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TOEIC(R) L&R テストを音読で攻略するマストバイ本『音読特急』

英語力を向上させるために、「音読」が有効なのは何度も聞いたことがあるはずです。でも、正しい方法で音読していると自信を持って言えるでしょうか? 講師や学習者によって、やり方や力を入れるポイントが人によって異なるため、戸惑っている方もいると思います。

ぼく自身、TOEIC 対策で音読を取り入れたことがありました。ただ、効果があまり感じられずにやめた経験があります。

「音読が有効なことはわかったが、具体的なステップがわからない」

その悩みを解決する一冊が世に出ました。TOEIC を音読で攻略したい人は必読の一冊です。今まで「TOEIC ×音読」と真正面から捉えたものはなかったように思います。TOEIC 対策を始めた頃に欲しかったです、本当に。

『TOEIC(R) L&R TEST 音読特急 速聴力をつける』
駒井亜紀子、Daniel Warriner著・朝日新聞出版

もくじは以下の通りです。

第1章 音読トレーニングをはじめる前に
音読トレーニングの効用
音読トレーニングのメニュー

第2章 パート3でトレーニング(39問)
問題演習+音読トレーニング
仕上げのトレーニング

第3章 パート4でトレーニング(30問)
問題演習+音読トレーニング
仕上げのトレーニング

構成はシンプルです。問題演習とトレーニングが中心です。でも、シンプルだからと言って、侮るなかれ。

音読が効く理由がわかるから、納得して音読できる

第1章だけで価値ある内容です。5つの効用が挙げられているのですが、すべて納得できる内容です。正直、これらを早く教えてほしかったと思っています。対策当時の自分がやっていた音読は甘いものだったと思い知らされたからです。

いかにトレーニング内容が素晴らしくても、その内容に納得感を持てなければ、効果が半減してしまいます。ここで音読がいかに効果的かを実感することで、その後のトレーニングも実りあるものになるでしょう。

豊富な問題量で、たくさんトレーニングできる

パート3, 4 が本番と同じ量だけ収録されています。ぼくは全問を解答しましたが、本番に近いレベルの問題が収録されているように感じました。定番の問題から、唸らされる問題も。

ただ、この本はトレーニングがメインで、解説の後に5ステップの音読ができるように設計されています。「○○を△回」のように、具体的に掲載されているので、迷わずに音読トレーニングに励むことができます。

このトレーニング方法は一生モノで、他の問題にも応用できるのも良いところですね。

とっつきやすい発音アドバイスを楽しめる

実際に紙面を見ていただくのが早いのですが、発音記号を使わずに、カタカナを使って絶妙な感じで発音が表されています。書かれた通りに声に出すと、その通りにできるからおもしろいものです。英語の発音が苦手という方こそ、この本で練習することをオススメします。

以上、『音読特急』のレビューでした!

個人的な一番の見どころは「長いまえがき」です。これを読んだら、使い込みたくなること間違いなし。

『音読特急』はこちらから(Amazonページに飛びます)

【評判】横山カズさんの「パワー音読」を英語学習の最初に持ってくるメリット

「英語学習を始めようと思うものの、なかなか始められない」
「英語がなかなか口からスムーズに出てこない」

こんなお悩みをお持ちの方には、次の言葉を送ります。

「パワー音読から始めれば大丈夫!」

英語学習が習慣になっていないと、毎日の学習のスタートが億劫です。
いや、真実を言うと、習慣になっていても、億劫に感じることがあります

10年以上、ほぼ毎日、英語学習を継続できた私がたどり着いた一歩目の学習。
それが、冒頭でご紹介した「パワー音読」です。
「パワー音読」は短めの素材を使って、短時間で何回も音読します。
浅く広くではなく、「深く狭く」音読する究極形です。

  1. チャンク音読
  2. ノーマル音読
  3. ささやき音読
  4. 和訳音読
  5. 感情音読
  6. タイムアタック音読

1セット15分なので、非常に取り組みやすい。

このメソッドを身につければ、様々な素材を自分の口に馴染ませることができます。

初めての出会いはこちらから。

 

スピーキングに全力を入れだしたきっかけの日。

 

話せることが増えてきた今でも、パワー音読を続けています。
というのも、学習の出だしにぴったりだからです。

 

作業興奮状態で頭を英語モードに!

