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懐かしの『単語特急』をやり直してみたところ、大量の付箋がついたワケ

単語特急_付箋

 

見てください、この付箋の量。
ひさしぶりに解き、じっくりと目を通してみました。
手持ちの本の中で最も繰り返した『単語特急』ですから、問題を間違えることはありません。

 

ただ、類義語や派生語など、まだまだ身についていない、見逃していたものがありました。
単に理解しているだけ(=アウトプットはできない)のものやあやふやなものに付箋をつけた結果が写真の状態です。

 

今までは学習者として使用してきた一冊でしたが、
講師として指導する立場を考慮して読み返したことによって、
自分に足りない部分が見えてきたように思います。

 

先日読み返した『文法特急』も『単語特急』も読んでいて、
言葉にできない、何か壁を感じるのですが、
これを乗り越えた先にはパワーアップした自分が待っている気がします。

 

それにしても、『単語特急』は出る単語の宝庫だなあ、と改めて。
語彙問題が苦手な方は、この一冊を取り組まない手はないです。

 

(参考)
ぼくが『TOEIC 単語特急』の英文をどのように暗記しているか

Part 5 に出る難しい語彙問題の攻略に向けて、英検1・準1級の対策本に取り組む…ことはしません!

難しいと言われる語彙問題は10回に1回くらいの出題では?

我々が難しいというのは TOEIC 本から逸脱した範囲であるということも忘れずに。

 

 

そう言われたときに衝撃が走りました。
ここ最近、話題にしている TOEIC Part 5 の語彙問題について、
とある TOEIC 満点保持者にぶつけたときに返ってきた答えが冒頭の言葉です。

 

先日の公開テストに出題されたような難しい語句を知るために、
どのように対応すべきか迷っているぼくは、次の質問もぶつけてみました。
自分の仮説とともに。

 

難しい語句は英検1級や準1級に出題されるようなものですが、そこをカバーするために、単語帳などの対策本に取り組むのはどうでしょう?ただ、TOEIC の語彙問題の正答数アップにおいては、非効率だと思っていますが。

 

でる順パス単_1級

その方の答えは次のようなものでした。

 

同感です。効率が悪いと思います。時間と割に合わないでしょう。

 

英検1級や準1級の単語帳などの対策本に興味がないと言ったら嘘になりますが、
ぼくが追いかけているのは、難しい語彙問題を攻略する方法です。

 

そのため、ぼくは難しい語彙問題に対して、次のような結論を出しました。
あわせて、今まで語彙力アップに役立った本(以下で紹介)は徹底する必要があると感じました。

 

  • 英検1級や準1級の対策本はやらない
  • 公式に制作された本に出てくる語句はすべておさえる
  • 『単語特急 1〜3』『語彙・熟語・コロケーション 1000問ドリル』に出てくる語句はすべておさえる
  • 『BEYOND 990』『990点攻略』『全問正解する 990点攻略』の Part 5 の語彙問題はすべておさえる

 

このあたりでしょうか。
「おさえる」というのは単純に意味がわかるだけではなく、
語彙の使い方までわかっているという状態を目指します。
今まで使用してきた教材に抜けがないようにしながら、
自分の知っている語彙の知識をしっかりとしたものにしたいと思います。

 

あとは、何よりも語彙問題で1問ミスをしたとしても、
Part 5 の残りの問題や Part 6, 7 で間違いを犯さない力をつけることが大切ですね。
最後の1問を追いかけて他が疎かになってしまっては元も子もないですから。

 

次の公開テストでどのような語彙に出会うか楽しみです!

 

 

【告知】
※すでに数人の方から問い合わせを受けているのですが、申込開始後、改めて告知いたします。



Part 5 に出る語彙問題の攻略法がわからないという悩み(その1)

「TOEIC の Part 5 に出る語彙問題の攻略法が見つからないのですが、どうしたらいいでしょうか?」
という記事を先日書きましたが、それ絡みでいくつかコメントをいただきましたので、
記事としてご紹介させていただきたいと思います。

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=====
《ヒロ前田先生》
どうも。前田です。aggravateは「スーパー英単語」に掲載されていますよ。
deteriorateが公開テストで正解になったことがあるので、きっと収録したのだと思います。
(もっとも、当時、「正解になることはない」というコメントを本の中で付けていましたが)

 

《RYUさん》
TOEICのパート5とかの選択肢に出てくるむずかしめの単語なら、
パス単などの本で英検1級の頻出語彙をカバーできれば基本的に大丈夫だと思います
まあより高い英語力を目指す上で効率的な勉強とは言えないかもしれませんが、
porporさんのような満点取得者が、TOEICの語彙問題をより強化したいという目的のためなら、
結構効果があるのではないかと思います

