「TOEIC で満点を取得しても話せない」
「TOEIC を勉強しても、話せるようにならない」
このような意見をよく聞きます。これだけで記事がいくつも書けます。確かなところもあれば、そうでないところも。
とにかく「反例になるような人間になりたい」という想いから、2021年に TOEIC Speaking テストで200点満点を取ることを目標にしました。実際にどのような勉強をしたのかは、以下の記事にまとめてあります。
【中・上級者向け】TOEIC Speaking 対策に集中した3か月間から導き出す対策ガイド
前回(2018年12月)の受験が最後で、それがベストスコア(170点)でした。その際の記事を振り返ろうと思ったのですが、なんと下書きで終わっていました。その時の心境はわかりませんが、納得がいかない結果だったのでしょう。
そこから2年少し。対策もしっかりとした。
果たして結果は……?
Speaking:160
微妙に下がっていて、がっかりというより、反応に困る結果ではないでしょうか。結果を見た瞬間、「うわ、微妙」と言ってしまったくらいですから。この結果を残して、終わることもできるのですが、採点基準や採点スケールを見ながら、受験時のことを振り返ります。そして、今後の対策についてもチューニングしていきます。
スコアが示す能力の目安との乖離を探す
160点は Level 7 に位置します。 次のようなことができるという目安が提示されています。
一般の職場にふさわしい継続的な会話ができる。的確に意見を述べたり、複雑な要求に応えることができる。長い応答では、以下の弱点が一部現れることがあるが、意思の伝達を妨げるものではない。
●発音、イントネーションにわずかだが問題があり、話すとき、躊躇することがある
●複雑な文法構造を使うときにいくつか誤りがみられることがある
●不正確な語彙・語句の使用がいくつかみられることがある
また、質問に回答し、基本的な情報を提供することができる。
書かれたものを読み上げる際の英語は大変わかりやすい
スコアが高くない割にポジティブに書いてくれるのは ETS の優しさでしょうか。
この項目の中だと、「躊躇することがある」というのは特筆すべきところでしょう。長く沈黙してしまうことはないのですが、何回か「えーと」という状態になるのは事実です。英語がよどみなく出てくるレベルを目指していく必要があります。
それと、「文法構造」や「語彙・語句」の面でも減点されているように感じます。振り返ると、バリエーションに乏しいとでも言いましょうか。相手には伝わるものの、単調になっている感じはあります。
スコアを見て終わりの方が多いので、ぜひ自分のスコアが提示する目安を見てみると良いです。ぼく自身も、この記事を書くにあたって読んだことで、見えてくるものがありました。
問題ごとの振り返り
<Q1, 2(音読問題)>
音読はスムーズにできた感覚はあります。
Pronunciation Level と Intonation and Stress Level はこの問題で計測されているようです。前者は HIGH で、後者が MEDIUM なのは、日々の音読のおかげでしょう。発音には常に気をつけているものの、抑揚という面では弱いなと気づかされました。
<Q3(写真描写問題)>
シンプルな写真で、45秒間話し続けることはできました。とは言え、フルにスムーズだったわけではなく、一瞬止まる部分もあったのは大きな課題です。
ただ、単語のミスがあったことは確実に記憶しています。身近な単語が即座に出てくるかが鍵になりますね。
<Q4, 5, 6(応答問題)>
時間内で聞かれたことに対して答えることはできました。ただ、情報量が少なかったように感じています。時間に対して、話す内容が薄いというか。
<Q7, 8, 9(提示された情報に基づく応答問題)>
Q9 を勘違いして、聞かれたことに的確に答えられませんでした。図表を見ながら答えるのは特殊なスキルが必要だと感じましたね。
<Q10(解決策を提案する問題)>
正直、記憶がありません。テンプレに当てはめやすいからかもしれません。聞こえてきた問題を反復しつつ、程よい提案はできたかと思います。
<Q11(意見を述べる問題)>
少しずれた内容を答えてしまったと反省しています。「とにかく話そう」という気持ちが先行したあまり、空回りした感じでしょうか。
以上、ここまでが振り返りです。全体的に、話し続けることができたのはよかったものの、的確ではないのは大きな課題ですね。
今後の対策
自己ベストは出なかったものの、今の勉強法がズレている感じはしません。
❶サンプルアンサーの暗唱
これは鉄板でしょう。テストに出るアイデアをストックしつつ、表現も身につけていく。一石二鳥です。ミホ先生の本は完璧にマスターするところを目指しています。
この後、❷を書こうと思ったものの、「❶が徹底できていない」という反省点があるため、次の受験までに「❶を頑張った」と言えるところまで仕上げていきます。
とは言え、このままの延長線上で満点が出るとも思えないため、180辺りまで行ったら、修正していきたいと考えています。
(追記) 試験後にほとんど書いたのに、アップを忘れていました。この記事をアップした時点では、6月も8月も受験し終わっております。随時、アップしていきますので、もう少々お待ちくださいね。