皆さんは「作業興奮」という言葉を知っていますか?

パワー音読(POD)提唱者の横山カズさんの著作から引用しましょう。

作業興奮とは、どんなにやる気がわかない作業でも、手を付けられるところから始めてみると、だんだん気分が乗ってきて続けることができるという脳の作用です。POD 自体は手順の決まった作業ですから、机に向かう気力がわかないときも、とりあえず15分だけ POD をしてみると、すっと勉強モードに入ることができます。POD で「やる気スイッチ」を入れるわけです。

実際、ぼくは頭がぼーっとした朝から英語学習を始めるのですが、
パワー音読を最初に持ってくることで、学習に調子が出ます
やる気がなくても、「15分は頑張ろう」とやり始めることができます。

それに、やっているうちに、作業興奮状態になり、頭が英語モードになります。
頭が英語モードになると、その後の英語学習もスムーズになる感じがあります。
これはあくまで体感ですが、お試しの価値はあるかと。

ぼく自身は今でも「パワー音読」を英語学習の最初に持ってきています。
感情音読→タイムアタック音読の流れで行っています。
それぞれ5分ずつで行い、オリジナルパワー音読となっています。

教材は横山カズさんの著作が主です。
今はもっぱら『ビジネス英語 パワー音読トレーニング』です。
もう何周したかはわからないくらい、頭と体に染み込ませています。

 

TOEIC の素材も POD で攻略

他にも「ラジオ英会話」や「実践ビジネス英語」の会話文も POD をします。

このブログのテーマである TOEIC にも活用は可能ですね。
Part 3, 4 の素材は分量が適切なので、5分など短い時間で回数をこなせます。

一時期、Part 3, 4 の素材を暗唱していた時期がありましたが、
その際にも POD を取り入れて、効率よく暗唱できた実感があります。
なんとなく音読しているだけでは、自分の頭に染み込みません。
その点、短時間で同じ素材を何度も繰り返す POD は、
Part 3, 4 の素材を定着させるためにはうってつけの方法だと感じます。
もし自分がゴリゴリと TOEIC 対策をしていたら、必ず取り入れます。

英語学習の「やる気スイッチ」として、パワー音読をお試しあれ!

TOEIC 学習で「暗唱」を取り入れるかどうかは慎重に判断すべし

『公式問題集』は様々な活用法があります。
普通は「実力判定」「傾向把握」などが挙げられるでしょう。

 

 

最新の『公式問題集』に関する情報はこちら↓
2019年6月発売『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集5』TEST 1 の感想+使い方

 

 

ぼくは今回の「公式5」を次のように使うことにしました。
世界を走り回る野村先生のお声がけに乗っかる形です。

 

 

「公式問題集を音読・シャドーイング・日英しまくる」ことで「全部覚える」という、
問題演習を大幅に逸脱した内容です。

 

*暗唱の徹底で「自然な英語勘」を身につける

この見出しは『ブレイクスルー英語勉強法』という一冊から引用したものです。

 


(TOEIC で満点を取得された清涼院さんが書かれた名著です)

 

内容をもう少し引用させていただきます。

 

どんな英語の達人でも、知らない知識をゼロにすることはできません。そのため、最後の最後は「より自然な英語を選ぶ勘」が試される、知識ではなく感覚レベルの世界での勝負となります。

 

今まで何度も TOEIC を受験してきて実感したことです。
問題演習をしているだけでは限界があるとわかっているからこそ、
BEYOND した学習に取り組んでみることにしました。

 

*なぜ暗唱なのか?

