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990点満点取得者が書いた「TOEIC(R) L&R TEST最強の復習法」をまとめた『戦略特急』を広めたい気持ち

音声メディア voicy の書き起こしに少し手を加えたものです。

#91 育てた子どもに愛情を注ぎ続けて何が悪い

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TOEICのスコアアップを目指す方々へ。私は累計550万部を突破した「特急シリーズ」で『戦略特急』という復習法に関する本を執筆しました。しかし、TwitterやInstagramなどのSNSを見ていると、復習法について知らない方が多いことに驚かされます。

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あるツイートを目にしたとき、私は胸が痛みました。「この本をどうやってやり直せばいいか教えてください」という声が寄せられていたのです。このような状況に遭遇すると、「まずはググってみたり、自分で調べたりしてみたのかな?」と思いますが、私が提唱する復習方法を知っていれば、こうした悲しい状況は回避できるのです。

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私が書いた本が、TOEICで苦しむ方々に届けば、このようなツイートは存在しないはずです。

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もちろん、私が提唱する復習方法は唯一の正解ではありません。しかし、ガイドとして役立つことは間違いありません。私自身、そのガイドとなる一冊が欲しかった経験があるため、本書を読んでくださる方がTOEICの苦手意識を克服し、目標スコアに到達する手助けとなることを願っています。

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もしあなたが、TOEICで苦戦しているのであれば、是非私の本を手に取ってください。その中には、効果的な復習法が詰め込まれています。一度読んでいただければ、自信を持って試験に臨めるようになるはずです。

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TOEICのスコアアップには、ただ問題集を解くだけでは不十分です。

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復習方法を知っていることも重要ですが、何よりも重要なのは自分をTOEICの主人公と見立て、勇者の行動をすることです。『戦略特急』の著者である私は、

自分の時間や経験を注ぎ込んで作り上げたこの本を愛しい子供のように思っています。同じように、あなたもこの本を一冊仕上げることを目標にしてみてはいかがでしょうか?

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最初に『戦略特急』で問題提起されたのは、TOEICの対策本が積読状態になっていることや、問題をたくさん解いているのにスコアが上がらないことなどでした。しかも、同じ問題を何度も解くことに飽きてしまったり、復習方法がわからなかったりすることもあるでしょう。

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そこで、『戦略特急』の著者が提案するのが「勇者の行動」です。無限レベルアップやスルメ理論、宝探し、幽体離脱、自褒め法など、独自のメソッドを用いて、自分をTOEICの主人公と見立ててスコアアップを目指します

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TOEICの勉強に疲れてしまった方、スコアアップに悩んでいる方、自分を勇者に見立てて新しい方法を試してみませんか?『戦略特急』は、復習方法や問題解決方法を詳しく解説しています。一冊仕上げることで、あなたも勇者として活躍できるかもしれません。

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TOEICスコアアップを目指す読者の皆さんへ。この方法論を使ってスコアアップすることができると、私は自信を持ってお伝えします。あなたたちは、多くのTOEIC対策本がある中、何を選べばいいのか悩んでいるかもしれません。しかし、『戦略特急』を極めることで、どんな問題にも対応できる知識と戦略を手に入れることができます。

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しかし、復習は飽きるものです。新刊の誘惑もあるかもしれません。情報の豊富さから、Twitterなどで見かけた未知の本に興味を持ち、手に入れたとしても、ただ読んだだけでは変わりません。TOEIC対策本も例外ではありません。

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結果を出すには、行動し、試行錯誤しながら取り組むことが必要です。

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『戦略特急』によって身に付けた知識や戦略を実践し、徐々に成果が現れてくることもあれば、一気に結果を出すこともあるでしょう。この本を読めば、成果に繋がらないということはないと思っています。筆者は多くの時間とエネルギーをかけ、再現性の高い内容を提供するために努めました。ただし、すべての人に合うとは限りません。しかし、『戦略特急』を極めることで、TOEICスコアアップへの確かな近道を手に入れることができます。

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この本を読んで効果があったページは、ぜひ撮影して、TwitterやInstagramに投稿してください。その際は、ハッシュタグ「#戦略特急」を付けて投稿していただけると、必ずいいねやリツイートでお返しします。私たちは、この本をたくさんの人々に広めるために、力を注いでいきたいと考えています。

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英語学習において、スコアアップは大きな目標です。私たちは、読者の方々が自分自身の能力を感じ、自信を持って英語を話せるようになることを願っています。もし、TOEIC対策が難しく感じる場合や、上達がなかなか実感できない場合には、ぜひこの本を手助けにしてください。私たちは、この本が多くの人々に届くことを願っています。

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売れなくても、読んでいただけることが何よりも大切です。(もしご興味をお持ちいただけたらば、Amazonを覗きに行ってみてください!)

