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TOEICのPart 7に出てくる「語彙の言い換え」問題について考える

TOEICのPart 7に次のような問題が出てきます。

The word “●●●” in paragraph ×, line △ is closest in meaning to:

「●●●と近い意味の語はどーれだ」
 

という「語句の言い換え」問題です。
(こんな軽いテンションではありませんが)

 

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TOEICを受けたことのある方や対策をされている方はご存知でしょう。
ここでは解き方の話をしたいわけではありません。
学習が楽しくなる?ヒントをご提供できればと思っています。

この問題では「近い意味」の単語が問われているわけですが、あくまで「近い」意味なのですよね。
決して「イコールではない」ということです。

TOEIC学習を行う上で、「AとBが同じ意味で使われる」と覚えておけばスコアにつながるのですが、
もし「一歩踏み込みたい」とか「学習にアクセントをつけたい」とか思われるのであれば、
それぞれの単語について少し調べてみることをオススメします。

英英辞書を引いてみたり、用例を見てみたりすると、それぞれの単語に色がついて見えますよ。
一応申し上げておきますが、これをやらなければ「語彙の言い換え」問題ができるようにならないわけではないです。
いろいろと余裕がでてきて、楽しめるようにするために思いついた仕掛けの一つです。

一手間かかるのは間違いありませんが、学びに広がりが出ることも間違いありません。

TOEICのPart 7(長文読解問題)の対策が嫌いな方へ

TOEICに長く関わってくると、様々な方から相談を受けます。

ここ最近、立て続けに受けたご相談がありましたので、
ブログでご紹介させていただきたいと思います。

その悩みとは

Part 7が嫌いで、対策に取りかかる気が起きない

というものです。
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これはPart 7に限った話ではありません。
ただ、Part 7に起こりやすい印象です。

というのも、Part 7は

  • 読む英文が多い
  • 設問を解くのに時間がかかる

といった、面倒に感じる要素が多いからだと考えています。

そこで、どのような対策のご提案をするかというと、

  • 対策する耐性をつくる

他の素材を使用して鍛えるという考え方はありますが、
TOEICのスコアアップを狙いたいならば、
やはりTOEICの素材を使うほうがよいと考えています。

そのため、「Part 7を好きになれ」とは言わないまでも、
対策をできるだけの忍耐力のようなものをつけていただきたいのです。

そこで、次は耐性のつけ方なのですが、

  • 短く、簡単な問題からコツコツと
  • 面白いポイントを探す

のふたつを挙げたいと思います。

  • 短く、簡単な問題からコツコツと

いきなり長い英文を読むのは大変ですし、
難しい問題に取り組むのはストレスが溜まります。
ですので、ハードルを下げることが大切です。

この手の「ハードルの低い」教材はないのですが、唯一オススメできる本はこれ。
短めの英文で、問題はシンプルです。

 
この問題集でなくとも、手持ちの問題集であれば、
短めの英文を中心に読むようにするとよいです。

  • 面白いポイントを探す

そもそも面白くないから、Part 7の対策をしたくないのだと思いますが、
面白く感じるように仕向けることです。

対策をしていると、どうしても「できないこと」に目を向けがちです。

しかし、「英文の内容を理解できる」「設問を解くことができる」ことは、誰でもできることではありません。

そこで、

理解できるのは成長の証だと考えましょう。
自分を褒めることはぜひ積極的にしましょう。

あと、素材自体を楽しむことです。オススメはこれ。
長文が連なっているため、中身を読み進めたくなるはずです。


 

TOEICで使える表現満載の素材が突然メールで届いた件

数日前、ぼくのもとに届いた一通のメール。

メール

それはTOEICのPart 6かPart 7の素材のようでした。
Unboboという決済サービスからのお知らせです。

 

 

 

==========================
Dear Porpor,

You are receiving this notification because you have elected to receive email notice of all Umbobo Policy Change Notices. Umbobo recently posted a new Policy Update regarding User Agreement. You can view this Policy Update by logging in to your Umbobo Account. To log in to your Account, go to https://www.umbobo.com/ and enter your member log in information. Once you are logged in, look at the Notifications section on the top right side of the page for the latest Policy Updates.

