはずです。

①1日100問解く→間違った問題を復習する
②間違った問題だけを何周もする

①の時に注意したいのが、「間違った」の定義です。
少しでも迷ったと感じたものがあれば、それは「間違った」にカウントしてください。
その問題に付箋を貼ったり、チェックマークを付けたりして、
後で戻ってこられるようにすればOKです。

最初は間違っても構わないので、気にせずにいきましょう。
解説を読んでもわからない部分があれば、 適宜「プラチナ講義」に戻るようにすると良いですね。

 

スクリプトありシャドーイングで攻略する

リスニングは問題演習は大事なのですが、
英語力そのものを上げることを強く意識しましょう。
そうすることによって、解き方など細かなことは気にならなくなります。

トレーニング方法としては「シャドーイング」が効果的です。
音声の後を追って、声に出す、というものですね。
TOEIC 本番では、音読をする必要がないため、音読せずにリスニング力を上げられます。

ただ、シャドーイングはリスニング力アップに非常に有効な手段だと実感しているため、
TOEIC でも取り入れていくことをご提案したいです。

とはいえ、シャドーイングをいきなりやるのは難しいはずです。
そこでご提案したいのが、<スクリプトありシャドーイング>です。

一般的なシャドーイングは<スクリプトなし>です。
その点、<スクリプトあり>だと、だいぶハードルが下がり、取り組みやすいはず。

Part 1 から Part 4 まで、このトレーニング法ですべていける自信があります。
正しい音をインプットし、自分でも声に出せるようにする。
そうすれば、ネイティブの音は格段に聞き取りやすくなりますから。

最初は、スクリプトありでシャドーイングを行って、
慣れてきた素材に対しては、スクリプトなしで行うといいですね。
仮に、スクリプトなしでうまくできなかったとしても、
英文を聞き取って理解できればOKとしてください。

先ほど言ったように、音読ができないとスコアが取れない試験ではないからです。
ぼくはリスニングで満点を取るまで、ほとんど音読はしていません。
しかし、自分が英語学習を進めていく上で、「これは遠回りをしていた」と実感しています。

ちなみに、テキストは『公式問題集』がベストです。
ナレーターが本番とほぼ同じなので、使わない手はないです。
この時点では、最新のものを一冊用意して、使い倒せばOKです。

新しいものから古いものに進むのが王道です。

 

毎日60分読んで、英語を読む自分に慣れる

Part 7 は TOEIC の最難関です。
最難関だと感じさせる要因の一つが「量」です。
そこを突破するには、普段から「量」をこなすことです。

とはいえ、ここまでに書いたことを実行できていれば、
Part 7 の長文に対して、それほど抵抗感を抱かないはずです。
単語も文法もマスターしているし、
リスニングでまとまった分量を理解する力も付いているからです。

リスニングと同様に、問題演習を行い、解き方に意識を向けるのではなく、
水を飲むように、英文をたくさん読んで、英語力そのものを高めましょう。

素材は読解特急を片っ端からやることをオススメしています。
シリーズとしては6冊ありますが、2→4→1(無印)→5→3の順番です。
取り組みやすさや難易度を考慮した結果です。

①一週間で一冊を解く
②解いた問題の文章だけを60分読む

これを他の問題集でも繰り返していく感じです。

これを試してみると、最初はかなり辛いとわかるのですが、
本番はもっと辛いので、練習で体験しておく必要があります。
練習でできないことは、本番ではできないからですね。
とはいえ、読めるようになってくると、
「こんなにスムーズに英語が読める」と快感に変わっていきます。

 

解き方や背景知識を入れる

解き方や背景知識は、勉強の序盤で仕入れることが多いのですが、
これらは「持っている英語力をスコアに十分に反映させるもの」です。
知っているからスコアが上がる側面はあるのですが、あくまでおまけ。
ここばかりに時間を使っていたら、肝心の英語力が伸びません。

それに、ここまでの問題演習やトレーニングをしてくる中で、
解き方はある程度身についているでしょうし、
「こういう場面が出る」というのもインプットされているはずです。

そのため、TOEIC 力と定義した、この二つはさほど意識する必要はありません。
以下の二冊に目を通しておくと、TOEIC 力がさらに向上すると考えています。

 

一日一模試をメンテナンス感覚で

「一日一模試」とはその名の通りです。
最初は初見のものなので、時間はかかりますが、
そのうちに解いたことのある模試を改めて解くことになります。
今までの復習をしながら、TOEIC 勘を鋭くするための時間です。

ぼくは10セットほど用意して、ぐるぐると回転させていました。
徐々に解ける問題数が多くなり、ここでも快感を抱くことができます。
現時点でのオススメは、さほど多くはありません。
絞ってやりましょう。

リスニングで使った『公式問題集』をメインに据えて、もう一冊。

これだけを完璧にやり込めば、十分かなと考えています。
「足りない」と思うのは、もっと深掘りをするタイミングだと思いましょう。
10セットをぐるぐるとやっていけば、十分な力が身につきます。