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今回は以上ですが、ぜひあなたの感想をTwitterでシェアしてください。私たちは、確認次第、必ずいいねやリツイートでお返しします。一緒にこの本を広めていきましょう!

【永久保存版】TOEIC 対策にシャドーイングを上手に取り入れる方法

「TOEIC 素材を使って、リスニング力を大幅アップさせたい」
「英語をただ聞くだけでは飽きてしまい、学習法にバリエーションを加えたい」
「シャドーイングが効果的な学習法だと聞いたんだけど、具体的なやり方がわからない」

TOEIC 対策に「シャドーイング」を取り入れることは有効です。

「シャドーイング」とは、英語を聞きながらそれを真似する方法。単にリスニングをするだけよりも負荷がかかり、その分、力もつくようになります。

一方で、負荷がかかる分、簡単に取り入れられる学習法ではないことも確かです。

実は、「シャドーイング」は通訳訓練法の一つです。通訳とは英語を使うプロフェッショナルですから、TOEIC という試験対策に必要なのかは疑問です。

そこで、今回は「シャドーイング」を取り入れるための準備内容や実際の勉強方法についてご説明します。

👓 この記事を書いているぽるぽるのプロフィール 👓
・講師(東京海洋大学/市進予備校/天狼院書店)
・著書(TOEIC TEST 戦略特急/毎日の英単語)
・国内独学・留学なしで TOEIC 990点満点・英検1級

目次

  1. 👓 取り組むパート
  2. 👓 事前準備❶:完全理解
  3. 👓 事前準備❷:正しい音のインプット
  4. 👓 事前準備❸:自分のペースで音読
  5. 👓 本番❶:スクリプトありシャドーイング
  6. 👓 本番❷:スクリプトなしシャドーイング
  7. 👓 TOEIC 対策時の真実

👓 取り組むパート

現在のレベルによって変わりますが、初中級者は「Part 1, 2」の短文から始めることをオススメします。シャドーイングと聞くと、長めの英文を素材にするように思われるかもしれません。

ですが、長いと大変なのは確かです。まずは短いものから攻略していきましょう。

上級者は「Part 3, 4」の長文を使う方向でOKです。ただ、TOEIC のスコアが高くとも、音読やシャドーイングに慣れていないと、Part 3, 4 でシャドーイングを行うのは苦労します。

上級者であっても、シャドーイングを難しく感じたら、Part 1, 2 でトライするのは大いにありです。

👓 事前準備❶:完全理解

扱う素材に対して、「文法(構文)」も「語句」もわかる状態に仕上げてください。ここを疎かにする人が多いです。完全に理解するまで素材をよみこむべきです。なんとなくわからないという状態では、シャドーイングもなんとなくの完成度になってしまいます。

素材を覚える必要はありません。

理解度をMAXまで高めることを意識してください。

事前準備で一番時間のかかるところですが、根気よくやりましょう。

👓 事前準備❷:正しい音のインプット

正しい音のインプットとは聞きなれないかもしれませんが、要は、何度も聞くということです。スクリプトを見ながらで構いません。「英語がこんな風に発音されているんだ」という事実を確認しましょう。

「何回聞けば良いか」という疑問が湧いた方に対しての答えは、正しい音が自分の脳にこびりつくまで、です。超抽象的です。決まった回数はありません。納得の行くまでやりましょう。

この時点で自分で言えるかどうかは気にする必要はなく、とにかく正しい音を脳に刻み込むイメージを持ってください。

👓 事前準備❸:自分のペースで音読

最後の準備にいきましょう。

自分のペースで音読することです。これをやらずにシャドーイングをすると、頭も口も音声のスピードについていくことができません。最初はじっくりと読んで、徐々にスピードを上げていきましょう。

発音が気になる方がいると思いますが、正しい音がインプットされているので、正しい音に無意識に近づけて発音しようとするはずです。

裏を返せば、正しい音が頭をよぎらないようであれば、前の事前準備が足りない証拠だと言えるでしょう。

👓 本番❶:スクリプトありシャドーイング

シャドーイングはスクリプトを見ないで行うものですが、ここまで事前準備を行っても、いきなりシャドーイングは難しいです。そのため、スクリプトを見ながらシャドーイングを行いましょう。

・音声を聞き取りながら、スクリプトを目で追う
・音声を再生するつもりで、音から少し遅れて声に出す

字面だとなんだか難しそうですが、実際にやってみるともっと難しいと思います。

正直、TOEIC 対策としてはここまででも良いと思っています。次に書く「シャドーイング」は本当に負荷が高く、ぼくはオススメしていません。スクリプトありシャドーイングで仕上がったら、何も見ずに音声を聞く。それで問題がなければ、素材の消化としてはOKだと判断しています。