では、暗唱という学習方法を選択した理由についてお伝えしましょう。
前に述べたように、「自然な英語勘」を養うためなのですが、
『ブレイクスルー英語勉強法』では次のように書かれています。

 

ありとあらゆる方法を何年もかけて模索した結果として、ついに、ひとつの結論に辿りつきました。「自然な英語勘」を身につける上で、もっとも有効であるとぼくが考える方法は、「暗唱の徹底」です。

 

ぼくは他の素材を使って暗唱をしていますが、
「TOEIC の素材を暗唱したことがほとんどない」と思ったため、
これをいい機会だととらえてチャレンジしています。

 

 

理解するのは楽な TOEIC でも「話せる」レベルまで落とし込もうとすると、
さまざまな発見があり、学習が色とりどりになる実感があります。

 

*暗唱を始めるレベルは?

ここまで「暗唱、最高」のテンションで書いてきましたが、
冒頭で書いた通り、問題演習を大幅に逸脱した学習方法です。
そのため、600点を目指すような、基礎固めを優先する方にはオススメしません
単語をかなり覚えており、文法が頭に入っている800点あたりから始めると良いと思います。

 

以前、このような記事も書いています。
暗唱が目的になってしまうことで悪循環に陥るのは避けたいところです。

TOEIC の Part 3, 4 対策で暗唱を目的にしないほうがいい理由

 

「暗唱」が唯一の学習方法ではありませんが、自分の目的に合うならば積極的に取り入れましょう。

 

発展型POD(パワー音読)で英語力アップを「見える化」する

 

先日の記事に書いたように、POD を続けています

 


『パワー音読(POD)入門』1日10分で英語を話す筋力と反射神経を鍛え隊

 

 

少し日にちが空いてしまいましたが、公開宣言効果もあり、再開できています。
この本を一緒に続けていこうという狙いで、皆で成長記録を書き込めるようにしました。

 

パワー音読(POD)実践編_成長記録

 

チームメンバーは増えていないのですが、記録を公開している以上、
緊張感を持って取り組むことができています。

 

これに加えて、3,4年前から大きく成長が見られることが大きいです。
ここが継続のモチベーションになるんですね。

 

学習が継続しない人の多くは「進歩が見られない」ということ。
その点、POD は成長が見える化されるのでオススメです。

 

本で紹介されている「発展型PODの6ステップ」は以下のようなものです。

 

Step 1:チャンク音読
Step 2:ノーマル音読
Step 3:ささやき音読
Step 4:和訳音読
Step 5:感情音読
Step 6:タイムアタック音読

 

最後の「タイムアタック音読」で音読できた回数を測るのですが、
そこで日々の進歩が数値化されます。

 

同じ素材を続けるだけでも回数が増えることがありますし、
ぼくのように数年越しにやると回数が増えることもあります。

 

普段、なんとなく「英語を話せるようになりたい」と思っている方に POD はうってつけでしょう。
「タイムアタック音読」の回数が、本当に力が付いているのかどうかを示す指標になりますから。

 

音読のスピードが上がっているということは、英語の処理能力が上がっていると仮定しています。
POD をやった後に英語に触れると、スムーズに読めたり聞けたり話せたりする実感があります。

 

最初は丁寧に各ステップを踏んだ方がいいですが、慣れてきたら自己流に変えるといいですね!

 

 

POD を一緒に実践したい方、待ってます!

 

 

新刊はこちら

2019年4月の TOEFL iBT を受験するまでの学習記録

 

きっかけは覚えていない。
でも、新しい挑戦をしたいと考えていたからこそのつぶやきだった。

 

 

目標の二つ目に「TOEFL iBT に挑戦する」と掲げた。
その一週間後に次のようなつぶやきを目にしたことがぼくの転機だったと思う。

 

 

Ken さんはすでに TOEFL で90overを獲得している猛者である。
彼の導きにより、オンライン上でやりとりをする「TOEFL Study Group」が立ち上がった。

 

そこで課される宿題は2つ。

 

1.『TOEFL テスト 英単語3800』(旺文社)を進める
2.公式問題集のリスニングに出る講義(5-6分)をシャドーイングする

 

やれるのか。
いや、やるしかない。

 

