上田式シャドーイングの指導により、TED の音声に楽々ついていけるようになった件

 

きっかけは次のつぶやきを見たところでした。

 

 

ぼくはつぶやきを見た瞬間に即座に手をあげました。
(と言っても、つぶやきを見たのが遅かったのでギリギリでしたが。)
こういう募集は直感ですぐに反応しないと機会を逃しますね。

 

講師の上田さんとぼくのタイミングがすぐに合ったので、早速指導を受けることができました。
今回はそのレポートとなりますので、方法が気になる方はぜひお読みください。
きっとすぐに試したくなると思います。

 

「上田式シャドーイング」と呼んでいますが、「DAC 音読」がその中身と言えばいいでしょうか。
この「DAC」とは Divide And Conquer(分割統治)の頭文字を取ったものです。
ざっくり言うと、素材を「分け」て、「征服」すること。
実際にどのようなトレーニングをしたのかを見てみましょう。

 

お題は次の TED のスピーチの1段落分でした。

 

When I was a kid, I was obsessed with the Guinness Book of World Records, and I really wanted to set a world record myself. But there was just one small problem: I had absolutely no talent. So I decided to set a world record in something that demanded absolutely no skill at all. I decided to set a world record in crawling.

 

 

ぼくにとっては、まったくの初見です。

 

1.最初は(スクリプトをチラ見しながらでもいいから)いきなりシャドーイング

ここでは「痛い目を見る」「自分の出来なさを知る」ことを目的としているようでした。
英語学習は伸びを感じられないと面白くありませんから、スタート地点を知るわけですね。
ぼくはまったくと言っていいほど、ついていくことができませんでした。
そこからがトレーニングのスタートです。

 

2.段落全体を「タイムアタック読み」

とにかくスピードを重視して読み進めます。
ぼくは 21”04 でした。

 

 

ここからが「DAC 音読」の見せどころです。

 

 

3.「分け」たところを5回「タイムアタック読み」

例えば、最初の When I was a kid の部分だけを5回、全速力で読みます。
まるで機械のようにとにかく速く読むことを心がけます。
(「分け」方については聞きませんでしたが、ある程度まとまった範囲と推測します)

 

4.「分け」たところを5回×2セット「メリハリ読み」

ちょっと大げさなくらいにゆっくりと読みます。
この際には、聞き手に伝えるつもりで、声色や表情も変えます。
上田さんは「まるで TED に出ているかのように」とおっしゃっていました。

 

5.「分け」たところを5回「タイムアタック読み」

3.と同様、全速力で読んでいきます。
速く読もうとすると力んでしまいますが、そんなときこそリラックスがポイントでしたね。

この段階を踏むことで、最初からのタイムの伸びを見て、
成長を実感するというのが「DAC 音読」のミソということになります。

 

あとは、1段落の最後まで、「分け」ては DAC 音読をして「征服」していくことの繰り返しです。
最後までやりきったら、締めでもう少し音読を続けます。

 

6.段落全体を数回「メリハリ読み」

TED スピーカーになったつもりで、抑揚をつけながら読みます。
このときにはタイムは気にしなくてOKです。

 

7.段落全体を「タイムアタック読み」

自分の口に馴染ませた表現たちを一気に爆発させるつもりで、ブワッと読んでいきます。
このときのタイムは 15”19 でした。

 

8.段落全体を数回「メリハリ読み」

7.で終わりにしても良さそうなのですが、もっと自分に染み込ませます。

 

9.段落全体を「タイムアタック読み」

13”55 でした。
最初の段落全体を読んだときに比べると、7秒近く縮まっていますし、
スピードだけではなく、流暢性がぐっと増した印象を受けました。

 

この「DAC 音読」はスピードを追求しているわけですが、それには理由があります。
上田さんはリスニングができない理由として、次の3つを挙げられていました。

 

・英語(語句/文法など)がわからない。
・話されるスピードについていけない。
・Let it go のようにリエゾンがわからない。

 

2つ目のポイントがまさに関連しています。上田さんは次のように続けます。

 

「自分が速く話せる(読める)」ようにすれば、速い英語の聞き取りは楽になります。

 

じゃあ、徹底的に速く読むことばかりやればいいじゃないかと思ったのですが、
「メリハリ読み」を取り入れているのは、上田さんの学習経験と指導経験の賜物でした。

 

速く読む練習だけをしているとタイムが行き詰まります。不正確な舌の動きをしていると考えるといいでしょう。フォームが崩れたままでは速さは出ません。だからこそ、何度かゆっくりと正確な動きを覚えてから取り組むと、速さが増すことになるのです。

 

これだけ同じ箇所を練習しているから、速度が出るのは当たり前、と思うかもしれませんが、その通りです。
1〜2回で効果が出るほど甘くはないんですね。

 

徹底的に同じ箇所を読む。

 

これによって、語句の定着率も上がります。
例えば、今回の素材には be obsessed with が出てきますが、
単語帳や洋書で触れるとしたら、触れる回数はたかがしれているほど少ないですね。
ですが、「DAC 音読」であれば、何十回も触れることになり、定着しやすくなるわけです。

 

トレーニングの要点をまとめると、以上のような感じです。
トレーニングは上田さんも一緒にやってくださったのですが、
上田さんの「タイムアタック読み」がすごい速さで圧倒されました。
「むちゃくちゃ速いですね」と伝えると、2つの大事なことを教えてくださいました。

 

自分自身の最初と最後の伸び(成長度合い)が肝心です。他の人と比べることに意味はありません。自分をモノサシにしてください。

 

私は英語学習を始めたときに、同じくらいの段落のものを1か月間、音読をし続けました。見ないで言えるレベルまでやり続けました。その頑張りが今のデリバリーを支えていると思います。英語は筋トレと同じで、やればやるほど伸びていきますよ。才能は関係ありません。

 

英語学習をしていると、どうしても他人のレベルが気になるものですが、
自分をどう高めていくか、自分ととことん向き合うことが大切なのですよね。
と同時に、自分からアウトプットできる英語を支えるのは、
それだけの量と回数なんだなと改めて思い知らされました。

 

ぼくはどこかで「これ以上のレベルに到達する才能がない」と考えていましたが、
そんなことを言う前に「やれ」と励ましのお言葉をいただいたような感覚になっています。

 

どんな素材でも「DAC 音読」は有効だと確信したので、
ここ最近、使用している「実践ビジネス英語」でも取り入れてみます。

 

 

もしこの記事を読んで、トレーニング方法に関する疑問などがあれば、
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