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瞬間英作文で英会話力を高めたいなら『毎日の英文法』

英語学習を行う上で主流となっている学習法がいくつかあります。
その中で、スピーキング力を高める上で「瞬間英作文」が有効と言われていますね。
先日の「週刊ダイヤモンド」でも多くのページを割いてご紹介されていました。

火をつけたのは森沢洋介さんでしょう。次の書籍を手にとったことのある方は多いはず。

一番最初の教材『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』

学習法がまとめられた『英語上達完全マップ』

です。

TOEICで満点を取得し、スピーキング力を高めようと思った私は、
「瞬間英作文」を学習の中に取り入れていこうと考えたわけです。

しかし、どうもしっくり来ませんでした。
というか、それよりもいい本が見つかった、というほうが正しいでしょう。

その本とは

『毎日の英文法』

毎日の英文法

 

 

 

 

 

 

 

 

です。

 

なぜこの本なのか。

ぼくが『毎日の英単語』の制作に携わっているから、ではありません。
以下に理由を挙げてみます。

 

まずは、この本の特長を引用したいと思います。

 

①話すために必要な英文法の基礎が網羅されている
②英語ネイティブがリアルによく使うフレーズだけでつくった

 

①は当たり前ですね。森沢さんの本でも当然おさえられています。
ただ、項目数が多いのが気になりました。『毎日の英文法』はぎゅっと凝縮して55項目に厳選しています。

また、②に大きな違いがあります。森沢さんの本ではこの点が考慮されていません。
つまり、練習として使っている素材を実際の会話で使わない可能性がある、ということですね。
せっかく練習しているならば、そのまま表現を使えるほうが絶対にいいです。

 

次に、英文を自分の中にストックしやすいように、例文の長さに配慮してある点がよいです。
「マジックナンバー7」をご存知ですか? 次の引用部分、長くなりますがご覧ください。

 

例文を聞いて、それを真似するように暗唱すること(リッスン&リピート)がトレーニングの基本となりますが、たとえ簡単な例文でも、文章が長くなると、慣れていない学習者は、リピートできなくなってしまいます。
その点、本書の例文の長さであれば、英語のアウトプットに慣れていない学習者であっても、暗唱することが可能です。例文のほとんどは7ワード前後の単語でできているのですが、これはヒトの記憶が「7±2」の事柄ならスムーズに記憶できるようにできているからです(これを「マジックナンバー7」といいます)。

 

いきなり長い英文をアウトプットしようとするのはハードルが高いですもんね。
その点を考慮してくれているのはありがたいです。
この引用部分にある通り、瞬間英作文用として作られた一冊ではない(=暗唱用)のですが、
上記のメリットを考えれば、瞬間英作文用として使わない手はありません。

 

『毎日の英文法』の「はじめに(本書の効用)」のPDFがアップされていますので、そちらもぜひご覧ください。
※中段の〈特別掲載〉のところにありますので、そこからダウンロードしてください。

また、以前、英会話力の基礎を作る上で役立つ本とその使い方を紹介しました。
こちらの「NAVERまとめ 英会話基礎力づくりに効果的なオススメ英会話本」もご参考になれば幸いです。

 

以上、ぼくが現在日課としているスピーキング練習の本のご紹介でした。


英語スピーキングの反射神経を鍛える、私の方法

TOEIC LRにも英語を「話す」練習は取り入れていましたが、決してメインではありませんでした。
問題がListeningとReadingですからね。スコアを臨むのであれば、メインが「聞く」「読む」になります。

ただ、TOEIC LRがメインでなくなってから、英語を「話す」「口から出す」ことを毎日の日課にしています
基本的に「日本語を見て、英語にできるか」を試しているのですが、
単に「英語にできるか」ということに加えて、特に注意していることが1つあります。

ひと月くらい前に次のようなことをつぶやきました。

はい、

反射速度

ですね。

日本語を見て、「どれだけスッと」英語にできるかということに注意しているわけです。
英語を話す場面を考えれば当然のことです。
言いたいことをすぐに英語にしなくては、会話から置いていかれます。

TOEICでも同じですが、練習でできないことが本番でできるわけがありませんので、
ストップウォッチで時間を測りながら、いかに反射的に言えるかを試しています。

いきなりスピードを求めてしまうと、「言えない」ストレスが嫌になって、
練習を敬遠してしまう恐れがありますので、慣れてきてからでよいでしょう。

ちなみに、使用しているものは次の3冊。最初の写真で掲載したものですね。

超基礎。be動詞という初めのところから厳選された55項目が取り上げられています。
7語以下の短い英文で、ネイティブが日常で使う表現のみ、というのがミソ。
この本に取り組むと、文法が基礎的な内容でも、
日本語を見たら言えないもんだなあと「知ってる」と「使える」の違いを思い知らされます。

これも基礎。初級ですから。200文は「見ずに言える」レベルを目指しています。
もう5年くらいの付き合いなのですが、微妙な間違いがあるのが悔しいですね。
これをやり始めてから、英語に触れる面で、文法用語が意識から消えました。

応用編。メインの100文だけを徹底的に繰り返しています。
上の2冊が「文法」の確認だったら、こちらは「語句」の確認になりますかね。
スッと使える表現を増やしているイメージです。

どれも良書ですので、自分のレベルに合わせて取り組まれるといいですよ。
「3冊もやってたら、時間ないじゃん」と思われるかもしれませんが、
どれも一日あたり10分しか使いません。多くて15分ですね。
そうすれば、合わせて30分ですから大した時間でもありません。

すべては取り組めない…という日があれば、その日の気分で最低1冊は取り組み、
英語で口を動かさない日はないようにしています

毎日継続しなければ、反射速度はなかなか上がりませんからね。

継続は力なり、です。