 

《匿名さん》
単語をパーツに分解して、パーツ毎のイメージを組み合わせて「単語の雰囲気」を考えるのも一つですよ。

instill=in+still
in=「中」sti=「鋭いもので突き刺す」
ここまで考えると「中に突き刺す」という雰囲気はつかめます。

aggravate=ag+grav+ate
ag=ad「~へ」grav=grave=「重大な」ate=「動詞化」
これだけで「〜を重大にする」という雰囲気までは予測可能です。

viable=vi+able
vi=「生きる、生命に関わる」 able= 「可能」
これで「生存できる」という雰囲気までは予測可能です。

完全な訳語まで予測することはほぼ不可能ですが、TOEICの4択で正答の可能性を高める程度になら使えるテクですよ。
パーツ毎に分解して夫々の意味を考えるという意識で単語帳を眺めてみるのもオススメですよ。
=====

 

aggravate が掲載されている単語帳があるので、やはりそこをカバーしきれていなかった自分が甘いと認識しました。
かといって、市販のTOEICの単語帳を隅から隅までやろうとは思いませんが。

 

また、英検1級や準1級レベルの単語たちが出てきているということで、
TOEICでそういった単語が出てきたからということもありますが、
RYUさんのおっしゃるように「より高い英語力を」と考えると、
一度どこかの段階で触れてみてもいいのかな、と思うこともあります。

 

最後に、語源の知識はなるほどなあと思いました。
ぼくは大学受験のときに少し触れたっきりで、しっかり取り組んだことはないため、
これはいい機会かな、と感じています。
漢字の偏や旁をおさえる感じで一度どこかでおさらいしてみたいです。

 

今後、語彙問題に対してどのように立ち向かっていくかは、次の記事で結論を出したいと思います。
「英検」の語彙と「TOEIC」の語彙というところが一つのポイントでしょうか。
楽しみにお待ちいただけるとありがたいです。

 

 

【告知】(日程が確定したものは改めて告知ページをご連絡します)

英語学習は「単語」を覚えることから始めるって本当ですか?

学校で授業をすることや外部でイベントをする機会が増えて、
英語を学び始めようという方にお会いする機会も増えました。

 

そこで、
「単語を覚えることから始めればいいですか?」
というご質問を受けます。

DUO3.0毎日の英単語単語特急2

確かに、単語など語彙力は大切です。
あればあるほど有利に働く傾向にありますから。

 

ただ、「単語を覚える」ことだけに焦点をあてるのは反対です。
覚え方によるのですが、単語を覚えることに集中すると、
英語(英文)に触れる量が減ってしまい、英語の勉強をものすごくした気分になります。

 

ヒロ前田先生の「単語の生態を知る」という言葉がとても好きで、
もちろん単語は英文の中で使われるわけですから、
そこから切り離した形で覚えても意味がない、というメッセージだと受け止めています。

 

ですから、安易に「単語から」とは言えません。
注意点を挙げた上で、それを理解してもらい、
どのような一手めを取るか一緒に考えたいと思います。

TOEICに出る語彙について思うこと。主に、ハイスコア所持者の話。

先日、第190回のTOEIC公開テストだったわけですが、
記憶が定かではないのですが、知らない単語に出会った気がします。
また、知らないとまでは言わないまでも、見たことはあるけれど…あれ?というレベルも。
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本番中にこういった語句に出会うと「ブログネタだ」だなんて思ってしまうのが悪い癖なのですが、
と同時に、「悔しい」という気持ちも生じます。「まだまだだなあ」という感じでしょうか。

 

ただ、これらとはまた別の気持ち、というか考えも浮かびました。

 

「本番に出てくる単語をすべて知らないと問題を解けないというわけではない」

 

TOEIC対策の学習をしていく上で、単語の習得は避けて通れません。
各Partに頻出の語句がありますし、Part 5の語彙問題のことを考えるとキリがありません。

 

そのため、語彙の習得率?はスコアが上がれば上がるほど失速していくと思います。
もちろん、TOEICという範囲内ですので、他の試験対策や素材に触れている方は別です。

 

そして、そこで習得した語彙が本番で出る可能性は高いとは決して言えません
もともと何が出るかわからないところに、数打ちゃ当たる…形で取り組んでいるわけですから。

 

ですから、ぼく個人の意見としては、スコアが高くなればなるほど、
語彙ばかり取り組んでいても「?」というスタンスを持っています。
語彙はあるに越したことはないのは確かなのですが、それよりも大事にしていることがあります。