ただ、「シャドーイングができるようになりたい」という思いでお読みいただいている方もいらっしゃるでしょうから、次のチャプターでご紹介しますね。

👓 本番❷:スクリプトなしシャドーイング

これは読んで字のごとく、スクリプトを見ることなく、聞こえた音声を声に出します。かなり難しいとハードルを上げてきましたが、事前準備を丁寧に行い、スクリプトなしシャドーイングを何度も行うことで、だいぶうまくできるようになります。

ここまでたどり着くには、結構な準備や労力が必要なのがおわかりいただけたのではないでしょうか。なかなか大変ですが、スクリプトなしシャドーイングができると、音声だけで勉強ができるので、スキマ時間も使い放題です。

👓 TOEIC 対策時の真実

いろいろなところでお伝えしていますが、ぼくは TOEIC 対策時に「音読」すらほとんどやっていません。音読をしたことがないというと嘘になりますが、音読をメインの学習法として据えたことはありません。シャドーイングはなおさらです。

ここまで熱く語ったのは何なんだ、というくらい。ぼくが声を大にして言いたいことは以下にまとまっています。

TOEIC は音読なしでもハイスコアは取れる。というか、990点満点までいける。ぼくは満点までに音読をしたことがあるものの、TOEIC 素材はほぼなし。TOEIC で問われる読み聞きだけに集中した。これでは話せるようにならないと思われるが、目標達成を優先した行動基準。目標に照らし合わせた行動を。

このツイートの裏には「『音読をしないとスコアが上がらない』ということはない」というメッセージがあります。シャドーイングも同じです。

現状に照らし合わせて、学習方法を見直す必要はあります。ただ、「この学習方法をやっていないからスコアが上がらない」というのは少し強引です。

今やっていることをしっかりとやれているか、という話。

音読する暇があるなら、正しい音をインプットしようよ、みたいな。

TOEIC のスコアアップをしたいならば、「聞くことの優先順位が高いでしょ」ってことです。

やるべきことをやっているのか?

もちろん、必ず通らないといけない道はあります。単語とか文法とか。マストのことを押さえたら、あとはどんなやり方でも成果さえ出せば、文句なしです。

成果から目をそらさない。

成果につながっているのかを常に考える。

やり方はあくまで手段だから、そこに囚われすぎるのはNGです。

結果、出そう。

動画でも説明しています。

恩師と仮想ライバルの背中を追いかけて(新連載)

英語学習やTOEIC対策を行う上で、恩師となる先生とライバルの存在は欠かせません

自分の英語観(見方)や英語感に軸を通してくれる先生がいると、迷った時や伸び悩んだ時に立ち返ることができます。壁にぶつかる理由は、だいたい変に自己流で行ってしまうことが多いからです。先生が言っていることにズレるような、自分のやり方をする。それだと結果が出にくいのは自明ですよね。先人の教えを真似ることによって、成果が出るものですから。

一方で、競うライバルの存在も重要です。英語学習は孤独が付き物です。いくら学習仲間を作ったところで、学ぶ時間は一人だからです。自分の「できない」に向き合い、「できる」ように練習する。その時間は仲間をいくら作っても、一人で行うしかありません。それを避けて通ることはできません。

■恩師との出会い

僕がそれに気づいたのは、TOEIC対策を本格的に始めた2006年です。このブログを始めたのも同じ時期です。実は、TOEIC対策のために始めたというよりも、TOEICを対策しようと思った時期に出会った先生のサインを自慢したくて記事を書き始めた、というのは本邦初公開かもしれません。

深夜にNHK Eテレで放送されていた「ハートで感じる英文法」を偶然に視聴して、全身に雷のような衝撃が走ったことを覚えています。記憶を美化しているところもあるかもしれませんが、翌日には『ネイティブスピーカーの前置詞』を立ち読みして、さらなる衝撃を受けたことも覚えています。あれは、今もあるかわからない、調布駅前の交差点にある書店の地下一階でした。

それが、今では師と仰ぐ大西泰斗先生に出会うキッカケでした。冒頭に述べた、現在の英語観や英語感に軸を通してくれた偉大な先生です。

■共通項のある仮想ライバルとの出会い

そこから TOEIC 対策で学んだ内容や気づき、本の紹介などをブログで行い始めました。そして、割と初期に HUMMER こと濱崎潤之輔さんに出会うことになります。「大西先生をリスペクトする存在」であることが最大の共通点になったと記憶しています。