以上、900点の壁を越える勉強法として、ご紹介させていただきました。
やるべきことは多く感じますが、900点は分厚い壁です。
量を積み重ねて、自信に変えていきましょう。

才能ではありません。
やるかやらないか。
必ず達成できます。

900点以上を超えたら、こちらの note(定期購読マガジン)がオススメです。

週刊TOEIC990点パーフェクトスコアラー秘伝の書
https://note.com/nabeatsu3/m/m9eac6e519dae

壁の向こうで待っています。

MBさんの名言「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」から考える TOEIC スコアアップの思考法

突然ですが、
MBさんという方をご存知でしょうか?

 

ファッションバイヤーやファッションアドバイザーという肩書きです。
ブログや YouTube で発信をしており、手がけた書籍は累計100万部を超えています。

 

…とここまで、知っている風に書きましたが、ぼく自身、つい最近まで知りませんでした。
出会ったきっかけは『持たざる者に贈る新しい仕事術 もっと幸せに働こう』です。

 

 

ぼくは仕事術の本を、英語学習と紐付けようとする癖があります。
この本の3つの名言をご紹介しながら、TOEIC のスコアアップについて考えていきます。

 

  1. 「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」
  2. 「準備ばかり頑張って、行動しない人たちが多過ぎる」
  3. 理想論である目標数値を、現実的な今日のタスクまで具体化する作業こそが目標設定

 

結構グサグサと来ませんか?
勉強だけならまだしも、仕事など他の文脈に応用しても刺さるはずです。
一つずつ確認していきましょう。

 

1. 「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」

今回のタイトルにどうしても入れたかった名言の一つです。
MBさんは自分のことを「凡人」とおっしゃっています。

 

皆さんはご自身のことをどう思っていますか?

 

ぼくもMBさんと同じく、自分のことを「凡人」だと思っています
だからこそ、「なんとかしたい」という思いが強いのでしょう。
その「凡人」がどのように結果を出すのか。
それが最初の一言に詰まっています。

 

「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」

 

ぼくは TOEIC についてブログや Twitter で発信をしながら、990点満点までたどり着きました。
誰でも簡単に手に入れられる結果ではないと思います。
全スキマ時間を TOEIC に充てたり、問題を何度も解いたり、
他の学習者を凌駕する勢いで勉強したのは事実です。
実際に凌駕していたかはわかりませんが、結果が出せたのはその証拠でしょう。

 

2. 「準備ばかり頑張って、行動しない人たちが多過ぎる」

TOEIC や英語学習の文脈に置き換えると、
勉強法の本やブログを見てばかりの人たちのこと。
でも、これって人間の本能として仕方のないこと。
恒常性維持(ホメオスタシス)機能によって、
「昨日と同じ状態でいてくれ」と働きかけられているからです。
だから、新たな行動をしにくいというわけです。

 

でも、最初にご紹介した名言を覚えていますか?

 

「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」

 

今まで通りではまずい。
新たな行動をする必要がある。

 

成功の鍵は「新たな行動をとにかく起こすこと」です。

 

ぼくの新刊『TOEIC(R) L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』は勉強法が多く載っています。
もし成果を出したいならば、そこで学んだ方法を行動に変える必要があります。
すべての方法でなくても、自分にしっくり来たものを行ってみてください。
学習においては他人と比べるのはナンセンスですが、
それでも他人には負けないくらいの勢いで行動しましょう。

 

3. 理想論である目標数値を、現実的な今日のタスクまで具体化する作業こそが目標設定

MBさんは「世の中にある90%以上の目標は根性論に過ぎない」と断言しています。
ぼくなりに言い換えると、「具体性に欠けており、行動に落とし込めていない」ということ。

 

そこで、MBさんは次のような目標設定を提案しています。

 

「目標を今日のタスクにまで落とし込み、自分をがんじがらめにする」

 

「勉強をする」のようなぼんやりとした目標だと、いざその時が来た時に迷います。
キツイ言い方かもしれませんが、この考え方の人の元に時間はやってこないでしょう。

 

時間は自分で作り出すものです。
だからこそ、超具体的に、小学生でもわかるように、目標を具体化するわけです。
ぼくの場合は次のような感じです。

 

「毎日、5時30から7時の間、リビングで、机に向かって、『実践ビジネス英語』を15分シャドーイングをしてから、10分で暗唱をする。そのあと…」

 

がんじがらめにすることで、逃げ場をなくす感じです。
そうすることによって、行動をできる機会が増えていくと考えています。

 

以上、3つの名言をご紹介しながら、TOEIC と絡めていったわけですが、
まだまだご紹介したい部分がたくさんあります。
今後も記事にしていく予定ですが、早く知りたい方はぜひお手に取ってみてくださいね。