 

知ってるものを確実に

 

正直、中途半端に知っている語彙ほど怖いものはありません。
確信が持てない分、迷いを多く生じさせますからね。
ぼくの言う「知っている」とは、単に意味だけではありません。

 

例えば、ensureとassure。
ハイスコアをお持ちの方々の中でも明確に使い分けられない方がいるかもしれません。
両方とも「〜を確約する」というような意味で覚えてしまっては、
いざというときに使い分けることができません。
「どのような使われ方をするのか」まで知っておく必要がありますね。

 

TOEICという試験の範囲内であれば、むやみやたらに語彙を増やすよりも、
頻出の語彙について、意味も使われ方も正確に知っておく必要があると感じています。

基礎英語の建設工事中

ぼくの家の近くに新しい家が建っています。is being built な感じです。

レゴ_家

毎日、建設現場の前を通るので、観察をしながら過ごしているのですが、
「あー、これは英語に通じることがある」という気づきがありました。

 

最初はものすごく時間がかかるみたいですね。
(詳しい人に聞いたらそうでもないのかもしれませんが。笑)
土台を作るところを入念にやっていて、「いつになったら建つんだ」なんて思っていたら、
とある日を境に、ババッと建っていっているのです。

 

もうここまで来れば、後の展開は読めるでしょう。

 

英語力を伸ばしていくときに、「基礎」が大切だと言われますが、

  • 楽ではない
  • 入念にやる
  • 時間がかかる

といったことを意識する必要があります。

 

ここら辺は何度も言われた話ではありますが、再確認しておく必要があります。

 

そして、家が建っていく光景を見ながら、
「ベースがしっかりしていないと崩れやすい」
ものができあがってしまうということです。

 

一見、しっかりとしたものができていそうなのですが、
それはあくまで表面的なものにしか過ぎないという状態は危険です。
中途半端に形ができているだけに、ベースの作り直しに時間がかかるでしょう。

 

ぼくの友人の中に、TOEICで満点を取り続けている方は多くいます。
その中の一人に満点を目指すにあたって、伸び悩んだ時期があった人がいました。
壁に打ち当たって、その人は改めて「読解」に焦点を当てて、丁寧に読むことを心がけたそうです。
すると、少しずつ精度もスピードも上がり、結果、満点にたどり着くことができました。
その方ご自身も「あそこで基礎を見直したのがよかった」とおっしゃっています。

 

もし伸び悩んでいたり、力が不安定に感じたりしたら、
どこかで基礎を見直す必要があるのではないでしょうか。

 

文法?
単語?
熟語?
発音?

 

自分の弱いところを分析して、基礎をガチガチに固めてほしいと思います。

 

ちなみに、ぼくはTOEICではありませんが、「話す」という点において、単語を見直しています。
この話はまた別の機会に。

DUO

英単語や英熟語を覚えるときに浮かぶ疑問

英語学習をしていると、知らない単語に出会い、それを覚えようとする場面は出てくるでしょう。

 

DUO3.0
そんなときに次のような疑問が思い浮かびませんか?

「なぜこの意味になるんだろう?」

この疑問はなく「×××=○○○」というように覚えられているでしょうか?
英単語や英熟語を覚える際に気をつけてほしいことはいろいろとあるのですが、
今日は一つのことに焦点を絞ります。それが上に挙げた疑問を持つことです。

 

例えば、remove(〜を取り除く)という単語を覚えるとします。
そのときに、「なぜこの意味に?」を考えるわけです。

 

その際に注意して目を配っておくべきは、
・接尾辞(語尾につく一定の意味をもった形)
・接頭辞(語頭につく一定の意味をもった形)
・単語中の単語
あたりでしょうか。

 

remove は、re(再び)+move(動かす)のように構成されているため、
「何かをどこかから動かす」という意味で「取り除く」という意味合いが出てきています。

 

熟語の場合も同様です。
例えば、beat around the bush(話をじらす)という表現がありますね。
そのまま覚えてもよいのですが、ここをあえて分解してみると見えてくることがあります。
この熟語を直訳すると、「茂みの周りを叩いている」ということなんですよね。
つまり、「(話の)中心にいかない」というわけです。

 

もちろん、すべての単語や熟語がキレイに分解されるわけではありません。
あくまで「何でもかんでもすぐに覚える」という意識を捨てて
その前のステップを一つ増やしてみると、覚える効率が上がると思っています。

追伸
最近、『DUO』を持ち歩かない日はありませんので、語句について考えている比率は高いです。
日々発見があって、『DUO』一冊あれば、いくらでも時間をつぶせそうな気がしています。笑

参考書や問題集の使い方の正解とは?