それに加えて、同じく TOEIC で満点を目指す「ライバル」として(ライバルと断言できる実力は自分にはなかったので、仮想ライバルだと思って)見ていたことも鮮やかに覚えています。彼のブログ記事から刺激をもらいながら、自分の勉強を進めて、彼の刺激になるべく頑張ったように思います。

■自分の気持ちに素直になる

僕にとって偉大な二人がお酒を酌み交わす場面がツイートされました。

しかも、恩師は「ラジオ英会話」という名物番組の名物講師であり、仮想ライバルはその番組で「番組に関する連載」を書くと決まっていました。

正直に告白すると、悔しい気持ちが99%でした。同じラジオ番組で英語学習業界を盛り上げていくという状況を理解した上でも、仮想ライバルが、僕の恩師の隣にいるのは悔しかった。

彼らとは実力の差や努力の差があるのは十分承知しています。でも、悔しくて仕方がなかった。

2006年に始めたブログ初期の「僕だってやってやる」という気持ちを思い出しました。このツイートを見た瞬間に心についた火は「絶対に絶やしてならない」と筆をとった次第です。忘れてはならない。忘れないように書き留めておきたい。強くそう思っています。

二人に並ぶ日が来るまで、三人で英語学習業界で並ぶ日まで、僕は走り続けます。

■連載予告

彼らと気持ちだけでもご一緒できるように、ぽるぽるのガチで「ラジオ英会話」という月一の記事をこのブログで書いていきます。熱量高めに、詳細まで語っていく予定です。基本的に、月の放送が始まったタイミングで、濱崎先生と同テーマの内容を扱っていきます。もちろん、内容はぽるぽるオリジナルで書いていきますので、お楽しみにお待ちください。

英語学習に潜むMOTTAINAIを探そう!

TOEIC を中心に英語講師をしながら、英語学習本の編集者をしているぽるぽるです。

英語力アップやTOEICのスコアアップ、モチベーションアップにつながるヒントをお伝えしていきます。

学習者として

講師として

編集者として

プロ目線の思考から、自分にぴったりな考え方を抜き取ってください!

娘(7)と彼女のお友だち、妹と公園で走り回ったら、体がバッキバキでした。普段運動をしないものですから、動き回っている途中から体が悲鳴をあげていたように思います。それなのになぜつづけたか。ボケるたびに笑ってくれるからです。「生きているんだな」と思える。自己肯定感が高まりました。大げさでしたね、ごめんなさい。

Today’s Action:自分の学習に潜むMOTTAINAIを探そう!

今日は月曜日です。新しいトークテーマを設定しました。その名も「MOTTAINAI」です。ぼくがこれからやろうとしているTOEICの事業について想いや狙いを中心に話していきます。よく「アイデアはパクられるから」と言う人がいますが、それで実現されたらそれまでだし、ぼくが実現しても、もっと資金力があるところに潰されるだけです。自由に話していきます。

中心テーマ:TOEIC事業

対象は「大学生、特に大学1年生」です。

多くの方にとって、大学受験時が英語力が高まるタイミングです。そのままTOEICを攻略すれば楽なのに、それをやらないのは「MOTTAINAI」。ということで、事業名も「MOTTAINAI」を使っています。

事業プレゼンをするキッカケがあって、審査員の方から「事業もその名前にするのか」と聞かれて「ダサいので嫌です」と答えたのですが、一周回って輝いて見えるので、この名前を採用しています。

Today’s Action(again):自分の学習に潜むMOTTAINAIを探そう

YouTubeチャンネル「ぽるえいご」を更新中です。TOEICを中心に英語の話をしています。役立つ1メッセージを決めて、それにまつわる話を10分くらい。気になる方は概要欄に貼ったURLをご確認ください。

【永久保存版】2022年ベストバイの英語教材

2022年はどのような英語学習の本を買いましたか?

2020年や2021年に引き続き、今年も勝手に開催いたします!

