このブログではTOEICで目標スコアを目指す学習の参考になるように、ぼくの使用した教材はすべて紹介するようにしています。
しかも、出来る限り、レビューとして「教材」記事にまとめています。
レビュー記事はじっくり時間を取らないと書けないので、後回しにしていたのですが、
これから一週間は教材紹介を多めにしていく予定です。
というのも、2013年1月の公開テスト受験から2013年7月の受験まで、TOEICのスコアはキープすることができました。
そのため、どのような教材を選択し、使用していたのかは、高得点を目指す方に参考になると思ったからです。
そこで、初めに紹介したいのはこれ。もはや紹介する必要のないほどの1冊かもしれませんね。
そう、Tommyさんの初の著書。
■3週間で攻略 TOEICテスト 900点!(大里秀介著/アルク)
2012年の12月の試験で990点を獲得してから、TOEICからは少し距離を置こうと思っていたため、取り組みはじめたのは3月だったと思います。
まずは目次をご覧ください。
Day 1:模試・1回目のチャレンジ
Day 2:模試・2回目のチャレンジ
Day 3-12:模試の復習
Day 13,14:応用問題
Day 15:模試・3回目のチャレンジ
この本の素晴らしさは「本書の構成と使い方」の冒頭の言葉に凝縮されています。
本書は、200問のオリジナル模試を、ただ解くだけでなく、あらゆる角度から考え、素材として吸収することにより、TOEIC900点突破に力を養成する、3週間(週5日×3=15日間)の特訓強化プログラムです。
お読みになっておわかりかと思いますが、1つの模試をしゃぶりつくす一冊ということですね。
ぼくが感じたオススメのポイントを列挙していきます。
★復習の型をつくることができる
本書は、この点において画期的と言えます。今までになかった一冊と言えるでしょう。
復習の仕方について書かれた本はありますが、それをプログラム化したことがなんと言っても素晴らしい。
そして、他の学習者の復習方法を知る機会はなかなかありませんし、「ここまでやっているのか」と驚くところもあるでしょう。
ただ、それが990点を連発するTommyさんの復習の「型」。
それを知ることで、模試の復習の仕方がわからなかった方にとっては、他の模試で応用できる復習の「型」を作ることができます。
すでに「型」ができあがっている方にとっては、自分の復習方法を見直す、いいキッカケになることでしょう。
★綿密に組まれた学習スケジュールと学習内容
上のポイントと重なるところはありますが、1日1日、どのような学習をすればよいか指示が書かれていますので、
それに沿って行うだけでよいのは、学習リズムができる点で優れています。
しかも、毎日ほとんどすべてのPartに触れることができるため、バランスのよい学習を続けていくことができるのです。
どのPartの学習も、単に解答解説を読むだけのものではなく、
「素材をしっかり吸収できる」ようにアクティビティが作られている点も見逃せません。
★Tommyさんの思考回路と励ましのメッセージ
Tommy’s Image という「解答の思考プロセス」が書かれた部分と
From the Blog という「モチベーションを上げるメッセージ」「学習のtips」が書かれた部分も必見です。
復習方法以上に知ることができないのが、問題解答時の「目や頭の動かし方」です。そこを明確に示したのが Tommy’s Image。
自分とのアプローチの違いを分析すると、そこにもスコアアップのヒントがあることでしょう。
そして、From the Blog はタイトル通り、ブログの過去記事から抜粋されたものです。
短い文章なのですが、気合いや喝を入れてくれるものや学習時に注意しておきたいことが書かれています。
心に留めておきたいことしか書かれていませんので、ブログの読者の方もそうでない方も見ておいて損はないでしょう。
以上、3つのポイントを挙げましたが、まだまだ他にも素晴らしいポイントはあります。
・問題のクオリティ
・有名ブロガー同士の対談
・著者自身による直接のサポート
長くなってしまうので、この辺にしておきますが、内容の新しさや取り組んだ効果などを考慮すると、
2013年度のベスト本候補と言っても過言ではないでしょう。
900点突破を目指す本ではありますが、そこまで高いスコアを目指そうと考えておらずとも、
「模試の復習は具体的にどのように行うの?」
「同じ問題に何度も取り組む意味はあるの?」
とお思いの方は必携の一冊です。