ぼくの TOEFL への挑戦が始まった。

 

 

ということで、2019年1月から始めた学習の内容について記録しておきます。

 

1.の単語帳は TOEFL 業界では鉄板と言われている単語帳です。
TOEIC は単語帳の良し悪しがあったので、この情報は非常に有益でした。
「この単語帳は大丈夫かよ」と思いながら学習するのは効率も落ちますから。

 

単語帳は Rank 2 の882語をチェックして知らない単語をあぶり出し、
Rank 3 の1024語は「1日100語×7日」で回転させて、Rank 3 まではやり切りました。
「1日100語」のやり方は多くの人に勧めている方法で、動画も作ったほどです。

 

 

もちろん、完璧に覚え切ったとは言えません。
でも、やり切ったのは自信になるし、単語量が増えた感触はあります
実際に TOEFL の問題を聞いたり読んだりして、
「あ、これは単語帳でやったやつだ」という体験がありましたから。

 

 

 

2.は公式問題集なので、これも TOEIC 同様、間違いないと思って信じてやりこみました。

と言っても、リスニングメインです。スピーキングやライティングは後回し。

 

勉強会主催者の Ken さんから頂いたアドバイスとして、

・リスニングが一番重要。ライティングやスピーキングにも絡むから。
・スピーキングやライティングは対策をしてもさほど変わらない。

というのがあったためです。

 

ぼくは TOEFL 初心者なので、経験者の言葉は鵜呑みにして、とにかくリスニングに時間を割きました

 

シャドーイングという学習法に戸惑ったものの、やっていくうちに成果が感じられてきて、
毎週、「完璧に仕上げてやるぞ」という目標があったのはモチベーション維持にありがたかったです。

 

勉強会メンバーが参考にした記事が、らいひよの創立者のサラさんの記事です。

 

それってシャドーイングって言えますか

 

シャドーイングという行為は、4月の受験までに300回は超えていたと思います。
時間で換算すると、1,350分。22時間30分。そんなに多くなかった。苦笑

 

決められたことをコツコツと積み重ねるのは得意なぼくは愚直にやりました。

 

と同時に、初めての試験への不安に駆られて、同時並行でリーディング対策も行いました。

 

「TOEFL MAP」という教材。全編英語です。
その中のリーディング、しかも、Advanced を選択しました。
これは分野別に「背景知識」が身につけられるという優れもの。
問題に慣れながら、背景知識やそれに関する単語も身につけていきました。

これは毎日取り組めたというわけではなく、週1で30分程度です。

 

1.TOEFL テスト 英単語3800
2.公式問題集(リスニング)
3.TOEFL MAP

 

これらが TOEFL 対策として真っ向から取り組んだものです。

 

と同時に、毎日の日課になっている、NHKラジオ講座「実践ビジネス英語」です。
リスニングをして、テキストありシャドーイングをして、暗唱をして…という流れ。
1日15〜30分です。
詳しいやり方は note にまとめています。

 

NHKラジオの最上級レベル「実践ビジネス英語」を2年間継続できているたった2つの理由

ということで、1日1〜2時間の学習を続けてきました。
1月から4月までの3ヶ月の結果は果たして。

早起きは習慣化する

<目標>
・2018年11月 or 12月に TOEIC Speaking で180点を取得する
・2018年11月 or 12月に VERSANT で56点を取得する

を掲げて、心機一転スタートした学習です。

 

 

<やったこと>
・「実践ビジネス英語」10分で2ビニェットオーバーラッピング
・「実践ビジネス英語」10分で1ビニェット暗唱
・『頂上制覇 TOEIC SW 究極の技術』15分で模範解答を暗唱

・『THE Effective Executive』20分読書

 

<気づき>
やるべきことを言語化してから、早起きが定着しています。
日に日に起きるのが早くなり、朝勉強にハマりそうです

音を記憶している英文は暗唱しやすく、その逆は大変です。
音から言語はできているのだと実感しますし、
音を聞くことなしに学習を進めるのは非効率だと感じています。

良いところは褒め、悪いところは修正する

<目標>
・2018年11月 or 12月に TOEIC Speaking で180点を取得する
・2018年11月 or 12月に VERSANT で56点を取得する