2022年に買うべき英語教材のご紹介です。

ぼくは学習者・講師・編集者・著者の側面を持っています。そのため、語学書に対してかなり目が肥えている自信がありますます。語学書業界には長年いるので、今後の学習にお役立ていただければ幸いです。

参考までに過去の教材紹介記事です。


2020年ベストバイの英語教材

http://www.toeic990er-for-learners.com/blog/?p=4919

2021年ベストバイの英語教材

http://www.toeic990er-for-learners.com/blog/?p=5148


今年ノミネートした本は11冊です。ジャンル別に紹介しつつ、最後にベストバイをご紹介したいと思います。(ただ今、選考中です)

☑︎師匠の追っかけは続く

勝手に英語教師の師匠として追いかけている大西泰斗先生の著作はすべて目を通しています。期待以上を超えてくるのが大西先生のすごさです。

『総合英語FACTBOOK』

大西泰斗著・桐原書店

神本、改訂版。各チャプターの冒頭にあるQRコードから飛べる動画が秀逸です。文法書は読むだけではなく、動画を見る・音声を聴くこともスタンダードにしたいという想いを感じます。

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『英語文法マップ』

大西泰斗著・NHK出版

日本人が英語習得で乗り越える壁である「語順の違い」に着目した一冊です。2020年度の「ラジオ英会話」を編集したもので、コンパクトにまとまっています。例文の量も適切で、数日で一気に読み終えると英語の見え方が変わるように感じます。

☑︎TOEICはリーディングセクション対策がブーム?

2022年、TOEICの運営団体であるIIBCが割と攻めてきましたね。公式系が市場を賑わせていたように思います。公式はある種殿堂入りであるため、それ以外の本をご紹介します。なんだかリーディングセクションの対策本が多めに感じます。

『TOEIC(R) L&R TEST 出る問特急 金の文法』

TEX加藤著・朝日新聞出版

TEX先生が手がけた問題は「公式系の次」にやっておくべきではないかと思うくらい良質です。文法問題の英文に収録されている単語がさりげなく新出なものもあり、素晴らしいですね。

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『TOEIC(R) L&R TEST 音読特急 速聴力をつける』

駒井亜紀子、Daniel Warriner著・朝日新聞出版

記事

voicy

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『TOEIC(R) L&R TEST 読解特急3 長めの記事編』

神崎正哉、TEX加藤、Daniel Warriner著・朝日新聞出版

改訂前は「上級編」でしたね。「350語くらいの長めの文章×記事」という高負荷なところが好きです。この本の英文がすらすらと読めるようになれば、本番は楽になるでしょう。ただ、この本を使いこなすには相当な英語力が必要です。

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『TOEIC(R) L&R TEST 超速スコアアップ特急 Part2&5を狙え』

Jun、Ross Tullock著・朝日新聞出版

短文から攻略という切り口が新しいです。対策に行き詰まっている人はこの一冊で短文パートをやり込むのも手です。Part 2は変化球の具合が絶妙で、Part 5は900overでも苦戦する問題が収録されていました。発音に踏み込む解説も好き。

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『TOEIC(R) L&R テスト 990点攻略 文法・語彙問題1000』

濱崎潤之輔著・旺文社

990点取得には Part 5 の語彙問題の詰めが欠かせません。リーディングセクションで495に近いスコアを目指す方は語彙問題だけでもやってみると良いですね。

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『解きまくれ! リーディングドリル TOEIC(R) L&R TEST PART 5&6』

大里秀介著・スリーエーネットワーク

Part 5 の問題はもちろん、Part 6 の重要な英文の解説に「構文解析」の説明があるのは素晴らしいです。この手の説明は省かれることが多いため、レアです。対象スコアが860点以上と高いですが、それより低くても英語の読み方を学ぶのにうってつけの一冊です。

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☑︎資格試験以外は昨年の反動?

いろいろな語学書を手広く見ていますが、「これはいい」と思えるものがあまりなかった印象です。2021年は資格試験を除いた「英語」の本が豊作だったからでしょうか。それでも、その中に素晴らしい本はあるのも確かです。

『今度こそすらすら読めるようになる「ニュース英語」の読み方』

三輪裕範著・ディスカヴァートゥエンティワン

校正で担当した本です。題材が2021〜2022年のものが主で、リアリティを持ちながら楽しめる一冊。記事もたくさん収録されていて、三輪先生の知見の深さに唸りました。資格試験を終えてから語彙力やリーディング力を伸ばしていく接続に使えます。

voicy

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『英語ライティングの極み』

鈴木瑛子著・DHC

極みと題しているだけあって、それなりの英文を書ける人が洗練されたものをアウトプットするための本です。その技術を50のルールにまとめたこともすごい!体系化されている証拠ですね。

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『1ヶ月で洋書が読める タニケイ式英語リーディング』

谷口恵子著・プチレトル

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『英語は決まり文句が8割』

中田達也著・講談社

タイトルにある通りで「もっと定型表現を仕入れねば」と思わせてくれます。決まり文句がなぜ重要かを示してくれるため、モチベーション維持にも役立つ内容になっています。


以上が2022年に気になった語学書です。まだ使い途中のものもあるため、終わり次第にYouTubeやvoicyでご紹介していきます。

では、最後にベストバイを僭越ながら選ばせていただきます。(ただ今、選考中です)

【永久保存版】2021年ベストバイの英語教材

書きかけで保存されていた記事を1年後にそのまま公開しました。

YouTubeでは2021年TOEIC本ベストバイをご紹介しました。

サムネでネタバレ感

ここからが記事の本編です!(2021年のテイでお読みください)

2021年もコロナウイルスに振り回された一年でしたが、いくらか外出がしやすくなり、英語学習の友である「本」を買いやすくなったように思います。皆さんはどのような本を買いましたか?