天狼院書店にある英語部の取り組みである「英語ラボ」というものに参加してまいりました。
自分は学習者側ではなく、教える側として、です。

天狼院書店内
英語部公認のテキストとなっている『Forest』と『DUO 3.0』の使い方を中心にお話しました。
「自分ならばどういうところに気をつけて使用するか」というお話です。
ただ、今回の2冊だけではなく、他の参考書や問題集を使用するときに心がけたいことをお伝えしたつもりです。
本の使い方については自分の中でのある種の軸があるのですが、それはあくまで一つの使い方です。
参考書や問題集の使い方に答えはありませんので、
ぼくはあくまでヒントを提示しただけにすぎません。
人の使い方を聞いて、自分流にカスタマイズしていくことが必要です。
カスタマイズしていくためには、自分で自分のやり方が合うのかどうか観察していなくてはいけません。
「これは自分に合っている/合っていないのか」
自分が変化しているのですから、やり方が合わせて変化することは考えられますよね。
定期的に自分のやり方を見つめてバージョンアップさせていきましょう。

TOEICのPart 7に出てくる「語彙の言い換え」問題について考える

TOEICのPart 7に次のような問題が出てきます。

The word “●●●” in paragraph ×, line △ is closest in meaning to:

「●●●と近い意味の語はどーれだ」
 

という「語句の言い換え」問題です。
(こんな軽いテンションではありませんが)

 

business-1799_150
TOEICを受けたことのある方や対策をされている方はご存知でしょう。
ここでは解き方の話をしたいわけではありません。
学習が楽しくなる?ヒントをご提供できればと思っています。

この問題では「近い意味」の単語が問われているわけですが、あくまで「近い」意味なのですよね。
決して「イコールではない」ということです。

TOEIC学習を行う上で、「AとBが同じ意味で使われる」と覚えておけばスコアにつながるのですが、
もし「一歩踏み込みたい」とか「学習にアクセントをつけたい」とか思われるのであれば、
それぞれの単語について少し調べてみることをオススメします。

英英辞書を引いてみたり、用例を見てみたりすると、それぞれの単語に色がついて見えますよ。
一応申し上げておきますが、これをやらなければ「語彙の言い換え」問題ができるようにならないわけではないです。
いろいろと余裕がでてきて、楽しめるようにするために思いついた仕掛けの一つです。

一手間かかるのは間違いありませんが、学びに広がりが出ることも間違いありません。

TOEICで培った力が活きてるじゃん、と感じた瞬間

「わ、成長してる」

 

TOEICを中心に据えた英語学習をかれこれ5年以上行ってきました。
(現在はTOEIC素材の比率をがくんと減らしておりますが。)

TOEICで990点満点を取得することを目標に走り続けたことで、
基本的な

  • 文法
  • 単語
  • リスニング力
  • 読解力

が揺るぎないものになったと感じています。
これらの力はTOEICだけでしか活用できないかというとそんなことはありません。
「頑張ってきた甲斐があったな」と感じる瞬間が最近ありました。

TOEIC学習の初期段階(おそらく2006年とか2007年)だったと思うのですが、
海外ドラマの「24」にはまっていた時期があります。

24

 

主人公ジャックバウアーがめちゃくちゃに奮闘するやつですね。

 

 

 

 

そのときの記憶をたどってみると、聞き取れる単語や文章は少しはあるものの、
ほとんど日本語字幕に頼っていた状態でした。

 

シーズン5か6くらいまで見て、あるときぱったり見るのを止めてしまったのですが、
最近、再び見始める機会にめぐまれました。

 

すると、どうでしょう。

 

知らない単語や言い回しはもちろん出てきますが、
英語のベースがしっかりでき、英語と触れ合い続けている成果か、
確実に聞き取れることが増えているのです。

びっくりしました。

数年英語を続けてきたから当たり前と言えば当たり前でしょう。
とはいえ、使用してきたのはTOEICの素材ばかりです。
驚きとともに、嬉しさがこみ上げてきました。

 

「頑張ってきた甲斐があった」

 

TOEICのスコアアップを目指して、学習を続けている皆さん、
もちろん目標を追いかけて頑張り続けてほしいのですが、
その頑張りは他でも活きることをぜひ念頭に置いておくと、
モチベーションも下がりにくいと思います。

 

TOEICによって、英語でできることは間違えなく増えますよ!