を掲げて、心機一転スタートした学習です。

 

 

<やったこと>
・「実践ビジネス英語」10分で2ビニェットオーバーラッピング
・「実践ビジネス英語」10分で1ビニェット暗唱
・「ラジオ英会話」10分で今週のダイアローグ暗唱

 

朝のツイート、サバを読んでいるじゃねえか。
今日はたった30分しかできていませんが、旅行先から続けられていることを褒めます。

 

<気づき>
記録するのは2日目ですが、
学習の振り返りの時間をその日の終わりに持つのはいいですね。
良いところは褒め、できなかったところは翌日に活かすことができます。

とにかく明日は英語学習の時間を増やしたい!
とはいえ、明日が一番の過密スケジュール……。
なんとか乗り切る!

TOEIC リスニングの最難関?Part 4 の復習法を再検討してみた

 

 

先日、Twitter でとあるつぶやきが目にとまりました。

 

Twitter やブログでお馴染みの Jet Bull さんのつぶやきです。
JBさんは今売れ筋の TOEIC 本である『プライム模試 400問』の監修者でもあります。
妙に(笑)評判がいいので、買おうか悩んでいる本の一冊です。

 

 

さて、TOEIC に精通しているご本人が「こう復習している」というのであれば、
それを同じように実践してみないわけにはいかないですよね。
我流を通すのもいいことなのですが、時には他人のやり方を素直に真似するのも効果的です。

 

ということで、実際にやってみたところ……、
いきなりの「シャドウイング」はきついですわ。

 

JBさんご本人に伺ったところ、

僕もすべてをいきなりシャドウイングできるわけではないです(^^)特に英豪のナレーターは。

とおっしゃっていましたので、勘違いをしないでおきましょう。

 

自分のやれる範囲からやっていくのが正しい道だと考えてみて、
ここからは自分なりの学習法にアレンジしていきます。

 

いくつかのスクリプトをやってみたところ、この辺りに落ち着きました。

 

初めの一歩は「オーバーラッピング」にしました。
ぼくは普段から「実践ビジネス英語」でオーバーラッピングをやっているため、

学習の方法としては非常に取り入れやすかったです。

 

もしオーバーラッピングをするのも大変だという方は、
「リッスン&リピート(聞いて、止めて、口に出す)」がいいかもしれません。
ポイントは、正しい音と英語を一致させることが重要になります。

 

それを3回繰り返した後は「シャドウイング」です。
ここでのシャドウイングはできなくても落ち込みません。
とにかく集中力を最大限に引き上げて、聞いて口にする姿勢が大事です。

 

そして、最後に「音読」を入れて終了とします。
スクリプトの隅から隅までを吸収しようとする感じでしょうか。

 

1つのスクリプトに対して、5回声に出すだけでも、結構な負荷だと感じました。
音や言い回しがよく定着しやすそうな方法だと思います。

 

11月の TOEIC までしばらく続けてみて、改善点があれば、また記事にしますね。

 

ちなみに、この日に使用した素材は『必勝ダブル模試』です。
スクリプトに「これは会話で使いたいな」という表現が散りばめられています。
おそらく著者の大里さん(Tommyさん)の意図があってのことでしょう。
11月の TOEIC まではこの本をとことんやってみようかなと考えています。

上田式シャドーイングの指導により、TED の音声に楽々ついていけるようになった件

 

きっかけは次のつぶやきを見たところでした。

 

 

ぼくはつぶやきを見た瞬間に即座に手をあげました。
(と言っても、つぶやきを見たのが遅かったのでギリギリでしたが。)
こういう募集は直感ですぐに反応しないと機会を逃しますね。

 

講師の上田さんとぼくのタイミングがすぐに合ったので、早速指導を受けることができました。
今回はそのレポートとなりますので、方法が気になる方はぜひお読みください。
きっとすぐに試したくなると思います。