2020年に引き続き、今年も勝手に開催いたします!

参考:2020年ベストバイの英語教材

ぼくは学習者・講師・編集者の側面を持つため、結構目が肥えています。語学書業界には長年いるので、今後の学習にお役立ていただければ幸いです。

今年ノミネート(=ぼくが自腹で購入)した本は20冊。ジャンル別に紹介しつつ、最後にベストバイをご紹介したいと思います。

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師匠の追っかけ

ぼくの英語学習を変えるきっかけをくれた大西泰斗先生のご本。今やラジオにテレビに大忙しの先生です。テレビに出たことで、出会った人が多いのではないかと思います。

『英会話 話を組み立てるパワーフレーズ 講義編』
『英会話 話を組み立てるパワーフレーズ トレーニング編』

2020年の「ラジオ英会話」の内容を再構成したものです。「フロー」という話の展開を組み立てるフレーズを教えてくれます。単語や文法だけを学んでいても、抜け落ちがちなところです。というか、意識的に学べる教材はなかったように思います。

前者には540分、後者には360分の音声が付いているため、独学には向いていると感じます。Eテレ「英会話⭐︎定番レシピ」の内容がぴったりな方は、こちらを強くオススメします。

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相変わらず人気の TOEIC

受験者数は減っているものの、英語力を計測する試験として人気があります。個人的に、TOEIC の本はほとんど買わないと決めているのですが、依然として良書が出てくるため、研究用に買ってしまいます。

『TOEIC L&R TEST 読解 特急4 ビジネス文書編』
『TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ』
『TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング』

お世話になっている特急シリーズ。いつも「もう出し尽くしたかな」と思いきや、新作を出してくるあたり、さすがです。

『読解特急』は改訂版です。ビジネス文書はパターンが決まっている分、型を習得すれば爆速で読めるようになっていきます。『読解特急4』は早めに攻略しておくのがベターです。

『暗黒のフレーズ』は、ダースベイダー並みに手強いです。迂闊に手を出しにくいですが、今後 TOEIC に出ると予想した単語が収録されているのが粋です。単語を完璧にして臨みたいという人が、最後の一押しとして使う一冊でしょう。

『5分間特急』は「忙しい人のため」を思う気持ちが伝わってくるコンセプトです。本当にサクッと取り組みやすい上に、解説が絶妙なコンパクトさなので、多くの方が重宝するでしょう。


『1日1分! TOEIC L&R テスト 炎の千本ノック! パート5徹底攻略』

こちらも定番のシリーズです。本番さながらのテスティングポイントが収録されているので、事前に解いていくことで、本番でデジャヴ感を抱くことができるでしょう。毎度言いますが、英文が難しめなので、リーディングの練習になるのもグッドです。


『英英英単語 TOEIC L&R テスト スコア990』

英英英単語もシリーズです。個人的には、「まさか TOEIC に、しかも、満点レベルに手を出すとは」という衝撃です。良い意味で。難しい単語をどう覚えるかは人それぞれですが、噛み砕いた英語で理解するのは良い手法です。本番では、難しい単語は言い換えられることがあるため、その点もコンセプトと合っていて素晴らしいです。

📕

新書で英語学習の時代

2020年の終わりに『英語独習法』がヒットしました。そこから新書で英語学習する流れができたように思います。すべてを追いかけ切れていませんが、Twitter を中心に話題になっているものは購入しています。

『英語の読み方』
『英語の思考法』
『英語の学び方』
『伝わる英語表現法』(2021年復刊)

今まで新書はさほどチェックしていませんでした。ただ、どの本も「素晴らしい」と唸らされました。正直、隅から隅まで読めているわけではないのですが、取り上げている切り口が新鮮でした。

🗞

立ち返るリーディングの世界

『英文解体新書2』
『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』

両方とも少しずつしかかじっていません。ただ、読めるようになることは「できる」ようになった感覚がわかりやすくて良いですね。しかも、読むレベルが上がれば、扱える情報も増えるわけです。

👀

ライティング新時代

『英語ライティングの鬼100則』
『自由英作文の合格教室』

一昔前はライティングのお手本となる本はなかったように思います。でも、このお二方が降臨してくれたおかげで、一気にライティング本のハードルが上がりましたね!ライティングの骨格を作ってくれる2冊でしょう。

✍️

英会話力アップの新しい切り口

『3分間 パワー音読トレーニング』
『英語が話せる人はやっている魔法のイングリッシュルーティン』
『TOEIC 300点から同時通訳者になった僕の英語学習法』

前から知られる「パワー音読」とその実例と具体例を示す本。そこに割って入ってくるのが「イングリッシュルーティン」。新時代の到来の予感です。


それでは、ベストバイ発表!