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Sincerely,
Umbobo
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policy changeのお知らせでした。
この文章がPart 6の問題であったならば問われそうなところを赤字にしてみました。
なぜこの形や語句が使われているのかピンと来ますか?
もし来ないものがあれば、解明しておくことをオススメします。

実はこのメール、上には日本語での内容があったのですが、
スクロールしていくと英語での内容があり、思わずニヤニヤ読む自分。

TOEICの素材になりうるものは無料で転がっており、
TOEICで学んだことは確実に役立つものだと確信した瞬間でもありました。

英語を速読したい、問題を速く解きたい人へのヒント

9月の公開テスト前にtwitterやFacebookなどに費やす時間を減らしてから、
「見るのが面倒」という意識が身についてきたようです。
なんだかんだで見ていて面白いですし、たまに見てはいるのですが、
確実に、費やす時間と見る頻度が減りました。

ただ、5人程度の方のつぶやきは欠かさず見るようにしています。
ぼくにとっての師匠にあたる方々です。まあ、皆さん、ほとんどつぶやかないのですが。苦笑

今日はそんな師匠の一人である富田一彦先生のつぶやきをご紹介したいと思います。
ぼくの大学受験時の英語の師匠と言える方で、
基本的に、大学受験や授業に関することをつぶやかれています。

富田一彦
受験生向けのメッセージが多いのですが、
大学受験の英語の問題を解く上で大事なことをつぶやかれていて、
それがTOEICの学習者に役立つことがあります。

次のつぶやきはぜひ多くのTOEIC学習者に読んでいただきたいですね。

「英語を速く読めるようになりたい」
「問題を速く解けるようになりたい」

これらは誰しもが思うことではないでしょうか。
別にこの気持ちを抱くことがダメなのではなく、
思考の流れを阻害するものを分析し、特定しようというお話です。
そして、むやみやたらに「速くしよう」としてはいけない、
という警鐘をならしているわけです。

ぼく自信もリーディングセクションを駆け抜けるスピードを上げたくて、
とにかく速くしようという意識ばかりが先行していたことがありました。
しかし、どこかのタイミングで、「基本に立ち返ってみよう」ということに気づき、
「正確に読む」ことに重きを置き、そこで引っかかるところを徹底的につぶしたことがあります。

それが功を奏してか、リーディングセクションで一部だけを読んで解答するスタイルが、
Part 5の問題文も含めて、すべてに目を通しても、時間が余るようになりました。

英文読解においても、問題解答においても、
富田先生のおっしゃるボトルネックはどこかに存在します。
もしこの記事をお読みの方がスピードを求めたいのであれば、
ボトルネックの分析と解消を行ってみることをオススメいたします。

※下記の3冊はぼくのバイブルです。



★英語学習者の英語学習者による英語学習者のための名言
http://matome.naver.jp/odai/2135575047706124701

★twitter まとめ「TOEIC Part 7 でミスが起こるのはなぜか?」
http://togetter.com/li/321683

★twitter まとめ「英文の暗唱って結局どうやってやるの?」
http://togetter.com/li/370989

★twitter まとめ「英語の音読には2種類ある?」
http://togetter.com/li/511655

★twitterまとめ「「チャンク」で攻略する、英語力を底上げする方法」
http://togetter.com/li/566056

★twitterまとめ「「ぼくらの英語サミット Vol.2 〜グローバルってなんだ?」が残したもの」
http://togetter.com/li/567174

TOEIC当日にPart 7で最大限の力を発揮するために準備しておくべきこと

TOEICが終わって、とある書籍2冊に集中して取り組んでいます。
どちらも面白い書籍なので、早く終えてご紹介したいところです。
しばしお待ちください。ちなみに、TOEIC対策書籍ではありません。
(一応、リンクだけ貼っておきますね。)


