「DUO って良いと聞くけれど、TOEIC に使えるの?」
「TOEIC は TOEIC 用の単語帳が望ましいと聞くけれど」
このような声は非常に多く聞きます。
正直、TOEIC試験や英語学習に関連する教材を数多く研究してきた身としては、TOEIC のスコアを高めたいならば、TOEIC 用の単語帳が良いです。というのも、『DUO』には、TOEIC には出にくい単語も掲載されているからです。
「じゃあ、TOEIC 用の単語帳をやればいいんだな」
そう思われた方、お待ちください!!!
『DUO』は良書と言われるだけのメリットがあります。そのメリットを知った上で、TOEIC対策に使うかどうかを決めてはいかがでしょうか? この本でも TOEIC 対策は可能です。
- 一文に複数の重要語句が含まれている
- 560文の中で重要単語1572語と重要熟語997語が覚えられる
- 全体にストーリーがあるから覚えやすい
以前は、あまり TOEIC 対策用にはオススメしていませんでした。
しかし、実際、講師の立場としてTOEICを研究するようになってから改めて『DUO』に目を通してみると、「これはいいな」と思うところがあります。
その点と実施の使い方を合わせて、ご提案いたします。
本の中に「対応できる範囲」として、<TOEIC 600-780>とあります。ただ、以下の使い方で実施すれば、『DUO』だけでもTOEICのハイスコアは実現可能です!
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☑︎ 560文を60分で読み終えるリーディング力
語句を覚えていく中で、嫌でも560個の英文を読むことになります。
文法や構文が単純なものもあれば、少し難しいものもあるので、
語句を覚えながら、リーディング力アップにつながるのは間違いないです。
仮に語句をすべて覚えたとしても、英文の意味がわからなければダメです。
文法や構文の観点で、文法書を使うなどして、完全理解をしてください。
英文の意味を理解することは不可欠であり、そのための英文です。
語句を覚えたら、スキマ時間にパラパラと読むようにすると良いでしょう。
下手に小説を中途半端な理解度で読むよりも、
完全に理解した560個の英文を読んだほうがリーディング力が上がります。
読み物として活用しましょう!
ちなみに、560文を60分で読み終えられるとグッドです。この本の達成目標が次のようなものだからです。
本編の見出し英文560本を60分で聞き取れるようにすること
黙読で良いので、理解できるかどうかを意識しながら、次々と読みましょう。瞬時に理解できるかどうかがポイントです。
もし理解できないものがあれば、それはチェックや付箋をつけておきましょう。自分の弱点が隠れている英文ですから、貴重な情報です。
最初は60分を超えてしまうと思います。ですが、何度も漆塗りのように重ね塗りをして、60分よりも早いスピードで読めるようにしてくださいね。実際、TOEIC で求められる読解スピードを考えると、45分くらいで読み終えたいところかなと考えています。
☑︎ 560文を60分で聞き終えるリスニング力
これは前述した達成目標を考えてのことです。
本編の見出し英文560本を60分で聞き取れるようにすること
別売りの「復習用CD」の音声を聞くことで、自分のリスニング力をチェックしてみてください。
別売りで値段が高いので、ケチろうとする方がいますが、CD はマストです。
『DUO』を使い倒そうと思ったら、CD がないと始まりません。
TOEIC に比べると英語の音声スピードは早くはありません。しかし、語句を覚えていないと、結構辛いはずです。語句と発音を一致させていきましょう。
最初は、本を見ながら、語句と発音を一致させていくのが良いやり方です。それを何回か繰り返して、正しい音をインプットした後で、少しずつ目を離して聞く機会を作ると良いでしょう。
理想は、家事をしながら、余裕で聞き取れるようになることですね。集中しないと聞き取れないようでは、まだまだ甘いです。もっと高みを目指していきましょう。
☑︎ 音読はするのか?
やりたければやるくらいで良いでしょう。TOEIC 対策という観点ではマストではありません。
復習用CDの音声を音真似したり、シャドーイングしたり、やり方はいろいろとあります。
自分の勉強法に飽きが来たら、他の学習も試すと良いのではないでしょうか。
☑︎ TOEIC 用の単語帳は必要なのか?
目指すスコアと達成したい時期によると考えています。
目指すスコアが<600〜780>に収まっているのであれば、単語帳は『DUO』だけにして、各パートの問題集や模試を買ったほうが有効です。
もしそれよりさらに上を目指すのであれば、TOEIC 用の単語帳を使うことによって、TOEIC に出る単語を補強する必要があります。
さらに、達成したい時期も関係してきます。早く達成したいのであれば、TOEIC 用の単語帳のほうが得点効率が良いです。すると、『DUO』自体は一旦置いておいて、TOEIC 用で勉強しましょう。
本棚に眠っている『DUO』を叩き起こして、TOEIC のスコアアップにつなげられますように。