2021年TOEIC部門

『TOEIC L&R テスト 詳説英文法』

この本に対する熱量は、冒頭のYouTubeの動画の中でも語っています。

著者のHUMMERさんのTOEIC知識が詰まった「最高傑作」だと感じます。正直、一周目ですべての知識を吸収するのは難しいです。でも、何周も何日もかけて自分のモノに変えていけば、必ずTOEICのスコアアップにつながります。

2006年からTOEIC本の研究をしていますが、過去トップ3に入るのではないかと。

🔥

全人類マスト部門

『それわ英語ぢゃないだらふ』

英語教育に対する指摘やそこからの脱却など、英語学習をするための本ではありません。ただ、英語学習をする上では絶対に知っておきたい事実と仮説が書かれています。

学校で英語を学んできた日本人にとって救世主となる本です。英語と日本語の圧倒的な違いである「語順の違い」をどのように乗り越えていくかが見えてくるからです。

今後の学習内容の展望も見えてきますから、できるだけ早く読んでおいてほしい一冊です。

🇯🇵

以上、2021年の英語教材まとめでした!

英語学習にまつわる音声を Voicy で配信中です。

「家事をしながら何かを聞きたい」
「満員電車の中でゆるくインプットしたい」

英語学習に「ながら」学習を取り入れている人は多いでしょう。ただ、英語学習とまでは行かずとも、少し気合いを入れたい時はありませんか?

ぼく自身、英語を聞きながら散歩をしたり、家事をしたりするのですが、どうも集中できずに時間が過ぎてしまうことがあります。そのため、そういう時は日本語のコンテンツを聞いて過ごしています。

もし皆さんにこのような瞬間があるとしたら、voicy を活用してほしいです!

というのも……

もともと日本語のコンテンツを聞くアプリとして voicy を使っていたのですが、なんと、審査通過率5%の voicy でパーソナリティになることができました!!!

👏

1日1選!英語学習攻略に使える本
https://voicy.jp/channel/3204

👏

ブラウザから入ることもできますし、アプリをダウンロードしてフォローすることもできます。もしご興味があれば、過去の分も含めてお聞きくださいね。少しでもお役に立ちますように。

【Part 1から難】第306回 TOEIC(R) L&R 公開テストの感想(速報)

本日は第306/307回目のTOEIC公開テストでした。受験された方、お疲れさまでした。試験が終わるまで緊張していたはずなので、ゆっくり休んでください。次に向けて少しずつ立て直していきましょう。

ぼくは第306回(午前の部)での受験です。Part 1 の一枚目の写真は「トラック後方に積み荷する男性」でした。この写真が異なる場合は問題が異なる可能性があります。

では、ここ最近の TOEIC の難易度と比べた難易度と所感を記録しておきます。

Part 1:やや難
正解がまったくわからない1問がありました。新しめのイギリス人女性ナレーターです。その他にも描写している箇所がわからない問題があり、かなり手強く感じました。

Part 2:やや難→普通
対策本にあるような定番の問題が多かったです。もちろん、変化球(間接的な応答)はありましたが、消去法でしのげる問題ばかりです。

Part 3:やや難
聞こえてきた単語を選択肢から探す問題がほとんどのはずが、言い換えを見抜きにくいものがちらほらありました。

Part 4:普通
定番の問題が多かったです。Podcast は定番になってきましたね。

Part 5:普通
昔ながらの定番問題が多かったです。見慣れない語彙がありましたが、品詞問題なので問題なしです。

Part 6:やや難
素材となる文章が読みにくかったです。問題自体は普通の難易度の印象を受けました。

Part 7:やや難
読む文章量が多かったです。ただ、難しい問題が多いわけではなく、焦らずにじっくり解けるか、我慢強さが試されるセットでした。

同じフォームを受験した花田徹也先生の記事もあわせて読むと、自分の振り返りをよくできるかもしれません。

https://ameblo.jp/hanadatoeic/entry-12770808867.html

TOEICの日(10月19日)を節目に使う方法

2022年10月19日。

1年の中でテンションの上がる日の一つです。今年も10(トー)・19(イック)の日がやってきました。運営団体がそう言っているのだから間違いありません。

https://www.iibc-global.org/iibc/press/2022/p200.html

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昨年は当日に『公式問題集』が発売されましたが、今年も同様です。この本は「TOEIC対策をするならばマスト」というものなので、最新刊が出ることは喜ばしいことなのですよね。

https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_09.html

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そもそも、ただの試験に記念日があることが興味深いです。TOEIC界を牽引しているあの方が言い出した日だと記憶していますが、日本全体を巻き込むことになるとは、当時思っておりませんでした。

