第211回 #TOEIC 公開テスト感想(速報)

本日、第211回TOEIC公開テストを受験された方、お疲れさまでした。
新形式の2回目の TOEIC 公開テストとなりましたが、いかがだったでしょうか。

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さて、毎回のように、感想をつれづれなるままに。
まずは、基本情報から。

 

=====
●フォーム
?(解答用紙A面ピンク/QRコードでした)
*1. は back pack でした

●所感
1:易/2:普通/3:普通/4:普通/
5:普通/6:普通/7:普通
=====

 

所感はあくまで前回と比べてのものとなりますことをご了承ください。
前回一発目よりは易しくなった印象を受けました。
(前回はホースで水をまくフォームです)
新形式への慣れも大きく影響していると思います。

 

次は、各Partに関する感想です。

<Part 1>
今回受けてみて「Part 1 は全問正解したい」という Part に変貌したと思いました。
前回も易しめのものが揃っていた印象なのですが、今回も同様です。

描写が非常にシンプルであるため、難易度が下がります。
Part 3,4 への難易度調整の Part と化しているのかもしれません。

 

<Part 2>
全体としては「普通」と考えています。
ただ、返答が少し考えないと、正解だと気づけないものがありましたし、
旧形式に比べると、難しくなった Part と言えるかもしれません。
昔、難易度が高いと言われた問題が集まってきたということです。

例えば、ある質問に対して “Mr. X tells you.”(Xさんが教えてくれる)というのは、
日本語で考えれば、なんてことのない設問ですが、英語だと反応が遅れますよね。
こういった問題を難しいと形容しています。

 

<Part 3, 4>
両 Part ともに鍵は「意図問題にあり」という感じです。
この問題は答えを探すのが難しい上に、探すのに時間がかかります。
その分、次の問題へ影響を及ぼしますから、困ったものです。
スコアによっては「取り組まない」としたほうがよさそうですね。

肝心の内容はいつも通りという感じです。
ひねったお話は前回に比べてはなかったと感じました。

ここで、新形式についてまとめておきます。

・3人の会話…1問
・図表のついた問題数…Part 3:3問/Part 4:2問
・意図問題…Part 3:2問/Part 4:3問

前回に引き続き、Part 3 の初っ端から3人の会話でした。
設問から予測できたのでよかったですが、さすが ETS ですね。

3人の会話問題も初っ端に置くものの、難易度は下げている印象です。
(まだまだ難しくなる余地がある、ということです。)

図表付き問題は前回とはバランスが異なっていました。
前回は Part 3 に2問、Part 4 に3問でしたので。
問題自体は会話やトークの流れが終えていれば、難しくはありませんでした。

意図問題は口語表現を問うようなものはなく、前後の流れからつかめましたね。
「鍵になる」とは言ったものの、こちらも前回よりは難易度を下げてきた印象です。

 

<Part 5>
極端に簡単だとか難しいとかいう問題はなくなりましたね。

まず、文法問題について。
品詞問題は8問くらいだったと思います。
割合的には変わっておらず、今まで以上に落とせない問題となりました。
Part 7 に時間を回すためにも、ここは素早く切り抜けなくてはなりません。
他にも、動詞の形を問う問題や代名詞の問題も同様です。

次に、語彙問題については、先に述べたように難しいものはありません。

どちらの種類の問題も今まで通りの対策で通用します。

 

<Part 6>
文章の長さも難易度も「普通」です。
前回、「品詞問題が多め」と書きましたが、今回はそういう印象はないですね。

ネックとなる文挿入問題は、今回はいたって普通でしょう。
文脈が追えていれば、他の選択肢は迷わず「これしかない」という感じでしたから。
消去法を使ってもいいかもしれませんね。

 

<Part 7>
新形式2回目でも同じく「文章量が多い」という印象は強いですね。
トリプルパッセージのラストが一番大変だったでしょうか。
まあ、問題数が増えましたので、当然といえば当然なのですが。

最近は当たり前かのようにピンポイントで正解を見つけるのは難しいです。
難易度調整のために、たまに入れている感じを受けますね。

語彙の言い換え問題が4問あり、うち3問がトリプルパッセージに含まれていました。
これが多めだったのはせめてもの救いでしたね。

これまた難敵な、文挿入問題は2問、書き手の意図を問う問題は2問程度ありましたが、
Part 6 同様、流れが追えていれば解きやすい問題でした。
もちろん、流れを追いかけるためには、読み飛ばしは厳禁です。

トリプルパッセージは設問が妙にシンプルですね。
語彙の言い換えがある上にこれなので、解きやすいわけです。
平均点が上がりだしたら、問題を複雑にしてくるかもしれません。

 

———

 

これらはあくまでぼくの個人的な感想ですので、あくまでご参考程度で。
本番の試験を受けてわかることはたくさんありますから、
皆さんもご自身の発見があったら、ぜひ書き留めておくことをオススメします。

 

以上、ここまでが試験の情報でございました。
もし何か追加していただけることや気になる点があれば、コメントをぜひ!
お答えできる範囲でお答えいたします。
*試験問題の答えはどれ、といった類のコメントにはお返事できません。

 

私個人の話は(どーでもいいでしょうけれど)別の記事で書きます。

porpor35

フリー編集者。校正や内容検討も行っています。 語学書→小中英語→ビジネス→語学書担当。 専門学校や大学で TOEIC の講師の担当をしています。 大学で言語学を専攻。本/言葉を愛してます。 留学なしでTOEIC990獲得。現在は、TOEIC SWで満点獲得が目標。

2 comments so far

けいたPosted on 11:46 pm - 6月 26, 2016

公式問題集はもうこれ以上解けない。というところまで解いてしまうと、次の模試選びに困ってしまいます。現在Rが400点ない状態でかろうじて800点台といった感じです。

本日の試験では、リーディングパートが時間内に解けました。やはり集中して何度も同じ問題集を使うのは重要かと思いました。

公式問題集の次はどの模試がおすすめですか?
先生のおすすめをお教えください。

    porpor35Posted on 3:28 pm - 7月 15, 2016

    けいたさん
    お返事が遅くなりまして申し訳ありません。

    「公式」の次の「模試」選びについては、本日のブログで記事にさせていただきますので、
    そちらをご参考にしていただけますと幸いです。

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