 

「上田式シャドーイング」と呼んでいますが、「DAC 音読」がその中身と言えばいいでしょうか。
この「DAC」とは Divide And Conquer(分割統治)の頭文字を取ったものです。
ざっくり言うと、素材を「分け」て、「征服」すること。
実際にどのようなトレーニングをしたのかを見てみましょう。

 

お題は次の TED のスピーチの1段落分でした。

 

When I was a kid, I was obsessed with the Guinness Book of World Records, and I really wanted to set a world record myself. But there was just one small problem: I had absolutely no talent. So I decided to set a world record in something that demanded absolutely no skill at all. I decided to set a world record in crawling.

 

 

ぼくにとっては、まったくの初見です。

 

1.最初は(スクリプトをチラ見しながらでもいいから)いきなりシャドーイング

ここでは「痛い目を見る」「自分の出来なさを知る」ことを目的としているようでした。
英語学習は伸びを感じられないと面白くありませんから、スタート地点を知るわけですね。
ぼくはまったくと言っていいほど、ついていくことができませんでした。
そこからがトレーニングのスタートです。

 

2.段落全体を「タイムアタック読み」

とにかくスピードを重視して読み進めます。
ぼくは 21”04 でした。

 

 

ここからが「DAC 音読」の見せどころです。

 

 

3.「分け」たところを5回「タイムアタック読み」

例えば、最初の When I was a kid の部分だけを5回、全速力で読みます。
まるで機械のようにとにかく速く読むことを心がけます。
(「分け」方については聞きませんでしたが、ある程度まとまった範囲と推測します)

 

4.「分け」たところを5回×2セット「メリハリ読み」

ちょっと大げさなくらいにゆっくりと読みます。
この際には、聞き手に伝えるつもりで、声色や表情も変えます。
上田さんは「まるで TED に出ているかのように」とおっしゃっていました。

 

5.「分け」たところを5回「タイムアタック読み」

3.と同様、全速力で読んでいきます。
速く読もうとすると力んでしまいますが、そんなときこそリラックスがポイントでしたね。

この段階を踏むことで、最初からのタイムの伸びを見て、
成長を実感するというのが「DAC 音読」のミソということになります。

 

あとは、1段落の最後まで、「分け」ては DAC 音読をして「征服」していくことの繰り返しです。
最後までやりきったら、締めでもう少し音読を続けます。

 

6.段落全体を数回「メリハリ読み」

TED スピーカーになったつもりで、抑揚をつけながら読みます。
このときにはタイムは気にしなくてOKです。

 

7.段落全体を「タイムアタック読み」

自分の口に馴染ませた表現たちを一気に爆発させるつもりで、ブワッと読んでいきます。
このときのタイムは 15”19 でした。

 

8.段落全体を数回「メリハリ読み」

7.で終わりにしても良さそうなのですが、もっと自分に染み込ませます。

 

9.段落全体を「タイムアタック読み」

13”55 でした。
最初の段落全体を読んだときに比べると、7秒近く縮まっていますし、
スピードだけではなく、流暢性がぐっと増した印象を受けました。

 

この「DAC 音読」はスピードを追求しているわけですが、それには理由があります。
上田さんはリスニングができない理由として、次の3つを挙げられていました。

 

・英語(語句/文法など)がわからない。
・話されるスピードについていけない。
・Let it go のようにリエゾンがわからない。

 

2つ目のポイントがまさに関連しています。上田さんは次のように続けます。

 

「自分が速く話せる(読める)」ようにすれば、速い英語の聞き取りは楽になります。

 

じゃあ、徹底的に速く読むことばかりやればいいじゃないかと思ったのですが、
「メリハリ読み」を取り入れているのは、上田さんの学習経験と指導経験の賜物でした。

 

速く読む練習だけをしているとタイムが行き詰まります。不正確な舌の動きをしていると考えるといいでしょう。フォームが崩れたままでは速さは出ません。だからこそ、何度かゆっくりと正確な動きを覚えてから取り組むと、速さが増すことになるのです。