正直、内輪ノリのように感じるところもあるでしょう。全面的に参加する必要はないです。ただ、せっかくならば、うまく活用してはいかがでしょうか?

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❶目標宣言

TOEIC の目標スコアはあるはず。その内訳(リスニング何点?リーディング何点?)を考えたり、取得時期を考えたりするのも良いです。

目標の数値だけが一人歩きしていませんか。一度設定したままにしている方も多いので、これを機会に見直してみましょう。

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❷みんなで模擬受験

TOEIC 作成団体が作る問題は貴重な情報です。今回、その問題を無料で手に入れられるので、それだけでも入手して欲しいです。実施するのは後でも構わないですから。

音源をゲットするためにも以下のページからのエントリーだけはお忘れなく。

https://www.iibc-global.org/toeic/20221019/youtube.html

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TOEICの回し者みたいですが、試験の記念日をうまく活用することで、次のステップに進んでほしいという願いからです。

2022年も終わりに近づいていきますが、ここから仕切り直し。

これから頑張っていきましょう!

Happy TOEIC day!!

【990点満点取得者の勉強法】第300回TOEIC(R) L&R テストの結果と勉強内容

しばらく前に YouTube で話した内容を文字でも残しておきます

久しぶりに TOEIC で990点満点を取得することができました!!
その直前にやっていた英語学習を動画にまとめてあります。

6年ぶりに990点満点が取れた理由を細かく分析します。
非常にマニアックな記事ではあります。

でも、誰かのお役に立てると信じています。
満点近くの情報はそれほどありませんから。

また、情報があったとしても、再現性が低いものも見受けられます。
できるだけ多くの学習者に真似しやすいようにまとめました。

普段は2本の軸を意識しつつ、英語に触れています。
これらは TOEIC だけではなく、英語の総合力を上げていくイメージです。

具体的な教材とともにご紹介しますね。

(1)「CNN English Express」シャドーイング(15分)

基礎編(30秒ほど)の素材に取り組んでいます。
長い素材だとシャドーイングが大変で億劫になります。
継続していくために、ハードルを下げています。

しかも、使うのはゆっくり目のアメリカ英語だけです。
「1日目は1.0倍、2日目は1.1倍、3日目は1.2倍」
というスピードで取り組んでいます。

この辺は TOEIC のリスニングで楽に感じる部分でしょう。
いくらゆっくり目とは言え、素材は TOEIC より難しいですから。

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(2)「ラジオ英会話」ダイアローグ暗唱(10分)

師匠である大西泰斗先生の講義を聞いて、その流れです。
正直、扱う英語は簡単なので、素振り的な位置付けです。

とはいえ、TOEIC レベルの語句が出てくることもあり、
初心に帰るためにも続けています。

暗唱は英会話力アップが狙いではありますが、
英語を頭の中に保持しておくトレーニングにもなります。
この辺は Part 1, 2 の短文パートに効いてくるかなと思います。

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その他

これら以外にも

Podcast を聞いたり、
英字雑誌を読んだり、
例文暗唱をしたり、
気まぐれにいろいろとやっています。

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決定打は「復習チャレンジ」

そして、今回の満点取得に寄与したのは
8月11日から開催した「戦略特急復習チャレンジ」でしょう。

ブログ:【第2回】戦略特急復習チャレンジ(無料)開催決定

YouTube:

参加者はぼく1名でした(泣笑)が、やりました!

冒頭に10日間で進めるスケジュールを提案しているので、
これに沿って進めていきました。

著者として知っている問題ばかりなので、

リスニングは

解く。
答え合わせをする。
シャドーイングをする。

リーディングは

解く。
答え合わせをする。
空欄に答えを入れて音声を聞く。
空欄に答えを入れて読み直す。

というシンプルな流れです。

日々の英語力の積み重ねに加えて、
TOEIC でのチューニングできた感じがします。

『戦略特急』に収録した問題が難し目なのもよかった!!
過去の自分に感謝します。

今度、チャレンジ開催の際には参加者が増えるとうれしいです(切実)。