さて、今日はTOEIC当日に向けた準備の話です。
(TOEICの前に話せと言われそうですが、すみません…。)

TOEICの有名講師のお一人である天満さんがメルマガを出されているのはご存知ですか?
TOEIC漢方」というものです。下記でサンプルをご覧ください。

http://processeigo.com/?page_id=1391

このメルマガは無料なのですが、めちゃくちゃ面白いんですよ!
英語学習関連のメルマガはいくつか購読していますが、
ぼくは一番お気に入りのメルマガと言って過言ではありません。

で、第183回TOEICの当日に新しいメルマガが発行されました。
リーディングの時間が足りないっ!」というタイトルで。

天満さんは、結局は「読んできた量の違い」に集約されるのではないかという結論づけられていました。
また、「普段から読みなれてなくて、TOEICの日だけ急にたくさん読むと大変」ともおっしゃっており、
もう何も返す言葉はない、という感じの内容でした。

皆さんもそう思いませんか?

普段できないことを本番だけやろうと思っても、それは大変難しいです。
もちろん、毎日100問を解こうというわけではありません。
ただ、ある程度のまとまった分量は毎日触れておいたほうがよいということです。

素材は何だっていいと思います。
しかし、TOEICでスコアアップを狙いたいならば、TOEICの素材が一番だとぼくは思います。
問題を解かずに、問題文だけ読んでいくのであれば、50-60分かかることはありませんから。

語彙や文法、文構造といったところで、反応スピードや処理能力が段々と鍛えられ、
大量の英文を一気に処理していく体力と忍耐力がついていくのではないでしょうか。

と偉そうに言いながら、まだ毎日大量の英文に触れる習慣作りができていないporporなのでした…。

★英語学習者の英語学習者による英語学習者のための名言
http://matome.naver.jp/odai/2135575047706124701

★twitter まとめ「TOEIC Part 7 でミスが起こるのはなぜか?」
http://togetter.com/li/321683

★twitter まとめ「英文の暗唱って結局どうやってやるの?」
http://togetter.com/li/370989

★twitter まとめ「英語の音読には2種類ある?」
http://togetter.com/li/511655

★twitterまとめ「「チャンク」で攻略する、英語力を底上げする方法」
http://togetter.com/li/566056

★twitterまとめ「「ぼくらの英語サミット Vol.2 〜グローバルってなんだ?」が残したもの」
http://togetter.com/li/567174

DP対策の定番!『新TOEIC TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編』

読解特急5

TOEIC対策書の定番である、特急シリーズに新作が出ましたね!

◆新TOEIC TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編(神崎正哉、TEX加藤、Daniel Warriner著/朝日新聞出版社)

「読解特急」も5作目です。
前作『読解特急4』のレビューの最後に書いたとおり、

http://blogs.yahoo.co.jp/porpor35/article/375091357.html

「ダブルパッセージ編」が出ましたね。
どこまで続くのか気になるところですが、まだまだ切り口はあるでしょう。

さて、内容についてご紹介です。

100問収録されており、すべてダブルパッセージ問題です。
5問1セットが合計で20セット収録されております。

この本の特長だと感じた点は以下の通りです。

★DP特有の問題を集中的に対策できる
2つの文章から根拠を組み合わせて見つける、両文書(クロスリファレンス)問題を
「これでもか」というほど対策することができます。
Part 7を攻略する上で避けては通れない問題ですので、
この点に特化して対策できる本はないと思います。

★多くの文章に触れられる
DPは5問を解く上で、どうしても2つの文章を読まなくてはなりません。
読むべき英語の量を増やすことは、英語力の底上げには必須ですので、
単にSPを解くよりも、英語を読む練習になります。

★基本的な問題が多く含まれている
扱われている問題を解いた限り、難問が含まれている印象はありませんでした。
「普通」のものが多く扱われています。
そのため、自分のPart 7の力を測るのによい一冊と言えるでしょう。
もし間違えてしまう問題があれば、解答プロセスや読解力など、
どこか基本通りにできていないことがあることがわかるためです。