 

これだけ同じ箇所を練習しているから、速度が出るのは当たり前、と思うかもしれませんが、その通りです。
1〜2回で効果が出るほど甘くはないんですね。

 

徹底的に同じ箇所を読む。

 

これによって、語句の定着率も上がります。
例えば、今回の素材には be obsessed with が出てきますが、
単語帳や洋書で触れるとしたら、触れる回数はたかがしれているほど少ないですね。
ですが、「DAC 音読」であれば、何十回も触れることになり、定着しやすくなるわけです。

 

トレーニングの要点をまとめると、以上のような感じです。
トレーニングは上田さんも一緒にやってくださったのですが、
上田さんの「タイムアタック読み」がすごい速さで圧倒されました。
「むちゃくちゃ速いですね」と伝えると、2つの大事なことを教えてくださいました。

 

自分自身の最初と最後の伸び(成長度合い)が肝心です。他の人と比べることに意味はありません。自分をモノサシにしてください。

 

私は英語学習を始めたときに、同じくらいの段落のものを1か月間、音読をし続けました。見ないで言えるレベルまでやり続けました。その頑張りが今のデリバリーを支えていると思います。英語は筋トレと同じで、やればやるほど伸びていきますよ。才能は関係ありません。

 

英語学習をしていると、どうしても他人のレベルが気になるものですが、
自分をどう高めていくか、自分ととことん向き合うことが大切なのですよね。
と同時に、自分からアウトプットできる英語を支えるのは、
それだけの量と回数なんだなと改めて思い知らされました。

 

ぼくはどこかで「これ以上のレベルに到達する才能がない」と考えていましたが、
そんなことを言う前に「やれ」と励ましのお言葉をいただいたような感覚になっています。

 

どんな素材でも「DAC 音読」は有効だと確信したので、
ここ最近、使用している「実践ビジネス英語」でも取り入れてみます。

 

 

もしこの記事を読んで、トレーニング方法に関する疑問などがあれば、
お気軽にコメントをどうぞ!お答えできる範囲でお答えします。

TOEIC の Part 5 の英文を筆写してみた結果

 

 

何度かこのブログでも書いていますが、
12/23(祝・金)に天狼院書店にて 1Day イベントを行います。
『TOEIC テスト 公式問題集 新形式問題対応編』の使い倒し方をお伝えします。

 

【12/23祝金 天狼院の冬季講習】
TOEICスコア伸び悩みの壁を破るためのポイントを1日集中講義でマスターする!
2017年、ベストスコアでスタートを切ろう!
《天狼院「TOEICゼミ」冬季講習/初参加、大歓迎!》

 

今回は、Part 3,4 と Part 5 に絞った形でして、
このイベントの準備をせっせとしているところです。

 

とある試みをしたくて、
今、Part 5 の英文をパソコンに打ち込んでいるのですが、
これがまた面白く、自分の勉強にもなる作業だと気付きました。
と同時に、ブログをご覧の学習者の皆さんにも使えるネタだと思いました。

 

これは、いわゆる「筆写」と言われるものですね。
ぼくがどのように取り組んでいるかというと、次の通りです。

 

  1. 文の構成要素ごとに区切って記憶する
  2. 音読をしながら打ち込む
  3. 繰り返す

 

ただこれだけなのですが、結構負荷がかかります。
自分のリテンション(記憶保持)能力が上がっていきますね。
リテンション能力はさまざまな場面で必要になるため、よいトレーニング方法だと感じました。

 

それと同時に、かたまりで向き合うため、自分の使いたい語句に目がいくようになります。
ですので、擬似アウトプット体験をすることができるようになるんですね。
こちらはライティング力とスピーキング力アップにつながるのではないでしょうか。

 

単に Part 5 の英文を音読するよりも、頭と体に内容が刻み込まれる気がします。
皆さんもぜひお試しあれ。

 

 

今は『公式問題集』のいろいろな噂が出回っていますが、いい英文なのは間違いないと思います。