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TOEIC 過去問『既出問題集2』を使った「TOEIC Part 7 徹底攻略講座」の開催報告

韓国でしか売られていない TOEIC の過去問

延期になっていた「TOEIC L&R Part 7 徹底攻略講座」が終了しました。
第1回しかレポートを残していなかったので、定期的に残していきます。

素材は超最高級

素材は韓国で発刊されている『既出問題集2』です。
TEST 1 から始まった講座も、ついに TEST 3 までたどり着きました。
TOEIC で最難関の Part 7 しか扱っていませんが、かなりの情報量だと感じています。
講座の準備をしていても、「こんな仕掛けが」と気づかされることが多いですから。

英文が非常に良質で、適度に知らない単語が出てきます。 問題も適度に難しく、まさに TOEIC っぽいですね。
日本の『公式問題集』とは違うと感じるのは色眼鏡かもしれません。
でも、本番独特の難しさが『既出問題集』にはあるように感じています。

 

講座内容は参加者主体へ

当初は、「満点保持者の思考回路を追いかける」ことに重きを置いていました。
第1回のみ開催のレポートを残していますので、ご参考までに。


TOEIC の過去問『既出問題集2』を使ったセミナーの開催報告(満員御礼)

ただ、少しマンネリ化してきたため、今回は講座内容を変えています。
参加者に解説をしてもらう、という大胆な方法を取りました!

読者の中には「これは絶対に行きたくない」と思った方がいらっしゃるでしょう。
ですが、拙著『戦略特急』でも書いた「セルフ解説」の威力は絶大です。

理解度が低い問題はうまく解説できずに、理解の甘さが明らかになるからです。
そこをぼくが指摘したり、サポートしたりしています。

参加者の方は
「ズバッと言ってもらえるので、ズレがわかってありがたい」
と言ってくださいました。
自分を客観的に見るのは難しいので、 講座の魅力の一つとなのかもしれません。

 

過去問の威力を体感せよ!

日本では発刊されていない過去問。
皆さんは過去問を使いこなしているでしょうか?

もしかしたら、買って満足している人がいるかもしれません。
「いつかはやろう」と待っていても、タイミングはなかなか来ないものです。

だからこそ、このような講座に参加することで、
毎月のように Part 7 を解くと、TOEIC の感覚が磨かれるのは間違いないです。

参考記事

物語でPart 7対策『TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 読解 [Part 7]』

 

「アラン・クーパーの冒険を追え!」

 

以前ブログでご紹介した、The Japan Timesから出版された新書サイズの「鉄板シリーズ」の『語彙・文法』。
その中の読解(Part 7)を読み終えましたので、ご紹介させていただきます。

■TOEIC TEST 鉄板シーン攻略 読解 [Part 7](岩重理香&ロス・タロック著、ヒロ前田監修/The Japan Times)

まずは目次から。

EPISODE 1 就職活動
EPISODE 2 アパート探しと引っ越し
EPISODE 3 オフィスにて
EPISODE 4 出張
EPISODE 5 日常生活
EPISODE 6 昇進と転勤

この本の主人公アラン・クーパーが織りなす物語を体験しながら、
Part 7の対策を行っていくという画期的な一冊です。

監修のヒロ前田先生も「はじめに」で次のようにおっしゃっています。

 

Part 7に特化した本は、すべて「互いに関連性がない文書」を収録しています。例外は一冊もないはず。それはそれで実際のテストの姿に近いのですが、練習のときに大事なのは、学んだことが記憶に定着するようアプローチすることです。そこで、TOEICという名の「国」で起きることを1つの物語として学べるようにしたのがこの本です。

 

さすが、前田先生。普通のことはやりません。

この本の売りは間違いなくココにあります。
次の2つの点で物語にしたことのメリットがあると感じています。

 

  • 1つの文書が物語の一部なので印象に残りやすい
  • 文書だけ読みつなげれば1つの物語ができあがる

 

TOEICは文書の内容が似通ったものが出題されるため、それをおさえているかいないかで理解スピードが変わります。
そのため、アラン・クーパーの物語を把握していれば、本番で助けてくれることは多いにありえます。

また、TOEICで英語力を伸ばすためには、素材として文書を活用することが大切になってきますが、
文書の内容が無味乾燥でつまらなく、なかなか何度も読み返すことができません。
その点、この一冊は物語になっていますから、繰り返し読み、表現などを身につけやすいと言えるでしょう。

その他の特長として、文書の上に「目標解答時間」が書かれていることに加え、
「速読目安」として、100 / 140 / 180 wpmの時間が書かれている点は見逃せません。
読解スピードはPart 7では重要なポイントになってきますので、こういった配慮は大変ありがたいですね。

 

なお、問題はシングルパッセージもダブルパッセージも含まれており、全部で88問あります。
この本も『語彙・文法』同様、現在500-600点レベルで、730点を目指す方が対象です。
実際に解いてみて、物語として体をなしていると同時に、
内容として本番の試験に出そうなものがあり、難易度が普通に設定されていると感じました。

新しい問題を解きたいという方はもちろんのこと、
Part 7の問題を英語力アップの素材として何度も何度も使い倒したい方には、
特にオススメの一冊となっています。

 

繰り返せばTOEIC解答力も英語力も上がって一石二鳥!