また、今までの「読解特急」シリーズ同様、
・無料ダウンロード音声
・words per minute 換算表
・進歩のグラフ
・的確、かつテンポのよい解説
・詳細の語注
は健在です。

あえて不満な点を書かせていただきますと、
2文章と設問を同時に見られないことです。
(1つめの見開きで2文章、2つめの見開きで5つの設問。)
今までの「読解特急」シリーズでも言えたことですが。

ただ、その分、新書サイズで携帯しやすいですし、
問題数も豊富ですので、そこさえ気にならなければ、
Part 7のスコアアップ底上げに寄与してくれる一冊と言えるでしょう。

P.S.
ここ最近のTOEIC対策は、HUMMERさんの『990点攻略』のみなのですが、
編集協力をさせていただきましたので、レビューを書かせていただきました。

★英語学習者の英語学習者による英語学習者のための名言
http://matome.naver.jp/odai/2135575047706124701

★twitter まとめ「TOEIC Part 7 でミスが起こるのはなぜか?」
http://togetter.com/li/321683

★twitter まとめ「英文の暗唱って結局どうやってやるの?」
http://togetter.com/li/370989

★twitter まとめ「英語の音読には2種類ある?」
http://togetter.com/li/511655

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『新TOEIC TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編』到着!

読解特急5

『毎日の英単語』と合わせて、神崎先生とTEX先生の新刊『読解特急5』のお仕事もお手伝いさせていただきました!

ということで、おそらく同時発売です。

内容のことはまだ多く語れないのですが、相変わらず鉄板の対策書ということは間違いありません。

(もちろん文章や問題、解説すべてに目を通した感想。)

TOEICを超えた読解力を!『1日1分!やさしく読める フィナンシャルタイムズ&エコノミスト』

数カ月前に読み終えていた書籍なのですが、
記事にしていなかったので備忘録として残しておきたいと思います。

『千本ノック』シリーズで有名な中村澄子先生が
TOEICとビジネス英語の架け橋をかけたいという想いから出版されたシリーズの一冊。

『1日1分!やさしく読める フィナンシャルタイムズ&エコノミスト』

(中村澄子/祥伝社黄金文庫)

帯の文言である

「もうTOEICだけでは世界で取り残される!」

に強いメッセージが表れていますね。

タイトルにもある「フィナンシャルタイムズ」や「エコノミスト」を、
ビジネス英文を読み慣れていない人向けにリライトされた文章が計50本掲載されています。
1章に10本の記事があり、段階を踏んで第5章まで用意されていますので、
自分の壁となっているレベルがわかりやすいのはいいところですね。

左ページに英文、右ページに和訳と語注というシンプルなスタイル。
これもまた読み進めやすいポイントの一つと言うことができます。

また、新聞や雑誌は背景知識があるかどうかで英文の読みやすさがずいぶん変わりますが、
「参考」として関連知識が紹介されているコラムがあります。

「フィナンシャルタイムズ」や「エコノミスト」をそのまま原文で読もうとすると、
負荷がかかりすぎてキツい方にはオススメです。
和訳と語注、参考があれば、なんとか読み進められるレベルにリライトされていますから。

TOEICのスコアアップ(主に Part 7)とビジネス英語の力をアップさせることが
本書の目的になっており、それに貢献してくれることは間違いなしの一冊です。

TOEICのPart 7の文章に読み飽きた方や
Part 7の文章よりもう少しレベルの高い素材に触れたい方はぜひ。

ただ、Part 7のスコアをとにかく上げるだけでいい、という方は、
『読解特急』など本番のPart 7の素材にとにかく触れていくほうがいいと個人的には思います。
英字新聞を読んだり、英語のニュースを聞いたりすることと同様、
TOEICのスコアアップに若干の遠回りにはなりますからね。